SSブログ

初夏の虫たち [季節]

花が終わって早いものでは小さな実が出来ているサルトリイバラの葉を食べていたトゲトゲイモムシ。
黒と黄色のビジュアルでいかにも毒がありそうと思うが、無毒のチョウの「ルリタテハ」の幼虫。
知らなければ警戒するだろうなぁ。
そういえば次の世代を残したからか、越冬成虫をこのところ見ていない。
ルリタテハ0514.JPG



















道脇の針葉樹の根元に巣をつくっていた「トゲアリ」たち。
せっせと土を運び出してはまた戻ってを勤勉に繰り返していた。
右の個体はサボっているのか?
トゲアリ0514-1.JPG



















胸の前と後ろに鋭い棘があるのが名の由来。
特に後の棘は大きくくるっとカールしていてカッコイイ!
トゲアリ0514-2.JPG



















新しい葉が伸びてきたススキに何かいないか見ていて枯れた葉かと思ったら、「キマダラヤマカミキリ」だった。
クリの花が咲き始めたので、その花の周りでまた出会えるだろう。
キマダラヤマカミキリ0514.JPG



















2023年5月14日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ルリタテハ、ハチ目アリ科 トゲアリ、コウチュウ目カミキリムシ科 キマダラヤマカミキリ

nice!(0) 

近所の神社をぶらぶらと [季節]

昨日は休みで朝遅くまで睡眠をむさぼった。
掃除して布団を干して、fieldまで行くのが億劫だったので歩いて近所の神社へ。
途中の畑ではヨーロッパ原産の外来種「ナヨクサフジ」が咲いていた。
ここの畑の周りでは毎年花を咲かせている。
ナヨクサフジ0510.JPG





























参道の灯篭にはよく蛾がとまっているのでそれを見て歩いていると、足元から脇へ何かが走り去った。
ん~、何?
その先に視線を落とすと、植栽の陰にいたのは「コジュケイ」。
こんなに近くで見たのはいつ以来だろうか。
コジュケイ0510-1.JPG



















いつもは群れでいるのを見ているが、どうやら周りに仲間はいないようだった。
立ち止まって様子を見るとこちらを気にしながらも、植栽から出てすぐそばの大木の根元で大胆に餌を捕っていた。人慣れしたコジュケイのようだった。
コジュケイ0510-2.JPG



















毎年大晦日にお参りするが、それ以外にも夏にお目当ての虫を撮りに訪れている神社だ。
神社0510.JPG



















本殿横にはいつもチョウたちの姿が見られる蝶道がある。
この日もクロアゲハ、ナガサキアゲハ、アカボシゴマダラなどが見られたが、どれも素早く飛んで撮ることが出来なかった。
唯一、アラカシの葉にとまってくれたのが「ダイミョウセセリ」だ。
ダイミョウセセリ0510.JPG



















お目当ての虫を探したが、まだ少し早かったようで見つからなかった。
いつもその虫を見かける地面に張り付いたように黄色い花を咲かせていたのは「コナスビ」。
在来の道端などに生える可愛い雑草だ。
コナスビ0510.JPG



















そのすぐ横にはfieldの田んぼ脇でよく見かけるオオチドメに似た花が。
オオチドメは葉より上に花を咲かせるので違うようだ。
帰って調べると花は葉より下に10個以上つけ、葉に艶があり長毛がない事から「チドメグサ」と思われた。
花はとにかく小さく、ファインダーで覗いて花だろうと思ってそこにピントを合わせてシャッターを切ったが、残念、すでに咲き終わった花だった。ピンク色のは蕾かな。
チドメグサ0510.JPG



















日陰の林縁では「ホウチャクソウ」の種子が膨らみ始めていた。
ホウチャクソウ0510.JPG



















2023年5月10日 埼玉県 マメ目マメ科 ナヨクサフジ、キジ目キジ科 コジュケイ、チョウ目セセリチョウ科 ダイミョウセセリ、ツツジ目サクラソウ科 コナスビ、セリ目ウコギ科 チドメグサ、ユリ目イヌサフラン科 ホウチャクソウ


nice!(0) 

西日にフジが美しい [季節]

昨日は東秩父村に。
見下ろす川にはカワトンボの仲間がいた。
「神奈川県を中心としたカワトンボ属の分布」(刈部ほか、2010)でこの地域は「アサヒナカワトンボ」だ。
この1枚だけで同定は出来ていないがたぶんきっと。
カワトンボの仲間0502.JPG



















夕方陽が西に傾いてくると、西陽が木々を照らして影の中に枝先が輝いてとても美しかった。
ノダフジ0502-1.JPG



















あちこちでフジの花が咲いていた。
自生するフジにはヤマフジとノダフジがあり蔓の巻き方向が逆なのだが、さてノダフジなのだろうか?
紫色のフジの花と、この時期葉が入れ替わる竹の枯れて黄色くなった葉が西日に照らされてこの日一番奇麗だった!
ノダフジ0502-2.JPG





























2023年5月2日 埼玉県(丘陵外) トンボ目 カワトンボ科の一種、マメ目マメ科 フジsp.

nice!(0) 

巷はゴールデンウィークだけれども [季節]

ゴールデンウィーク2日目だが、連休に縁が無くなってもう15年になる。
今連休は正月だけなので、別段どうという事もなく普段通り仕事の日々だ。
今日は雨予報だったが、降ったのは午後の一時だけだった。

昨日、職場の出入り口脇にいた存在感のあるシャチホコガの仲間。
見るからにシャチホコだとは思ったが、さて誰?
調べると「クロスジシャチホコ」で、前に出会ったのは2019年だった。
幼虫の食樹はこの辺りにたくさんあるシデの仲間だ。
クロスジシャチホコ0429.JPG



















ある谷戸の足元で毎年この時期に咲く小さくて奇麗な花。
ヨーロッパ原産の「ノジシャ」。
葉がサラダ野菜として明治時代に広まったようだ。
外来種だがほとんど広がらないので静観している。
ノジシャ0429.JPG



















道脇の外来イネ科のカモガヤの穂の上にいた「ハラグロオオテントウ」。
オオテントウ、カメノコテントウと共に日本三大オオテントウの一種で近年温暖化の影響で生息域を北へ広げている。幼虫はクワキジラミを食べる。
出会うとやっぱりでかいなぁとつくづく思うのだった。
ハラグロオオテントウ0429_1.jpg



















2023年4月29日 東京都 チョウ目シャチホコガ科 クロスジシャチホコ、マツムシソウ目スイカズラ科 ノジシャ、コウチュウ目テントウムシ科 ハラグロオオテントウ

nice!(0) 

今日の色々 [季節]

今日は埼玉県のfield外で空を見上げる仕事だったが、暑くて暑くてかなり体力を消耗した。
今晩はよく眠れるだろう。

芝地でカラスたちが餌を捕っていた。
何を食べているのだろうと見ていると、「ハシボソガラス」はタンポポの花を食べていた。
雑食性だが花を食べるとはちょっと驚いた。
ハシボソガラス0428.JPG



















すぐそばにいた「ハシブトガラス」がその様を見ていて食べるのかと思ったが、食べなかった。
何だかおもしろい。
ハシブトガラス0428.JPG



















この周辺は「キバネツノトンボ」の多産地でここにもいくつもが飛んで来て小さな虫を食べていた。
たまたま種の飛んだタンポポにとまったので一枚。
キバネツノトンボ0428.JPG



















すぐ後ろにあったエノキの樹幹を今年初見の「ゴマダラチョウ」が飛んでいた。
昨日、fieldで蛹殻を見つけて、もう成虫が出ているのかと思ったところだった。
産卵するのかなぁと見ていたら、エノキの横にあるネズミモチの枝先にとまった。
黄色い口吻を伸ばして何かを吸っている様で、枝の葉が丸まっているのでアブラムシがいてその甘露を吸っていたのかもしれない。
ゴマダラチョウ0428.JPG



















2023年4月28日 埼玉県(丘陵外) スズメ目カラス科 ハシボソガラス、ハシブトガラス、アミメカゲロウ目ツノトンボ科 キバネツノトンボ、チョウ目タテハチョウ科 ゴマダラチョウ











nice!(0) 

間もなく柳絮舞う [季節]

田んぼ周りを歩くと「ムラサキサギゴケ」と「オヘビイチゴ」のお花畑。
地面を這っていたムラサキサギゴケは花茎を伸ばして花が上へ上へと。
ムラサキサギゴケ、オヘビイチゴ0425.JPG



















畔の法面には「オオジシバリ」たちが賑やか。
オオジシバリ0425.JPG



















このところよく姿を見る「ジョウカイボン」が葉上にいた。
この仲間は大小様々が多く見られるが、図鑑に記載が少なく同定できないものが多い。
是非ともジョウカイボンハンドブックを出して欲しいなぁ!
ジョウカイボン0425.JPG



















園路脇のロープ柵の杭に「クヌギカメムシ」の仲間の幼虫たちが集まっていた。
強風で落ちて杭に上って来たようだ。
あちこちの杭がこの状態だ。昨年、クヌギカメムシの当たり年なのか多くの卵塊が見られたので、クヌギカメムシの幼虫たちの数も多いに違いない。
クヌギカメムシ幼虫0425.JPG



















草地を歩いていると足元から白っぽい蛾が飛んで小川向こうのニガイチゴの葉にとまった。
このところよく見かける「ヤマトカギバ」。幼虫はブナ科が食草なのでここにはたくさんある。
ヤマトカギバ0425.JPG



















湿地の「タチヤナギ」が白い綿毛の種子をつけていた。
間もなく風で舞い、初夏の雪、柳絮(りゅうじょ)が見られるだろう。
ヤナギの綿毛の付いた種子、またそれが風に舞う様を柳絮という。
タチヤナギ0425.JPG



















2023年4月25日 東京都 シソ目ハエドクソウ科 ムラサキサギゴケ、バラ目バラ科 オヘビイチゴ、キク目キク科 オオジシバリ、コウチュウ目ジョウカイボン科 ジョウカイボン、カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシの一種、チョウ目カギバ科 ヤマトカギバ、キントラノオ目ヤナギ科 タチヤナギ

nice!(0) 

季節の進みが早い早い! [季節]

暖かい日が続いてこの春は植物の開花も昆虫の出現も例年より1週間以上早いようでうかうかしていると、見逃してしまったぁ、なんてことになりそうだ。。

1週間前、ジャヤナギの幹で翅がピカピカで羽化してそう経っていない「ヤマトシリアゲ」のオスを見つけた。
調べたら1昨年の4月11日の初見が最も早く今年は2番目だった。
ヤマトシリアゲ0416.JPG



















林内のコナラの葉上には「キスジコガネ」がいた。
すぐに名前が思い浮かばず、確かキスジ・・・。
合っていた。
キスジコガネ0416.JPG



















水辺で足元からトンボが飛んで先の柵にとまった。
抜き足差し足で近寄ると、腹部が色付き始めた「シオヤトンボ」のオスだった。
この地域では東京都レッドリストの準絶滅危惧種で今年も姿が見られて良かった。
シオヤトンボ0416.JPG



















足元では「コスミレ」の実が裂開して種が姿を現していた。
種にはアリが好むエライオソームという物質があり、アリが種を運ぶことで分布を広げるスミレの戦略だ。
この種たちも間もなくアリに運ばれる事だろう。
コスミレ0416.JPG



















あちこちの林床で「キンラン」が開花して見頃となっていた。
例年見頃は5月に入ってからで早咲きのものは開花している頃だが、見るものほとんどが開花しているのでやはり1週間ほど早い。
キンランの蕾を見てキンランが咲いていたという方がいるが、開花は写真のように花弁が開いた状態であり当然だが開いていないのは蕾なのだ。
キンラン0416-1.JPG



















写真は無いが、今日はギンランとササバギンランも咲いていた。
今年はいつもの季節より少し前を見て歩いた方が良さそうだ!
キンラン0416-2.JPG





























2023年4月19日 東京都 シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ、コウチュウ目コガネムシ科 キスジコガネ、トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、キントラノオ目スミレ科 コスミレ、ラン目ラン科 キンラン

nice!(1) 

春の日 [季節]

「フデリンドウ」が咲いていた。
ここのフデリンドウは数年前に花を確認した後見つけられないでいたのだが、今年2株が花をつけていた。
フデリンドウ0407.JPG



















明るい林内で咲いていた「クチナシグサ」。
クチナシグサ0407.JPG



















コナラの根元に咲いていた「チゴユリ」。
周りはチゴユリの群落だった。
チゴユリ0407.JPG



















葉が出たムラサキシキブの葉上で「イチモンジカメノコハムシ」を見つけた。
少し前から姿を見ていたが、成虫越冬で暖かさで姿を現したのだろう。
イチモンジカメノコハムシ0413.JPG



















2023年4月7日 東京都 リンドウ目リンドウ科 フデリンドウ、シソ目ハマウツボ科 クチナシグサ、ユリ目ユリ科 チゴユリ、コウチュウ目ハムシ科 イチモンジカメノコハムシ

nice!(0) 

山は春色のパッチワーク サシバも来た! [季節]

一昨日、埼玉県西部の小鹿野町へ行った。
春が進んだ山は、咲き終わりのサクラや芽吹いた広葉樹の様々な色が鮮やかだった。
山景色0410-1.JPG



















眺めているだけでも心が安らぐいい景色!
山景色0410-2.JPG





























近くから「ホオジロ」の囀りが聞こえてきた。
よく言われている聞きなしでは、一筆啓上仕り候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)だがそうは聞こえず。特徴的ではあるので他の種と間違えることは無いだろうが。
電線にはNHK、FURUKAWAの文字。NHK用途の2020年に作られた古川電工製の電線だろう。
ホオジロ0410.JPG



















空からピックイー♪という鳴き声が聞かれ、2羽の「サシバ」が舞っていた。
南からやって来る夏鳥でここでの営巣が確認されている。
今年も楽しみだ!
サシバ0410.JPG



















西陽に照らされて淡い黄金色に輝いていたのは、コナラみたい。
春本番の山はまさに春色のパッチワークで本当に美しい。
山景色0410-3.JPG



















2023年4月10日 埼玉県小鹿野町(丘陵外) スズメ目ホオジロ科 ホオジロ、タカ目タカ科 サシバ

nice!(0) 

今年の春は一歩先に [季節]

今年は早春の気温が高かったせいか、花の開花が早い。
初夏の花の「ミズキ」がもう蕾をつけていた。
他にもエゴノキやカマツカなども。
ミズキ0402.JPG



















3月18日に蕾を確認した「ウワミズザクラ」が咲き始めた。

まだ、ソメイヨシノが咲いているのに・・・。
ウワミズザクラ0402.JPG



















ここの場所の「ウグイス」は毎春高い枝で奇麗なさえずりを聞かせてくれるが、なかなか姿が見られないでいた。
ようやく今年は、枝の隙間から鳴く姿が見られた。
囀りは谷戸に響き渡るピカ一だ。
ウグイス0402.JPG



















コナラの高い梢には渡りのために集まってきた「シメ」が。
ピチピチ♪という声でいるのがわかるが、なかなか姿が見つけられないのは僕だけだろうか?
シメ0402.JPG





























イロハモミジの葉上に「アカハネムシ」を見つけた。
色合わせ(^^)
アカハネムシ0402.JPG



















2023年4月2日 東京都

nice!(0)