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おやっ、赤い虫が アカハネムシ [コウチュウ目]

先週あたりから「イロハモミジ」の花が咲き始めた。
モミジといえば紅葉だが、今の時期枝先につく小さな花は色も奇麗でとても可愛く見る価値あり。
見たことのない方は是非!!
イロハモミジ0330_1.jpg



















草木が芽吹き始めた林縁で目立つ赤色を見つけた。
例年4月に入ってから見られる印象の「アカハネムシ」。
過去の撮影日を調べてみるとやはり一番早くて4月9日だった。
今年はカタクリをはじめ植物たちがおおむね1週間ほど出現が早い。
虫も早そうだ。
アカハネムシ0328_1.jpg



















このところよく見かける森の忍者、「クロコノマチョウ」。
成虫越冬で翅の模様は落ち葉そっくり。
見つけても一度目を離すとどこにいるのかわからなくなってしまうほど。
それでも翅が痛んでいるのは、ビークマークと呼ばれる鳥に啄まれた痕なのだろうか?
クロコノマチョウ0327_1.jpg



















オオイヌノフグリの蜜を吸っていた「ヤマトシジミ」。
毎年ツバメシジミやベニシジミより後に初見されるので気にしていたが、今年も例年通りだった。
ヤマトシジミ0327_1.jpg



















2020年3月27-30日 東京都 ムクロジ目ムクロジ科 イロハモミジ、コウチュウ目アカハネムシ科 アカハネムシ、チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ、シジミチョウ科 ヤマトシジミ

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皆すくすくと [季節]

今日は間もなく4月というのに朝から雪が昼過ぎまで降り続き積もった。

名残り雪なのだろう。
お蔭でノーマルタイヤの車では仕事に行けないので、急遽休みにしてもらった。
休むと家計に響くのだが・・・・。

少し前までは春のような温かさで、あちこちで「アシブトハナアブ」の姿が見られた。
黒い三角形のお尻が特徴的だ。
アシブトハナアブ0326_1.jpg



















実生のエノキの幹には「アカボシゴマダラ」の幼虫がいた。
落ち葉で越冬していたのが芽吹きを感じて登ってきたのだろう。
元来、人の手によって放されたものが生息域を拡大し、今では奄美亜種を除き環境省の特定外来生物に指定され飼育、保管、運搬が法律によって禁止されている。
アカボシゴマダラ0326_1.jpg



















23日に見つけた「クワゴマダラヒトリ」の幼虫を探してみると、いるいるあちこちの葉上でその姿が見られた。
3日前に比べると明らかに大きくなっていた。
クワゴマダラヒトリ0326-1_1_1.jpg



















では、マユミの「ミノウスバ」の幼虫はどうだろうか?
こちらももといた枝先の葉を食い尽くして移動していた。
当然食べた分大きくなり集まっているのを見ると、ちょっと気持ち悪い感じだ。
ここのマユミの実生に産み付けられたのはこの1卵塊だけで複数の卵塊が産み付けられると丸坊主になってしまうことからマユミにとって大きな被害はなさそうで良かった。

さすがに今日の雪には寒さのあまりみな縮みあがっている事だろう。
ミノウスバ0326_1.jpg



















2020年3月26日 東京都 ハエ目ハナアブ科アシブトハナアブ、チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、ヒトリガ科 クワゴマダラヒトリ、マダラガ科 ミノウスバ

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アカウラカギバ幼虫 その後 [チョウ目]

3月12日に見つけた「アカウラカギバ」の幼虫はどうなったのだろうか?
2週間経ったこの日、同じユズリハの株を探してみるといたいた。
前よりも当然ながら大きくなっていて病気や敵に襲われなかったのは何よりだ。
アカウラカギバ0326_1.jpg



















正面から見ると盛り上がった背中がなかなかの存在感だ!
調べると葉で蛹化するようなので、無事蛹になったら持ち帰ってまだ見たことのない成虫を撮りたいと思う。
それまで頑張って欲しい。
アカウラカギバ0326-1_1.jpg



















2020年3月26日 東京都 チョウ目カギバ科 アカウラカギバ

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キアシドクガ ただいま孵化中 [チョウ目]

先日記事にした「キアシドクガ」の幼虫だが、あの卵から出てくるところを一度見てみたいとしつこくミズキを見て回っていた。
すると、ようやく卵から幼虫が頭を出している場面に遭遇した。
キアシドクガ0326_1.jpg



















幼虫の大きさは2-3mmといったところだろうか?
横からも撮ってみたが、このマクロレンズの最短撮影距離でもこの程度。
キアシドクガ0326-1_1.jpg



















何だかよくわからないのでトリミングしてびっくり。
卵に空いた大きい穴は既に孵化した後だが、あちこちの小さな穴には幼虫の頭が見えていた。
あぁ、もう少し後ならもっとたくさん幼虫たちの孵化が見られたのかも知れないと残念に思ったのだった。
一昨年は大発生したキアシドクガだが、さて今年はどうか?
次にblogに登場するのは、食欲旺盛の幼虫たちか?はてさて成虫の乱舞かな・・・。
キアシドクガ0326-2_1.jpg



















2020年3月26日 東京都 チョウ目ドクガ科 キアシドクガ

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ヤナギの樹冠に ゴマフヒゲナガが舞う [チョウ目]

先週あたりからヤナギの花が咲き始めた。
あの虫が飛んでいないかと注意深く見ていると、先日樹冠をたくさん飛び交っているのを見つけたが残念ながらカメラを持っていなかった。
そこで今日、まだいるであろうと行ってみた。
晴れて時折風が吹く気候で、そのヤナギの樹冠には複数の「ゴマフヒゲナガ」が飛んでいた。
ゴマフヒゲナガ0326-1.JPG



















「ゴマフヒゲナガ」は蛾の仲間のヒゲナガガ科で、この仲間はオスが長い髭=触角をもっている。
翅を開いた大きさ(開張)は約15mmと小さい。
ずっと飛び続けているのではなく飛んでは枝先にとまり、また1頭が飛ぶとわっとあちこちから飛んでくる。
ゴマフヒゲナガ0326-2.JPG



















6mほどの比較的小さなヤナギだがそれでもてっぺんを飛ばれると大写しにはできない。

なので低い枝を丹念に探すも全く見られない。
諦めて帰ろうとした時に、さらに低いヤナギを見つけた。
見ると数頭が飛び交っていたので待っていると、ようやく頭上の枝先にとまってくれた。
ゴマフヒゲナガ0326-3.JPG



















枝をそおっと手繰り寄せて数枚撮ると飛んで行ってしまった。
長い髭に毛むくじゃらの顔が特徴的で、翅の模様が名前の由来なのだろう。
こんな面白い小さな蛾が、今の時期ヤナギの樹冠を飛び交っていることを知っている人がどれだけいるだろうか?

まぁここでは誰も知らないだろうなぁと、この蛾の群飛を独り占めしてほくそ笑むのであった。
ゴマフヒゲナガ0326-4.JPG



















2020年3月26日 東京都 チョウ目ヒゲナガ科 ゴマフヒゲナガ

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キリギリスの幼虫も [季節]

今年は春の花が例年に比べておおむね1週間ほど早い。

ソメイヨシノよりヤマザクラが早く開花するのも珍しい。
毎年のタチヤナギとヤマザクラのひそかな共演は変わらず見ることが出来た。
ヤマザクラ0322_1.jpg



















コナラも葉を展開させている木があちこちで見られるようになってきた。
コナラ0324_1.jpg



















北向きの斜面ではカタクリの花が見頃だ。
カタクリ0324_1.jpg



















足元の葉の上には小さな毛虫。
よく見ると「クワゴマダラヒトリ」の幼虫があちこちにいた。
越冬していたのが一斉に動き出したのだろう。
クワゴマダラヒトリ0323_1.jpg



















草地を歩けば小さな何かがピョンピョン飛ぶ。
キリギリスの幼虫が孵化していたようだ。
今年も鳴き声が聞かれるだろう。
キリギリス0323_1.jpg



















2020年3月23-24日 東京都 キントラノオ目ヤナギ科 タチヤナギ、バラ目バラ科 ヤマザクラ、ブナ目ブナ科 コナラ、ユリ目ユリ科 カタクリ、チョウ目ヒトリガ科 クワゴマダラヒトリ、バッタ目キリギリス科 キリギリス

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ミズキの芽吹きとキアシドクガの孵化 [チョウ目]

今日は日差しは暖かいものの北風が強く冷たくて、まさに三寒四温を感じさせる気候だった。
早く安定して暖かな日が来ることを期待したい!


丘陵のあちこちにあるミズキも一斉に芽吹いてきた。
このころのミズキは枝を折るとそこからぽとぽとと水がしたたり落ちるくらい、一気に根から水を吸い上げる。
まさに名の通りなのだ。
ミズキ0319_1.jpg





























ミズキが芽吹く頃、どうやってそれを感じるのだろうか?
幹に産み付けられた「キアシドクガ」の卵も孵化を始める。
見たいと思っていたのだがなかなか見られず、ようやく先日卵の上に小さな幼虫がいるのを見つけた。
卵から出てくるところを見られなかったのが残念だったが・・・。
先に書いたミノウスバもしかりだ。
キアシドクガ0322_1.jpg
















群生して咲いているオオイヌノフグリの花の蜜を吸っている「キタテハ」。
食事に夢中で全く逃げないのが面白かった。
そうそう、昨日早くもエノキの枝先に産卵するヒオドシチョウを見た。
暖冬の影響か、無事越冬した多くの個体があちこちで見られた。
キタテハ0319_1.jpg



















2020年3月19-22日 埼玉県、東京都 ミズキ目ミズキ科 ミズキ、チョウ目ドクガ科 キアシドクガ、タテハチョウ科 キタテハ

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灯りに来た シロヘリキリガ [チョウ目]

今朝はどんな来訪者がいるのだろうか?

イボタガやエゾヨツメなども期待しているが、なかなか出会えない。


扉の隅にいたのはモンキッキことモンキキナミシャクと見慣れない蛾。
誰だっけ?
翅の縁が白っぽいのが気になった。
シロヘリキリガ0323-1.JPG



















調べると「シロヘリキリガ」。
ああっ、そうそう、思い出した。
幼虫はシーズンにはよく見られるが、意外と成虫を見る機会は少ない。
シロヘリキリガ0323-2.JPG



















2020年3月23日 東京都 チョウ目シャクガ科 モンキキナミシャク、ヤガ科 シロヘリキリガ

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春の谷戸をうろうろ [季節]

暖かいので久しぶりの谷戸をうろうろした。
小さな黒いチョウが飛んできた。
この色と飛び方は。
コツバメと共に春の妖精、スプリングエフェメラルの「ミヤマセセリ」。
スエヒロタケの発生した刈れた落枝ににとまった。
良い背景とは言えないが、まぁ仕方ない。
ミヤマせせり0318_1.jpg



















コナラの枝先には、尺取虫。

さて、よく見る種だが未だ誰なのかわからないでいる。
シャクガ0318_1.jpg



















粗朶柵の枝先にとまっていた目立つ黄色の「ヒメフンバエ」。
ヒメフンバエ0318_1.jpg



















粗朶柵周りにたくさん飛んでいたのは、もふもふの春の妖精「ビロードツリアブ」。
そろそろ日が傾いてきたのでねぐらを探そうとしたのだが、少し別のものを見ていて気付いたらみないなくなっていた。近くの草や枝先にいないかかなり念入りに探したが全く見つからない。
さて、どこに行ったのやら?
ビロードツリアブ0318_1.jpg



















2020年3月18日 埼玉県 チョウ目セセリチョウ科 ミヤマセセリ、チョウ目シャクガ科 不明、ハエ目フンバエ科 ヒメフンバエ、ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ

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春の妖精の季節 コツバメ [チョウ目]

このところ気温も上がりサクラも開花していよいよ春本番。
まさに今日は春分の日だった。

先週から時折見られるようになってきた春の妖精、チョウのスプリングエフェメラルの「コツバメ」を昨日撮りに行って来た。
小さなシジミチョウの仲間で早春の今の時期にのみ現れて、食樹であるツツジやアセビなどがある近くの少し開けた場所でテリトリーを張り通りかかるものにスクランブル発進して追いかけるのが見られる。
コツバメ0319-1_1.jpg



















翅の裏は地味な濃い褐色だが、一方の翅表は濃いブルーでとても美しい。
しかし普通のチョウのようにとまって翅を開くことはまずなく、この色は飛翔を撮影するしか見られないのだ。
コツバメ0319-2_1.jpg





























毎年姿が見られる谷戸で、昨日は2個体がテリトリーを張っていた。
例年は刈られた低い草にとまっているが、今年は刈り残された高いオギの茎がテリトリーの見張り場所となっていた。
コツバメ0319-3_1.jpg





























飛翔写真を撮る技術を持ち合わせていないので、ひたすら静止した絵を。

ただ、奇麗なブルーは見られなくても翅の縁毛が逆光で緑や青、赤など様々な色に輝いてとても美しい。
が、それを写し撮る事が出来なかったのは残念だった。

また、次回に。
コツバメ0319-4_1.jpg



















2020年3月19日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 コツバメ

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