初見のフタイロコヤガ [チョウ目]
5月の夏日 [季節]
5月なのに、今日も30℃を超える真夏日となった。
さすがにまだ体が慣れていないせいか、年のせいか、この暑さは堪える。
やめていたビールを解禁して、喉越しのうまい事といったら!
fieldではキアシドクガやテングチョウ、アカシジミたちが多く発生し、探さずとも次々と虫たちが現れる季節となった。
落葉だめの桟で見つけた「ヒオドシチョウ」の蛹。
小川を挟んだところに食草のエノキがあるのだが、どうやって川を越えてきたのだろうかと不思議?
林縁の葉上には触角が立派な「カクムネベニボタル」の仲間がいた。
そろそろホタルの季節、ここではゲンジとヘイケの両方が見られるが、今年はどうだろうか。
田んぼの畔にはあちこちに黒光りしたキリギリスの仲間「ヒメギス」の幼虫たち。
いつもは近づくとさっと敏感に逃げるのだが、この日はどれも逃げずにじっとしていた。
暑さにまいっているのか?
まさか。
たまたまなのだろうなぁ。
花が終わって小さな実が付き始めたウメの葉上でお日様に向かって何を思うのか、「ウメスカシクロバ」。
このマダラガ科の仲間は似たものが多いが、今の時期発生してウメを食樹としているのはウメスカシクロバかリンゴスカシクロバ。
翅脈の一部の違いで2種が識別できるようだ。
2019年5月14日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、コウチュウ目ベニボタル科 カクムネベニボタルの仲間、バッタ目キリギリス科 ヒメギス、チョウ目マダラガ科 ウメスカシクロバ
さすがにまだ体が慣れていないせいか、年のせいか、この暑さは堪える。
やめていたビールを解禁して、喉越しのうまい事といったら!
fieldではキアシドクガやテングチョウ、アカシジミたちが多く発生し、探さずとも次々と虫たちが現れる季節となった。
落葉だめの桟で見つけた「ヒオドシチョウ」の蛹。
小川を挟んだところに食草のエノキがあるのだが、どうやって川を越えてきたのだろうかと不思議?
林縁の葉上には触角が立派な「カクムネベニボタル」の仲間がいた。
そろそろホタルの季節、ここではゲンジとヘイケの両方が見られるが、今年はどうだろうか。
田んぼの畔にはあちこちに黒光りしたキリギリスの仲間「ヒメギス」の幼虫たち。
いつもは近づくとさっと敏感に逃げるのだが、この日はどれも逃げずにじっとしていた。
暑さにまいっているのか?
まさか。
たまたまなのだろうなぁ。
花が終わって小さな実が付き始めたウメの葉上でお日様に向かって何を思うのか、「ウメスカシクロバ」。
このマダラガ科の仲間は似たものが多いが、今の時期発生してウメを食樹としているのはウメスカシクロバかリンゴスカシクロバ。
翅脈の一部の違いで2種が識別できるようだ。
2019年5月14日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、コウチュウ目ベニボタル科 カクムネベニボタルの仲間、バッタ目キリギリス科 ヒメギス、チョウ目マダラガ科 ウメスカシクロバ
チャイロスズメバチの女王 [ハチ目]
樹液の出ているクヌギを見回っていると、いたのが「チャイロスズメバチ」の女王様。
チャイロスズメバチの女王は、キイロスズメバチやモンスズメバチの女王を殺して巣を乗っ取りその巣の働き蜂たちを奴隷として働かせそのうちに自らの働き蜂たちにとってかわる社会寄生蜂として知られている。
キイロスズメバチといえば獰猛で攻撃性が高いといわれているが、その女王に勝つとは凄い。
外骨格、大顎、毒針全てが他を凌ぐとされる。
以前は幻とも言われていたが、キイロスズメバチなどの都市への進出により目にする機会が多くなったのかもしれない。
カメラが1台となりマクロレンズにツインストロボを付けていたのだが、これでは素早くレンズ交換が出来ないため1灯の外付けに変えた。
やはりこんな場合、1灯では下側に影が出来てしまうのが残念・・・。
2019年5月23日 東京都 ハチ目スズメバチ科 チャイロスズメバチ
チャイロスズメバチの女王は、キイロスズメバチやモンスズメバチの女王を殺して巣を乗っ取りその巣の働き蜂たちを奴隷として働かせそのうちに自らの働き蜂たちにとってかわる社会寄生蜂として知られている。
キイロスズメバチといえば獰猛で攻撃性が高いといわれているが、その女王に勝つとは凄い。
外骨格、大顎、毒針全てが他を凌ぐとされる。
以前は幻とも言われていたが、キイロスズメバチなどの都市への進出により目にする機会が多くなったのかもしれない。
カメラが1台となりマクロレンズにツインストロボを付けていたのだが、これでは素早くレンズ交換が出来ないため1灯の外付けに変えた。
やはりこんな場合、1灯では下側に影が出来てしまうのが残念・・・。
2019年5月23日 東京都 ハチ目スズメバチ科 チャイロスズメバチ
おおっ! 早っ ノコギリクワガタ [コウチュウ目]
ヤナギの樹皮に花が咲いていた。
なぁんて、これは樹液に集まった「サトキマダラヒカゲ」たち。
いさかいも起こさず皆礼儀正しく樹液を飲んでいるのが微笑ましい。
さすがに後から来たものは、この周りをくるくる回って隙が無いと思うや飛んで行っていた。
通りすがりにクワノキをちら見すると、でかい黒い影が見えた。
その影の正体は立派な大顎を持った「ノコギリクワガタ」のオスだった。
ここ数日、気温が上がって暑い日が続いているが、さすがにこの時期に見たのは初めて。
ノコギリクワガタは朽木の中で初夏に羽化した個体はその夏に現れ、晩夏から秋に蛹から羽化した個体はそのまま冬を越して翌年の夏まで朽木の中でじっと外の世界に出るのを待っているそうだ。
なので、いつ出るかということではこの時期に姿を現してもおかしくはないのだろう。
少しストロボを焚いて撮っていると、光に反応して威嚇のポーズをとった。
これだけの大顎の個体は、僕の子供の頃スイギュウと呼んでたいそう人気があったものだ。
明日は観察会があり、折角なので参加した方にご紹介したいと持ち帰った。
見ていただいた後は元いた場所に戻すとしよう。
2019年5月24日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 サトキマダラヒカゲ、コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ
なぁんて、これは樹液に集まった「サトキマダラヒカゲ」たち。
いさかいも起こさず皆礼儀正しく樹液を飲んでいるのが微笑ましい。
さすがに後から来たものは、この周りをくるくる回って隙が無いと思うや飛んで行っていた。
通りすがりにクワノキをちら見すると、でかい黒い影が見えた。
その影の正体は立派な大顎を持った「ノコギリクワガタ」のオスだった。
ここ数日、気温が上がって暑い日が続いているが、さすがにこの時期に見たのは初めて。
ノコギリクワガタは朽木の中で初夏に羽化した個体はその夏に現れ、晩夏から秋に蛹から羽化した個体はそのまま冬を越して翌年の夏まで朽木の中でじっと外の世界に出るのを待っているそうだ。
なので、いつ出るかということではこの時期に姿を現してもおかしくはないのだろう。
少しストロボを焚いて撮っていると、光に反応して威嚇のポーズをとった。
これだけの大顎の個体は、僕の子供の頃スイギュウと呼んでたいそう人気があったものだ。
明日は観察会があり、折角なので参加した方にご紹介したいと持ち帰った。
見ていただいた後は元いた場所に戻すとしよう。
2019年5月24日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 サトキマダラヒカゲ、コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ
初見 アカシジミ [季節]
今日は5月なのにまるで夏のような暑さだった。
数日前から通勤途中の道にオレンジ色の小さなチョウが舞うのを見るようになった。
今日は出逢えるかと期待していた。
今週降った雨のお蔭で荒起しの終わった田んぼには水が満たされていた。
明日はいよいよ代掻きだ。
探さなくとも次々目の前に虫たちが現れる。
葉裏にいたのは「キイロトラカミキリ」。
トラカミキリの中でもなかなかの美麗種だと思う。
クワの木でクワコを探していたら枝にいたのは立派なお髭の「ヒゲコメツキ」のオスだった。
探しても見つからない種で、クワコには悪いがこちらのほうが嬉しかった。
散々歩いてお目当のアカシジミを数頭見掛けたが、みな敏感に飛び去ってしまった。
やはり、朝一番が狙い目だろう。
それでも夕方、最後に訪れたfield、薄暗い林縁の葉上でようやく見つけた。
川沿いで足元が悪く、カメラを持った手を伸ばし魚眼でノーファインダーだったが何とか見られるか。
今年は例年に比べて1週間ほど遅い出現のようだ。
これからたくさん見る事が出来るだろうが、やはり初見は嬉しいなぁ
2019年5月24日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 キイロトラカミキリ、コメツキムシ科 ヒゲコメツキ、チョウ目シジミチョウ科 アカシジミ
数日前から通勤途中の道にオレンジ色の小さなチョウが舞うのを見るようになった。
今日は出逢えるかと期待していた。
今週降った雨のお蔭で荒起しの終わった田んぼには水が満たされていた。
明日はいよいよ代掻きだ。
探さなくとも次々目の前に虫たちが現れる。
葉裏にいたのは「キイロトラカミキリ」。
トラカミキリの中でもなかなかの美麗種だと思う。
クワの木でクワコを探していたら枝にいたのは立派なお髭の「ヒゲコメツキ」のオスだった。
探しても見つからない種で、クワコには悪いがこちらのほうが嬉しかった。
散々歩いてお目当のアカシジミを数頭見掛けたが、みな敏感に飛び去ってしまった。
やはり、朝一番が狙い目だろう。
それでも夕方、最後に訪れたfield、薄暗い林縁の葉上でようやく見つけた。
川沿いで足元が悪く、カメラを持った手を伸ばし魚眼でノーファインダーだったが何とか見られるか。
今年は例年に比べて1週間ほど遅い出現のようだ。
これからたくさん見る事が出来るだろうが、やはり初見は嬉しいなぁ
2019年5月24日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 キイロトラカミキリ、コメツキムシ科 ヒゲコメツキ、チョウ目シジミチョウ科 アカシジミ
飛び始めた キアシドクガ [チョウ目]
今年は各所のミズキが丸坊主となるほど大量発生した「キアシドクガ」。
木々が葉を茂らせている中、遠くから見ても枝だけになったミズキはとても目立つ。
あぁ、このミズキもやられたかと。
広い芝生の中にあり、毎年6月には白い花を枝一杯に付けて見応えのあるクマノミズキも例外ではなかった。
ここの幼虫たちはいったいどこで蛹化したのだろう?
丸坊主になった林縁のミズキの下草では、無事に羽化したたくさんのキアシドクガの成虫が蛹にぶら下がっていた。
こうしてじっくり見ると幼虫の姿からは想像できない、黄色い脚に真っ白な翅がとても美しい。
上を見上げると、ミズキの木を中心にして周りをたくさんの成虫たちが飛び交い乱舞していた。
ただ数的にはこんなもんではないはず。
まだまだこれから増えそうだ。
今日、真夏日となったいつものfieldでもちらほらと飛ぶ姿が見られ始めた。
しかし暑かった!
日が暮れて開けた窓から、他の部屋のエアコンの室外機の音が聞こえてきた。
2019年5月23日 東京都(丘陵外) ミズキ目ミズキ科 クマノミズキ、チョウ目ドクガ科 キアシドクガ
木々が葉を茂らせている中、遠くから見ても枝だけになったミズキはとても目立つ。
あぁ、このミズキもやられたかと。
広い芝生の中にあり、毎年6月には白い花を枝一杯に付けて見応えのあるクマノミズキも例外ではなかった。
ここの幼虫たちはいったいどこで蛹化したのだろう?
丸坊主になった林縁のミズキの下草では、無事に羽化したたくさんのキアシドクガの成虫が蛹にぶら下がっていた。
こうしてじっくり見ると幼虫の姿からは想像できない、黄色い脚に真っ白な翅がとても美しい。
上を見上げると、ミズキの木を中心にして周りをたくさんの成虫たちが飛び交い乱舞していた。
ただ数的にはこんなもんではないはず。
まだまだこれから増えそうだ。
今日、真夏日となったいつものfieldでもちらほらと飛ぶ姿が見られ始めた。
しかし暑かった!
日が暮れて開けた窓から、他の部屋のエアコンの室外機の音が聞こえてきた。
2019年5月23日 東京都(丘陵外) ミズキ目ミズキ科 クマノミズキ、チョウ目ドクガ科 キアシドクガ
遅かった タケウチトゲアワフキ [カメムシ目]
久しぶりに以前勤めていた公園に出掛けた。
平日ともあってほとんど人がおらず、広大な芝生を独り占め 何とも贅沢なこと!
当時はそんな余裕もなく、ただただここを歩いていた。
当時なかったベンチが置かれていた。
東京都の施策で、思い出の場所にベンチを寄付する思い出ベンチ。
名前とメッセージを刻んだプレートが取り付けられるのだが見るのを忘れた。
どんな人がどんな思い出を残すために寄付したのだろう?
ここに座って眺める景色は格別だ!
この公園に2本だけあるクリミアボダイジュ。
平日ともあってほとんど人がおらず、広大な芝生を独り占め 何とも贅沢なこと!
当時はそんな余裕もなく、ただただここを歩いていた。
当時なかったベンチが置かれていた。
東京都の施策で、思い出の場所にベンチを寄付する思い出ベンチ。
名前とメッセージを刻んだプレートが取り付けられるのだが見るのを忘れた。
どんな人がどんな思い出を残すために寄付したのだろう?
ここに座って眺める景色は格別だ!
この公園に2本だけあるクリミアボダイジュ。
勤務していた頃、ひょっとしているのではないかと探して見たところ、ビックリいたのが「タケウチトゲアワフキ」だ。
時期的には遅いがどうだろうかと探して見た。
枝先に巣は見つかった。
丹念に枝を探索してようやく1頭見つかった。
やはり時期的には遅かったようだ。
いくら探してもこの1頭だけだった。
でも見られただけでもラッキー、いつ見てもカッコいいなぁ!!
時間は16時過ぎ、もうはや眠りにつこうとしているのか?
あちこちでハエたちが枝先にしがみついていた。
葉の上にいた今年初見の「ラミーカミキリ」。
昔も時折見られたが、今でも健在とは!
イラクサ科やアオイ科を食草とするようだが、このあたりに見覚えはないのだが・・・。
blogの最後に分類と名前を記していて、調べるとクリミアボダイジュはラミーカミキリの食草のアオイ科だったのには驚き!
時期的には遅いがどうだろうかと探して見た。
枝先に巣は見つかった。
丹念に枝を探索してようやく1頭見つかった。
やはり時期的には遅かったようだ。
いくら探してもこの1頭だけだった。
でも見られただけでもラッキー、いつ見てもカッコいいなぁ!!
時間は16時過ぎ、もうはや眠りにつこうとしているのか?
あちこちでハエたちが枝先にしがみついていた。
葉の上にいた今年初見の「ラミーカミキリ」。
昔も時折見られたが、今でも健在とは!
イラクサ科やアオイ科を食草とするようだが、このあたりに見覚えはないのだが・・・。
blogの最後に分類と名前を記していて、調べるとクリミアボダイジュはラミーカミキリの食草のアオイ科だったのには驚き!
ひょっとしてここで発生しているのだろうか?
2019年5月23日 東京都(丘陵外) アオイ目アオイ科 クリミアボダイジュ、カメムシ目トゲアワフキムシ科 タケウチトゲアワフキ、コウチュウ目カミキリムシ科 ラミーカミキリ
2019年5月23日 東京都(丘陵外) アオイ目アオイ科 クリミアボダイジュ、カメムシ目トゲアワフキムシ科 タケウチトゲアワフキ、コウチュウ目カミキリムシ科 ラミーカミキリ
キクを吸うのか? キクスイカミキリ [コウチュウ目]
エノキの葉上で ヤマクダマキモドキの幼虫 [バッタ目]
エノキの実生といえばアカボシゴマダラ幼虫のイメージ、この日も何気に葉を見ていたらなんか小っちゃいのがいた。
何だろう?
視界スッキリの眼鏡をかけると、ふむふむ。
クダマキモドキの幼虫のようだった。
ここで見られるクダマキモドキはサトクダマキモドキとヤマクダマキモドキの2種。
成虫の識別は前脚が赤いのかヤマだが、こんな若齢ではわからない。
手前の幼虫はお尻を向けているが、黒斑が目のように見えるのは擬態の戦略なのだろうか?
手持ちの図鑑でこの幼虫の記載のあるものが無かったので、netで調べると目が青く頭部が黄色いのはヤマとの記述を見つけた。
ならばこの幼虫は「ヤマクダマキモドキ」ということになる。
2019年5月18日 東京都 バッタ目ツユムシ科 ヤマクダマキモドキ
何だろう?
視界スッキリの眼鏡をかけると、ふむふむ。
クダマキモドキの幼虫のようだった。
ここで見られるクダマキモドキはサトクダマキモドキとヤマクダマキモドキの2種。
成虫の識別は前脚が赤いのかヤマだが、こんな若齢ではわからない。
手前の幼虫はお尻を向けているが、黒斑が目のように見えるのは擬態の戦略なのだろうか?
手持ちの図鑑でこの幼虫の記載のあるものが無かったので、netで調べると目が青く頭部が黄色いのはヤマとの記述を見つけた。
ならばこの幼虫は「ヤマクダマキモドキ」ということになる。
2019年5月18日 東京都 バッタ目ツユムシ科 ヤマクダマキモドキ