春の夜の来訪者 エゾヨツメ [チョウ目]
赤いチョウ、青いチョウ [チョウ目]
今日も陽射しはなかったものの暖かくサクラも一層花開いたようだ。
少し前に丘陵で撮ったコブシの花。
昔からコブシの花が咲くのを目安に農家は田打ちを行った事から田打ち桜とも言われる。
田打ちとは今でいう荒越し。
雑木林ではシュンランも見ごろ。
ようやく生きものたちの息吹が感じられる季節となった。
少し前までは晴れた暖かい日、テングチョウしか見られなかったが、このところ越冬していた「ヒオドシチョウ」の姿があちこちで見られるようになった。
テングチョウより大きな翅の赤というよりオレンジが目に眩しい。
この日、見つけたものの近寄らせてくれなかったが、最後にとってちょうだいと言わんばかりに目の前に飛んできた「ルリタテハ」。
じっくり撮らせていただいたが、濃紺と淡い水色の輝きが美しい。
このショットで満足してくれただろうか?
2016年3月23日 埼玉県、東京都
モクレン目モクレン科 コブシ
キジカクシ目ラン科 シュンラン
チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、ルリタテハ
CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ、CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
アサギマダラ幼虫とマルウンカ [チョウ目]
丘陵ではシーズンに成虫を時折見かけるが、幼虫はキジョランやイケマなどの食草がないためほとんど見つからない。
以前に1度だけ見つけたことがあったが、食草を食い尽くしていなくなってしまった。
ガガイモも食草となるようだが日向の植物のため、産卵場所には適さないのだろう。
丸々と太っていて状態はよさそうな感じ。
他にも数頭が見られた。
葉裏についたアサギマダラの糞かと思ったら・・・・。
脚が出て動き出した。
「マルウンカ」の幼虫だろう。
ちょこちょこと動く様が可愛らしい。
これはなかなか素晴らしい擬態だ。
2016年3月23日
チョウ目タテハチョウ科 アサギマダラ
カメムシ目マルウンカ科 マルウンカ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
チョウのスプリングエフェメラルたち [チョウ目]
カタクリやニリンソウなどの植物のスプリングエフェメラルも開花していよいよ春本番だ!
先日、ようやくチョウのスプリングエフェメラルたちをじっくり見ることが出来た。
まずは、例年見られる草地に行くと数頭が飛び交っていた「コツバメ」。
持ち合わせのレンズで撮ったので背景がうるさいが、まぁ初見ということで。
スミレの花を探していて、たまたま目の前の竹の柵にとまっているものが目についた。
それは交尾している「ミヤマセセリ」だった。
毎年存在は確認しているが、交尾を見たのは初めて。
数枚撮るとこちらを気にして飛び立った。
離れたところの草地に着陸したのを目で追って探したが、全く見当たらない。
追いかける途中、に飛び去ったのだろう。
残念だが、見られたことはとてもラッキー、これは虫の神様のお蔭かな(^^)
2016年3月25日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 コツバメ、セセリチョウ科 ミヤマセセリ
春の渓谷の花たち [植物]
春の渓谷は様々な花たちで華やかだった。
多くの方がこの花の開花を首を長くして待っていたのではと思う「ハナネコノメ」。
白い萼と赤い葯のコントラストが美しく、流れの中の岩に群生している様は美しい。
名前は何とも可愛そうだが、微妙な色合いが魅力的な「ヨゴレネコノメ」。
「ユリワサビ」との共演だ。
ジロボウは何時ものfieldで見ることが出来るが、ヤマエンゴサクはないので見られて嬉しい。
苞の切れ込みがジロボウとの識別点。
青い花は丘陵でも見たことがあるが、白花は初めて見る「ヤマルリソウ」。
青みがかったものもあったが、この花は真っ白だった。
黄色い春の花も多いが、小さくて木に咲く黄色い花の「アブラチャン」。
クスノキ科で同じ科のクロモジと色は似ているなぁ。
見たいと思っていた花の一つが、「フサザクラ」。
もう終わっているかと思っていたが、まだ咲いている場所を案内いただいた。
カツラの花ととても似ているが、こちらは雌雄同株両性花らしい。
サクラと名に付くが、サクラとは異なりキンポウゲ科に属する全く異なる種だった。
この日見た花はほとんどが初めて見たものばかり。
面白さと感動の一日だった。
やはり、たまには他のfieldにも行かなければと思うのであった。
2016年3月23日
ユキノシタ目ユキノシタ科 ハナネコノメ、ヨゴレネコノメ
フウチョウソウ目アブラナ科 ユリワサビ
キンポウゲ目ケシ科 ヤマエンゴサク
真正キク類ムラサキ科 ヤマルリソウ
クスノキ目クスノキ科 アブラチャン
キンポウゲ目フサザクラ科 フサザクラ
素晴らしき春景 [植物]
低山ではあるが、丘陵とは異なる植物が見られる。
今回とても感動したのが山の遠景だ。
緑の中に淡いピンク色が派手さもなくしっくりおさまって、春を感じさせる素晴らしい光景だった。
カツラの木の花が咲いているのだ。
カツラは以前の職場に並木として植栽されていた。
ハート形の葉や落葉時の甘い香りを楽しんでいたが、まさかこんな花が咲くとは知らなかった。
高い位置で開花するので間近で花を見る機会は少ないが、この日雪害で川に落ちた枝の花が開花して目の前で見ることが出来た。
雌雄異株でこの花は雄花。
小さな花が集まって、あの素晴らしい春景を作り出していることにさらに感動したのだった。
この場を教えてくれた知人に感謝!
2016年3月23日
ユキノシタ目カツラ科 カツラ CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
鎧を纏ったヤゴに出逢う [トンボ目]
林道を歩いていると、道の上に黒いものがいた。
ハネカクシか何かだろうかとレンズを覗くと、何とヤゴだった。
道の脇下には渓流が流れているので、そこから上がってきたのだろうがこんな道の上に何故?
がっしりした体型とまるで鎧のような体のヤゴは丘陵では見たことがない。
道の上で人がやって来ると踏まれる可能性があるので、少しの間見守った。
少しすると歩き始め、川と反対側の道際を目指している様子。
向かっている先は落ち葉が堆積し苔が生え湿った場所。
こんなところを目指す訳とは何?と思っていたが、思い当るトンボが頭に浮かんだ。
帰って調べるとやはり「ムカシトンボ」のヤゴだった。
羽化の1か月ほど前に水域を離れ、湿った落ち葉の下で機が熟するのを待つという。
このヤゴも4月の終わりにはこの近くで羽化するだろう。
幼虫期間が5~8年と長い水中生活を経て上陸してきたことを思うと、無事に大空に羽ばたいて欲しいものだ。
それにしても全く予期していなかったこの出会い、まさに千載一遇のチャンスだった。
スプリングエフェメラルの花たちにも多く出会ったが、写真の選択に時間がかかりそうなので後日に。
2016年3月23日
トンボ目ムカシトンボ科 ムカシトンボ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ
ようやくアズマヒキガエル・・・ [両生類]
アズマヒキガエルの産卵があちこちで聞かれていたが、ようやくMy fieldでもカエルたちが集まって来た。
既に包接していたカップル。
後から何やら怪しい波紋が・・・、危ないジョーズか!
田んぼにサメはいない、そんなわけはなくメスを狙う単独のオスだった。
ここから争奪戦が始まるが、すでに包接しているオスがメスを離すはずがなく取っ組み合いに。
先にメスを確保しているオスがココココッ♪俺はオスだと鳴くが、お構いなしに抱きつく。
メスに包接しているオスのキックがさく裂し、横取りしようとしたオスが吹っ飛んだ。
一瞬、静けさが戻り少し離れた場所に妖怪が現れた。
どうやら田んぼの底に顔を突っ込んでしまったようで何とも情けない顔。
この顔を見ると同情したい気になるが、まぁしょうがない。
あぁ、どの世界も厳しいなぁ!
2016年3月22日 埼玉県
無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
探さなければ気付かない春 [植物]
昔は、食用の為にこれを探して春を感じたであろう代表が「つくし」。
ご存知スギナの胞子茎。
ここは都立公園なので採取禁止だが、田舎では今でも採って食べているのだろうな。
湿気のある草地で花を付けていた「スズメノヤリ」。
以前にも書いたことがあるが、こんなに早くから咲いているのはちょっとびっくり。
これこそ、じっくり見なければまず気付かない。
それ以前に、ここを訪れる人でこの植物の存在を知っている人がどれだけいるだろうか?
大名行列の毛槍に見立てて付いたという名前は、センボンヤリと同じだな。
2016年3月21日 東京都
トクサ目トクサ科 スギナ(ツクシ)
イグサ目イグサ科 スズメノヤリ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
狭山丘陵のスミレ [植物]
今日は、スミレ観察会に参加してきた。
毎年この時期になると仕事柄同定せねばならないのだが、季節を過ぎると忘れてしまうので復習と新たな知見の学習だ。
丘陵では変種や品種を含めて約40種が見られるそうで、今の時期は開花している種としてはまだまだこれから。
日陰に咲いていたここでは一番に咲く「アオイスミレ」。
ウサギの耳のような上弁が特徴かな。
田んぼの畔の南向きの斜面に咲いていた「ノジスミレ」。
葉は披針形で裏が紫色なところは今日もっとも咲いていたコスミレに似ているが、コスミレに比べると花も葉も庶民的、路地にも咲くからロジスミレと個人的解釈。
ここでは最もなじみなのが「タチツボスミレ」。
あちこちで葉が展開しているが蕾をたくさんつけて花はこれから。
ニオイ、マルバ、シロバナ、アカフ、オトメ、サクラなど変種や品種も多いポピュラーなスミレ。
これはマルバ?
後姿がステキな「フモトスミレ」。
というか、咲き始めで数が少なくてこれしか取れなかったのが本音かな。
でも小さくてとても可愛らしいスミレ。
今日一番の目玉、「エイザンスミレ」の群生。
桜色が見事でした。
東京では予想通り、今日ソメイヨシノが開花しましたね!
2016年3月21日 東京都
スミレ目スミレ科 アオイスミレ、ノジスミレ、フモトスミレ、タチツボスミレ、エイザンスミレ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM