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土壌動物シリーズ最終回 ミミズなのか? [その他]

いつの間にかの土壌動物シリーズ、いよいよネタ切れ最終回となってしまった。
トリを飾るのはこれ、ミミズの幼体なのか何だかわからないもの。
ミミズ0120-1_1.jpg



















形はミミズっぽいが大きさ約1cm、半透明で艶のあるみずみずしい姿は私が知るミミズとはかけ離れている。
先のナメクジがウニならば、これはシラウオといったところか、食べる気はしないが・・・。
ミミズは土を食べてその中の有機物や微生物を消化して細かな粒状の糞をして土を豊かにしてくれる土壌動物の代表種だ。
ミミズ0120-2_1.jpg



















私が小学生の頃には、よく洗っていない野菜を食べたり、外で泥遊びなどをした手を洗わずに口周りを触ったりすることで結構な人数がギョウチュウ検査で陽性になり虫下しを飲んでいた。
あのお尻の穴に貼るセロハンが懐かしい。何かキューピーのような絵柄があったような記憶があるが思い違いだろうか?
そう、一見してそのギョウチュウに見えてしまうのだがこんなに大きくはないだろう。
この種を調べる術がないので、ミミズの幼体としておこう。
ご意見があれば是非コメントを<(_ _)>
ミミズ0120-3_1.jpg



















2018年1月20日 東京都

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土壌動物シリーズ 綺麗なオレンジ色 ナメクジなのか? [その他]

朽木の下にはいろいろなものが潜んでいるものだ。
赤いイッスンムカデやアカシマサシガメはとても目立つ存在だが、この色にも目を惹かれた。
鮮やかなオレンジ色。
ん~、何だこの生き物は?
色と質感はウニっぽいがちょっと考えて出た結論は、ナメクジ。
一見うまそうだ。

ナメクジ0120_1.jpg



















こんな色のナメクジは今まで見たことが無い。
可愛そうだが引っぺがしてみた。
裏を見てもやはりナメクジではないだろうか?
この手の生きものの図鑑は持ち合わせていないので種はわからないが、きっと違いない。
ナメクジにも色々な種がいるのだろうなぁ。
ナメクジ0120-1_1.jpg



















2018年1月20日 東京都 有肺目ナメクジ科?

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朽木で越冬 エグリゴミムシダマシ? [コウチュウ目]

朽木の下でこの日初めて甲虫を見つけた。
赤くてよく見るとなかなか美しい。
ゴミムシダマシの仲間で、恐らく「エグリゴミムシダマシ」のメスではないかと思うが。
エグリゴミムシダマシ0126-1_1.jpg



















別の朽木では今度は黒い種を見つけた。
この仲間には数種いて見分けるのはなかなか難しい。
ともあれ上のものと種が異なる事は違いないと思う。

ゴミムシという名前自体可愛そうと思ってしまうが、さらにダマシと付くとは・・・。
ゴミムシダマシの仲間0120_1.jpg



















2018年1月20日 東京都 ゴミムシダマシの仲間

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朽木の下からアカシマサシガメ [カメムシ目]

ひっくり返した朽木に大きめで赤い色が目立つ生き物がいた。
胸の赤い部分に黒線が入りそこが艶のある筋肉モリモリのように見えてちょっとグロテスクな「アカシマサシガメ」。
人面に見えなくもない。
アカシマサシガメ0120-1_1.jpg



















調べると地表性でダンゴムシやワラジムシなどの土壌動物を餌としている。
普段朽木の下などはほとんど見ないので、出会う機会が少ないわけだ。
餌となる生き物がいるこういった場所にシーズン中もいるに違いない。
夏にも探してみよう!
アカシマサシガメ0120-2_1.jpg



















2018年1月20日 東京都 カメムシ目サシガメ科 アカシマサシガメ




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土壌動物シリーズ ヒゲジロハサミムシ [ハサミムシ目]

雑木林の朽木や落ち葉をひっくり返すとかなりの確率でお目にかかれる虫の一種にハサミムシがいる。
子供の頃、ハサミムシは身近な虫で地元では「〇〇〇切り」と呼ばれていた。
誰が名付けたのか知らないが、昔の人は面白い名を付けたものだ!
ハサミムシにも色々な種類がいるが、もちろんその頃はハサミムシは1種類だと思っていた。
ヒゲジロハサミムシ0120_1.jpg



















中でもよく見られる「ヒゲジロハサミムシ」は名前の通り、触角の一部と足に白い部分があるのが特徴で見分けやすい。
下の写真は上とは別個体でハサミの形状が少し違うようだ。

このブログでハサミムシが登場したのは開始以来初めて
他にもご本家ハサミムシや海辺で見られるオオハサミムシ、渓流沿いで卵を見守ったメスが孵化した子供たちに食べられてしまう習性で知られるコブハサミムシなどがいる。翅があるもの無いもの様々だ。
機会があれば是非紹介したい。
ヒゲジロハサミムシ0120-1_1.jpg



















2018年1月20日 東京都 ハサミムシ目ハサミムシ科 ヒゲジロハサミムシ

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いつの間にか土壌動物シリーズ イッスンムカデ? [その他]

日曜日、あるところで土壌動物メインの観察会を行った。
その予行演習?使う写真撮影?のために雑木林で落ち葉や朽木をひっくり返してみた。
そこで見つけたタマヤスデ、マクラギヤスデ、ヒメフナムシとこのところ土壌動物シリーズになっている。

今回はムカデ。
先に記載したタマヤスデなどのヤスデとムカデはよく似ているが、外見上大きく異なるのは脚。
ヤスデは一つの体節に2対の脚を持つが、ムカデの脚は1対だそうだ。
また、ヤスデは落ち葉などを食べ毒はなく体から臭い臭いを出すが、ムカデは肉食で毒顎を持っている。

朽木をひっくり返すと出てきた大きさ3cmほどの真っ赤なムカデの仲間。
手持ちの図鑑で調べるとイシムカデの仲間の「イッスンムカデ」のようだが、専門書ではないので確定は出来ない。
取り敢えずの決め手は一寸=3cmの大きさと、15対30本の脚だ。
イッスンムカデ0120_1.jpg



















イッスンムカデより体は細いが長いムカデも見つかった。

ベニジムカデの仲間だと思うが種名まではわからない。
この仲間もこういった環境の常連のようだ。

日本産土壌動物という図鑑がありこれがあればおおむね同定は出来ると思われるが、あまりに高価でとても手が届かない。
でも土壌動物シリーズはまだ続くよ!
ベニジムカデの仲間0120_1.jpg



















2018年1月20日 東京都 ムカデ目イッスンムカデ科 イッスンムカデ?、ジムカデ目ベニジムカデ科の一種?

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雑木林のフナムシ [その他]

このところ雑木林の土壌動物の観察会をしたこともありその仲間を紹介している。
寒い冬、一見何もいないように見える場所でもよく探せば色々な生き物が見つかる。
先の記事でも述べたが皆、落ち葉や朽木を食べて土に返す雑木林にとって大事な役割を担っている。
雑木林0120_1_1.jpg




















そんな中でも個人的に印象的な種が「ヒメフナムシ」だ。
フナムシといえば海釣りをした人なら誰でも知っている海ではポピュラーな存在。
海辺のテトラポットに群れをなし、近づくと一斉に逃げる、フナムシを餌にクロダイ(チヌ)釣りをしたこともある。

海にいるフナ虫とそっくりなのが遠く離れた雑木林にいるのには驚いた。
分類上は属は異なるがどちらも同じ仲間のようだ。
ヒメフナムシ0120-1_1.jpg



















棲んでいる環境にはよく似たダンゴムシやワラジムシなどがいる。
ダンゴムシは丸くなるがこのヒメフナムシとワラジムシは丸まらない。
ヒメフナムシの方がワラジムシより艶があることが見た目の識別点だろうか。


撮った写真を見るヒメフナムシの右上に小さな生きものが写っていた。
調べるとオチバカニグモの仲間のようだ。
落ち葉の下で獲物を探すハンター。
小さな生きものの世界も面白そうだ!
ヒメフナムシ0120-2_1.jpg



















2018年1月20日 ワラジムシ目フナムシ科 ヒメフナムシ、クモ目カニグモ科 オチバカニグモの1種

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列車の枕木 マクラギヤスデ [その他]

雑木林で朽木をひっくり返してみると、朽木にたくさんついていたヤスデの仲間。
その形態から名付けられた「マクラギヤスデ」たち。
大きさは3cmほどで白っぽいのは幼体だそうだ。
マクラギヤスデ0120-1_1.jpg



















朽木や落ち葉などを食べ、雑木林では重要な役割を果たしている。
マクラギヤスデ0120-2_1.jpg



















2018年1月20日 東京都 オビヤスデ目シロハダヤスデ科 マクラギヤスデ

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オカダンゴムシのそっくりさん タマヤスデ [その他]

冬の雑木林の落ち葉や朽木をひっくり返してみると色々な生きものが見つかる。
都会の公園などでは、子供たちもよく知っている触ると丸くなるダンゴムシがいる。
良く見かけるのはオカダンゴムシという種類で、丸くなることからマルムシ、まるちゃんと子供の頃は呼んでいた。

だが、少し自然豊かな雑木林にそのそっくりさんがいることを知る人は少ないだろう。

これがそのそっくりさん、たまちゃんこと「タマヤスデ」だ。
丸まったところはそっくりだが、大きさはダンゴムシよりかなり小さい。
見つけてもダンゴムシと思われていることが多いのかもしれない。
タマヤスデ0120-1_1.jpg



















現地ではなかなか動きださないので、持ち帰って暖かい部屋に置いてみた。
少しするとようやく動き出した。
ダンゴムシとは大きさの他にも足の数が異なり、ダンゴムシは7対14本だがタマヤスデは17対34本もあるのだ。
タマヤスデ0120-2_1.jpg



















とてもよく似ているが、分類上はダンゴムシがエビやカニに近い仲間であるのに対してタマヤスデはムカデと同じ仲間と全く違う。どちらも落ち葉などを食べて分解する雑木林にとっては重要な役割を果てしているのは同じだ。
日本に棲むタマヤスデは10種いるそうだが、それを識別できる文献を持ち合わせていないので、この個体は正確に言えばタマヤスデの仲間ということになる。
ダンゴムシとタマヤスデ、こんなに見た目や住んでいる場所、食べ物も似ているのに違う種であることに驚かされる。

まるちゃんとたまちゃんはアニメでは親友なので、この2種もきっとそうに違いない!と思う。
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2018年1月20日 東京都 タマヤスデ目タマヤスデ科 タマヤスデの1種

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ヒナバッタ 寒さに耐える! [バッタ目]

観察を続けているヤマザクラの根元の「ヒナバッタ」たち。
このところまだいるかなと見るのもドキドキである。
この日も数匹を見つけた。
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成虫越冬するクビキリギスやツチイナゴなどはススキの根元や落ち葉の下などで寒さを凌いでいるが、地面の上や木の僅かな割れ目でよく朝夕の寒さに耐えているものだ。
近づくとピョンピョン飛んで元気一杯のように見える。

今日は昼から冷たい雨が降っているが、明日は16℃と4月の陽気になるという。
雨の冷たさや昼と夜の大きな温度差はかなりの負担だろう。
それでも何に抗うでもなく本能のまま体が動かなくなるまで・・・。

ヒナバッタ 凄いぜ!      香川照之みたいになってしまったか。
ヒナバッタ0116-2_1.jpg



















2018年1月16日 東京都 バッタ目バッタ科 ヒナバッタ 

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