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ギシギシにコガタルリハムシ [コウチュウ目]

スイバのベニシジミの幼虫を探していたが、スイバに似たギシギシの方が多くそのギシギシに青い輝きを見つけた。
今年初見の「コガタルリハムシ」。
成虫越冬するようだが、越冬しているのを見たことが無い。
土中で越冬するようなので探さないと難しいだろうな。
コガタルリハムシ0228-1_1.jpg



















交尾しているものがいたがカメラを向けると葉影に隠れたので、葉をひっくり返すと落ちてしまった。
相変わらず敏感だ。
土に潜ろうとしているメスのお腹は既にパンパンで、たくさんの卵が詰まっていた。
暖かくなるとたくさん見られる種でも、今の時期は新鮮で嬉しいものだ。
コガタルリハムシ0228-2_1.jpg



















2018年2月28日 東京都 コウチュウ目ハムシ科 コガタルリハムシ

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既に産んでいた ニホンアカガエル卵塊

今年は2度の降雪があり、アカガエルの産卵も遅れ気味。
なかなか産まないなぁと思っていたら24日に同僚が1卵見つけた。
他を見て回ってもないので、これが今年の第1号。

今日、撮った写真を見ていると、卵塊の周りに崩れてバラバラになった寒天質が広範囲に見つかった。
ということは、既にこの卵塊の前に産んでいたようだ。
ここは毎年早くに産卵するので確認していたのだが、残念ながら見落としていた。
今晩は台風並みの春の嵐が吹くという。
風は暖かい南風で雨も降るので、これはアカガエルたちの宴の引き金となりそうだ!
ニホンアカガエル0228_1.jpg



















2018年2月28日 東京都 無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル

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いよいよフユシャク最終章 早春の2種 [チョウ目]

あと少しで2月が終わり3月、天気予報では3月からが春らしい。
フユシャクも早春の種が現れ始めた。
昨日、朝職場の窓に来ていたのは「ホソウスバフユシャク」。
今シーズンのフユシャク16種目だ。
このあたりで見られるフユシャク亜科の中では小さい。
ホソウスバフユシャク0226_1.jpg



















今朝、夜間灯りが灯るトイレで見つけたのは17種目、「シロトゲエダシャク」。
フユシャクの中でも大型の種で2個体が来ていた。

昨年確認した種は16種だったので1種増えた。
残るはトギレフユエダシャクとフチグロトゲエダシャクあたりかな。
シロトゲエダシャク0227_1.jpg



















2018年2月26,27日 東京都 チョウ目シャクガ科 ホソウスバフユシャク、シロトゲエダシャク

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健康食品? クリオオアブラムシの卵 [カメムシ目]

冬の間、観察対象に困る。
色々な場所をじっくりと時間をかければ様々な生きものが見つかるのだろうが・・・・。
そんな今の時期に見られものの一つが、「クリオオアブラムシ」の卵塊。
クリをはじめコナラやクヌギで初冬に群がって産卵する。
クリオオアブラムシ0220-1_1.jpg





























産んだばかりの時は艶のある赤っぽい色だが時間が経つと真っ黒になる。
じっと見ていると、なんかこんな健康食品があったなぁと思うのであった!
クリオオアブラムシ0220-2_1.jpg



















2017年2月20日 埼玉県 カメムシ目アブラムシ科 クリオオアブラムシ

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早春のフユシャクガ ヒロバフユエダシャク [チョウ目]

公園のトイレで今シーズン初めて見つけた「ヒロバフユエダシャク」のオス。
今のメインはシロフフユエダシャクだが、外壁の高所に3個体が止まっていた。
高すぎてよく見られないので、近くに落ちていた長い枝を使って地面に降りてもらった。
ヒロバフユエダシャク0217-2_1.jpg



















フユシャクでは今シーズン15種目だ。
このあたりでは2月中旬から3月に現れるが、温暖化の影響か日本産フユシャクWEB図鑑では近年関東圏では1月下旬から見られるという。
今年は積雪の影響もあり動植物の初認が遅れ気味だが、この種に関しては昨年より一週間早い確認だった。
まぁ、タイミングの問題なので昨年もっと早く出現していたかもしれないが・・・。
ヒロバフユエダシャク0217-1_1.jpg



















2017年2月17日 東京都 チョウ目シャクガ科 ヒロバフユエダシャク

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顔を出したアオモンツノカメムシ [カメムシ目]

ラクダムシの幼虫を見つけたヒノキの近くにあったスギの木の根元の樹皮もめくってみた。
幹に張り付いていたのは、ツヅミミノムシと呼ばれるマダラマルハヒロズコガの幼虫の巣。
さて、中に幼虫がいるのか見て見たかったがさすがに可愛そうでそのまま樹皮を戻しておいた。
マダラマルハヒロズコガ0220_1.jpg



















他の場所も見るとあちこちにツヅミミノムシ。
その一つを見ているとすぐ脇の樹皮の下から、誰だ?寝ているところを起こしやがって!とでもいいたそうに顔を出したカメムシの仲間。
この顔だけでは何カメムシかわからなかった。
アオモンツノカメムシ0220-1_1.jpg



















そのうちのっそり姿を現したのは「アオモンツノカメムシ」だった。
すぐ上に樹皮にはキイロテントウの姿も。
みんな寒さを凌いでいるところを失礼しました。
間もなく暖かな春がやって来るのでもう少し頑張って!!

この度、ページのサイドバーにメールフォームを設置いたしました。種名や記事内容の間違い、ご意見や問い合わせなどにご利用いただければと思います!
アオモンツノカメムシ0220-2_1.jpg



















2018年2月20日 埼玉県 チョウ目ヒロズコガ科マダラマルハヒロズコガ、カメムシ目ツノカメムシ科 アオモンツノカメムシ、コウチュウ目テントウムシ科 キイロテントウ

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樹皮下のラクダムシの幼虫 [アミメカゲロウ目]

今日は久しぶりに10℃を超える暖かさ、これまでも陽射しは暖かかったが今日は格別だった。
ソシンロウバイの花も見ごろで甘い香りが漂っていた。
あちこちでヒラタアブの仲間が花を訪れていたが、レンズを向けると逃げていく。
ようやく撮った一枚。
ソシンロウバイ0220_1.jpg



















田んぼ周りを徘徊するも何も見つからない。
ならばとヒノキの樹皮をめくってカニムシを探すも・・・。
ようやく見つけたのは、一見アミメカゲロウの仲間の幼虫。
クサカゲロウの仲間にしては大きいし顎が小さい。
ラクダムシ0220-1_1.jpg



















「ラクダムシ」の幼虫かなぁ?と思ったらやっぱりそうだった。
ラクダムシはアミメカゲロウ目に属し成虫も幼虫も他の昆虫を食べる肉食性。
ラクダムシ0220-2_1.jpg



















成虫を見たのは過去2回ほどだろうか。
完全変態だが幼虫と成虫はよく似ている。

多くの図鑑にはマツ林で見られると記載されているが、食性から見てマツとは関係が無いと思うのだが何故だろうか?
この成虫の写真を撮った周りには確かにアカマツがあった。
埼玉県のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
ラクダムシ0220-3_1.jpg



















2018年2月20日 ラクダムシ目ラクダムシ科 ラクダムシ

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モズのペリット? [鳥類]

杭の上に何かを見つけた。
さて何?

当初動物の糞かと思ったが、細い杭の上ではちょっと不自然だ。
次に思いついたのは鳥のペリット。
ここで見られる鳥で可能性が高いのはカワセミかモズだが・・・。

塊を見てみると甲虫類の外骨格や脚が多く含まれている。
陽に輝いてまるで金属の塊のようにも見えた。
これらから、恐らくモズのペリットではないかと思うがどうだろうか?

ちなみにペリットとは、鳥が食べたものの中で消化されなかったもの(毛、骨、歯、鱗、昆虫類の外骨格など)を口から吐き出した塊の事。

モズのペリット0215_1.jpg



















2018年2月15日 東京都

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樹上越冬 アカボシゴマダラ幼虫 [チョウ目]

民家の庭の小さなエノキを探してみるといた「アカボシゴマダラ」の幼虫。
下の真ん中の陰になった細い木だ。
アカボシゴマダラ0215-1_1_1.jpg



















高さ1.5mほどの二股で越冬中。
このあたりではほとんどが木を降りて根元の落ち葉の下で越冬するのだが、時折降りずにこのように樹上で越冬する個体がいる。2008年ごろから姿が見られるようになり数年であっという間に数が増えあちこちのエノキの幼木に幼虫が見つかるようになったアカボシだが、今はすっかり落ち着いて探してもなかなか見つからない。
成虫も以前ほどは見かけなくなったと個人的に思う。
アカボシゴマダラ0215-2_1.jpg



















こうしてみると背中の突起はエノキの樹皮の突起に、体の緑色は木に付いた苔の色とそっくりだ。
元来ここにはいない生き物だが、人の手で放たれ生息域を広げながら見事に新天地で定着している逞しさには驚いてしまう。


そんなアカボシゴマダラだが、今年の1月15日環境省から特定外来生物に指定され、外来生物法により飼養、栽培、保管、運搬、放出、輸入、譲渡、販売等の規制の対象となった。

既に特定外来性物に指定された知られた種として、植物ではオオハンゴンソウやアレチウリ、ミズヒマワリなど、哺乳類ではアライグマ、ヌートリア、キョンなど、両生・爬虫類ではカミツキガメ、グリーンアノール、ウシガエルなど、昆虫類ではセイヨウオオマルハナバチ、ヒアリ、ツヤアカスズメバチ、同時に指定されたクビアカツヤカミキリなどだ。

どれも人の手によって日本に来た種であり彼らに罪はないのだが、その存在が在来の種や生態系に影響を及ぼすとなれば放っておくことは出来ない。命の重さを考えると辛いものがあるが、人がもたらした罪には誰もが責任を持たねばなるまい・・・。
アカボシゴマダラ0215-3_1.jpg



















2018年2月15日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ

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朽ちた材の中から ボクトウガ幼虫 [チョウ目]

林縁に置かれていた朽ちた材をひっくり返してみると、大きな紫色の目立つイモムシがいた。
およそ5cm近くはあるだろう。
ボクトウガ0215-1_1.jpg



















久しぶりに見る「ボクトウガ」の幼虫だった。
この虫についてちょっと調べてみた。
ボクトウガの幼虫はクヌギやコナラに食い入り樹液を出すことで、それに集まってくる虫を自分の開けた穴に引き込み食べるというなかなか戦略的な肉食のようだ。
夏にカブトムシやオオムラサキが集まる昆虫酒場の多くは、この虫がOPENに関わっている可能性が高い。
いわゆる酒場のオーナーなのだ。他にもシロスジカミキリやスズメバチなどもオーナーと思われるのだが・・・。

幼虫の餌食になる虫はカブトムシやオオムラサキなどの大きな虫たちではなく、もっと小さなハエや体の柔らかな虫だと言われているが、たまに樹液に訪れたチョウの口吻を咥えて穴に引きずり込もうとする場面も目撃されているので酒場で油断は出来ないようだ。

そんな恐ろしい虫だが、冬は体の周りを糸で綴ってこんなところでじっと春を待っているとは知らなかった。
ボクトウガ0215-2_1.jpg



















この日は非常に暖かく、すぐに動き出して朽木の上を這いまわった。
こうしてみるとそのグロテスクさと大顎の様子は、いかにも肉食という存在感だった。
幼虫は何度も見ているが、成虫は一度もお目にかかったことが無い。
是非、見たい蛾の一種だ。
ボクトウガ0215-3_1.jpg





























2018年2月15日 東京都 チョウ目ボクトウガ科 ボクトウガ

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