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今年の最後は定点観察 [季節]

いよいよ大晦日。
今日は予定通り朝から大掃除と買い物で結構へとへとになった。
照明器具を掃除していたら予想外、蛍光管に小さなひびが見つかり危ないので仕方なく車で買いに行ったら道が混んでえらい時間がかかり参った。
ということで、昨日最後の虫撮りに越冬している定点観察を済ませてきた。

唯一見つけていたクヌギの幹の「キノカワガ」はまだ同じ場所に。
キノカワガ1230.JPG



















一方近くのネズミモチの「ウラギンシジミ」はどうかな?
近付くと葉裏に白いものを見つけておおっ!いたいたと思ったが、残念ながら真ん中の1頭が脱落していた。
落ちたかと落ち葉の上を探したが、見つからない。
どこかに移動して無事ならいいのだが・・・。
ウラギンシジミ1230.JPG



















この2種を見た後に、偶然、いつも公園のイベントに参加していただいているKさんご家族とばったり出会った。
お兄ちゃんはキッズレンジャーを卒業したなかなかの虫目の持ち主だ。
早速、キノカワガのクヌギを案内して探してもらったらすぐにビンゴ!
次の、ウラギンシジミは弟君の一人がこれまたすぐに見つけてしまった。
さすが、みんな将来が楽しみ楽しみ!!
ということで写真をアップしたが、お父さん、顔出しNGなら左のコメント欄から連絡くださいねぇ(^.^)/
Kさんご家族.JPG





























別の谷戸で観察していた「コミミズク」は、2頭いた内の1頭がいなくなっていた。
ちょうど数日前からこの林の落ち葉を回収していたのが影響したのかもしれない。
この個体のお尻のところの小さな枝2本も折れていた。
コミミズク1230.JPG



















クヌギで見つけたのは「クロスジフユエダシャク」のメス。
オスはとっくに姿を消しているが、メスは年明け辺りまで見られる。
このメスはお尻からフェロモン嚢を出してコーリングしていた。
コーリングとはお尻のフェロモン腺から異性をひきつけるフェロモンという化学物質を出して呼び寄せる事。
もうオスはほとんど見られないが、ひょっとしたらどこかに出遅れたのがいるかもしれないという淡い期待。

今年1年、このblogをご覧いただき有難うございました。
来年もfieldの生き物たちをはじめ色々と紹介していきたいと思います。

とても寒い大晦日になりましたが、皆さま風邪などひかれませぬようよいお年をお迎えください。
クロスジフユエダシャク1230.JPG



















2021年12月31日 東京都 チョウ目コブガ科 キノカワガ、シジミチョウ科 ウラギンシジミ、カメムシ目ミミズク科 コミミズク、チョウ目シャクガ科 クロスジフユエダシャク

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今日のジョビコとジョビオ [鳥類]

いよいよ今年もあと2日。
何か、あっという間の1年だったなぁ。
明日は大掃除と決めたので、今日今年最後のfieldへ。
甘い香りに誘われて見上げると「ロウバイ」が咲いていた。
ロウバイ1230.JPG



















ヒーヒー♪との声を頼りに探してみると「ジョウビタキ」のメス、ジョビコがいた。
スラっとしたなかなかの見返り美人だった(笑
ジョウビタキ1230-1.JPG



















別の場所で見かけたジョビオ。
何かを捕まえたようでくちばしに咥えていた。
写真を拡大してみると、たぶんアブの仲間の幼虫かな。
ジョウビタキ1230-2.JPG



















このあとかなり近くまで近寄らせてくれたが、いきなりすっと飛び去った。
振り返ると散歩の犬が近づいていた。
あぁ、これで・・・。
ちょっと恨めしかったが仕方ない。
ジョウビタキ1230-3_1.jpg



















2021年12月30日 東京都 クスノキ目ロウバイ科 ロウバイ、スズメ目ヒタキ科 ジョウビタキ

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ヤツデの葉裏で クロスジホソサジヨコバイ [カメムシ目]

ヤツデの葉をめくっていてようやく見つけた大きさ5mmほどの「クロスジホソサジヨコバイ」という舌を噛みそうな長い名前のヨコバイ。
前出のヒゲナガサシガメの幼虫はよく見られたがこの虫がなかなか見つからなかった。
クロスジホソサジヨコバイ1224-1.JPG



















大きな黒い眼に黒い脚、赤い口がちょこっと見える。
なぁんて、実はこちらはお尻で目や脚に見える黒いのは翅の模様、赤いのはお尻の先っぽ。
別名マエムキダマシと呼ばれている虫だ。
クロスジホソサジヨコバイ1224-2.JPG



















下側が本当の頭。
大きな目に黄色い脚、その形はいかにもヨコバイである。
背中の黒い筋、頭の形状が匙のようなのが名の由来のよう。

外敵がお尻を頭だと思い狙ってきても比較的逃げられる確率が高いという事だろう。
そんなにうまくいくのだろうか?とちょっと疑問にも思うのだが・・・。
クロスジホソサジヨコバイ1224-3.JPG



















虫の少ない季節、ヤツデの葉をめくってこの虫を探すのも楽しみの一つだ。
クロスジホソサジヨコバイ1224-4.JPG



















2021年12月24日 東京都 カメムシ目ヨコバイ科 クロスジホソサジヨコバイ

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ワカケホンセイインコ [鳥類]

歩いていると樹上からモズではない甲高く鋭い声が聞こえてきた。
何事かと見上げると枝先にとまっていた緑色のカラフルな鳥。
外来種の「ワカケホンセイインコ」だった。
この日2か所で5羽と6羽の群れが見られた。
ワカケホンセイインコ1224-1.JPG



















ワカケホンセイインコはホンセイインコの亜種でインド、パキスタン、スリランカなどに生息する。
1960年代にペットとして輸入されたものが逃げ出したとされ、今では都区内で1500羽ほどにまで増えているという。
埼玉県の家の近所でも時々小さな群れが見られることがある。
首に黒い輪があるのがオスでこれが名の由来。
ワカケホンセイインコ1224-2.JPG



















一方、メスにはこの輪はない。
外来種として日本に来ておよそ40年がたち数が増えているが、未だ在来種への影響や農作物の大きな被害は確認されていないようだ。
ワカケホンセイインコ1224-3.JPG



















2021年12月24日 東京都 インコ目インコ科 ワカケホンセイインコ

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葉が落ちた雑木林で スズメバチの巣 [ハチ目]

すっかり葉が落ちた雑木林は見通しが良くなってバードウォッチングに最適だ。
双眼鏡で木々を見ていると見つかるのがスズメバチの大きな巣。

高さ15mほどのコナラの枝の大きな球体は「キイロスズメバチ」の巣だ。
キイロはほとんどこういった高い場所に作る。
葉がある時はまず気付かないが、無くなると良く目立つ。
右上に空いた丸い穴は恐らく鳥があけたものだろう。
キイロスズメバチ1224.JPG



















低いアオキに作ったのは「コガタスズメバチ」。
大きさはキイロには及ばないが、それでもこの巣は大きかった。
ここをよく通っていたがこの日まで巣があることに全く気付かなかった。

この2つの巣のハチたちは既に活動を終えていて中はもぬけの殻だ。
修復する主がいないこの巣は徐々に朽ちていく。
なので次の年にスズメバチがこの巣を利用することは無い。

2つを見つけたのはクリスマスイブ、サンタさんからの贈り物だったか・・・
コガタスズメバチ1224.JPG






















2021年12月24日 東京都 ハチ目スズメバチ科 キイロスズメバチ、コガタスズメバチ

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冬本番 冬鳥たちも続々と [鳥類]

12月に入って寒さが増し、冬鳥たちの姿が見られるようになった。
初旬に撮った「アオジ」。
顔付きがとてもやさしいのは女の子だから?
アオジ1206.JPG



















職場周りで縄張りを張っていたジョビオこと「ジョウビタキ」のオス。
毎日やって来ていたが、このところさっぱり。
他にいい場所が見つかったのだろう。
ジョウビタキ1213.JPG



















早くも「ソシンロウバイ」が咲き始め、甘い香りが漂い始めさらに季節を感じさせてくれる。
ソシンロウバイ1219.JPG



















「ツグミ」はまだ樹上にいるが、時折地面に降りて餌を啄むようになってきた。
なんだかちょっと意地悪そうな顔だなぁ!
ツグミ1219.JPG



















昨年はほとんど見られなかった「アトリ」の大きな群れが今年はやって来てケヤキの樹上が賑やかだったが、このところ姿が見られない。
今日、どこにいったかと探していると地面に降りて餌を啄んでいたようで、近付くとさっと枝先に飛んでその存在に気付いた。どうやら大きな群れはどこかに去り僅かが居残っているようだ。
これからどれだけ冬鳥たちの姿が見られるか楽しみ楽しみ!
アトリ1224.JPG



















2021年12月 東京都 スズメ目ホオジロ科 アオジ、スズメ目ヒタキ科 ジョウビタキ、ツグミ、クスノキ目ロウバイ科 ソシンロウバイ、スズメ目アトリ科 アトリ

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ヤツデの葉裏に ヒゲナガサシガメの幼虫 [カメムシ目]

寒さが増していよいよ普通に歩いていては虫が見つからなくなった。
こんな時はヤツデ詣で。
道沿いのヤツデの葉を片っ端からひっくり返して覗いてみる。
ヤツデの葉の神経衰弱だ。
見つかったのは常連の「ヒゲナガサシガメ」の幼虫。
ヒゲナガサシガメ1219.JPG



















すぐ近くのヤツデでは触角を除いた体の大きさが5mmほどの小さな幼虫がいた。
とにかく小さい。
このヤツデでは他にもっと大きな3個体が見つかり、この冬は例年に比べて見つかる数が多いようだ。
幼虫での越冬期はヤツデの葉裏で見られるが、成虫を見るのは稀。
冬以外ヤツデの葉裏をチェックしていないからだろうか?
ヒゲナガサシガメ1220.JPG



















12月7日に見つけたアカマツの樹名板裏の「カメノコテントウ」はいなくなっていた。
はて、自ら移動したのだろうか?
すぐ近くのオニグルミの木の樹名板が無くなっていた。
探すと木の根元に落ちていた。
外力が加わらないと落ちないので、きっと誰かがめくって落としたに違いない。
樹名板の裏を見るのはいいが、万一外れたら元に戻すか自分で出来なければ公園の管理所に届けて欲しいものだ。
拾って裏をめくるとなんとカメノコテントウが。
アカマツの樹名板裏にいた個体と背中の模様を精査したら別個体だった。
そこでは寒いだろうと、元の位置に付け直しておいた。
無事冬を越せるといいな。
カメノコテントウ1220.JPG



















2021年12月19,20,21日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ヒゲナガサシガメ、コウチュウ目テントウムシ科 カメノコテントウ

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今シーズン初見 イチモジフユナミシャク、ウスバフユシャク [チョウ目]

昨日、7日に見つけたクヌギの「キノカワガ」はまだいるかなと行ってみると、12日に確認した時と同じ場所にほとんど動かずにいた。
この調子ならここで年を越しそうだ。
キノカワガ1220.JPG



















隣のクヌギではオスがほとんど見られなくなった「クロスジフユエダシャク」のメスがいた。
周りのウワミズザクラでもいくつも見つかり、うち1つは撮った写真を見ると樹皮の隙間に産卵していたようだ。
そろそろ次の種にバトンタッチだろう。
クロスジフユエダシャク1221.JPG



















フユシャクの仲間は種によって少しずつずれて春先まで次々と現れる。
過去4年すべての年でクロスジフユエダシャク、クロオビフユナミシャクの次に確認した種はウスバフユシャク、イチモジフユナミシャクとなっている。
なるほど、今シーズンもその通り!
今日、トイレの壁にいたのは「ウスバフユシャク」のオスだった。
高所だったので落とすと見事によく似たシデの種の上に着地した。
ウスバフユシャク1221.JPG



















そして別のトイレの壁には「イチモジフユナミシャク」のオス。
高すぎて落とせず小さな写真になってしまった。
過去実績では次に見られるのはナミスジフユナミシャクかサザナミフユナミシャクのどちらか。
さて、実績通りになるか? 楽しみだ!
イチモジフユナミシャク1221.JPG



















2021年12月20,21日 チョウ目コブガ科 キノカワガ、シャクガ科 クロスジフユエダシャク、ウスバフユシャク、イチモジフユナミシャク

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青い実、赤い実 森の宝石 [季節]

この日もトイレを覗いてみたら、いたいた「チャバネフユエダシャク」のオス。
しかし他の今シーズン未見のフユシャクが見つからないのはなかなかもどかしい!
チャバネフユエダシャク1217.JPG



















こちらも既に確認済みの「クロオビフユナミシャク」のオス。
よくもまぁ、こんなに似た場所を探してとまるものだ。
自分の体の色や模様が見えるのか?
不思議で仕方がない!
クロオビフユナミシャク1217.JPG



















歩いていると足元に齧られた青い実が落ちていた。
これは鳥のしわざ!
なら近くにあるはずと探してみるとあったあった!
細長い葉をかき分けると現れた森の青い宝石。
ナガバジャノヒゲ1217.JPG



















このすぐ近くで見つけたのは輝く森の赤い宝石!
朝まで降っていた雨のしずくとのコラボが美しさを際立たせていた。
ヤブコウジ1217.JPG






















2021年12月17日 東京都 チョウ目シャクガ科 チャバネフユエダシャク、クロオビフユナミシャク、キジカクシ目キジカクシ科 ナガバジャノヒゲ、ツツジ目サクラソウ科 ヤブコウジ

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昔の職場へ [その他]

新年早々から以前勤めていた職場の建屋の建て替え?リフォーム?があると聞いて、昨日最後に見ておこうと行って来た。
昼食を終え出掛けて着いたのは14時過ぎだったかな。
冬の太陽は低くこの時間でもう西に傾き長い木々の影を落としていた。
影1215.JPG



















10年近く前に数年間ここの公園の自然観察センターのセンター長をさせていただいた。
新たに公園の指定管理者になり今までのやり方から大きく方向転換して数年後にはセンターのリニューアルも行った。色々あったが、ボランティア、関係者、職場の方々には大変なお力添えをいただき、常連の利用者の方々も今では良い思い出となった。
僕が去った後から入口の観察センターの看板などは新しく設置され内部もさらに見違えるようになった。
さてこれがどうなるのか来春を楽しみに、また訪れてみたい。
自然観察センター1215.JPG



















付設する自然観察園はボランティアの方々が変わらず手入れをされていて、当時と変わらずあの頃のまま植物たちがその場所にいた。
これは赤いトウモロコシのような「ムサシアブミ」の熟した実。
あまりもの重さに茎が折れたのだろう。
以前もここにあったなぁ。
このあと一人で作業をしているボランティアのSさんと久しぶりにお会いして!
ムサシアブミ1215.JPG



















虫を探したが全く見つけられず。探そうと思いながらも虫にはちょっと目が行っていなかったのかもしれない。
園内のクヌギでようやく見つけたのはまたもや産卵中の「クヌギカメムシ」のメス。黒い気門が見える。
懐かしいフユシャクポイントを探したが見つからなかった。
当時虫談義をしよく喧嘩もしたボランティアの方々数名は亡くなってしまい寂しいが、ここを訪れて虫を探しているとその姿が浮かんでくるから・・・。
クヌギカメムシ1215.JPG



















西陽を受けた大イチョウは変わらず出迎えてくれた。
いつまでたっても変わらぬ風景は、一つの心の拠り所でもあるなぁとほっこりした。
大イチョウ1215.JPG



















2021年12月15日 東京都

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