僅かな光に [自然]
アキアカネを探して田んぼに行ってみると、タイミングよく空が明るくなってきた。
クズの葉の上では翅の傷んだ「ヒカゲチョウ」が開翅していた。
「ヤマトシジミ」も田んぼ脇の草地のシロツメクサを飛び回って翅を開いて蜜を吸っている様子。
「イチモンジセセリ」もシロツメクサの葉上でまったり。スジグロシロチョウ「モンシロチョウ」はオギにとまって微動だにせず。
近寄っても全く逃げない。
※Oさんからご指摘をいただき訂正いたしました。ありがとうございました。
少しするとまた雲が完全に太陽を隠してしまうと、今までいたアキアカネやチョウたちはすっかり姿を消してしまった。
みんないったいどこに行ったのだろうか?
探せど見つからない。
唯一姿を見せていたのは「マメコガネ」。
暗くなりシャッタースピードが手持ちでは厳しかったので、ISOを4000まで上げたがまぁこのサイズなら何とか見られるかな。
どのサイズならどこまでISOを上げても許容できるか、確認しておきたいものだ。
2016年6月28日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ヒカゲチョウ
チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ
チョウ目セセリチョウ科 イチモンジセセリ
チョウ目シロチョウ科 スジグロシロチョウモンシロチョウ
コウチュウ目コガネムシ科 マメコガネ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
里山で一服、避暑前のアキアカネ [トンボ目]
雨が上がっていたので、田植えの終わった田んぼに行ってみた。
小川沿いのあちこちでオレンジ色のノカンゾウが開花していた。
田んぼ横の低い草にたくさんのアキアカネを見つけた。
イネや脇のオギなどには全く見られないのが不思議。
ここの田んぼは冬場水を抜いており、田植えに向けて水を入れた時期を考えるとアキアカネが生育できる状況ではない。
今いるものたちはどこか別の場所で羽化してここにやって来たに違いない。
夏場に高い山で過ごすため、長い旅をする体力を養っているのだろう。
今いるアキアカネたちは山梨、長野、群馬、栃木 いったいどこの山に向かうのか?
とても興味があるのだが、知る由も無い・・・。
2016年6月28日 東京都
キジカクシ目ススキノキ科 ノカンゾウ
トンボ目トンボ科 アキアカネ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
ギシギシにカラフルないもむし ハグロハバチ [ハチ目]
田んぼ周りを歩いていると、ギシギシの葉が穴だらけになっていた。
犯人を捜していると、葉裏にいたのは「ハグロハバチ」の幼虫。
頭の付近のオレンジ色のものは寄生バエかハチの卵かと思ったが、写真を拡大したところ脚がありちょっとびっくり。
近くでは茎から葉に乗り移ろうとするものがいた。
青みがかった背面と綺麗な黄色の腹部に側面に規則正しく並ぶ黒斑が美しい。
無事乗り移り成功しこちらをチラッ。
ん~、この顔には癒される。
皆そこそこの大きさなので終齢だろうか?
成虫は真っ黒い小さなハチ、今まで見掛けていたかもしれないが気付いていないのかもしれない。
2016年6月28日 東京都
ハチ目ハバチ科 ハグロハバチ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
生きた姿になかなか出会えない オオミズアオ [チョウ目]
巣はどうした? フタモンアシナガバチ [ハチ目]
まだまだ小さなショウリョウバッタたち [バッタ目]
湿地脇の草はらで草の陰からこちらを見る視線に気付いた。
葉影から覗いていたのは・・・・。
ねずみ男?
いえいえ、「ショウリョウバッタ」の幼虫だった。
まだ、2cmにも満たない小さな小さなこども。
大人になるとオスは5cm弱でキチキチと音を立てて軽やかに飛んでいく。
メスは10cm弱にもなる日本で最大級のバッタだ。
この仲間たち、なぜか撮ろうとするとよくウンチをする。
この個体も例に漏れずウンチをし落ちてくれればいいのだが、たいがいしたところに留まる。
しょうがないので、ウンチを外した構図に。
隣には褐色の個体。
生まれた時から色は決まっているようで、途中で変わることはない。
緑の草の中で目立つ褐色のバッタがうまい餌だと敵から集中して狙われても、緑色は残る。
周りの草が何らかの理由で枯れると緑のバッタは目立つが褐色のものは目立たない。
これも進化の過程で得た生き残りへの知恵なのだろう。
すぐ隣では、変な姿勢でとまっていたカノコガ。
案の定、「コハナグモ」の餌食となっていた。
小さなバッタたちもこの例外ではない。
どれだけが生き残って大人になれるだろうか?
2016年6月22日 東京都
バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタ
チョウ目ヒトリガ科 カノコガ
クモ目カニグモ科 コハナグモ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
絶滅危惧種 キイトトンボ [トンボ目]
周囲を歩くとふわりと飛び立つ黄色いイトトンボ。
今日のお目当ての「キイトトンボ」だ。
丈の高い草ではなく、みな地面に近い草にとまっていて見つけにくい。
発生初期と思われ、その多くが腹部付根に副性器があり腹部端背面に黒斑があるオスが目立つ。
数は少ないがメスも見つかった。
キイトトンボは東京都のレッドリストでは北多摩で絶滅危惧ⅠA類、西多摩では絶滅危惧ⅠB類と高いランクに指定されているが、ここでは例年発生が確認されており今年も見ることが出来てほっとした。
これからさらにたくさん見られるだろうと楽しみだ!
2016年6月22日 東京都
トンボ目イトトンボ科 キイトトンボ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
丘陵で初めて見る ヒメジャノメ [チョウ目]
6月の初め、狭山丘陵の普段あまり訪れないfieldの林縁でジャノメチョウの仲間を見つけた。
いつものfieldで見られるのはコジャノメだが、一見翅の模様が何か違う。
もしやと飛ばれないように撮っておいた。
撮った写真を見ると思った通りコジャノメではなく「ヒメジャノメ」だった。
狭山丘陵は東西11km、南北4km、様々な環境がある。
ヒメジャノメもいるとは聞いていたが、10年近く歩いてきて見たのは初めてだった。
それぞれの生息場所はコジャノメが森林性、ヒメジャノメが草原性。
今回確認したのは草地が広がる脇の林縁部、両者の生息域だった。
翅裏の模様の違いは微妙だが、ヒメジャノメの翅裏の中央の白線は黄みがかり線も眼状紋も中央寄り、コジャノメは紫色を帯びて線も眼状紋も僅か縁寄り。
並べてみればわかり易い。
まだまだ見ていない虫たちが多いなぁとその奥深さを実感した。
2016年6月5日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ヒメジャノメ、コジャノメ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM