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寒さに耐えて卵のうを守る ジョロウグモ [クモ目]

いよいよコナラやクヌギも葉を落とし雑木林の林床にも陽が差すようになってきた。
林内の見通しもよくなり、虫たちが少ない季節ではあるがかえって観察しやすいかもしれない。
雑木林1224_1.jpg



















葉の落ちた枝先を丹念に探していると見つけた半透明の生き物。
今の時期よく見かけるヒラタアブの仲間の幼虫。
主食はアブラムシだが周りに餌となるものは見られずここで越冬体制なのだろうか?
ちなみに下が頭と思われる。
アブの仲間1224-1_1.jpg



















目的の虫は見つからなかったが、僅かに残った葉裏に「ジョロウグモ」がいた。
死んでいるかと思い触るとまだ生きていた。
見付けた時には気付かなかったが、葉裏に産んだ卵のうを守っているようだ。
ジョロウグモ1224-1_1.jpg



















冬の時期に卵を襲う敵は主に鳥。
シジュウカラやコゲラが卵のうをつついている場面を見掛ける。
命ある間、こうして卵のうに覆いかぶさっていると、自分が襲われても卵は無事という事、本能がそうさせるのか?
子どもに関する悲しい事件が報じられる今の時代、こんな小さなクモの行動にも見習うべきことがあるとふと思ったのだった。
ジョロウグモ1224-2_1.jpg



















2018年12月24日 埼玉県、東京都 ハエ目ハナアブ科 ヒラタアブの仲間、クモ目ジョロウグモ科 ジョロウグモ

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