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夏 恋の季節! [季節]
今日は雨は降らず気温は25℃前後と低かったが、湿度が90%と蒸し暑い一日だった。
歩いているとじっとりと汗ばむが、シャツがびしょびしょになるよりはましだ。
林縁で咲いていた「ヒヨドリジョウゴ」。
あちこちで見られるナス科の普通種だが、よく見ると花の形や色合いが美しい。
花の後に見られる真っ赤な実も見ていて楽しい!
名の由来は色々あるようだが、どれが本当だろうか?
雨が降ろうが曇っていても力の限り鳴いている「ニイニイゼミ」。
近づくとさすがにその声が耳にキーンと響く。
このところ耳鳴りがひどく、春はクビキリギス、今の時期はニイニイゼミが頭の中で常に鳴いていて本物と区別に一苦労だ。
頭の中の虫は、ご遠慮いただきたいものである。
今シーズン初撮影だが、体の模様がサクラの樹皮にほんとそっくり。
草はらでは2ペアの「マメコガネ」。
どちらのペアも上に乗ったオスが必死にお尻を振っているが、メスは構わず食べるのに必死で何か凄い光景。
イネ科の葉上では「ツバメシジミ」も熱愛中。
まだ梅雨の最中、暑い夏はこれからだが虫たちは既に暑い季節に突入しているようだ。
私もがんばらねば・・・って、何を?
2016年7月16日 東京都
ナス目ナス科 ヒヨドリジョウゴ
カメムシ目セミ科 ニイニイゼミ
コウチュウ目コガネムシ科 マメコガネ
チョウ目シジミチョウ科 ツバメシジミ CANON EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM
久しぶりに出逢った虫たち [季節]
今年の梅雨は、雨量が少なくまとまった雨がない。
田んぼのことを考えると、もっと雨が降ってくれたらと思っていたが、今日夕方から久しぶりの豪雨となった。
何とも合い入れないが、仕事中の昼でなくてラッキーだった。
午前中に林縁で見つけた黄色い模様。
良く見かけるのはこの背中の黄色がハート型のエサキモンツノカメムシだが、たまに上辺に括れのない三角形の個体がいる。
微妙な差だがこれで種が異なるのが不思議。
括れがないのは「モンキツノカメムシ」で見掛ける機会はエサキより少ない。
葉表にいた輝きを見つけて近づくと葉裏に隠れたのを見逃さなかった。
葉をひっくり返してみると、そこにいたのは「ジンガサハムシ」だった。
食草はヒルガオの仲間だがいた植物は全くの別種。
たまたま飛んで来たのだろうか?
アップで見ると金色に青や赤の輝きが美しいが、コンデジなので思うような色や表現が出来ないのが残念だ。
2016年7月14日 東京都
カメムシ目ツノカメムシ科 モンキツノカメムシ
コウチュウ目ハムシ科 ジンガサハムシ RICOH WG-4
クモを狩る オオモンクロクモバチ [ハチ目]
林床でクモを運んでいるハチを見つけた。
クモ専門の狩りバチの代表ともいえる「オオモンクロクモバチ」だった。
腹部のオレンジ色の紋が目印。
カメラを向けるとクモを放して立ち止まった。
クモの周りを歩き回った後、余裕の体の清掃?
クモは体の模様からコアシダカグモのようだ。
徘徊性の待ち伏せ型でコオロギやカマドウマ、ゴキブリなどを捕食する。
じっとしているとクモを咥えてまた運び出した。
咥える場所はクモの種によっておおむね決まっているようで、このハチは触肢や歩脚を咥えて後ろ向きに運ぶ。
ようやく巣の前までやってきたら、一旦獲物を放して巣の中を確認。
なかなか用心深い。
中を確認して異常がないと判断したようで、獲物を咥えて巣に引きずり込む。
とうとうクモは穴の中へ消えて行った。
それにしてもこのクモはハチよりも大きく虫たちを捕らえる猛者だが、それを狩るとは一撃必殺の技なのだろう。
その瞬間はまだ見たことがない。
返り討ちに会うことはないのだろうか?
2016年7月7日 東京都
ハチ目クモバチ科 オオモンクロクモバチ
クモ目アシダカグモ科 コアシダカグモ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X
お洒落なデザイン シロスジナガハナアブ [ハエ目]
ハチと思ったが、よく見ると翅が2枚。
先述したムネグロメバエもハチそっくりだったが、こちらもなかなかだ。
体の色合いが靴の色と似ているからここを選んだのか?
黒とオレンジ色は自然界の危険色だが、ハチにはないこのデザインが何と素晴らしい!
2016年7月7日 東京都
ハエ目ハナアブ科 シロスジナガハナアブ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ
胸の黒いアカハナカミキリ [コウチュウ目]
今の時期、林縁の葉上などでよく見かける「アカハナカミキリ」。
ある谷戸の雑木林のヒノキの切り株に5~6頭が集まっていた。
コナラなどの切り株もあるのだが、やって来ているのはヒノキのみ。
飛んで来ては忙しく歩き回り、また飛んでいく。
産卵しているものも見られ、これが目的のようだ。
黒い頭部、前胸背と上翅が赤く、よく見ると背中に金色に輝く毛が生えている。
やって来ていたのはほとんどが上記の前胸背と上翅が赤いタイプだが、中には前胸背に黒斑のあるものいる。
さらに、数が少ないが前胸背が黒色の個体もいた。
アカハナカミキリに似て前胸背が黒い種としてツヤケシハナカミキリやヒメアカハナカミキリがいるが、触角や体の形状からアカハナカミキリの前胸背が黒色のタイプと思われる。
こういう体色の変異にはどういった理由、効果があるのだろうか?
2016年7月7日 東京都
コウチュウ目カミキリムシ科 アカハナカミキリ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ
久しぶりのコロギス [バッタ目]
今日は休みに久しぶりの好天。
だがあまりの暑さに外に出るのを躊躇してしまった。
元来暑さには強かったのだが、寄る年波か・・・。
しかし折角の天候なのである虫を探しにヒノキの林に出かけてみた。
たまたまお目当ての場所へ行く途中の草地が草刈り中で通れないので遠回りした。
林内を歩いていて、ヒノキの幹に見つけたのは「コロギス」オスの成虫だった。
外は明るいが、林内林内は暗いのでISO4000まで上げて撮ってみた。
体の3倍ほどの長い触角は立派。
時折、この触角を振ってあたりを警戒しているようだった。
いつ見ても淡いエメラルドグリーンの体は美しい。
近づいてもほとんど身動きしない。
少しちょっかいを出してみたら大顎を開いて威嚇したが、残念その瞬間は撮れなかった。
よく見ると腹部の上部が何かに挟まれたように潰れている。
鳥に啄まれたのだろうか?
木に登るのもたどたどしい足取りが心配だ。
コロギスは探せど見つからず、偶然出会う機会が多い。
今日はたまたまの遠回りのお蔭。
2016年7月7日 東京都
バッタ目コロギス科 コロギス CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、 SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM
君はハチなのか?ムネグロメバエ、キイロモモブトハバチ [自然]
以前に見かけた虫たち。
イボタの花のそばにとまっていたのは色的にコアシナガバチ?と一瞬思ったがどうも違う。
長い触角が特徴的だが今まで見たことのない虫だ。
こんなハチは知る限りいない、翅が2枚で平均棍があるのでハチに擬態したハエで探してみると「ムネグロメバエ」に行きついた。ツチバチの仲間に寄生するらしいが、この姿はやはりハチに擬態しているのだろうか?
確かに見つけた時に私に一瞬ハチかと思わせたのが、この種の進化の本質なのだろう。
園路上に真っ赤な腹を見せてひっくり返っている虫がいた。
大きさと色からこんなところにクロゴキブリかと不思議に思い、落ちていた枝でひっくり返してみたところゴキブリではなかった。
その姿からハチかと思ったが、これも今までに見たことのない虫。
毒々しい腹部の赤と黒色に目立つ黄色を見ると本能的にヤバイと思ってしまった。
図鑑で調べるとどうやら「キイロモモブトハバチ」という種らしい。
知っているハバチの仲間は比較的小さい種が多く、とてもハバチの仲間とは思えなかった。
幼虫はハンノキの葉を食べるようで、確かに近くに小さいがハンノキ林があった。
大きさと色からスズメバチに似ていないでもないなぁと思ったのだった。
2016年 東京都
ハエ目メバエ科 ムネグロメバエ
ハチ目ハバチ科 キイロモモブトハバチ RICOH WG-4
似てても見分けてあげないと ヒメホソアシナガバチ [ハチ目]
葉の裏がひっくり返って蜂の巣が見えていた。
女王と1番目に羽化したと思われるワーカーがいた。
本来は葉裏が下で営巣したのが何らかの理由でひっくり返ってしまったのだろう。
普段よく見るムモンホソアシナガバチかと通り過ぎたものの、違和感で引き返した。
どうも体の色が濃かった。
この日はこの夏一番の暑さ、2匹とも必死で卵の世話をしているように見えた。
きっとそうであったに違いない。
ムモンホソアシナガバチによく似たハチがいる。
「ヒメホソアシナガバチ」でムモンより小型で、頭楯に縦の黒線がある。
この写真を見ると頭楯の黒線が見られるので、ムモンではなくヒメホソアシナガバチだ。
頭楯の黒線はクロスズメバチ、シダグロスズメバチの識別にも役立つのでこれらの種の顔の正面写真は必要だ。
当初、何気に見過ごしたが大事なのは違和感だ。
似て非なるもの!
ちゃんと見分けてあげなければ申し訳ないと思うのは、ただのこだわりだろうか?
2016年7月3日 東京都
ハチ目スズメバチ科 ヒメホソアシナガバチ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
ウマオイの幼虫 [バッタ目]
姿からキリギリスの仲間と思われるが、思い当る名前が出てこない。
棘のある脚は肉食性の印。
キリギリスやヤブキリは既に成虫になっているものも多く、背中の特徴的な筋も無いのでこの2種とは違う。
少し考えて最終的に思いあたったのは、ウマオイ。
このあたりで見られるのは鳴き声からハヤシノウマオイ。
鳴き声や、オスの翅の発音器の形状でハタケノウマオイと区別されるが幼虫やメスは識別できない。
恐らく「ハヤシノウマオイ」と思われるが幼虫を見たのは初めてで断定はできず、種を特定するにはこの虫が鳴く秋にここを訪れるしかなさそうだ。
2016年7月2日 東京都
バッタ目キリギリス科 ハヤシノウマオイ?