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今日はアカシジミ [チョウ目]

今日の休みは一眼を持って久しぶりに丘陵のfieldへ。
半月ぶり、いやそれ以上だろうか。
昨日に続いて今の時期としては真夏のような暑さ。
 
コナラかクリだったかの幹にいたのは翅に傷みの無い奇麗な「サトキマダラヒカゲ」。
近くに出ていた樹液がお目当てのようだ。
サトキマダラヒカゲ0518.JPG



















歩いていると薄暗い林縁を小さなオレンジ色のチョウがたどたどしく飛んだ。
少し前から樹冠を飛ぶ姿をチラ見していたが、じっくり見たのは今年初めての「アカシジミ」だった。
アカシジミ0518-1.JPG



















近付いてもう一枚撮ったらすぐに飛ばれてしまった。
アカシジミ0518-2.JPG



















さらに進むとまた下草にオレンジ色。
この色はとても目立つので見つけやすい。
この個体は既に翅がボロボロ、鳥に啄まれたのだろう。
アカシジミ0518-3.JPG



















こちらでも短いササを上ってきたのがいた。
アカシジミ0518-4.JPG



















道脇の葉上にいたのでそっと近づきマクロレンズで。
昨年羽化間もない個体は頭の上に金色の王冠があり、しばらくすると取れてしまうと教えていただいた。
写真を見ると確かに頭の上に金色の毛があった。

このほかにも数個体が見られ、いよいよゼフィルスの季節だなぁと思うのだった。

そうそう、今年始めてホトトギスの囀りを聞いた。
アカシジミ0518-5.JPG



















2023年5月18日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 サトキマダラヒカゲ、シジミチョウ科 アカシジミ

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カラスザンショウにナミアゲハ [チョウ目]

数年前からfieldにカラスザンショウの実生がニョキニョキと生えてきた。
鳥が種を散布したのだろう。
するとナミアゲハが訪れるようになった。

先月初めからいくつものナミアゲハがこの周りを飛び回っていた。
カラスザンショウが芽吹くまではここでは見られなかった光景だ。

4月15日に見ると小さなアゲハの幼虫たちがいた。
数えると全部で6匹、鳥のフン擬態だ。
ナミアゲハ0415.JPG



















4月30日、探してみると終齢の大きな幼虫が2匹。
およそ2週間ほどであんな鳥の糞のような出で立ちからカラフルに大きく育っていた。
ナミアゲハ0430.JPG



















こちらはもう1匹のほう。
6匹いたのが2匹に。
鳥に食べられたのだろうな。
ナミアゲハ0430-1.JPG



















今日見ると幼虫の姿は無く、もう蛹になっているだろうと辺りを探して見たが見つからなかった。
寄生されている痕跡はなかったので、また鳥に食べられたか、病気で死んだか、どこかで蛹になっていればいいのだが・・・
近くで翅が傷んだ成虫の姿があった。
また、鳥フン擬態の小さな幼虫たちの姿が見られるのを期待した!
ナミアゲハ0507.JPG



















2023年4月15日、30日、5月7日、チョウ目アゲハチョウ科 ナミアゲハ

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今時のオオムラサキの幼虫 [チョウ目]

4月25日、低いエノキの葉を見ていて見つけた「オオムラサキ」の幼虫。
幼虫越冬で若葉が芽吹いて樹上に上り、葉を食べて脱皮したのだろう。
いつも見る越冬幼虫より大きく色も緑色に変身していた。
オオムラサキは成虫が見られるのは年1回だが、同じエノキで幼虫越冬するゴマダラチョウやアカボシゴマダラは2回以上で共に既に成虫を確認している。
なのでそれら2種よりゆっくり育っているようだ。
オオムラサキ0425-1.JPG



















すぐ隣では何らかの原因で弱ったからか、元気な状態で襲われたのはかわからないが、クモの餌食になっていた。
丘陵でオオムラサキの越冬幼虫を調査している方から過去と比較して今年は越冬幼虫が多いと聞いた。
この夏が楽しみだ!
オオムラサキ0425-2.JPG



















2023年4月25日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 オオムラサキ

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今年もウスバアゲハ 舞う [チョウ目]

今日職場の脇のハルジオンで見つけた「ウスバアゲハ」。
以前のfieldでは場所を限定して1個体見られるかどうかだったのだが、数年前からある場所でいきなり大量発生してそれが年々生息域を拡大している。

大量発生した場所では、食草のジロボウエンゴサクが株ごと無くなる大打撃で心配だ。
ウスバアゲハ0429-1.JPG



















そんな状況から個人的には人為の放蝶だと思っている。
狭山丘陵の限られた場所で以前から細々と姿が見られていたが、それとは異なる場所でいきなり大発生はちょっと理解できない。
ウスバアゲハ0429-2.JPG



















遠征しなくともこのチョウがfieldで見られるのは嬉しいが、これだけの発生は正直両手を上げて喜べない状況だ。
DNA解析でどこ由来かわかるなら是非と思うが、難しいだろうなぁ。
ウスバアゲハ0429-3.JPG



















2023年4月29日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 ウスバアゲハ

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狭山丘陵でツマグロキチョウ [チョウ目]

数日前、fieldで知人の方とお会いして、今しがたツマグロキチョウを見つけたと写真を見せていただいた。
早速、その場所へ行ってみたがすでに姿は無く、周りを探しているとそれらしきチョウが飛んでいた。
これが全くとまらず暫く追いかけようやくとまったところで見ると間違いなく「ツマグロキチョウ」だった。
今までにも数年に一度程度各所で目撃情報があったが、特に昨年は知っているだけでも3件と多かった。
幼虫の食草はマメ科のカワラケツメイのみと言われ丘陵では見られないためまず見ることが無いチョウだ。
食草の減少で各地で絶滅危惧種に指定されており、東京都では絶滅危惧ⅠA類となっている。
さてこの個体は一体どこから来たのだろう?
ツマグロキチョウ0423.JPG



















2023年4月23日 東京都 チョウ目シロチョウ科 ツマグロキチョウ


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羽化して間もない オオミズアオ [チョウ目]

そろそろかと毎年見掛ける田んぼ沿いの小川脇を丹念に見ていてようやく見つけた「ミミナグサ」。
外来のアメリカミミナグサはよく見るが、ご本家ミミナグサはそうそう見つからない!
アメリカは花柄が短く全草毛深いがミミナグサは花柄が長く毛もそれほどでもない。
ミミナグサ0423.JPG



















林内では白い花が目に入った。
花の真ん中の小さな両性花とそれを取り囲む大きな花びらのような装飾花が特徴の「ヤブデマリ」。
ガマズミの仲間で、fieldでは多くはない。
ヤブデマリ0423.JPG



















エノキの枝先に「ヒオドシチョウ」の幼虫たちが群れていた。
幼虫、蛹とも、ヒヨドリやムクドリに食べられてしまうので、これだけの数でもどれくらい生き残れるだろう?
このすぐ近くにはオオムラサキの幼虫もいたのだが撮り忘れた。
ヒオドシチョウ0423.JPG



















林縁の葉上で鮮やかなオレンジ色が目にとまった。
似た仲間が多いが過去に見た記憶はあり、さて誰だっけと思い出そうとしても思い出せない・・・
調べてそうそう!「カノコマルハキバガ」だった。
オレンジの地色に白い斑がシカの子を彷彿させるから名付けられたようだ。
記憶の引き出しが一杯で名が思い出せないことが多いが、これはあの科ではとわかればもう御の字である。
カノコマルハキバガ0423.JPG



















一昨日の昆虫相調査で見つけた新幹線との異名がある「シロシタホタルガ」の終齢幼虫。
食樹のサワフタギはかなり葉が食べられていた。
間もなく蛹になるだろうから、もう少しの辛抱だ!
シロシタホタルガ0422.JPG



















調査の帰り道、同僚が見つけてくれたもふもふの「オオミズアオ」。
例年生きた姿になかなか出会えないのだが、羽化して間もない奇麗な個体を見ることが出来てラッキー池田!
オオミズアオ0422.JPG



















2023年4月22-23日 東京都 ナデシコ目ナデシコ科 ミミナグサ、マツムシソウ目ガマズミ科 ヤブデマリ、チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、キバガ科 カノコマルハキバガ、マダラガ科 シロシタホタルガ、ヤママユガ科 オオミズアオ

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今日の居残り蛾たち [チョウ目]

今日は朝から雨で気温も上がらず肌寒い一日だった。
夜通し灯りが付いているトイレを回った。
少し大きめのシックな蛾が壁にいた。

ん~見たことがあるような無いような?
思い当たらないので調べると「オオトビスジエダシャク」のよう。
2年前の4月初旬にもこの場所で出会っていた。
オオトビスジエダシャク0415.JPG



















すぐ横には小さな黄色い蛾。
何ドクガだっけ?
翅にゴマをふったような「ゴマフリドクガ」。
ドクガの仲間には毒の無い種もいるが、これは有毒と言われている。
ゴマフリドクガ0415.JPG



















別のトイレの桟にいた比較的大きなお洒落なシャチホコガ。
これは見覚えがあるように思うが思い出せないと思ったら初認だった。
スズキシャチホコ0415-1.JPG



















幼虫の食樹はコナラなどの「スズキシャチホコ」。
色もデザインも奇麗で秀逸!
スズキシャチホコ0415-2.JPG



















こちらは地味な「クロテンヨトウ」。
幼虫の食草は不明なようだ。
クロテンヨトウ0415.JPG



















帰り道、落ちていた木の枝に躓いたと思ったら「アズマヒキガエル」だった。
雨で出てきたのだろうが、危ない危ない。
踏んづけるところだった・・・
アズマヒキガエル0415.JPG



















2023年4月15日 東京都 チョウ目シャクガ科 オオトビスジエダシャク、ドクガ科 ゴマフリドクガ、シャチホコガ科 スズキシャチホコ、ヤガ科 クロテンヨトウ、無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル

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タマカン開花とアシブトチズモンアオシャク [チョウ目]

東京都でタマカンと言えば、都の自然環境や生き物保全の担当である東京都多摩環境事務所を思い浮かべる方も多いだろうが、今日のタマカンは「タマノカンアオイ」だ。
名の通り多摩丘陵では比較的見られるそうだがそれでも絶滅危惧種に指定されていて、ここ狭山丘陵では非常にレアで私のfieldでは知る限り数株しかない。カンアオイ(カントウカンアオイ)はあちこちに多く見られるのだが。

そろそろかなぁと見に行ってみたら葉の隙間から大きな花が見えていた。
この株は数年前に盗掘にあったのだが、株を少し残してくれたお陰で今でも命を繋いでいる。
根こそぎ持っていかれなかったのは有り難いが、それを有難いというのも違うなぁと・・・。
タマノカンアオイ0408-1.JPG




















タマノカンアオイ0408-2.JPG



















夜通し灯りが付いているトイレになかなか地味な翅の居残り蛾がいた。
ん~、これはヤガ科あたりかと思いながらも種がわからない。
時間のある時に調べよう。
不明蛾0408.JPG



















同じく灯りが付いているトイレに行ってみると壁に、おおっ!
アオシャクの中でもお気に入りの一種、「アシブトチズモンアオシャク」がいた。
アオシャクは薄い水色の翅が多い中、濃い黄緑色に外側が褐色でとても美しいデザインのアオシャクだ。
調べると前に見たのは2018年なので5年ぶりの再会。
幼虫の食草はテイカカズラのようで丘陵には多く見られるが、この蛾に出会う機会は少ない。
アシブトチズモンアオシャク0408.JPG



















2023年4月8日 東京都 コショウ目ウマノスズクサ科 タマノカンアオイ、チョウ目シャクガ科 アシブトチズモンアオシャク

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今日の春のチョウたち [チョウ目]

今日は職場でチョウ類の調査だった。
20℃を超える暖かさでチョウたちの活性も高かった。
ミヤマセセリはもちろん、クロアゲハやコミスジが出たのには驚いた!
コミスジはちょっと早くない?
撮った写真は使えないので、過去に撮ったものから。

スプリングエフェメラルの一つ。
人気が高い「コツバメ」も1頭だけ見られた。
高速移動で結局写真には収められなかった。
コツバメ.JPG



















年に2回出現する「トラフシジミ」の春型は、前翅の白い線が美しい。
夏にも現れるが白色部分が淡い褐色になるので春型の方が人気がある。
共に翅表はコツバメ同様奇麗なblueだが、写すことはなかなか容易ではない。
トラフシジミ.JPG



















開けた場所でテリトリーを張っていたのは「ヒオドシチョウ」だ。
3頭がテリトリーをめぐって争っていた。
成虫越冬で産卵すると次世代に命を託して息絶える。
一方この春産み付けられた卵から初夏には成虫が現れるが、夏眠に入りめったにお目にかかれない。
次に姿を見るのは来年の今頃だろう。
ヒオドシチョウ.JPG






















継続観察していた「アカボシゴマダラ」の越冬幼虫は、脱皮して恐らくの5齢となりエノキの若葉に紛れる色合いに変身した。この写真だけは今日のもの。
芽吹いたばかりのエノキの葉には赤い部分もあり、よくぞそこまで似せたなという生き物の不思議。それでも突然いなくなるのは、恐るべしその擬態を見破った鳥たちのしわざだろう。

仕事が終わって帰り際に、今日はエイプリルフールで何か嘘をつこうと思ったのだがと言われた。
全く気付かなかったが、なるほど。
最近、そういったことにも疎くなってしまった・・・
アカボシゴマダラ0401.JPG



















2023年4月1日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 コツバメ、トラフシジミ、タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、アカボシゴマダラ幼虫

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チョウのスプリングスプリングエフェメラル ツマキチョウ [チョウ目]

いよいよ春本番で、春のチョウたちの姿が見られるようになってきた。
年に1度早春の時期だけ花を咲かせて夏には葉を落としてしまうカタクリやイチリンソウなどの植物をスプリングエフェメラル=春の妖精と呼ぶが、チョウの仲間でも早春の時期のみ現れるツマキチョウやコツバメはチョウのスプリングエフェメラルと呼ばれる。

先日はツマキチョウが飛んでいたが全くとまらず。
今日はコツバメが見られたが、カメラを忘れて撮れずじまい。

なので過去に撮った「ツマキチョウ」。
ムラサキケマンの花の蜜を吸っていたメスを目指してオスが飛んで来た。
ツマキチョウ1.JPG



















さらにその奥からもう1頭のオスも飛んで来た。
先のオスは既にメスに覆いかぶさっていた。
ツマキチョウ2.JPG



















メスをめぐってのオスたちの争いは当分続いたが、このメスの目に叶うオスは見つからなかったようだった。
今年もこんな光景が繰り広げられているのだろうなぁ。
そういった場面を見る時間が取れずにもどかしく時が過ぎていく・・・
ツマキチョウ3.JPG



















2023年3月31日 東京都 チョウ目シロチョウ科 ツマキチョウ

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