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キイロスズメバチかと思ったら そっくりさんのジョウザンナガハナアブだった。 [ハチ目]

仕事中車に乗ったら車内のフロントガラスにキイロスズメバチがいた。
いつ入ったのだろうと思いながらよく見ると何だか変だ。
色や大きさはまさにキイロスズメバチだが、顔つき、翅の色、足の長さに違和感が。
これはアブの仲間に違いないと思ったが、今まで見たことが無いので捕獲して調べてみた。
ジョウザンナガハナアブ0529-1.JPG



















キイロスズメバチに似ているものにアカウシアブやマツムラナガハナアブ、スズキナガハアナアブがいるがちょっと違う。ようやくたどり着いたのは「ジョウザンナガハナアブ」だった。
ジョウザンナガハナアブ0529-2.JPG



















いくつかの県ではレッドデータブックに記載され全国的にも希少種と書かれていた。
生態も不明らしい。埼玉県では準絶滅危惧に指定されている。


さすがにじっくり顔を見るといかにもアブだが、虫に詳しくない方ならパッと見て疑いもなくハチだと思うのではなかろうか。
これはなかなかのそっくりさんだった。
ジョウザンナガハナアブ0529-3.JPG



















2021年5月29日 東京都 ハチ目ハナアブ科 ジョウザンナガハナアブ

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キボシアシナガバチの巣作り [ハチ目]

初夏から夏にかけてハチたちの巣作りが盛んになってくる。
公園では野外卓の裏によく営巣し、さすがに人が座った足元にアシナガバチの巣があっては危険なので残念ながら取り除いてしている。
今年もそんな場所に営巣したキアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、コガタスズメバチなどの巣を駆除したが、巣のみを取り除いて女王バチは逃がしている。
こんなところに作らずに、もっと人と離れた場所に作ってねと。

イタドリの葉裏で「キボシアシナガバチ」のまだ小さな巣を見つけた。
巣房の奥に卵が見えて女王バチが巣を守っていた。
キボシアシナガバチはアシナガバチの仲間の中でも小さく、コアシナガバチととてもよく似ているが腹部に黄色の横斑がないので区別できる。
巣や蛹部屋の蓋の色が黄色いのでそれでも識別可能だ。
キボシアシナガバチ0516-1.JPG



















見ているとそれぞれの巣房に頭を突っ込んでいた。
アリにも見られるように、卵を舐めてカビなどから守っていると思われる。

アシナガバチやスズメバチたちは、雑木林の生態系の中では様々な虫たちを捕えて幼虫の餌にする事で生き物の増減のバランスを保つ重要な役割を担っている。

人が活動する近くにある昆虫酒場や巣は対応が必要だが、そうでない林内などにスズメバチ駆除のペットボトルをいくつも吊るしているのはいただけない!
目的や効果を良く考えて欲しいものだ。
キボシアシナガバチ0516-2.JPG



















2021年5月16日 東京都 ハチ目スズメバチ科 キボシアシナガバチ

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葉っぱに丸い切り抜き しわざの主はヤマトハキリバチ [ハチ目]

いよいよエゴノキの蕾が目立つようになってきた。
既にミズキは開花し初夏の白い花も終盤だ。
そんなエゴノキを見ていると葉をくるくると巻いた小さなゆりかごがいくつもぶら下がっていた。
おっ、いるなと探してみるといたいた!
「エゴツルクビオトシブミ」のオスだ。
いつもは近づくと警戒してか長い首をすっと立て触角を寝かせてお得意のポーズをとるが、この個体はごく普通だった。
エゴツルクビオトシブミ0428.JPG



















さて、何の木だろうか?
いくつも葉っぱが丸く奇麗に切り取られていた。
こんな葉を見たことが無いだろうか?
ヤマトハキリバチ0428-1.JPG



















今までもよく見掛けてこのしわざの主は誰?と気になっていた。
この日はその主を見たくてしばらくの間待ってみた。
するとブーンと羽音を立ててやって来たのは小さなハチ。
やはり・・・、ハキリバチであることはわかっていたが実際にその場を見るのは初めてだった。
止まるやいなや、すぐに顎で葉を切り始めた。
ヤマトハキリバチ0428-2.JPG



















お尻のオレンジ色の毛(スコパと言うらしい)からこれは「ヤマトハキリバチ」と思われた。
ヤマトハキリバチは地面に穴を掘って切り取った葉を筒状にして穴にいれその中に集めた花粉と卵を産むそうだ。
何という早業!
あっという間に葉を切り取ってそれを持って飛んで行ってしまった。

なのでまた待っていたら少ししてやって来た。
ヤマトハキリバチ0428-3.JPG



















脚も使いながら丸く切り抜く匠の技は素晴らしい!
もちろん切った葉は子孫を残すために使うのだから本能なのだろうが、僕たちが目にする切り取られた葉はまるで芸術作品だ。
葉を切るハチは他にもいるだろうが、この種は今の時期にのみ現れる。
新鮮な作品を見られるのは今だけで、林縁で真新しい作品を見つけたならしばらく待ってみるとひょっとしたら匠の技が見られるかも・・・。
ヤマトハキリバチ0428-4.JPG



















2021年4月28日 東京都 コウチュウ目オトシブミ科 エゴツルクビオトシブミ、ハチ目ハキリバチ科 ヤマトハキリバチ

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セイヨウミツバチの分蜂 [ハチ目]

今年に入って我が家では経済非常事態宣言が発出され先月から休みにバイトをしていて、今日も埼玉の山里で調査のお仕事。
奇しくも本日東京都で25日からの緊急事態宣言が発表された。

自然界ではそんなことは我知らず、雑木林ではフジの花が見頃だ。
フジにも関東のノダフジと関西のヤマフジがあるようで、蔓の巻き方向が異なるという。
こんな遠距離でそこまでは見れないが、植栽でなければ地域的には「ノダフジ」なのだろう。
ノダフジ0423.JPG



















そろそろ昼休憩かという時に目の前に何やら黄色っぽいものすごい数のものが飛んで来た。
最初は何だかわからずにとにかくスゴイと見とれていたが、なるほどと納得した。
自分がいた場所にこの群れが飛んで来たら、ちょっと嫌だったなぁと!
セイヨウミツバチ0423-1.JPG



















正体は、分蜂した「セイヨウミツバチ」たちだ。
分蜂とは、巣が大きくなり新たな女王バチが生まれると、元の女王バチが働きバチの半数を連れて出て行って新たな巣を探すこと。
新しい巣が見つかるまでたくさんのハチたちが群れとなって飛んだり、1か所に集まって塊となるので時折TVのニュースで取り上げられたりする。
昼になって休憩時にハチが最も飛んでいる場所に行ってみると、木の枝で塊になっていた。
セイヨウミツバチ0423-2.JPG



















その数恐らく数千匹になるだろう!
近付くととにかく羽音が凄い!!
セイヨウミツバチ0423-3.JPG



















ミツバチたちは元来大人しく、この状態で近づいてもこちらが何もしなければ攻撃してくることは無い。

しばらくして見るとこの塊はなくなっていて、わずかのハチたちが凄いスピードで周りを飛び交っていた。
さて、どこに行ったのか?
無事に新たな営巣場所が見つかれば良いのだが・・・。
セイヨウミツバチ0423-4.JPG



















2021年4月23日 埼玉県(丘陵外) マメ目マメ科 ノダフジ、ハチ目ミツバチ科 セイヨウミツバチ

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グロテスクでスゴイ存在感 キイロモモブトハバチ [ハチ目]

林内を歩いていると何やら足元でうごめいているものがいた。
大きさは3㎝ほどで胸から頭にかけてが黒くお尻は赤い。
胸とお尻の間に黄色い斑が印象的。
確か数年前に一度見たような。
その時もやはり道の上で同じくのたうち回るようにうごめいていたのを思い出した。
キイロモモブトハバチ0404-1.JPG



















このグロテスクな虫はハチの仲間の「キイロモモブトハバチ」。
幼虫はハンノキの葉を食べる。
すぐ近くにハンノキ湿地があるのでそこで育って羽化したのだろう。
キイロモモブトハバチ0404-2.JPG



















何故道の上でのたうち回っているのか?
特に外傷はなさそうだがうまく歩けず、飛ぶことも出来ないようだった。
見ているとたまにお尻をあげるのはこちらに対して威嚇しているのだろうか?
何とも不思議なハチ、一度は普通に活動しているところを見てみたいものだ。
キイロモモブトハバチ0404-3.JPG





























2021年4月4日 東京都 ハチ目コンボウハバチ科 キイロモモブトハバチ

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小さいけれどとても奇麗なハバチ、サクラセグロハバチ? [ハチ目]

先週、アシベニカギバの幼虫がいないかとユズリハの葉を見ていると周りに小さな虫がたくさん飛び交っていた。
ユスリカの類かと葉にとまったのを見ると、なんと淡い黄色に黒の模様が奇麗なハバチの仲間のようだった。
この時は時間がなくなかなか止まらないのでスルーした。
今日もう一度その場所を通ると、相変わらず木の周りをたくさん飛んでいて止まったところを撮ることが出来た。
サクラセグロハバチ0407-1.JPG



















大きさは1㎝弱程だろうか。
ユズリハの木の周りを飛んでいたので、ユズリハ由来かと調べてみるが該当するものがいない。
ハバチの仲間に広げて調べると、「サクラセグロハバチ」に行きついた。
幼虫はサクラの葉を食べるようで、確かにこの上に大きなヤマザクラの木があった。
サクラセグロハバチ0407-2.JPG



















似た種にツツジセグロハバチがいるようだが、あるサイトでは共に模様に変異が多く成虫の外観では同定が難しいとされていた。
ん~、難解なのでとりあえずサクラセグロハバチ?としておこう。
どうしても気になったら採取し標本を作って専門家の方に助言を仰ぎたい。
サクラセグロハバチ0407-3.JPG



















2021年4月7日 東京都 ハチ目ハバチ科 サクラセグロハバチ?

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高いコナラの枝先に [ハチ目]

ふと見上げると、コナラの10mはある高い枝先の丸いものが目に付いた。(写真左上)
枯葉が団子になって掛かっているのかな?
気になって双眼鏡で見てみると枯葉などではなく球体だった。
コガタスズメバチの巣0216-1.JPG



















まさかこんなところにと思ったが、やはりそれは「コガタスズメバチ」の巣。
もちろん今の時期は既にハチたちはいない空巣だ。
コガタスズメバチの巣0216-2.JPG



















今まで見たコガタスズメバチの巣はその多くが目線あたりからもう少し上の高さくらいの位置に作られたもので、こんなに高い場所にあるものは初めてだ。
そもそもそういう認識だったので見つけられなかったのかもしれないが、新たな発見だった。
コンデジのデジタルズームなので画質がかなり悪いのは勘弁願いたい。
コガタスズメバチの巣0216-3.JPG



















2021年2月16日 東京都 ハチ目スズメバチ科 コガタスズメバチ

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活動していたアギトアリ [ハチ目]

仕事で落ち葉が詰まった排水口を見ていた時に近くで動く小さなものが。
小さくてよく見えないがこのシルエットは・・・
よく見るとやはり「アギトアリ」だった。
アギトアリ0213-1.JPG



















過去にもこのblogで書いたが、アギトアリは本来鹿児島県より南に分布する大型のアリで大きな頭と顎が特徴。
アギトとは日本の古語で顎門と書きあごという意味だ。
本来の分布からすると国内移入種(国内由来の外来種)で10年以上前にfieldのある場所で確認され、それ以降周辺に生息域を拡大している。なぜここに入ったのかはわかっていない。
アギトアリ0213-2.JPG



















体が大きいうえに180°開く大きな顎と尻から出す毒針をもっていることから生態系に及ぼす影響が危惧される。
過去に女王アリをあちこちで確認している。
オスアリはまだ見たことが無いが、ヒメバチのような姿をしているので一度見てみたい。
先日、別の場所でこのアリを見つけ木の枝で突いてみると瞬時に後ろに数十センチ跳ねて移動した。
これは大顎を地面に打ち付けた反動で移動するそうだが、早すぎてとても肉眼でその技を確認することは出来なかった。
アギトアリ0213-3.JPG



















2021年2月13日 東京都 ハチ目アリ科 アギトアリ

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ホウネンタワラチビアメバチに寄生するハチ [ハチ目]

虫目で草むらを探していると、時折葉裏から糸でぶら下がる小さな特徴のある模様の繭が見つかる。
「ホウネンタワラチビアメバチ」と長ったらしい名前のハチの繭だ。
白っぽい地に黒い模様がありその形は確かに俵のようだ。
稲の害虫であるフタオビコヤガに寄生するとされている。
稲の害虫に寄生することからこの繭が多く見られると稲の害虫を駆除してくれて豊作になるということで名付けられたようだが、田んぼ以外でも見つかるのでフタオビコヤガが稲だけでなくイネ科の植物に付いているという事かそれともこのハチがほかの種も宿主としているのかわからない。
ホウネンタワラヒメアメバチ0115-1.JPG



















以前この繭を見つけてどんなハチが羽化してくるのか見たくって持ち帰ったことがあった。
ケースに入れていたがすっかり忘れてしまっていて、思い出して見た時にはケース内に繭の他に何やら小さな黒っぽいゴミみたいなものが出ていた。こんなものは当初なかったはず。
とにかく小さいので虫眼鏡で見てみると青く輝く小さなハチだった。
調べるとホウネンタワラチビアメバチはこんなに小さくはなく姿も異なる。
繭の大きさは約5mm、出ていたハチは約0.5mm。
恐らくこのホウネンタワラチビアメバチに寄生したハチのようだが種はわからない。
数えてみると15匹ほどいた。
寄生するハチにさらに寄生するハチがいる。
やはり自然界は恐ろしく奥が深い。
ホウネンタワラチビアメバチ0115-3.JPG



















2020年1月15日 東京都 ハチ目ヒメバチ科 ホウネンタワラチビアメバチ、不明種

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コナラの幹にいたヒメバチの仲間と思われる2種 [ハチ目]

コナラの幹を見ていると、触角の先端を曲げて樹皮を探索しているハチがいた。
こんな寒い季節に中にいる虫を探して産卵するのだろうか?と気になって数枚撮った。
調べると触角肘関節と腹部端の白色から「マツムラトガリヒメバチ」に似ている。
今は「コクロオナガトガリヒメバチ」という和名らしい。
ヒメバチの仲間は同定が難しく、詳細な図鑑を持ち合わせていないのでよくわからない。
マツムラトガリヒメバチ0101.JPG



















翌日キノカワガのいた林で見つけたのはオレンジ色が鮮やかなこちらも恐らくヒメバチの仲間だろう。
ヒメバチ0103-1.JPG



















キュッとしまったウエスト、何ともか細く腰が折れそうなスタイルだが、こうなった理由があるのだろう。
ここで冬を越すのだろうか?
ヒメバチ0103-2.JPG



















2020年1月1-2日 埼玉県、東京都 ハチ目ヒメバチ科 

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