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春キリガ [チョウ目]

3月もまもなく終わり、例年この時期に見られる素晴らしいデザインの大型の蛾を探して昨日今日と心当たりを回ってみたが残念、見付けられなかった。
その代わり春に現れるキリガの仲間2種がいた。
共に前翅の黒斑がお洒落な種。

少し赤味がかった翅色から名付けられた「アカバキリガ」。
アカバキリガ0329_1.jpg



















少し大きく、翅色の濃淡や黒斑の配置が美しい「スギタニキリガ」。

夜に雑木林の樹液やアセビなどの花を見回れば、春キリガの仲間たちがたくさん集まっている。
中にはミッキーマウス模様のキリガも。
近々、行ってみよう。
スギタニキリガ0330_1.jpg



















2017年3月29,30日 東京都
チョウ目ヤガ科 アカバキリガ、スギタニキリガ    CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


やっとコツバメ [チョウ目]

そろそろいるかなと晴れた昼前に毎年コツバメを見かける草地へ行ってみた。
30分ほど待っているとようやくヒノキの高い枝先から降りてきてヤナギにとまった。
コツバメ0329-1_1.jpg



















敏感で近づくとすぐに飛んで、追いかけているとまたヒノキの梢に上がってしまう。
ここでのこの行動は例年同じで代々受け継がれている。
飛んだ時、翅表の青が僅かに見えた。
コツバメ0329-2_1.jpg



















今日は枯草にはほとんど止まらず青々とした草にばかりとまるため、風に揺られて撮りにくかった。
ようやくとまったヒメオドリコソウで。

昨年の初見は20日だったのでかなり遅い出現だ。
今日は1頭だけだったようだが、これからもう少し数が見られるだろう。
コツバメ0329-3_1.jpg





























2017年3月29日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 コツバメ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


ナナホシテントウに寄生したものは? [コウチュウ目]

丘の上で何かいないか探していると、葉の上にナナホシテントウを見つけた。
見ると体の下に何かの繭のようなものが見えた。ナナホシテントウ0323-1_1.jpg




















調べるとどうやらこれはナナホシテントウに寄生する寄生バチのしわざのようだ。
その1種のテントウハラボソコマユバチはテントウムシに産卵し孵化した幼虫はテントウムシの体を食べて育ち、腹を食い破って体の下に繭を作るそうだ。
その種かどうかはわからないが、まさしくそんな状況。
この時まだナナホシテントウは生きていた。
死んでしまうものと生きているものがいて、生きていれば近寄る他の虫などを追い払う。
動けない蛹の寄生バチにとっては守り神のようなものなのだ。
ナナホシテントウ0323-2_1.jpg



















話には聞いていたが、見るのは初めて。
虫が生きていくにはやはり厳しく恐ろしい世界だと改めて思うのだった!
ナナホシテントウ0323-3_1.jpg



















2017年3月23日 埼玉県
コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ    CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


あぁ、悩ましい! 最も身近なハコベの仲間 [植物]

林縁でハコベの仲間が咲いていた。
この種を見ると、とっくに亡くなったじいちゃんを思い出す。
子供の頃、近くに住んでいたじいちゃん家に行くと、メジロやカナリアなどを飼っていて、その餌として近所に生えていた野草を摘むのを手伝っていた。
今から考えると、それはハコベやオランダミミナグサだったと思う。
メジロはすり餌を与えていたと思うので、これらはカナリアの餌だったのかもしれない。
もう記憶の彼方・・・。
魚釣りや、虫とり、キリギリスを玉ねぎで釣る方法などじいちゃんから教わった事が今でも自然に関わっている根幹なのだと今更ながらに思うのだ。

それはさておき、見つけたハコベ。
こちらは雌しべの柱頭が3裂し雄しべが4つなので「コハコベ」でいいだろう。
コハコベは茎が赤いが、赤かったかは記憶にない。
コハコベ0323.JPG



















そのすぐ隣に咲いていたものもコハコベかと思ったが念のために撮っておいた。
写真を見ると、柱頭は3裂だが雄しべが8つありそのうち開花して間もないので赤い葯のものが4つある。
この赤い葯が可愛く魅力的。

雄しべが8つあるということは「ハコベ(ミドリハコベ)」。
コハコベとは種子の形状も異なるようだがまだ結実していないので識別不能。
隣同士で咲いていても違うとは!

似たウシハコベは柱頭が5裂なのでわかり易いが、この2種は識別すること悩ましい!!
ハコベ0323.JPG



















2017年3月23日 埼玉県
ナデシコ目ナデシコ科 コハコベ、ハコベ(ミドリハコベ)      CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


春 色々 [季節]

昨日の午前中は雲っていたが午後から晴れ間がのぞいたので、埼玉県側の谷戸にマクロレンズ1本持ってちょっと行ってみた。
田んぼ脇の蓮池を覗いて見ると、アカガエルの卵が孵化してオタマジャクシが泳ぎ回っていた。
ニホンアカガエルかなぁ。
仕事ではどちらかはっきりさせるのだが、休みだとまぁアカガエルでいい。
ニホンアカガエル0323_1.jpg



















雑木林ではブラシの様な「ヒメカンスゲ」の花が見頃。
先端のブラシは雄花、雌の花はその下の茎にいくつか控えめに咲く。
ヒメカンスゲ0323_1.jpg



















林縁ではスミレが咲いていた。
丘陵の南側では、既にアオイスミレ、コスミレ、タチツボスミレなどが開花しているが、ここでは「アオイスミレ」が群生し他の種はまだ見られなかった。
どの花も下向きに恥ずかしそうに咲いているのに、距は偉そうに上を向くところが面白い。
アオイスミレ0323_1.jpg





























ほとんど陽の当たらない場所では、紫が濃いアオイスミレがこちらも群生。
同じ種でもこんなに色が違うのが不思議。
別種?
それほどスミレに詳しくはないが、恐らく同じ種だと・・・。
他にも春の花がたくさん見られたが、また今度。
アオイスミレ0323-2_1.jpg



















2017年3月23日 埼玉県
無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル
イネ目カヤツリグサ科 ヒメカンスゲ
スミレ目スミレ科 アオイスミレ                     CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


誰も気付かない [季節]

小雨が降る中、雑木林を歩いていると道際で落ち葉の中から鮮やかな緑色の葉と小さな蕾が顔をのぞかせていた。
年に2回花を咲かせる「センボンヤリ」。
そろそろかなと、昨年の長く伸びた種を飛ばした閉鎖化の茎を頼りに探して見つけた。
白い花を咲かせるまでもう少しだな。
センボンヤリ0321_1.jpg






















このところ足元を見て歩くことが多くなった。
春の花さがし。
と、思わず見つけた大物。
向こうは向こうで、危険を察知して得意のポーズで固まっていた。
200mほど先にある湿地を目指していたと思われる「アズマヒキガエル」。
別の場所では既に卵も確認されている。
今年は雨が少なく寒い日が続いたので、カエルたちの産卵も例年になく低調だ。
無事水辺に着いても相手が見つかるかどうか?
幸運を祈る!!
アズマヒキガエル0321_1.jpg






















2017年3月21日 東京都
キク目キク科 センボンヤリ
無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル  RICOH WG-4


いよいよ暖かく! [季節]

春分も過ぎ、今日は一日雨だったがそれほど寒いとは感じず一雨ごとに暖かさが増してくるのだろう。
春の花たちも開花し始めた。
スミレの仲間も、アオイスミレ、コスミレ、エイザンスミレ、タチツボスミレなどが咲いている。
スミレの種にはエライオソームというアリが好む物質が付いていてアリに運ばれることで拡散される。
こんなところで開花しているのはアリのお蔭かもしれない。
タチツボスミレ0317_1.jpg



















スミレの花にも訪れるもふもふの春の妖精「ビロードツリアブ」もこのところ見る機会が一層増えてきた。
今年の初見は2月28日だった。
ビロードツリアブ0317_1.jpg



















成虫越冬の「ヒオドシチョウ」は3月17日が初見。
オレンジ色が鮮やか、後翅後縁の青がやや淡い個体だった。
様々な虫や花たちが現れ、丘陵を歩くのが楽しくなってきた!
ヒオドシチョウ0317_1.jpg



















2017年3月17日 東京都
スミレ目スミレ科 タチツボスミレ
ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ
チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ  RICOH WG-4

ようやく見つけたトギレフユエダシャク♂ [チョウ目]

巷では3連休で3日とも暖か!
今日は連休最終日、春分でまさに春の日だった。

越冬チョウのキタテハ、ルリタテハ、テングチョウに早春に現れるミヤマセセリも姿を見せた。
咲き始めたモミジイチゴの花にやって来たが一枚撮るやいなやすぐに飛んで行ってしまった。ミヤマセセリ0320_1.jpg




















雑木林を歩いていると次々と現れる「テングチョウ」。
羽化したばかりと思うほどきれいな翅のものが多い中、目についたのがこの翅が傷んだ個体。
きれいな翅のものよりこういったいかにも冬を乗り越えた厳しさがにじみ出ているものに目が向いてしまう。
いよいよ暖かさが増すこれからが本番だ。
無事、次の世代に引き継いでほしいと願う。
テングチョウ0320_1.jpg






















木の高い場所に白っぽい蛾を見つけた。
ヒロバかと思っていたが帰ってよく見たら「トギレフユエダシャク」のオスだった。
今シーズン16種目のフユシャクだ。
ここ数年、このメスを見たいと思っていたが、いまだに叶わずにいる。
やはり、夜の徘徊しなければならないようだ。
残された時間はもうあまりない。
トギレフユエダシャク0320_1.jpg






















2017年3月20日 春分 東京都
チョウ目セセリチョウ科ミヤマセセリ、タテハチョウ科テングチョウ、シャクガ科トギレフユエダシャク
RICOH WG-4


続・ウスタビガに寄生したものは? [ハチ目]

2月18日に採取した寄生されたウスタビガの繭をジプロックに入れて室内で保存しておいた。
3月11日、同僚からハチが羽化したとの連絡があり、その翌日に確認した。
11日は9頭、12日には34頭が羽化していた。
その後、日に日に羽化数は増え16日現在ではなんとその数約80頭に及んでいる。
1つのウスタビガの繭からこれほどのハチが生まれてくることに驚いた。
1頭の母蜂がこれだけの数を産んだのか、それとも数頭が産んだのかはわからないが、ただ多産ということはこの種にとって生き抜くことが厳しい証しなのだろう。
それにしても1頭のウスタビガの蛹がこれだけのハチたちを養うということに生き物同士、種と種の繋がりを再認識させられた。
Gregopimpla.sp0316-1_1.jpg



















繭にはハチが穿った2か所の穴が開いておりそこから出てきたようだ。
発見時、中を確認するのにカッターで縦に切れ目を入れていたが、そこからは出ていない様子。
繭は繊維質ではあるがイラガの繭のように固くはないので、穿つのは彼らにとって容易なことに違いない。
Gregopimpla.sp0316-3_1.jpg



















袋の中では、数頭が交尾をしていた。
どのオスとメスも逆体勢で交尾を行っていることから、これがこの種にとってスタンダードなのだろう。
Gregopimpla.sp0316-2_1.jpg



















当初蛆虫の幼虫だったため、ハエかハチかと思っていたが、FBでハチに1票入れていただいた方、昆虫写真家の新開孝さんからは過去に経験されたことからヒメバチの1種ではないかと連絡をいただいていたがその通りだった。

調べてみるとwebで神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員渡辺氏の論文を見つけた。
それによると、ウスタビガに寄生する寄生蜂は体長30mmを超えるものでは以前の記事に写真を載せた1繭に1個体のコンボウアメバチ。
体長が15mm以下で1繭から複数個体羽化するものとしてウスタビガフシヒメバチ、エゾマツフシオナガヒメバチ、アカアシカレハフシヒメバチ、サクサンフシヒメバチの4種がいるという。
羽化したハチの体長はオスで7~9mm、メスで12~15mm。
特長を確認したが、ウスタビガフシヒメバチの可能性が高そうだ。
念のために標本を送って同定していただくこととした。
何せ小さいので、老眼鏡とルーペを駆使しても1号針を刺すのがどうにも大変であった。
Gregopimpla.sp0316-5_1.jpg



















2017年3月16日 東京都
ハチ目ヒメバチ科 ヒメバチ.sp
CANON EOS50D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM、EOS50D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX

早春のシャクガ、アトジロ、ホソバトガリ [チョウ目]

フユシャクの季節ももうあと僅かとなった。
この時期、毎年出逢うフユシャク以外のシャクガたちがいる。
1年ぶりで名前が出てこず検索をする始末。
がっしりとした存在感は「アトジロエダシャク」。
顔はなかなかのもふもふで、前翅外縁の白斑が特徴。
アトジロエダシャク0309_1.jpg



















この日いたもう一種は、こちらも今の時期常連の「ホソバトガリエダシャク」だ。
翅の色は褐色や灰色系などかなり個体差があるようだ。
似たものにヒロバトガリエダシャクがいるが、ホソバの方が早く表れる感があり前翅の外横線の模様で見分けられる。
同定が大変なヤガ科のキリガの仲間も多く見られるようになってきたが、この日は見つからなかった。

先日紹介した寄生されたウスタビガの繭、室内に置いていたのだが気付くとえらいことになっていた。
それはまた改めて。
ホソバトガリエダシャク0309_1.jpg



















2017年3月9日 東京都
チョウ目シャクガ科 アトジロエダシャク、ホソバトガリエダシャク  
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX