早春の蛾 オカモトトゲエダシャク [チョウ目]
早春の植物の開花を撮りに久しぶりに訪れたとある公園のトイレを覗いて見た。
ここのトイレ、晩秋にはヤママユの仲間、冬にはフユシャクの仲間が見られる美味しいスポットだ。
外壁には何も見つからなかったが、中に入ると壁面や天井にいくつかの蛾たちがとまっていた。
男子トイレ内から見た女子トイレの天井照明脇には緑色型のクビキリギスの姿も。
さすがに、女子トイレには入れないのでこれは諦めた。
その中で天井近くにいたのが、遠目からでもすぐわかる特徴のある「オカモトトゲエダシャク」だった。
早春に現れる蛾の1種でなかなか人気がある。
高すぎて撮れないので下に降りてもらった。
細く折りたたまれた4枚の翅がこの種のトレードマークで、なぜこのような翅の形に進化したのかがとても興味深く、体の色合いもシックで美しい。
ふさふさしたブラシのような触角なのでオスだ。
正面顔がまるで鼻息の粗い水牛に見えるのが以外な発見だった。
少しすると体をぶるぶる振るわせ細い翅をパッと開いて、あっという間に高い梢に飛んで行ってしまった。
その瞬間は撮れずで残念。
今日は暖かく他にも色々な春を見つけたので、ちょこちょこと紹介していきたい。
2017年3月9日 東京都
チョウ目シャクガ科 オカモトトゲエダシャク CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX