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ヤケヤスデの交尾 [多足類]

梅雨の長雨で湿度が高くジトっとした日が長らく続いている。
入梅してからずっと仕事で長靴を履いていたら、数日前から両足の甲が何やら痒いので見たらあせもが出来ていた。あせもなどいつ以来だろう・・・。
こんな季節を喜んでいる?ものもいる。

職場のバックヤードの木製ベンチの座面周りに10匹近い「ヤケヤスデ」が這いまわっていた。
最も身近なヤスデの1種だが、普段こんな光景は見られないのでこの時期ならではだろう。
ヤスデは脚が多く見た目が気持ち悪いだとか刺激を受けると嫌な臭いを出すので嫌われがちだが、土壌の有機物や落ち葉などの腐植質、菌類などを食べて土に還元する重要な役割を果たしている。
ヤケヤスデ0706-1_1.jpg



















見ていると2匹が重なり合っていた。
何をしているのだろうとよく見てみると、上に乗った個体が下の個体の頭を抱え込んでいるようだ。
交尾か?と思ったが今までヤスデの交尾を見たことが無いのでよくわからない。
ヤケヤスデ0706-2_1.jpg





























調べてみるとヤスデの交尾器は頭に近い腹部にあり抱き合ってオスはメスに精包を渡すそうだ。
確かに、下のメスの脚が上のオスの脚の間から見えている事から上半身が抱き合った状態になっているようだ。
普段はヤスデかと見過ごしているが、じっくり見ると今まで知らなかった色々なことがわかって面白い!
ヤケヤスデ0706-3_1.jpg



















足元には大きな顎を持つ「アギトアリ」がいた。
南方種で関東では数か所でしか確認されていない。
ここから500mほど離れたある1か所のみで存在が確認されていたが、その場所を中心に年々生息範囲を広げている。そもそも、なぜここにいるのかはわかっていない。
アギトアリ0706_1.jpg



















2020年7月6日 東京都 オビヤスデ目ヤケヤスデ科 ヤケヤスデ、ハチ目アリ科 アギトアリ

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