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最後のヒナバッタ? [バッタ目]

今晩から雨が雪に変わって都心の平野部も積もるとの天気予報。
おおっ!これはヤバイ。

あのサクラの根元で寒さに耐えていた「ヒナバッタ」たちの一大事。
例年1月の雪で皆息絶えてしまう。

今年はこれまで雪が無く個人的には最長記録を更新していた。
元来卵越冬のヒナバッタだが、寒さに強いようで年を越してもその姿が見られるのだ。
今日は休みだったので、これが最後かもしれないと見に行った。
ヒナバッタ0131-1_1.jpg



















陽射しは無かったが風もなく比較的暖か。
陽を浴びることが出来ないのに枯葉の上に「ナナホシテントウ」がいた。
ナナホシテントウ0131_1.jpg



















根元の草を掻き分けて見たがいない。
もうすでに・・・と思ったところで樹皮でメスを見つけた。
おぉっ、いたじゃないか!
寒さのせいか動きがスローだ。
ヒナバッタ0131-2_1.jpg



















枯草を丹念に探しているとオスがぴょーんと飛んだ。
今日はあまり動かないだろうと60mmマクロレンズだったが、とにかく元気でこのレンズの焦点距離まで近寄らせてくれない。追っかけているとあちこちからオスが飛び出しこんなにたくさんいたかと思うほど。
どれも皆、ジャンプジャンプでようやくの1枚。
ヒナバッタ0131-3_1.jpg



















枯草を掻き分けていると成虫越冬の「ツチイナゴ」がいた。
ここにいるかとちょっとびっくりしたが、ん~、君は雪が降ってもきっと大丈夫だろうな。

これを書いている外では、予報通り久しぶりの雨が降っている。
次にここに来られるのは2月4日、ヒナバッタに逢えるのか、また逢いたいなぁ・・・。
ツチイナゴ0131_1.jpg



















2019年1月31日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ、バッタ目バッタ科 ヒナバッタ、ツチイナゴ

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みんなの虫目で虫探し [季節]

昨日は久しぶりに昆虫写真家Siさん、Nさん、フォトエッセイストのSuさん、絵本作家のIさんと丘陵で冬の虫探し。
昨日までの北風も止んで日差しが暖かな冬日だった。
丘陵で虫探し0130_2.jpg



















若いコナラの枝先でNさん、Siさんが見つけたのは「ヤママユ」の卵。
今まで探しても見つからなかったのに・・・。
ヤママユ0130_1.jpg



















今度も卵か?と思いきや、赤い色の「ルビーロウカイガラムシ」だった。
よく見ると何だかアメーバのような宇宙から来た生物のような。
ルビーロウカイガラムシ0130_1.jpg



















フユシャクがいないかなと探しているとエノキの幹でSiさんが見つけてくれた「シモフリトゲエダシャク」。
現場でシロトゲエダシャクといったが間違い訂正。
シモフリトゲエダシャク0130_1.jpg



















小さな幼木で見つかったのは「シロフフユエダシャク」のペア。
オスは言われてわかったがメスは全く気付かなかった。
さすが虫目の達人たち!
シロフフユエダシャク0130_1.jpg





























メスは初見だったので、ちょっとじっくり撮らせてもらった。
アザラシを彷彿させる可愛らしさだ。
シロフフユエダシャク0130-1_1.jpg



















メスを撮影するNさん。
Nさん0130_1.jpg



















今回のターゲットの一つが「スミナガシ」の越冬蛹だったが見つからず。
また、次回に持ち越しだ。
とても残念なので以前に撮った蛹を。
スミナガシ2008_1.jpg



















2019年1月30日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 ヤママユ、カメムシ目カタカイガラムシ科 ルビーロウカイガラムシ、チョウ目シャクガ科 シモフリトゲエダシャク、シロフフユエダシャク、チョウ目タテハチョウ科 スミナガシ

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初見のクモ [クモ目]

職場で見つけた今まで見たことの無い腹部の模様が特徴的なクモ。
おぉっ!新種か思ったのだが・・・。
図鑑で調べると人家、寺院、神社などの建造物の周囲に好んで生息するまったく普通種の「ヒラタグモ」。
まだまだ知らない生きものがいるなぁと、改めて思ったのだった。
ヒラタグモ_1.jpg



















2019年1月 東京都 クモ目ヒラタグモ科 ヒラタグモ

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頑張る!ヒナバッタ [バッタ目]

まだまだ寒い日が続いているが、そんな中でも生きものたちは季節に実直だ。
咲き始めた紅梅がそんなことを感じさせてくれる。
紅梅0125_1.jpg



















葉を落としたイボタノキの枝で見つけた土団子。
これを造った主はスズバチだろう。
小さなハチがその顎で何度往復してこの団子を造ったかと想像すると頭が下がる。
中ではいくつもの子供たちが暖かな季節を待っているに違いない。
スズバチの巣0126_1.jpg



















寒さが増す中、あのヒナバッタたちは寒さに耐えているだろうか?
気になって26日に見に行った。
冷たい北風が吹くサクラの木の根元を丹念に探して見ると、草の下から現れた。
さすがに鳴き声は聞かれず動きは遅いがまだ無事に生きていた。
いつまで頑張れるか見届けたい。
ヒナバッタ0126_1.jpg



















2019年1月25-26日 東京都 バラ目バラ科 ウメ、ハチ目スズメバチ科 スズバチ、バッタ目バッタ科 ヒナバッタ

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枝の卵は誰のもの? [チョウ目]

ウメの枝についていた「イラガ」の繭。
白地に褐色の模様があるが、それぞれに異なり一つとして同じものは無いそうだ。
この繭の中にはイラガの前蛹が春を待っている。
イラガ繭0117_1.jpg



















このウメの枝には「オオトリノフンダマシ」の卵のうが3つあった。
どれも同じお母さんグモのものだろう。
どれも穴が開いていて中はもぬけの空、既に子供たちは旅立った後だった。
オオトリノフンダマシ卵のう0117_1.jpg



















コナラの枝先に真新しい艶のあるたくさんの卵を見つけた。
卵0117-1_1.jpg



















恐らく蛾の仲間のものではないかと思うが、こんな寒い時期に産むというのも凄いなぁ。
卵0117-2_1.jpg



















2019年1月17日 東京都 チョウ目イラガ科 イラガ、クモ目ナゲナワグモ科 オオトリノフンダマシ

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オギの茎の丸い穴 スジツトガの幼虫 [チョウ目]

茅葺屋根の里山民家の近くにある池。
中にはヨシ、岸にはオギが生えている。
昔、こういった場所は萱場と呼ばれ茅葺屋根を葺き替えるのにこのヨシやオギを使ったそうだ。
ここは冬にはアオジ、カシラダカ、ホオジロ、シジュウカラなどの鳥たちの餌場にもなっている。

池の脇に生えているオギの茎を見ると綺麗な丸い穴が開いているものがある。
スジツトガ0117-1_1.jpg



















この茎を折ってみると中から白いイモムシが現れた。
茎から出てきたのを何枚か撮っていると、頭と思ったのがお尻でバックしていたようだ。
スジツトガ0117-2_1.jpg



















左側が頭。
これは「スジツトガ」という蛾の幼虫で、ススキやオギ、ヨシなどにつく。
ささ虫という名前で釣り餌としても売られているようだ。


この萱場で鳥たちが食べているのはカイガラムシと恐らくこの幼虫も良いタンパク源になっているのだろう。

以前に記事でこの幼虫をニカメイガと紹介したのだが誤りだった。
ここで訂正しておこう。
スジツトガ0117-3_1.jpg



















2019年1月17日 東京都 チョウ目ツトガ科 スジツトガ

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越冬ルリタテハ その後 [チョウ目]

6日に見つけた越冬中のルリタテハを再び見に行ってみた。
この日もまだ健在だった。
幹に樹皮そっくりの翅を倒してとまっているのだが、角度によって翅の形がわかる。
ルリタテハ0117-3_1.jpg



















この角度で見ると目立たずうまく樹皮に化けている。
ルリタテハ0117-1_1.jpg



















昨年越冬を観察していたルリタテハは2月15日、3月下旬の暖かさの中で飛び立っていった。
この個体はいつ頃だろうか?
無事冬を越せることを期待して引き続き観察しよう。
ルリタテハ0117-2_1.jpg



















1月17日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ルリタテハ

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コナラの冬芽にタマバチ [ハチ目]

コナラの冬芽を見て回っているとゴミ?いや、小さな虫がとまっていた。
ファインダーで覗いてようやく虫だとわかった。
冬芽の大きさと比べると小ささがわかるだろう。
コナラに寄生するタマバチの仲間で冬芽に卵を産みに来ていると思われた。
タマバチの仲間0117-1_1.jpg



















タマバチが産卵したところは、科学的・物理的な刺激に植物が反応して中えい、いわゆる虫こぶができる。
幼虫はこの中を食べて育ち蛹、成虫となって外へ出る。
コナラなどのナラ類に寄生する種は、1年のうち雄と雌が発生する両性世代とメスだけの単性世代がそれぞれ1回交互に現れ、各世代では成虫の形や同じ植物でも寄生部位、虫こぶの形が異なるそうだ。
この冬芽に卵を産んでいたなら、そのうち虫こぶが出来るに違いない。
タマバチの仲間0117_1.jpg



















クリにはクリタマバチという種の寄生による農業被害が知られている。
近くにあったクリの冬芽。
イガイガの中のクリの実にそっクリでなかなか可愛い。
クリの冬芽0117_1.jpg



















2019年1月17日 ハチ目タマバチ科 タマバチの仲間

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越冬していた キンケハラナガツチバチのオス [ハチ目]

コナラの枝を調べていたら足元で白っぽい何かがふわりと飛んだ。
何々?
その場所を探すと、ササの葉の上にいたのは「キンケハラナガツチバチ」だった。
触角が長いのでオス。
キンケハラナガツチバチ0117-1_1.jpg



















秋ごろによく見かけるが、真冬にその姿が見られるとは思いもよらなかった。
調べてみると成虫越冬するものもいるようだ。
この日は陽射しが暖かかったので出てきたのだろう。
とても綺麗な個体だった。
キンケハラナガツチバチ0117-2_1.jpg



















動きは緩慢でようやくササの葉につかまっている様子。
少しすると風で葉が揺れて落下してしまった。
無事冬を越せるかちょっと心配だ。
キンケハラナガツチバチ0117-3_1.jpg



















2019年1月17日 東京都 ハチ目ツチバチ科 キンケハラナガツチバチ

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葉の落ちたコナラの枝でコミミズクの越冬幼虫 [カメムシ目]

今日は久しぶりに日差しが暖かった。
コナラの枝に擬態した幼虫がいないかとかなりの本数を探して見たが全く見つからない。
これはダメだなぁと最後に見た枝先に見つけたのが緑色型の「コミミズク」の幼虫だった。
コミミズク0117-1_1.jpg



















この木の枝は今までに何度もチェックしていたのだが見つけられずにいた。
ん~、まだまだ見る目が甘いということ!
コミミズク0117-2_1_1.jpg



















それにしても見事に枝の一部と化している。
これなら鳥などの敵に捕食されずにすみそうだが、実際のところどうなのだろうか?

現場では気付かなかったのだが帰って写真を見ると、直ぐ上にもう一個体ちょっと褐色なのがいるのに気が付いた。
1枚目の写真に写っている。
敵に対してはどうかわからないが、残念ながら私は見抜くことが出来なかった・・・。
コミミズク0117-3_1.jpg



















2019年1月17日 東京都 カメムシ目ヨコバイ科 コミミズク

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