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羽化して間もない ヤマトシリアゲ [シリアゲムシ目]

朝、草地で「ヤマトシリアゲ」のメスを見つけた。
シリアゲムシは名の通り、オスの尻はまるでサソリのように尾端にハサミを持っている。
主に弱って死にかけた虫や死んだ虫、クモの網にかかった獲物を盗み摂る。
年2化で今の時期の体の模様は黒いのだが、秋はこの黒い部分が褐色となりベッコウシリアゲとも呼ばれる。
が、何だかいつも見る個体より色が薄くうまく飛べないようだ。
ヤマトシリアゲ0425-1_1.jpg



















ひょっとしたら羽化して間もない個体かもしれない。
口吻や体が白っぽいのはまだこれから色付くのだろうか。
ヤマトシリアゲ0425-2_1.jpg



















そういえば今までにシリアゲムシの幼虫を見たことがない。
もちろん蛹もだ。

いったいどんな生態をしているのか気になった。
ヤマトシリアゲ0425-3_1.jpg



















2020年4月25日 東京都 シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ

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キアシドクガの大量発生とヤマトシリアゲ [シリアゲムシ目]

昨年大量発生した「キアシドクガ」がミズキに卵を産んで、今年多くの幼虫が孵化して葉を食い尽くし丸坊主になった木もあちこちで見られる。
ドクガと名に付くが毒はない。
例年蛹化のために終令幼虫が木を降りてくるが、今年は食糧難で餌を求めて終令に満たない小さな幼虫までもが木を降りてきているようだ。
ミズキの下の木柵上には無数の幼虫たちが右往左往。
近くの草はらの足元にも見られ異常な数。
これが数年続けばミズキの木は枯れてしまうが、そこは自然の力、淘汰されてまたいつもの通りに落ち着く。
確かに、ガの幼虫を捕食するクロカタビロオサムシやヨツボシヒラタシデムシも今年は例年以上に多く見かける。
キアシドクガ0509_1.jpg



















木柵の上で見られる幼虫たちの無残な骸はクロカタビロオサムシのしわざ。
そのおこぼれをいただいているのが「ヤマトシリアゲ」だ。
今まで見ている限りでは生きている虫を捕食することは無く、弱っていたり死んだ虫、クモの巣の食べかすなどに集まっている。
食事中のメスがいた。
キアシドクガの幼虫が近寄ってくると後ずさりしてさらに近づくと飛び去ってしまった。
ヤマトシリアゲ0509-1_1.jpg



















オスも食事中だったが、近づくと危険を察知して離れてしまった。
さすがに敏感だ。
ヤマトシリアゲ0509-2_1.jpg



















メスのお尻はすっと尖っているが、オスは先端にはサソリのようなハサミがある。
英名はスコーピオンフライ (scorpionfly)、空飛ぶサソリだ。
このハサミ、交尾の際に使うようだ。
今の時期に現れる個体は黒色だが、夏に現れる2化目は黒い部分が褐色でベッコウシリアゲとも呼ばれる。
ヤマトシリアゲ0509-3_1.jpg



















2019年5月9日 東京都 チョウ目ドクガ科 キアシドクガ、シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ

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クモの獲物をかすめ取る ヤマトシリアゲ [シリアゲムシ目]

今の時期、林縁でジョロウグモの巣が大きく目立つようになってきた。
クモが食べ終わったのか、クモから離れた網にかかった虫たちに集まっているのをよく見かける「ヤマトシリアゲ」。
この日も頭部のないセミの躯にメスがいた。
クモの網にかからず、クモからも狙われないのだろうか?
ジョロウグモからすれば獲物としては小さいのか?と不思議に思っていた。
ヤマトシリアゲ0917-1_1.jpg



















これを撮影した直後、別のジョロウグモの網にかかって間もないオスを見かけた。
すぐにクモがやって来てオスを糸でグルグル巻きに。
これを見る限り、クモにとって餌として小さいということはないようだ。
オスだけは捕まり、メスは捕まらないのか?
こうしてみると、クモの獲物を横取りするのは、やはり命がけなのかもしれない。
ヤマトシリアゲ0917-2_1.jpg



















2016年9月17日 東京都
シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ   CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX


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