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シュレの子ガエル 上陸していた [両生類]

今日は午後から晴れるという予報で昼過ぎにfieldへ。
車を降りると小さな蛾がフロントガラスにとまった。
翅の縁が奇麗なピンク色の「アカマダラメイガ」のようだ。
幼虫の食草はマメ科でシロツメクサやヤハズソウがこの辺りにたくさんあるので納得。
アカマダラメイガ0613.jpg



















小さな小川沿いを歩いていると葉の上にまだ尻尾が残る「シュレーゲルアオガエル」の上陸したばかりの幼体がいた。カエルのようでオタマジャクシのようで可愛い!
シュレーゲルアオガエル0613-1.jpg



















よく見るとあちこちの葉上にその姿があった。
こちらは尻尾が無くなってカエルらしくなった個体。
シュレーゲルアオガエル0613-2.jpg



















今年は田んぼで鳴き声は聞かれたものの、荒起こしや代掻きの際卵塊がほとんど見られなかったので心配していた。例年代掻きでは沢山の卵塊を回収して避難させるのだが今年は全く無かったようだ。
それでも、オタマジャクシが少ないながら見られていたので上陸個体を見てちょっとホッとした。
何が要因かわからないが、こんな年もあるのだろうなぁ。

今日は午後から晴れて暑くなるという予報だったが、結局fieldにいる間は曇りで夕方家に帰ってから晴れ間が出たのは残念だった。
シュレーゲルアオガエル0613-3 .jpg



















2024年6月13日 東京都 チョウ目メイガ科 アカマダラメイガ、無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル

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湿地脇の林床で飛び跳ねるニホンアカガエルの幼体たち [両生類]

今日は埼玉中部で調査の仕事。
湿地脇を歩くと小さな生き物がピョンピョン飛んだ。
よけるのが大変なくらいだった。
飛んで着地した先を見ると、アカガエルの上陸して間もない幼体たち。
ニホンアカガエル0612-1.jpg



















ここでアカガエルと言えばニホンアカガエルかヤマアカガエルだが、さてどちらか?
幼体は判断が難しいようだが、ニホンアカガエルのように思う。
さて、どうだろうか?

足元の小さなカエルをこれだけ写せる100-400㎜のレンズは足元から遠くまで守備範囲の広い使い勝手のいいよいレンズだ。
ニホンアカガエル0612-2.jpg



















2024年6月12日 埼玉県中部(丘陵外) 無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル?

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ヤマアカガエルも産卵する [両生類]

昨日の暖かさと一転して今日は10℃以上も気温が下がった。
朝から霧雨が降っていたが、風が無いのがまだ救いだった。
それでも、fieldでは春に向けて着々と準備が進んでいる。

例年、最も早く「タチツボスミレ」の花が見られる場所ではあちこちで多くの株が開花していた。
タチツボスミレ0221.jpg



















半月ぶりくらいだろうか?
「ニリンソウ」の群落を見にいってみるとすでに葉が出ていた。
ニリンソウ0221.jpg



















林内ではえっ、もうと驚いたが「ヒメカンスゲ」やミヤマカンスゲが蕾をつけていた。
ヒメカンスゲ0221.jpg



















湿地を訪れると水域で「ヤマアカガエル」が卵塊をたくさん産んでいた。
ヤマアカガエル卵塊0221-2.jpg



















すぐ近くでも一体どれだけのメスが産んだのか見当がつかない卵塊の塊があった。
姿は見つけられなかったが鳴き声も聞かれた。
いよいよ春が待ち遠しい!
ヤマアカガエル卵塊0221-1.jpg



















2024年2月21日 東京都 キントラノオ目スミレ科 タチツボスミレ、キンポウゲ目キンポウゲ科 ニリンソウ、イネ目カヤツリグサ科 ヒメカンスゲ、無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル

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ニホンアカガエル 卵を産む [両生類]

今日は20℃を超える暖かさ。やはりこの気温の変動にはなかなか体が付いて行かない。
昨晩、雨も降ったのでいよいよかと、丘陵東端の4か所の湿地を見てみると3か所で「ニホンアカガエル」の卵塊を確認した。
この冬は雨が少ない影響でどの湿地も水が非常に少ないが、この湿地ではわずかな水溜りに今シーズン初めて見る4つの卵塊があった。
ニホンアカガエル卵塊0220-1.JPG




















すぐ近くの湿地は普段より少ないものの比較的広い水域があった。
その中でも中央部の限られた範囲におよそ20個の卵塊が産み付けられていた。
卵を包んでいるゼラチン質が水を含んで膨らんで、見てニホンアカガエルのものだと判別できた。
ニホンアカガエル卵塊0220-2.JPG




















一昨日、別の谷戸で同僚がヤマアカガエルの卵塊を確認した。

近くの谷戸の田んぼではこのところ複数の「アライグマ」の足跡を確認した。
この時期水域では、アカガエルたちやサンショウウオが産卵に訪れる。
それを知っていてアライグマはやって来るのだろう。
サンショウウオの産卵場所ではアライグマから卵や成体を守るためネットで覆ったり、頻繁に出没する場所にわなを仕掛けて捕獲しているが、捕獲しても次々とやって来るのでいったいどれだけの数がいるのかと・・・。
アライグマ0218.JPG



















2024年2月18、20日 東京都 無尾目 アカガエル科 ニホンアカガエル、食肉目アライグマ科 アライグマ

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シュレとウシ [両生類]

先月中頃、水が引かれた田んぼで「シュレーゲルアオガエル」の卵塊を見つけた。
シュレーゲルアオガエルは畔などに穴を掘りその中に泡に包んだ卵を産む。
雨が降り水位が上がると卵塊が水に浸かって流れ出て孵化する。
シュレーゲルアオガエル卵塊0514.JPG



















黄色い卵を包んでいるマシュマロのような泡は、水に流されるまで卵を乾燥から防ぐ役割を果たしているようだ。
この後代掻きが行われた際にたくさんの卵塊が回収され、再び田んぼに戻された。
そろそろ小さなオタマジャクシたちが泳いでいる頃だろう。
シュレーゲルアオガエル卵塊0514-2.JPG



















同じ日、田んぼに水を供給するために谷戸の上流部に数年前に作られたため池を見ていると、岸に大きな「ウシガエル」たちがいた。ため池が作られてからウシガエルの幼体を見かけていたが、こんなに数がいて大きくなっていたことに驚きぞっとした。
アメリカから食用として持ち込まれたものが逃げて各地で繁殖し今では環境省で特定外来生物に指定されている。
別名食用ガエル。
ここで産卵されると下流の田んぼにまで生息域が広がってしまうので、今のうちに何とか駆除できればいいのだが・・・。
ウシガエル0514.JPG



















別の谷戸の池では小さな個体が浮かんでいた。
このサイズならまだ見た目は可愛いが、上のような成体になると口に入るものは何でも食べカイツブリのひなをも襲う脅威となる。
ウシガエル0530.JPG



















2023年5月14、30日 無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル、アカガエル科 ウシガエル

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特定外来種 ウシガエル [両生類]

今日は久しぶりの谷戸。
数年前に田んぼに水を供給するために新たに作ったため池でオオアメンボがいないかと見ていると、岸辺に目が留まった。
そこにいたのは特定外来種の「ウシガエル」だった。
かなり大きい成体だ。
以前からここで鳴き声を聞いたり姿を目にしていたもののここまで大きくなっていたとはびっくりした。
ウシガエル0423-1.JPG



















オタマジャクシは2年かけ様々なものを食べて成長する。
他の公園では成体がカイツブリのひなを捕食したりと放ってはおけない存在だ。
ふと横を見るともう1個体同じサイズのものがいた。
これが雌雄ならばここで繁殖する可能性がありヤバい状況。
この下の田んぼではこちらも特定外来種のアライグマの足跡もあり、これらは何とかしなければ・・・。
ウシガエル0423-2.JPG



















2023年4月23日 東京都 両生類無尾目 アカガエル科 ウシガエル

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カエル玉 その中心にいたのは・・・ [両生類]

春本番の暖かさが続いて、今日東京都では全国で最も早くソメイヨシノの開花が宣言された。
平年より10日早く、統計史上2020,21年と並んで最も早い開花だそうな。

そんな中、昨日の雨で池や湿地ではカエルたちが宴をしているのではないかと行ってみた。
案の定、池に近付くとココッ♪ココッ♪と鳴き声が聞こえてきた。
覗いて見るともうあちこちで「アズマヒキガエル」の宴が繰り広げられていた。
小さな池だが数えると約70匹。濁った皆底や池周りの林縁にもいるだろうから、恐らく100匹、いやそれを超えるかもしれない数が集まっていた。
紐状の卵塊もまだ数は少ないが見られた。
これだけの数がいれば、近いうちに産み付けられる卵塊の数も凄い事になりそうだ。
アズマヒキガエル0314.JPG



















目を惹いたのは水面に浮かぶカエル玉。
カエル玉はメスにオスがしがみ付き、さらにメスを求めて複数のオスたちがしがみ付いていって球状になるもの。オレンジ色や褐色など色の個体差は様々だ。
アズマヒキガエル0314-1.JPG



















カエルは交尾ではなく抱接と言って、メスにオスがしがみ付いてメスの産卵と同時にオスが精子をかける。意中のメスにオスがしがみ付くことを抱接という。
最初にメスにしがみついたオスは我も我もとやって来るオスたちを後ろ脚で蹴とばして応戦するが、数が多いと防ぎきれずに複数のオスが上にしがみ付いてこのような球状になる。
アズマヒキガエル0314-2.JPG



















少しの間見ていると、諦めたのか徐々に上にいたオスたちが離れて球が小さくなっていった。
さてこんなにオスを引き寄せるのはいったいどんなに魅力的なメスなのか見て見たくなった。
少しづつその正体が明らかに・・・・。
んんっ、アズマヒキガエルとはちょっと色合いが違うような?
アズマヒキガエル0314-3.JPG



















最終的に最初にしがみついていたオス以外がいなくなって現れたのは「ウシガエル」だった!
この時期のオスたちは、動くものをメスと思ってしがみ付くのでこういったことはよくある事なのだが、多くのオスたちが求めていたものがこれとはちょっとビックリだった。
オス1匹だけになり軽くなったからか、ウシガエルはオスを連れて一気に潜って姿を消した。
こんなハプニングもありながら、もう少しの間ヒキガエルたちの宴は続きそうだ。
ウシガエル0314.JPG



















2023年3月14日 東京都 無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル

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ビックリ! 大きなシュレーゲルアオガエル [両生類]

今日から6月、衣替えの時期だがだがまだ衣替えはこれからだ。
午前中は家の事を色々、午後からfieldへ。
ついて少しの間は晴れていたが、間もなく曇り空に。
ああっ、残念。

サイハイランもそろそろ終わりかなと思っていたら、まだきれいに咲いている株があった。
サイハイラン0601.JPG





























田んぼ脇のクワの葉裏に何やら大きな影が。
立ち止まりこの影は誰かと考えた。
形から想像がついたが、それにしてはちょっと大きくない?
シュレーゲルアオガエル0601-1.JPG



















枝を手繰り寄せて葉の裏を見ると、思った通りの「シュレーゲルアオガエル」だったがやはりデカイ!
田んぼではつい先日代掻きが終わったのだが、既に卵を産んでここにいるのだろうか。
体に黒斑がありモリアオガエルかと思ったが、ここにはいない。
シュレーゲルアオガエル0601-2.JPG



















2022年6月1日 東京都 ラン目ラン科 サイハイラン、無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル

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アカガエルたちの産卵 だらだらと [両生類]

谷戸の田んぼを覗いてみた。
丘陵の南側では既にアカガエルたちのオタマジャクシが泳いでいるが、こちらでは比較的新しい卵塊がいくつも見られ孵化しているものはなかった。
やはり北向きで気温が低いのだろうか?
ここで見られるアカガエルはヤマアカガエルとニホンアカガエル。
成体は見れば識別が可能で卵塊もおおむね大丈夫だろうと思っているが、さてこれはどちらだろうと悩んでしまった。一見ヤマと思ったが、ようく見ていると自信が無くなった。
産んでからの時間の経過した状態によって、識別が難しくなる。

今年はカエルたちが一斉に集まってカエル合戦を繰り広げるシーンがほとんど見られず、卵塊の数も少ないように思う。どうやら、だらだらと産卵期の長い春となりそうだ。
ヤマアカガエル卵塊0323.JPG



















すぐそばには「アズマヒキガエル」の紐状の卵塊も見られた。
本来はアカガエルたちが産卵を終え早く生まれた卵が孵化した頃にヒキガエルが産卵に訪れる印象だが、今年はアカガエルの産卵がずれ込んでいる。
アズマヒキガエル0323-1.JPG



















水辺から離れた道脇に一見得体の知れない紐状のものがあった。
これは水から出されたアズマヒキガエルの卵だ。
獣か鳥か、何者かがここまで持ってきたようだ。獣ならアライグマの可能性が高い。
食べられずともこうなっては、可哀想だがこの卵たちに未来はない。
アズマヒキガエル0323-2.JPG



















2022年3月23日 埼玉県 無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル?、ヒキガエル科 アズマヒキガエル

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ビオトープのニホンアカガエルの卵塊 [両生類]

2月20日ニホンアカガエルの卵塊の初確認を紹介したがそこは丘陵の東側、いつも訪れる西側の谷戸ではまだ未確認だった。おおむね西側の谷戸の方が産卵は早い。

今日、そのいつもの谷戸のビオトープを覗いてみると、やはり「ニホンアカガエル」の卵塊が見つかった。
ニホンアカガエル0303-1.JPG



















卵を包んでいる寒天質が一つ一つくっきりしているので「ニホンアカガエル」だろう。
寒天質の周りにそれほど付着物が見られないので、比較的新しい卵塊だと思われた。
ニホンアカガエル0303-2.JPG



















このビオトープには、隣り合った5つの湿地がある。
他を見て回ると、トンボ池と呼ばれる池のボランティアの方々が刈ってくれた湿生植物の茎の間にも全部で3つ。
写真はすぐ近くに産んでいたニホンアカガエルの2つの塊。
ニホンアカガエル0303-3.JPG



















昔はアカバナ湿地、今はミクリ池と呼ばれているのかもしれない場所にも3つが確認できた。
これは寒天質がくっきりしていないのでひょっとしたらヤマアカガエルかもしれないが、産んで間もないと判断が難しいので少したってもう一度見てみよう。

全部合わせて10個ほどが確認できた。
今日は風が無く陽射しも暖かくて気温も上がったが、残念ながらカエルの鳴き声や姿は確認できなかった。

毎年では無いが、最も早く産卵を確認しているのは不思議と丘陵の西端の寒い池だ。
この様子だとそこでもすでに産んでいるのだろうなぁ。
ニホンアカガエル0303-4.JPG



















2021年3月3日 東京都 無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル

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