SSブログ

花咲く ハンノキ [季節]

今日は休みだったが、昼過ぎまで雨が降り寒さが厳しい冬の一日だった。
1週間前のこの日は暖かく、まさに春の陽気。
各所で越冬していた「キタテハ」が姿を現して飛び回る姿が見られた。
キタテハ0215.JPG



















池のほとりでは「ハンノキ」が開花していた。
ハンノキは湿地や河川、池など水辺周りに生育する落葉高木で、そういった生育環境が減少している事から各地で絶滅危惧種に指定され東京都では絶滅危惧Ⅱ類だ。
この木の葉を幼虫が食樹としている「ミドリシジミ」も数を減らしている。
ハンノキ0215-1.JPG



















長く垂れ下がったのは雄花が集まった雄花序で、枝先の赤い小さなものが雌花。
高所で咲くのでなかなか見られないのだが、低い位置に咲いていたのでよく観察できた。
絶滅危惧種ではあるが、スギに先立って開花する花粉症の原因とされている。
ハンノキ0215-2.JPG



















2024年2月15日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 キタテハ、ブナ目カバノキ科 ハンノキ

nice!(0) 

ベニマシコのメス [季節]

一昨日、fieldでは早春の木々の花々が咲き始めていた。
錦糸卵や昔息をふいて音と共にぴゅーッと伸びたおもちゃのような、春先にまんず咲くといわれる「マンサク」。
マンサク0217.jpg



















サクラの中では最も早く咲く「カワズザクラ」も10輪ほどが開花していた。
例年咲き始めは花弁がうまく開かない花が多いのだが、今年は写真のように奇麗に咲いた花が多く見られた。
カワヅザクラ0217.jpg



















まだだろうと思ったが、念のために見てみたら咲いていてちょっとびっくりの「サンシュユ」。
小さな黄色い花が可愛い。
サンシュユ0217.jpg



















黄色と言えば、階段脇の良く目立つシダの葉の下にいた成虫越冬の「キタキチョウ」。
暖かい日があったので、越冬していた場所から飛んでここに来たのかもしれない。
触覚は翅の間に格納していたので、再び越冬モードのようだ。
キタキチョウ0217.jpg



















林内を歩くと次々と飛び去る「シロフフユエダシャク」。
後翅が白く飛ぶと白っぽく見え良く目立つが、落ち葉に紛れるとなかなか見付けられない。
シロフフユエダシャク0217.jpg



















翌日、ビオトープ近くのオギの群落でピポ、ピポ♪という「ベニマシコ」の特徴のある声を聞いた。
どこにいるのか声の先を探してみると、葉の落ちた枝先にとまっているメスを見つけた。
この冬は鳴き声は聞こえるが姿を見ることが出来ず、姿をはっきりと見たのはこの冬初めてで、飛来している数は1羽だけだったかもしれない。
この前の週に、この近くで胸や腹部がほのかに赤い若オスを見たが写真に撮ることは出来なかった。
移動途中に立ち寄った可能性が高かった。

今シーズンはアトリやイカルの大きな群れは見られないし、ウソも留まっているようだが数羽の鳴き声だけで数が少ない。暖冬の影響だろうか?
今日も暖かかったが明日は20℃越え、そのあとは冷たい雨が降り10℃やそれ以下の寒い日が続くとの予報で体調管理がたいへんだ!
ベニマシコ0218.JPG



















2024年2月17、18日 東京都 ユキノシタ目マンサク科 マンサク、バラ目バラ科 カワヅザクラ、ミズキ目ミズキ科 サンシュユ、チョウ目シロチョウ科 キタキチョウ、シャクガ科 シロフフユエダシャク、スズメ目アトリ科 ベニマシコ

nice!(0) 

春の兆し [季節]

ここ数日暖かい日が続いている。
先日、いつもの羽毛掛け布団で寝たら、夜中の2時頃に目を覚ました。
汗まみれで寝巻がぐっちょりと濡れていて、温度計を見ると何と18℃もあった。
すぐに合い掛け布団を押し入れから引っ張り出した。
翌日は気温が下がって、また羽毛布団に。
春先は三寒四温と言われるように寒暖差を繰り返して春がやって来る。
fieldでもその兆しが。

田んぼではいつのまにか「タネツケバナ」が開花していた。
ちょこちょこ気にして見てはいたのだがいつから咲いていたのか気付かなかった。
タネツケバナ0218.JPG



















畔では短い茎のまま「タガラシ」も花を咲かせていた。
タガラシ0218.JPG



















毎年fieldで最も早くモンキチョウが現れる草地で、今年初めて新成虫を確認した。
この時期なかなかとまってくれないのだが、ありがたいことに見つけてすぐに草陰に。
黄色い翅に頭や脚、翅の縁取りがピンク色の美しい個体だった。
モンキチョウ0218.JPG




















ではそろそろかとクヌギの「クヌギカメムシ」の卵塊を見て見ると、多く産み付けられている幹の北側はまだだったが陽の当たる南側の卵塊では孵化していた。
小さな子供たちが、卵を包んだゼリーに頭を突っ込んで食べていた。ゼリーはクヌギが若葉を出すまでの間の食料で、この中には母虫から子供たちへ受け渡される共生細菌が入っている。子供たちはこの共生細菌の入ったゼリーを食べることでクヌギの汁を吸って栄養にすることが出来るようになるのだ。

同僚から過去に最も早く産卵が確認された場所で、ヤマアカガエルの鳴き声と卵塊を確認したとの報告があった。
春がもうそこまで来ていることを生き物たちが教えてくれた。
クヌギカメムシ孵化0218.JPG




















2024年2月18日 東京都 アブラナ目アブラナ科 タネツケバナ、キンポウゲ目キンポウゲ科 タガラシ、チョウ目シロチョウ科 モンキチョウ、カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシ

nice!(0) 

冬の枝先で [季節]

コミミズクの幼虫を見つけていたコナラの枝先を見て回ったが、見つからなかった。
鳥に食べられてしまったのだろうか?
枝に張り付いたシャクガ科の幼虫がいた。
シャクガ科幼虫0214.jpg





















クリの木の枝には「イラガ」の繭があった。
無事孵化したなら先端に奇麗な丸い穴が開くのだが、横にいびつな穴が開いていた。
上に見える小さな丸い跡は恐らくイラガセイボウの産卵痕だと思われ、大きく空いた穴はセイボウが羽化した穴だろう。

カメラをOMに替えたが、CANONのマクロレンズで撮っていた感覚で撮影すると背景が暗く落ちてしまう。
ISOを上げたりSSや絞りを調整したがなかなか期待通りのものが得られない。
もう少し試行錯誤が必要な・・・
イラガ繭0214.jpg



















2024年2月14日 東京都 チョウ目シャクガ科 シャクガ sp.、イラガ科 イラガ、ハチ目セイボウ科 イラガセイボウ

nice!(0) 

カマキリの卵鞘 食われる [季節]

今日谷戸を歩くと降雪の後にはなかった大きな落枝があった。
ナラ枯れで枯れて乾燥していた枝に雪により水分がしみ込んで重くなって落ちたのかもしれない。
枝先を見ると「ハラビロカマキリ」の卵鞘が2つ。
かなり高い場所の枝だったようだが、そんな場所に2つ付いていたのにびっくり。
ここは人気の場所か?それとも同じメスが産んだのだろうか?
一つの卵鞘の卵は鳥に食べられていた。
ハラビロカマキリ卵鞘0214.jpg






















小川沿いの高さ4mほどの枝先に産み付けられていた「オオカマキリ」の卵鞘。
こちらもやはり鳥に啄まれていた。
カマキリの卵は周りをクッション材で覆われ寒さや衝撃に対して保護されているが、鳥たちの捕食やカマキリタマゴカツオブシムシに狙われればさすがに防ぎようがないだろう。
オオカマキリ0214.JPG



















ため池には嘴の下側が赤い「カワセミ」のメスがいた。
このところ時折見られ、ここでの狙いはザリガニや小さなエビのようだ。
カワセミ0214.JPG




















先日積もった雪が解けた南向きの日向では「カラスノエンドウ」が雪にめげずに立ち上がっていた。
カラスノエンドウ0214.JPG



















2024年2月14日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、オオカマキリ、ブッポウソウ目カワセミ科 カワセミ、マメ目マメ科 カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)

nice!(0) 

今日は大雪 2月これまでに見つけたもの [季節]

天気予報通り午後から雪が降り続いている。
1回車周りを雪かきしたが、1時間も立たないうちにこのありさま。
あと1回、寝る前に除雪しなければ!
DSC_0305.JPG



















今日は運よく?休みだったので撮った写真をちょっと整理。
2月に入って見つけたものをご紹介。

数年前に突然現れた外来種の「ムネアカハラビロカマキリ」だが、公園スタッフや利用者の力もお借りしてかなり個体数が減ったと実感しているが、まだ成虫や卵鞘が時折見つかっている。1日にひこばえで見つけた在来種とは明らかに異なる形の卵鞘。在来のハラビロカマキリは産み付けた面に対して平行に卵鞘を産むがムネアカはほぼ直角に近く産み付けるので識別は容易だ。
もう一息、気を緩めないようにしなければ!
ムネアカハラビロカマキリ卵鞘0201.JPG



















エノキの枝先で見つけた昨年の「ウスタビガ」の繭。
よく見ると繭に卵が産み付けられていた。
羽化してすぐにオスがやって来て繭上で交尾して卵を産み付けたのだろう。
今年このエノキで、無事羽化してくれることを期待した!
ウスタビガ卵0202.JPG



















アカシデの枝では大きな「キイロスズメバチ」の巣を見つけた。
葉が繁っている間はなかなか見つからないが、葉が落ちた冬には あっ!こんなところにあったかと。
この巣は昨年のものですでにもぬけの殻。スズメバチの巣は1度限りでこの巣は次第に崩れ落ち二度と使われることは無い。
こうして放置されたスズメバチの巣にも寄生した蛾の仲間の幼虫がいるのだろう。
キイロスズメバチ巣0204.JPG



















ナラ枯れで枯れたコナラの幹にはこちらも昨年の「コゲラ」の巣。
スズメバチと違ってキツツキたちは翌年も再利用することがある。
別の場所の昨年のアオゲラの巣では、オス、メスが巣の状態を確認しに訪れていた。
このコゲラの巣はどうだろうか?
コゲラ巣0204.JPG



















ちゅんちゅん♪という声が聞こえてその方向を見ると、ケヤキの枝に「スズメ」の群れがいた。
寒いのでみんなふくらすずめで可愛い!
スズメ0204.JPG



















2024年2月1-5日 東京都、埼玉県 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ、チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ、ハチ目スズメバチ科 キイロスズメバチ、キツツキ目キツツキ科 コゲラ、スズメ目スズメ科 スズメ

nice!(0) 

冬の陽だまりで [季節]

今日の寒さから思うと、昨日はほんとうに春のように暖かかった。
これだけ気温差があると、体がおかしくなりそうだ。

昨年末からあちこちで咲いていた一日花の「オオイヌノフグリ」も見る機会が増えてきた。
ギシギシの葉陰からひっそりと。
オオイヌノフグリ0131.jpg




















南向きの日の当たる場所では「ホトケノザ」も花を咲かせていた。
ホトケノザ0131 .jpg



















ホトケノザにやって来たのは「ヒラタアブ」の仲間で花から花へ忙しく飛び回っていた。
見ていると花の咲いていないヤハズエンドウを次から次へと飛び回って何かを探しているような個体もいた。
アブラムシのコロニーを探して卵を産み付けるのかなぁと勘繰った。
ヒラタアブの仲間0131.jpg


















見て回っているとギシギシの葉の上で日向ぼっこしている「ツチイナゴ」が目に入った。
越冬中だが暖かさで越冬場所から出てきたのだろう。
ツチイナゴ0131.jpg



















このところよく見られる「ナナホシテントウ」は、草陰でオスがお尻を左右に振って交尾中だった。
ナミテントウは集団で越冬するのを見かけるが、ナナホシは真冬でも暖かい日には獲物のアブラムシを探して活動している。
ナミテントウ0131.jpg



















2024年1月31日 東京都 シソ目オオバコ科 オオイヌノフグリ、シソ科 ホトケノザ、バッタ目バッタ科 ツチイナゴ、コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ

nice!(0) 

暖かい [季節]

昨日は気温が上がり3月中旬から末の気温になるという予報だった。
休みで午後から早速fieldへ。
確かに陽射しは暖かかったが、南風?が冷たくてそれほど暖かい~とまでは感じなかった。
それでも歩きはじめに目の前に飛んで来たのは越冬中の「テングチョウ」だった。
やはり彼らには暖かく越冬場所を飛び出して、春のような陽射しで暖まりたかったのだろう。
テングチョウ0131.JPG



















ウメの花も咲いていた。
いち早く咲く紅梅にはアブやハチの仲間が集まっていた。
セイヨウミツバチかと思ったが、よく見たらニホンミツバチだった。
近くに巣があるのだろうか?
ウメ0131.JPG



















紅梅より遅れて咲く白梅も咲き始めていた。

こちらには、「ツマグロキンバエ」が来ていた。

今日から2月が始まった。2月は逃げる、3月は去ると言われあっという間に春が訪れるのだろう。
日々伝えられる能登の震災の被害には心が痛み辛い。
せめて寒さが和らいで欲しいと願う。
ハクバイ0131.JPG



















2024年2月1日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、ハチ目ミツバチ科 ニホンミツバチ、ハエ目クロバエ科 ツマグロキンバエ

nice!(0) 

今日の色々 [季節]

今日は予報で都心でも雪が降るかもとの事で心配したが、気温が高く結局雪は降らなかった。
午前中は冷たい雨。
見付けたのは立派な「ハラビロカマキリ」の卵鞘。
これはまさにハラビロカマキリらしいいい形だ!
ハラビロカマキリ卵鞘0121.JPG




















すぐ近くには「ウグイスカグラ」が咲いていた。
本来開花はもう少し先だが、12月頃からちらほらと咲き始める。
ウグイスカグラ0121.JPG




















ウワミズザクラだったかの枝にモズのはやにえになったカメムシ。
ツヤアオカメムシあたりだろうか?
モズのはやにえ0121.JPG




















枯れ木の幹には大きな「ハナビラニカワタケ」がはえていた。
この雨のお陰かもしれない。
ハナビラニカワタケ0121.JPG




















トイレの壁にいたフユシャクは恐らく「シロオビフユシャク」。
この時期見られるクロバネフユシャクとよく似ているが、翅の模様などからシロオビと。
かなり時間を要した。
ああっ、ややこしい!
シロオビフユシャク0121.JPG




















カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、マツムシソウ目スイカズラ科 ウグイスカグラ、シロキクラゲ目シロキクラゲ科 ハナビラニカワタケ、チョウ目シャクガ科 シロオビフユシャク

nice!(0) 

続・丘陵北側の小さな谷戸で [季節]

雑木林を歩いていると2か所から樹液が流れている木があった。
エゴノキで昨年秋にアオマツムシが産卵した産卵痕からだった。
アオハダやコナラにも産卵痕はあったが、エゴノキだけが樹液を流しているので良く目立つ。
アオマツムシは明治時代に東京赤坂の榎坂で初めて確認されたと言われている中国からの外来種で、秋になると都心でも樹上から複数でリーリーリー♪と大きな声で鳴いている。
生息域を拡大していて、いまや現代の秋の風物詩だろう。
アオマツムシ産卵痕0118.jpg






















コナラの幹から伸びた枝先にはカメムシの仲間の「コミミズク」の幼虫が全部で3個体いた。
頭を下に向けて冬芽の根元にへばりついていると、この虫を見たことが無い人にはなかなか見付けられないだろう。
コミミズク幼虫0118.jpg






















近くにあった神社を探索。
参道の狛犬さんの足元にトックリバチの仲間の巣が造られていた。
土で作られた巣はお見事で、徳利の口は閉じられていたので中には卵と孵化した時の食料があるに違いない。
トックリバチ類の巣0118.jpg






















参道を出てふと見上げた枝にはやにえが。
ツヤアオカメムシだろうか?
見事に胸を刺されていた。
神社脇だけに、無事成仏できただろうか?
はやにえ0118.jpg



















2024年1月18日 埼玉県 バッタ目マツムシ科 アオマツムシ、カメムシ目ミミズク科 コミミズク、ハチ目スズメバチ科 トックリバチ sp.

nice!(0)