ヤマカガシ アズマヒキガエルを食う! [爬虫類]
よく見ると体の模様からヘビの「ヤマカガシ」だった。
長さ太さともこれまで見た中でもBIG サイズだ!
よく見ると何かを咥えていた。
咥えているものうをまだ呑み込んでいないのに頭からそれより下がとても太いのは何故なのだろうか?
ここからの写真はちょっとグロいので、苦手な方はここまでで。
近付いてよく見るとこれまた大きな「アズマヒキガエル」を咥えていた。
ヤマカガシは毒蛇だがその毒の一部は、ヒキガエルを食べることでヒキガエルの持っている毒を自らのものにしていることがわかっている。
前の写真でヤマカガシの顔の両側の白っぽい膨らんだものは、牙で裂かれた体から出たアズマヒキガエルの内蔵だ。前から撮ろうと前方へ回ると、危険を感じたのかヒキガエルを放して藪の中へ去って行った。
残されたヒキガエルを見るとすでに息絶えていた。
ヘビは執念深いというが、その通りで恐らくまた戻ってきてこの獲物を持ち去っていくだろう。
過去にも何度か同様の状況で気になって少ししてその場所に戻って見ると、獲物のカエルは無くなっていたのだった。ただ、この後この場所を確認していない。
2024年11月3日 東京都 有隣目ナミヘビ科 ヤマカガシ、無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル
ニホンヤモリvsガ [爬虫類]
いたのは・・・
ニホンヤモリと狙われた?蛾。
いい絵である。
体の大きさからしてヤモリはまだ幼体なのだろう。
この後、蛾を襲うのかとしばらく見ていたが、どちらも全く動きが無い。
可愛い?怖い? ニホンカナヘビ [爬虫類]
近付くとさっと向きを変えて逃げる体制に。
おいおい、逃げないでくれよ~。
と少しじっとしているとまた戻って来てくれた。
ちょこまか動いてなかなか可愛いが、よくよく見るとまるで恐竜を彷彿させるいかつさもある。
まぁ、押しなべて僕にとっては可愛カッコイイってとこだろう。
帰り道、草地の上で真新しい「オオミズアオ」の死骸があった。
今年は一度飛んでいる姿を見たのだが、まぁこれでは鳥に捕食されるだろうなぁという目立つ翅色とのらりくらりゆったりと飛ぶ様を見てそう思った。
この個体は翅の傷み以外に外傷は全くなく、寿命を全うしたようにも思えた。
だがやはり、生きた姿に会いたいものだ。
2021年6月17日 東京都 有隣目カナヘビ科 ニホンカナヘビ、チョウ目ヤママユガ科 オオミズアオ
シマヘビ ヘビを食う! [爬虫類]
おやっ、何かいるなと近寄るといたのは「シマヘビ」。
アオダイショウやヤマカガシは比較的よく見るが、個人的にシマヘビはレアな種だ。
胴体だけが見えていたが、それが前後に突っ張ったり緩んだりと不思議な動きをしていた。

これは何かを食べているなと頭のあるであろう場所の草を掻き分けてみると、案の定口を開け何かを飲み込んでいる顔が現れた。
食べるのに集中していてさほどこちらを気にしていない様子。
赤い目がシマヘビの特徴だ。

何を食べているのかを見ると、それは尻尾から飲み込んでいるヘビだった。
どうやら食べられているヘビが抵抗して草などに絡みついていたため、それを手繰り寄せようと当初の動きをしていたようだった。
丁度草を掻き分けた瞬間に相手の体に巻き付いて動きを止めようとし始めた。
食べられているヘビは何なのか胴体をたどって見ると草に体を巻き付けた頭が見えた。
首の白斑が特徴の「ヒバカリ」だった。
シマヘビの半分以下の大きさだろうか。
見た限りこのヒバカリは、もう逃げることが出来ないだろう。
ヒバカリはヘビの中では小さい方で、今年初夏頃に湿地でオタマジャクシを狙っているのを何度か見掛けたことがあった。
昔は毒があると思われていて、噛まれたらその日ばかりの命ということで名付けられたそうだ。
ヘビは自然界では上位種だが、そのヘビ同士が食う食われるの場面に遭遇すると自然界の厳しさを改めて実感させられた。

2018年9月22日 有鱗目ナミヘビ科 シマヘビ、ヒバカリ
ニホンカナヘビ [爬虫類]
スギナの林から アオダイショウ [爬虫類]
いつもの切り株に マムシ [爬虫類]
先日ようやく場所の詳細を聞いて、今朝見に行った。
人の足音にも敏感に反応するとのことだったので、足音を立てないように慎重に近寄った。
切り株を見ると、いたいた!
目が白くなっているので、脱皮が近いかもしれない。
2匹いたとの情報もあったが、今日は1匹だけだった。

カメラを変えながら数枚撮ってさらに近づこうとしたら、危険を感じたのか逃げ出した。
この間、僅か2分半ほど。

初めに撮ってから4分弱で逃げてしまった。
そんなに派手な動きはしていなかったのだが・・・。
今年はヤマカガシが話題となったが、どの蛇も人を見るとさっさと逃げ出してしまう。
もちろんヤマカガシも例外ではない。
毒があるヘビには注意が必要だが、誤って踏みつけるようなヘビがいる場所に立ち入らないことや捕まえたりしなければまず噛まれるような事はないだろう。
要は、危険と言われる生きものとの接し方や距離の保ち方だと思う。
人にとって危険なものは駆除という短絡的な考えではなく、自然界の中でヘビたちも重要な役割を果たしていることを理解することが重要だ。

2017年9月14日 東京都 有鱗目クサリヘビ科 ニホンマムシ
ピンクのモモちゃん 緑のアマちゃん [爬虫類]
先日、埼玉県北本自然観察センターに行って久しぶりにピンクのモモちゃんとご対面。
水槽越しに鎌首を持ち上げて正面からじっとご挨拶してくれた。
2010年10月にこの公園で見つかった突然変異の部分白化個体で全国的にも例がないシマヘビ。
約5年の間に52回脱皮して小さかったのがかなり大きくなっていた。
2010年当時はこちら。
この写真ではあまり差はわからないか。
草地のススキにトリフンがいると聞いて見に行ったが、残念ながら見つからず。
代わりにいたのが、アマガエルのアマちゃん。
こちらは初対面だったが、じっとご挨拶してくれた。
モモちゃんが、見つからずに園内にいたなら食べられていたかも的な関係だ。
my fieldとしている狭山丘陵ではあまり見られないカエルなので新鮮でもある。
2015年8月2日 埼玉県
有鱗目ナミヘビ科 シマヘビ
無尾目アマガエル科 ニホンアマガエル CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ
今年は多い? ニホンマムシ [爬虫類]
よく見かけるアオダイショウでもヤマカガシでもない。
体の日の丸模様が目立つのはそうあの毒蛇、50cmほどの 「ニホンマムシ」だ。

先日、草刈り機に巻き込まれて死んだ個体を見たが、ここで生きているのを見るのは10年来初めてだ。
こんなチャンスは滅多にないし、次いつ出逢えるかわからない。
駆け寄ってじっくり観察。
エラの張った頭は毒蛇の象徴と言われる。

ちょっかいを出すととぐろを巻いた。
何と尻尾の先端を振ってシャーという威嚇音を出したのだ。
毒を持たない普通に見られる蛇は、こちらが近づくとサァーッと逃げてしまうのだがニホンマムシは違った。
とにかく逃げる速度が遅く、少し進むととまり危険を感じると音で威嚇し、さらには鎌首をもたげて襲い掛かってくる。
今回のように事前に発見できればよいが、知らぬに近寄ったり踏んでしまうと間違いなく攻撃を受けるだろう。
今年、個人的にも他の方からの目撃情報もすべて水辺。
これからの季節、水辺にはくれぐれも注意したいものだ。

2015年5月13日 東京都
爬虫類クサリヘビ科 ニホンマムシ RICOH WG-4
ミシシッピアカミミガメ 産卵する [爬虫類]
昨日、3年続けて観察会を行っている千葉県の公園に今週末の観察会の下見に行ってきた。
綺麗に草刈りされた小高い丘に何やら黒っぽい物体が・・・。
きっとカメ!
近寄って見ると甲羅の直径が30cmほどもある「ミシシッピアカミミガメ」だった。
今の時期、水辺から離れてこういった場所にやってきているのは産卵に違いない。
見ると後ろ脚の地面が少し掘られていた。
やはりと掘った場所を覗きこむも、卵は見えない。
これからなのか・・・。
あたりを見渡すと、少し離れた場所に下の写真の掘った跡があった。
既にここに卵を産んで、さらに今いる場所にも産もうとしているのではないか?
と思いここをちょっと掘ってみた。
土が柔らかく一度掘って土をかぶせたが平らにはならなかったと思われた。
産卵しているなら、あの脚で掘るのだからそんなに深くはないだろうと思っていたが、写真の状態からさらに10cmほど掘ると白いものが見えた。
慎重に掘り出すとそれはやはり楕円形の卵だった。
全部で3個、長さ3.5cmで気を付けたが1つは割れてしまった。
この場所は芝が植えられ、土も固くこんなに掘るのは大変な作業だと思うのだが、これを終えてさらに別の場所に土を掘ろうとしていた母ガメはすごいと思われた。
ウミガメの産卵や卵は今までにテレビで何度も見たことがあるが、身近なミシシッピアカミミガメのそれは初めてである。
同じ苦労をして産んでも、私たちの目には外来種のミシシッピアカミミガメは困ったものに映ってしまうのは辛い事。
母ガメには何の罪もないのだから。
近くの小川には、昨年生まれたであろう、まさしく縁日で売られている大きさの小さなミドリガメたちが甲羅干しをしていた。
命の大切さと外来種の問題、今度の観察会ではこのことについて触れてみたいと思う。
2015年5月18日 千葉県
爬虫類ヌマガメ科 ミシシッピアカミミガメ RICOH WG-4