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尻が赤いぞ! シリアカハネナガウンカ

同行していた「てくてく日記」のIさんが、「シリアカハネナガウンカ」見たことあります?

と教えていただいたのは、葉裏にとまる小さな小さなハネナガウンカの仲間だった。
見るとお尻が赤い、タカラダニが付いているのではと冗談を言ったが確かに。
シリアカハネナガウンカ0830-1_1.jpg



















いつものfieldで見掛けるのはアカハネナガウンカや稀にマエグロハネナガウンカだがこの種は初めて見た。
一見マエグロに似ているがお尻の赤いのが特徴のようだ。
シリアカハネナガウンカ0830-2_1.jpg



















正面顔はまさにハネナガウンカの仲間で愛嬌があり、まるでデビルウイングのような翅もかっこいい!

Iさんのfieldではシリアカハネナガウンカの成る木があるらしい・・・。
アカハネナガウンカはススキなのだが種によっている場所が異なるようだ。
このウンカの成る木をぜひ見てみたいものだ!
シリアカハネナガウンカ0830-3_1.jpg



















2018年8月30日 埼玉県(丘陵外) カメムシ目ハネナガウンカ科 シリアカハネナガウンカ

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鳴いていた! クツワムシ [バッタ目]

今日は埼玉県中央部の公園に、ある生き物の技を見にその生きもののスペシャリストの方と行く機会をいただいた。
明るいうちに生息を確認して夜に技を見るスケジュールだったのだが、その事については後日改めて。

私がもう一つ見たかったのが、前回書いた「クツワムシ」。
場所は異なるがここでもその声が聞かれ、9月1日には夜の鳴く虫観察会が行われる。
真っ暗な道を歩いているとあちこちからガチャガチャ♪という鳴き声が聞こえてきた。
秋の風情を感じる虫の音にしては騒々しいが、慣れればこの声が聞かれなければ物足りないという人もいるのではないか?クツワムシが棲む雑木林の林縁環境が各地で減少し、レッドリストに記載される都道府県は少なくないだろう。
クツワムシ0830-1_1.jpg



















鳴く虫の仲間では最大級の鳴き声と大きさ。
比較的葉上で鳴いていて、近寄っても鳴き止まないのは他の鳴く虫にはあまり見られず鈍感なのか強気なのか?
こうしてすぐ近くでストロボを焚いても翅をこすり合わせて鳴いている。
厳つい顔つきもとても印象的だ。
クツワムシ0830-2_1.jpg



















クツワムシには緑色型と褐色型がいる。
こちらは褐色型のオス。

翅には虫食いに似せた斑があり、模様も個体によって異なるそうだ。
私の虫の先生が、翅の異なる模様100体を長年かかって撮影して数年前に写真展で紹介した。
クツワムシ0830-3_1.jpg



















このすぐ近くに鳴き声に惹かれたのかメスがいた。
オスよりもちょっとスマート。
そういえば、緑色型のメスは見たことが無いがいるのだろうか?

クツワムシの鳴き声が聞かれる環境を後世まで残したいと切に思う。
クツワムシ0830-4_1.jpg



















2018年8月30日 埼玉県(丘陵外) バッタ目クツワムシ科 クツワムシ

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そろそろ鳴いているかなぁ? クツワムシ [バッタ目]

今日は少し暑さが和らいだ。
こんなに暑い夏は経験したことが無い。
夏生まれで夏は好きなのだが、さすがに今年は参った。
秋が待ち遠しい!

秋の鳴く虫といえばコオロギの仲間だが、最近は樹上から鳴き声が降り注ぐアオマツムシが主流となって来た。
スズムシやマツムシなどはもう身近でその声は聞かれない。
童謡・唱歌の虫の声の歌でガチャガチャ♪と歌われている「クツワムシ」の声は車で少し走った雑木林で聞くことが出来る。
6年前に撮りに行った時はあちこちで鳴き声が聞かれたが、それ以来行っていない。
その時は撮影していて向かいの家の方が出てきて何をしているのかと尋ねられたので、クツワムシを紹介したら煩いと思っていたが虫の鳴き声だったかというので驚いた。
今でも鳴いているだろうか?
今年は近いうちに見に行ってみようと思う。
クツワムシ_1.jpg



















2018年8月28日 埼玉県 バッタ目クツワムシ科 クツワムシ

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まだまだ暑いが長かった夏もそろそろ・・・ [季節]

夏の夜の見ておきたい神秘といえば1つはセミの羽化、そしてもう一つはこの「カラスウリ」の花だ。
午前中、まだ完全に萎みきっていない花を見つけた。
深まる夜に純白の綺麗なレースを開いてどれだけの虫たちを誘ったのだろうか?
この花もそろそろ見られなくなる頃かなぁ。
カラスウリ0819_1.jpg



















小川沿いのヒメコウゾで見つけた「クワカミキリ」。
いつもクワにいるのを見ていたが、ヒメコウゾでは始めて。
まぁ、クワと同じクワ科なのでありだろう。
クワカミキリは同じホストのキボシカミキリが初冬まで見られるのに比べると見られなくなるのが早い印象なのでラッキー、見るのはこれが最後かもしれないな。
クワカミキリ0819_1.jpg





























葉上に見たことのない黒光りのするかっこいいムシヒキアブを見つけた。
よく見るアオメアブやシオヤアブより一回りほど小さい。
黒いムシヒキアブといえばオオイシアブがいるが、それよりも毛深くなくスマート。

netで調べると候補は2種ほどいたがこの仲間は難しくムシヒキアブの仲間としておこう。
ムシヒキアブ.sp_1.jpg



















2018年8月19日 東京都 スミレ目ウリ科 カラスウリ、コウチュウ目カミキリムシ科 クワカミキリ、ハエ目ムシヒキアブ科 ムシヒキアブ.sp

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脚が長~い アシグロツユムシ [バッタ目]

林縁のヒメコウゾの葉上に「アシグロツユムシ」の幼虫がいた。
いつも概ねこのように頭を下にしてとまっている。
アシグロツユムシ0819-1_1.jpg



















先日もう既に成虫になっているものを見たが、この幼虫はもう少し時間がかかりそうだ。
ん~、色も形も美しい!
アシグロツユムシ0819-2_1.jpg



















2018年8月19日 東京都 バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ

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林縁でシモフリスズメとアゲハモドキ [チョウ目]

小川沿いのクサギの若木に大きな「シモフリスズメ」の幼虫がいた。
幼虫は、ゴマやキリ、ネズミモチ、クサギなど多くの植物を食べる広食性。
大きくでっぷりとしてその存在感はぴか一。
シモフリスズメ0819_1.jpg



















足元のマメの葉上には翅の傷んだ「アゲハモドキ」がいた。
前に成虫を見たのは5月の終わりだった。
相変わらず、目が愛らしい、久しぶり!
アゲハモドキ0819_1.jpg



















2018年8月19日 東京都 チョウ目スズメガ科 シモフリスズメ、アゲハモドキガ科 アゲハモドキ

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夏を謳歌したキリギリスもあと僅か・・・ [バッタ目]

草はらからチョン・ギース♪という「キリギリス」の鳴き声が聞こえてきた。
草刈りが行われ、刈られなかった低い草はらに移動して鳴いているようだ。
杭で鳴いているその姿を見つけた。
キリギリス0819-1_1.jpg



















すぐ近くの草の上にも。
キリギリス0819-0_1.jpg



















キリギリスの鳴き声は子供の頃から慣れ親しんだ夏の風物詩だが、ここで鳴いているのは放虫されて根付いた虫たち。
人によって連れて来られた虫たちに罪はない、複雑な心境でその声を聞いている。
シャッタースピードを落とせば、鳴くために翅を動かしているのがよくわかる。
キリギリス0819-2_1.jpg



















2018年8月19日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヒガシキリギリス

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あちこちにカノコガ 敵もいっぱい [チョウ目]

林縁で鮮やかな紫色の「ノハラアザミ」が咲いていた。
ヒョウモンチョウの仲間が来ないかとしばらく見ていたが、何も来なかった。
ノハラアザミ0819_1.jpg





























歩いていると草陰で、黒い翅に半透明な丸い斑の鹿の子模様の「カノコガ」が多く見られるようになった。
この蛾は年2化、6月頃と今頃の2回発生する。
黄色に光の加減で青く輝く色合いが美しい。
カノコガ0819-1_1.jpg



















昼に活動するが、周りには危険な敵がいっぱい。
すぐ隣では、「ジョロウグモ」の幼体の巣にかかったカノコガがいた。
クモの網や待ち伏せしているクモに捕まっているのをよく見かける。
カノコガ0819-2_1.jpg



















他にもオギの葉上には「シュレーゲルアオガエル」。
何も知らずにここに飛んできたらパクッって。
シュレーゲルアオガエル0819_1.jpg



















近くのヒメコウゾの葉上に不気味な影。

オオカマキリと思って撮ったのだが、帰って見るとお尻が無い。

ハラビロカマキリの幼虫と思われるがちょっと大き過ぎ。
ひょっとしたら外来種ムネアカハラビロカマキリの可能性もあり、今更ながらにしっかり見ればよかったと後悔。
ここではその種の卵鞘が見つかっている。
ハラビロカマキリ0819_1.jpg



















チョウ目ヒトリガ科 カノコガ、クモ目ジョロウグモ科 ジョロウグモ、無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル、カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ?

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足元にいくつもの目玉 セスジスズメ [チョウ目]

久しぶりに谷戸の田んぼに出掛けてみたら、稲穂が膨らんできていた。
明日は案山子づくりのイベントがあるようだ。
田んぼ0819_1.jpg



















この写真を撮っていた足元で並んだ目玉にびっくり!

前ばかり見ていて気付かなかった。
畔に生えていたヤブガラシの葉を食べていた「セスジスズメ」の幼虫だった。
セスジスズメ0819-1_1.jpg



















緑色のヤブガラシに黒っぽい幼虫はとても目立って天敵に狙われやすいのではと思うが、そんな時この目玉模様が役立つのだろうか?
セスジスズメ0819-2_1.jpg





























チョウやガたちの大人への変身には驚かされるが、セスジスズメもまた例外ではない。
成虫になると枯草に紛れる見事な保護色の装いを纏う。

虫たちの生き様は本当に不思議で魅力的だ!

はて、私の生き様はどうだろうか?
自問自答である。
セスジスズメ_1.jpg



















2018年8月19日 東京都 チョウ目スズメガ科 セスジスズメ

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アブラゼミを襲う アオオサムシ [コウチュウ目]

林縁の地面からアブラゼミの悲痛な叫びが聞こえてきた。
これはただ事ではない、と探していると草陰から現れた。
スズメバチに襲われているのか?と思ったが・・・違った。
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セミの腹に食らいついていたのは「アオオサムシ」だった。
アオオサムシは木を登ることが出来ないので、恐らくセミが弱って地面にいたところを襲ったのだろう。
セミは必死に翅をばたつかせて振り払おうとするが、しっかり噛みついて離れない。
さらに胸や頭に噛みつくも固くて諦め、腹を集中攻撃。
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アオオサムシは大きな獲物を何とか仕留めようと近づいても全くお構いなしだった。
この鋭い大顎では柔らかい腹部はひとたまりもない。
セミは既に鳴くことが出来なくなっていた。
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暫くすると腹部は噛み切られ、その中に頭を突っ込んで食事を始めた。
いつもはこそこそと道を横切るアオオサムシだが、普段見られないその獰猛さを目の当たりにした。
アオオサムシ0809_2_1.jpg



















2018年8月9日 東京都 コウチュウ目オサムシ科 アオオサムシ、カメムシ目セミ科 アブラゼミ

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