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大晦日 [季節]

今年もいよいよ後僅かとなった。
27日に確認したアキアカネはまだいるのだろうか?

気になってはいたものの、やることを済ませてから見に行こうと思っていたら、どうやら風邪をひいたようで昨日から頭痛に鼻づまり、喉が痛く熱っぽい。外も寒そうで寝たら治るかと思ったが今日とうとう熱が出た。

発熱などはいったいいつ以来か、記憶に無い・・・。
例年、ゆく年くる年の放送が始まると近所の神社に初詣に行くのだが残念ながら無理そうだ。

ということで、アキアカネは年明けにして今年を振り返って記憶に残る2種類の虫たち。

10年探してようやく見つけた「チョウセンカマキリ(カマキリ)」。
この時だけで数個体見つかりいるところにはいたのだった。
チョウセンカマキリ1020-1_1.jpg






















こちらも過去数回しか目撃していなかったのに、今年は珍しく個体数が多くじっくり撮らせてくれた「ウマノオバチ」。
これからもこのハチの尾のように細く長く!

皆さま、今年一年、ご訪問いただきありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください!
ウマノオバチ0502-3_1.jpg





























2018年12月31日 

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真冬のモンキチョウ [チョウ目]

日差しが暖かった12月20日、開けた場所で黄色いチョウが飛んでいた。
成虫越冬のキタキチョウかと思ったがタンポポにとまったところを見ると「モンキチョウ」だった。
翅の傷みもほとんど見られない綺麗な個体。

モンキチョウ1220-1_1.jpg



















近くでもう1頭が枯葉の上で陽射しに翅を傾けていた。
こちらは翅の縁が少し欠けている。
12月の半ばを過ぎてモンキチョウを見たのは今まであまり記憶が無い。
そもそも幼虫越冬なのだが。
昔はオツネンチョウと呼ばれ成虫で越冬すると信じられていたようだが、この日の確認と過去fieldで最も早い新成虫の初見が1月26日なのでなるほどそれも頷ける話だ。
ひょっとしたら成虫で年を越すものもいるのではないか・・・。
モンキチョウ1220-2_1.jpg



















2018年12月20日 東京都 チョウ目シロチョウ科 モンキチョウ

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アキアカネ まだ頑張る! [トンボ目]

昨日、暖かい陽射しにアキアカネはいるだろうか?と谷戸の田んぼに昼ごろに行ってみた。
畔を歩いていると足元から何かが高速で飛び去った。
何かはわからなかったが、きっとアキアカネ!
待っていても戻って来ないので、田んぼを一周して来るとまた飛んで近くにとまった。
ラッキー!
忍び足で近寄り何とか1枚。
やはりアキアカネだった。
アキアカネ1227-1_1.jpg



















さらに近づいてもう一枚。
この後、飛ばれてしまった。
アキアカネ1227-2_1.jpg



















少し歩くとまた高速移動するアキアカネがいた。
今度も慎重に近づき何とか数枚。
まだ僅かな傷みの翅の元気なオスだった。
6月頃に羽化して暑い夏は山地に移動し成熟して里に下りて半年。
よくぞ命を繋いできたものだ。
この日は全部で3個体。
アキアカネのここでの最長は12月22日だったのでこれを大幅に更新した。
今日から厳しい寒波がやって来ている。
寒さに耐えていられるか、明日以降も会いに行ってみよう!
アキアカネ1227-3_1.jpg



















2018年12月27日 東京都 トンボ目トンボ科 アキアカネ

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サザナミフユナミシャク

フユシャクスポットのトイレを見て回ると今シーズン初確認の「サザナミフユナミシャク」のオスがいた。
薄めの色で翅を開き気味にとまっていたので何?と考えてしまった。
サザナミフユナミシャク1226-1_1.jpg



















フユシャクの仲間は日本で35種、myfieldで見られるのは20種ほどでそのネーミングも様々だ。
クロスジ、クロテン、イチモジ、トギレ、ヒロバなどは翅の模様や形から、シュゼンジやクジュウは産地、ナカジマは人の名前から付けられている。
好きな名前のNo1は、丘陵ではお目に掛かれない(たぶん)、ユキムカエフユシャク。
まさに冬に現れるフユシャクとしてはぴったりのネーミングだ。
そしてNo2がこのサザナミフユナミシャク。
何故と言われると何となくなのだが・・・。
前の個体に比べるとさらに色の濃いのもいた。
別種かと思ったが、たぶん同種でいいと思う。
これからまだまだ次々と種が現れるのでフユシャクシーズンが楽しみだ。
サザナミフユナミシャク1226-2_1_1.jpg



















2018年12月26日 東京都 チョウ目シャクガ科 サザナミフユナミシャク

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今シーズン初めてのフユシャクのメス 2種 [チョウ目]

寒さが増す冬、ますます虫が見られなくなる中、次々と新たな種が現れるフユシャクガの仲間たち。
この冬も期待通り。

フユシャクと呼ばれる仲間は、どの種もメスはオスと異なる姿で翅が無いかとても小さく飛ぶことが出来ない。
だからオスメス両方を見たいと思うのだ。

昨日、今シーズンオスは確認したが未見だったメスたちに出逢った。
雑木林の貴婦人、ホルスタイン、エレキング(ウルトラマンの怪獣)などの愛称がある「チャバネフユエダシャク」のメス。
クリーム色と黒の配色、翅が無いことが特徴だ。
フユシャクのメスの中では大きく見応えがある。
チャバネフユエダシャク1225_1.jpg



















同じ場所で見つけたこちらも初見の「クロオビフユナミシャク」のメス。
チャバネのメスが翅が無いのに対してクロオビは最も翅が大きな種。
大きな翅は表面積が大きく熱が奪われやすい事から寒い冬には不利だと思われるのだが・・・。
今までmyfieldで見つけることが出来ず、昨年はプチ遠征してようやく出逢うことが出来たが今年は嬉しい再会だった。
クロオビフユナミシャク1225_1.jpg



















2018年12月25日 東京都 チョウ目シャクガ科 チャバネフユエダシャク、クロオビフユナミシャク

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寒さに耐えて卵のうを守る ジョロウグモ [クモ目]

いよいよコナラやクヌギも葉を落とし雑木林の林床にも陽が差すようになってきた。
林内の見通しもよくなり、虫たちが少ない季節ではあるがかえって観察しやすいかもしれない。
雑木林1224_1.jpg



















葉の落ちた枝先を丹念に探していると見つけた半透明の生き物。
今の時期よく見かけるヒラタアブの仲間の幼虫。
主食はアブラムシだが周りに餌となるものは見られずここで越冬体制なのだろうか?
ちなみに下が頭と思われる。
アブの仲間1224-1_1.jpg



















目的の虫は見つからなかったが、僅かに残った葉裏に「ジョロウグモ」がいた。
死んでいるかと思い触るとまだ生きていた。
見付けた時には気付かなかったが、葉裏に産んだ卵のうを守っているようだ。
ジョロウグモ1224-1_1.jpg



















冬の時期に卵を襲う敵は主に鳥。
シジュウカラやコゲラが卵のうをつついている場面を見掛ける。
命ある間、こうして卵のうに覆いかぶさっていると、自分が襲われても卵は無事という事、本能がそうさせるのか?
子どもに関する悲しい事件が報じられる今の時代、こんな小さなクモの行動にも見習うべきことがあるとふと思ったのだった。
ジョロウグモ1224-2_1.jpg



















2018年12月24日 埼玉県、東京都 ハエ目ハナアブ科 ヒラタアブの仲間、クモ目ジョロウグモ科 ジョロウグモ

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柵の上を歩く屑 クサカゲロウの仲間の幼虫 [アミメカゲロウ目]

今日は久しぶりに晴れたが、冷たい北風が強く寒い。
巷はクリスマスイブで賑わっているが、こちらは普段と変わらず虫探し。

この寒さではさすがにアキアカネたちも姿を見せず、谷戸の木柵を舐めるように見て回った。
柵の上で小さな小さな屑が動いているのを見つけた。
クサカゲロウの仲間1224-1_1.jpg



















大きさは5mmあるかないかで裸眼では詳細がわからない。
ファインダーを覗くと大顎を持つ虫が屑をしょって歩いている。
クサカゲロウの仲間1224-2_1.jpg



















レンズの最短距離で撮影しても小さいので写真は全てトリミングした。
クサカゲロウの仲間の幼虫だ。
背中の屑は身を守るカモフラージュだろうが、寒いのによく歩き回っているなぁ!
背負っている事で少しは暖かいのだろうか?
クサカゲロウの仲間1224-3.JPG



















このクサカゲロウの仲間をwebで調べると、千葉大学大学院園芸学研究科応用昆虫学研究グループが日本産クサカゲロウ図鑑をUPされていてとても参考になる。

この寒さの中、こんなに小っちゃい虫が頑張って生きているのを見ると、寒い寒いと言っている自分を情けなく思うのであった・・・。

クサカゲロウの仲間1224-4_1.jpg



















2018年12月24日 Merry Christmas アミメカゲロウ目クサカゲロウ科 クサカゲロウ.sp

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ナミスジフユナミシャク [チョウ目]

職場のガラスに新たなフユシャク。
一見、クロオビフユナミシャクかと思ったが、ちょっと違う。

きっと「ナミスジフユナミシャク」。
元々ナミスジフユナミシャクという種だったが、1991年にオオナミフユナミシャクとコナミフユナミシャクに分けられた。
しかし2010年に2種の違いは個体変異として再びナミスジフユナミシャクに戻されたフユシャクだ。
ナミスジフユナミシャク1223_1.jpg



















この日もう1種、フユシャクではないが建物の桟にいた。
最初キリガの仲間と思ったが、調べると違った。
顔の後が黒いのが特徴の「ナニワクビグロクチバ」だった。
地味だがなかなかかっこいい!
ナニワクビグロクチバ12223_1.jpg



















2018年12月23日 東京都 チョウ目シャクガ科 ナミスジフユナミシャク、ヤガ科 ナニワクビグロクチバ

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これは何かの繭殻か ホコリタケ [菌類]

今年は「ウスタビガ」の繭殻をよく見かける。
葉のある時期にはまず見つけられないが、葉の落ちた今では鮮やかな緑色がよく目立つ。
エノキやイロハモミジで多く見られた。
ウスタビガ繭1207_1.jpg



















たまに卵の付いた繭殻も。
ウスタビガ1209_1.jpg



















同じヤママユの仲間の「ヤママユ」の繭。
この繭は羽化した痕跡が無く、持つと軽い。
何らかの原因で死んでしまったのだろうか?
右下の白っぽい傷が気になるが・・・
ここ数年、同じ仲間のクスサンのあみあみの繭が見られないのが残念だ。
ヤママユ1208_1.jpg



















早くも咲き始めているウグイスカグラの枝にも繭が見つかった。
こちらは持つとずっしりと重い。
本来は秋に羽化しているので重いはずもなく、考えられるのはハチかハエに寄生されその幼虫か蛹の重みだろう。

ヤママユ以外の何かがこの繭の中にはいるということ。
ヤママユ1214_1.jpg



















林床で繭のような物が転がっていた。
繭としては見覚えが無い。
まるで壺のような曲線美。
ホコリタケ1207-1_1.jpg



















正面を見ると穴が開いていて、やはり何かの虫の出た繭か?
と、一瞬思いつつもなるほど。
菌類に詳しい方からは見て直ぐにわかるだろうと怒られそうだが、そう、既に胞子を飛ばし終えたホコリタケ、別名キツネノチャブクロだった。
突いても残念、胞子は出なかった。
ホコリタケ1207-2_1.jpg



















2018年12月 チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ、ヤママユ、ハラタケ目ハラタケ科 ホコリタケ

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水色の蝶ネクタイが可愛い イチモジフユナミシャクのメス [チョウ目]

いよいよ冬本番となって、探す虫のターゲットが絞られてきた。
春までに次々と種が現れるフユシャクはメインターゲットの一つだ。

この日見つけたのは、今年5種目となる「イチモジフユナミシャク」のメス。
例年オスは良く見かけるがメスがなかなか見つからないので、嬉しい出会いだった!
イチモジフユナミシャク1220-1.JPG



















体全体の淡い水色、エメラルドグリーンがこの種の特徴だ。
昨年の初見は12月15日だったので少し遅いが、まぁ常に見ているわけではないので誤差範囲だろう。
イチモジフユナミシャク1220-2.JPG



















2018年12月20日 東京都 チョウ目シャクガ科 イチモジフユナミシャク

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