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いよいよ寒くなってきた [季節]

一昨日、歩いていると懐かしい声が聞こえてきた。

ヒー♪ヒー♪
冬鳥の「ジョウビタキ」の声だ。
声の方向を探してみると電線の上にいたオス。
少し前から声は聞いていたが、姿を見るのは初めてだった。
逆光でシルエット、わずかにオレンジ色と翅の白斑が見える。
残念ながらもう1枚と露出補正中に飛ばれてしまった。
ジョウビタキ1029.JPG



















ソメイヨシノの幹の二股に着生している「マツバラン」。
名にランと付くが樹上などに着生するシダの仲間。
夏に茎が茶色く枯れてしまって心配したが、この日見ると青々と復活していてホッとした。
マツバラン1029.JPG



















展望広場からは横田基地の向こうに雪を冠した富士山が望めた。
こんなにも雪をかぶっているとは思いもよらず驚いた。
富士山1029.JPG



















足元から飛んだのはこのところすっかり姿を見なくなった「クロヒカゲ」だった。
まだ頑張っているか、もう独りぼっちなのでは・・・。

PS. くしゃみと鼻水は完治しました。自分の免疫力に感謝!
クロヒカゲ1029.JPG



















2021年10月29日 東京都 スズメ目ツグミ科 ジョウビタキ、マツバラン目マツバラン科 マツバラン、チョウ目タテハチョウ科 クロヒカゲ

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久しぶりのアオイトトンボ [トンボ目]

一昨日から鼻がムズムズしてきたと思ったら、昨日は鼻水とくしゃみがとまらない。
体温を測ったが熱は無い。

これはきついなぁと早めに寝たら、寝てしばらくして悪い夢で目が覚めた。
呼吸が苦しくて悪い夢を見たのかなぁ。
風邪か花粉症か?
今日はだいぶ良くなり、明日は自分の免疫力を信じて完治する見込みだ。

話は変わるが、fieldで毎年見たいと思っているイトトンボ、「アオイトトンボ」。
とにかく名の通りのこの青い瞳にぞっこんなのだ。
10年ほど前には田んぼのいたるところで姿が見られたが、年々見る機会が減ってきた。
今年はまだmain fieldでは見ていないが、先月今まであまり見ていない丘陵のfieldでここにこんなにいたのかと思うほどいくつも見ることが出来た。
アオイトトンボ0927-1.JPG



















オスのこの目の色と成熟すると粉をふいた体が印象的だ。
見られなくなってきたmainのfieldでは人為的な環境の変化は無い。
あるとすれば流れ出る湧水量の減少だろうか。
いつまでもその姿を見たいと思うトンボなのだが・・・。
アオイトトンボ0927-2.JPG



















2021年9月27日 東京都 トンボ目アオイトトンボ科 アオイトトンボ





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暖かなオレンジ色にホッ! そんな季節に [季節]

先日の久しぶりに暖かな日、キヅタの雌花に来ていた「テングチョウ」。
夏眠するので夏は姿が見られず久しぶり。
今年は見る機会が少なかったが、この時期見ると翅のオレンジ色が美しい!
テングチョウ1024.JPG



















今日薄暗い林内で足元から飛んだ小さなオレンジ色。
きっとあいつだなと、とまった先を確認するとやはり。
幼虫はシダ食いの「イカリモンガ」。
カメラのISOをオートにしていたらISO1600まで上がってもシャッタースピードは1/40と厳しく画像が荒れてしまった。
こうしてみると色も長い鼻先もテングチョウそっくり。
イカリモンガ1028.JPG






















奄美大島ではお仲間の「ベニイカリモンガ」に出会った。
やはりシダ食いのようだが、こちらは南方系で関東ではお目にかかれないのかな。
ベニイカリモンガ1005.JPG



















寒くなってくると暖色系の色を見るとホッとして心も暖か。
「ミヤマアカネ」のオスもいい色をしているなぁ!
ミヤマアカネ1026_1.jpg



















2021年10月 東京都、奄美大島、埼玉県 チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、イカリモンガ科 イカリモンガ、ベニイカリモンガ、トンボ科 ミヤマアカネ

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ギンボシザトウムシ~奄美大島 [その他]

ザトウムシはクモに近い仲間だがクモとは別のザトウムシ目に分類される。
豆粒のような小さな体に長い脚が8本あり、体を揺らしながら歩くさまは面白くも滑稽だ。
その姿から座頭虫なのだ。

奄美大島の林内でとてもよく見られたザトウムシの仲間。
fieldで見るものより脚が長く面白いなぁと気になって何枚か撮っていた。
ギンボシザトウムシ1004.JPG



















調べて見ると九州南部から屋久島、奄美、沖縄諸島に分布する「ギンボシザトウムシ」のようだ。
近年は九州北部や本州でも見つかっているそうだ。
ギンボシザトウムシ1004-1.JPG



















体をさらにアップで撮った写真を見ると、背中に1本のトゲがある。
このトゲがこの種の特徴で、成体になると上面の色が緑色のラメ入りになり白斑が薄れるようでこの個体はまだそこまででは無いので幼体のようだ。
背中の白斑が名の由来だろうか?

トゲの前方にあるつぶらな寄り目がなかなかチャーミングと思うのだが、いかがだろう?
ギンボシザトウムシ1004-2.JPG



















2021年10月4日 奄美大島 ザトウムシ目マザトウムシ科 ギンボシザトウムシ

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今日の灯りに来た蛾 [チョウ目]

久しぶりにいつもの職場へ。
朝のルーチンの居残り蛾の見回りをしてみると、玄関のドアにいた3種。

最初に目に付いたのは一番上にいた「オオバコヤガ」。
名の通り幼虫はオオバコ科を食べると思いきや、調べてもタデ科、イラクサ科、サクラソウ科、ナデシコ科しか出てこない。どおして?
オオバコヤガ1024.JPG




















次に中段にいたのはこの時期常連の「ウスチャヤガ」。
幼虫は色々食べる広食性のよう。
ウスチャヤガ1024.JPG



















最後、最も下段にいたこちらもこの時期常連の「ウスキトガリキリガ」。
幼虫はツバキ科、バラ科を食べるので、玄関先のボケが怪しい・・・。

みな色合いはシックな冬仕様のよう。
ウスキトガリキリガ1024.JPG



















雑木林を歩いていると「ウリカエデ」の種が色付いてきていた。
もう少しするともっと鮮やかに。
ウリカエデ1024.JPG



















2021年10月24日 東京都 チョウ目ヤガ科 オオバコヤガ、ウスキトガリキリガ、ウスチャヤガ、ムクロジ目ムクロジ科 ウリカエデ

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灯りに来た蛾 [チョウ目]

夜灯りが付いているトイレを朝に見回るのは、居残りで何がいるのかとちょっとドキドキする。
この日は何やらお尻を高く上げた見たことの無い蛾がいた。
ウストビモンナミシャク1022.JPG



















調べるとシャクガ科の「ウストビモンナミシャク」らしい。
幼虫はブドウ科のノブドウやツタを食べるそうだ。
この反り返った姿勢にはどういった意味があるのだろうか?
恐らく何らかの理由があるのだろうが、不思議で面白い!
ウストビモンナミシャク1022-1.JPG



















職場の玄関の灯りには「アオアツバ」が来ていた。
長く伸びた鼻先と三角形の翅はアツバの仲間の特徴だ。
幼虫はマメ科のメドハギなどのようだ。
アオアツバ1022-1.JPG



















一見姿形からビューンと凄い早さで飛んでいくように見えるが、ちょっと触るとこの時はふわふわと頼りなさげに飛んで行った。
暖機運転不足だっただろうか?
アオアツバ1022-2.JPG



















2021年10月22日 東京都 チョウ目シャクガ科 ウストビモンナミシャク、ヤガ科アオアツバ

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枝先の葉上にサトクダマキモドキ [バッタ目]

視線を感じて高さ2mほどのコナラの枝先をふと見ると何やらがこちらを見ているような・・・。
ようく見ると、それは「サトクダマキモドキ」だった。
ツユムシの仲間で樹上生活をしよく飛ぶ。
サトクダマキモドキ1019-1.JPG



















見付けた時は気付かなかったが写真を見ると、左の中脚と後脚が欠損している。
どんなことでこうなったのか知る由も無いが、それでもこんな高いところにいるのだから大丈夫なのだろう。
何てたくましい!
サトクダマキモドキ1019-2.JPG



















2021年10月19日 東京都 バッタ目ツユムシ科 サトクダマキモドキ

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ナツアカネ [トンボ目]

今日は空を見上げる仕事で埼玉県の中西部へ。
陽射しは暖かかったが北寄りの風が冷たかった。

葉を落としたサクラの枝に大きなキアシナガバチの巣があった。
まだたくさんのハチたちが寒さをしのぐためか、まるで巣穴に頭を突っ込むかのように固まっていた。
もう巣は終わっていると思うのだが、ここにいるのはワーカーか?新女王だろうか?
キアシナガバチ1021.JPG



















枝先に真っ赤なトンボを見つけた。
頭からお尻の先まで真っ赤で翅先に斑が無いので「ナツアカネ」。
地元ではほとんど見られなくなってしまった。
ナツアカネ1021-1.JPG



















ここでもアキアカネに交じって見られたのは僅かだった。
ナツアカネ1021-2.JPG



















池の脇の針金にいた真っ赤な赤トンボ。
ナツかと思ったが、良く色付いた「アキアカネ」のオスだった。
アキアカネもここまで色付けば立派立派!

今日は先日譲っていただいた個人的に初フルサイズのCANON EOS5D MARKⅢで初撮りしてみた。
今まで使用してきたAPS-CのEOSとはボタンの操作が異なり手間取ったが、撮った写真を見ると画素数の多さやセンサーサイズの大きさによるシャープさや明るさ、ボケの美しさはさすがだなぁと納得したのだった。
アキアカネ1021.JPG





























2021年10月21日 埼玉県(丘陵外) ハチ目スズメバチ科 キアシナガバチ、トンボ目トンボ科 ナツアカネ、アキアカネ

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雨?季節? 菌類

雑木林を歩いていると葉の上の白っぽいものが目に付いた。
白いトゲトゲは冬虫夏草の「ガヤドリナガミノツブタケ」?
数日前には菌糸が全体を覆っていてガの姿は全く見えなくなっているものを見つけたが、これはまだ翅の模様まで見えていた。
ガヤドリナガミノツブタケ1019.JPG



















ツチグリの道と名付けた道脇の法面の土の中から出てきた「ツチグリ」の幼菌。

外皮が割れてまあるい内皮が顔を覗かせていた。
間もなく外皮は星形に開いてあのツチグリの姿になるのだろう。
ツチグリ1017.JPG



















落ちた枯れ枝には白く半透明で幻想的な「シロキクラゲ」。
あのキクラゲと同じ食用でデザートや不老長寿の薬にもなると言われる。
このデザートは一度食べてみたい!
シロキクラゲ1019.JPG



















水のたまったコナラの洞で輝くコバルトブルー。
とても美しい「ロクショウグサレキン」だ。
数年前に見つけて毎年この洞を覗き込んでいて、この青を見るたびにまた見られたとついほくそ笑む。
この洞にこんな美しい青色があることをきっと誰も気付いていないだろう

この子実体、柄があるかどうかで別種のロクショウグサレキンモドキや大きさや子嚢盤の形状でヒメロクショウグサレキンとなる。
モドキやヒメではないと以前確認したがちょっと怪しい!
ロクショウグサレキン1017.JPG



















2021年10月17、19日 東京都 ボタンタケ目ノムシタケ科 ガヤドリナガミノツブタケ?、ニセショウロ目ツチグリ科 ツチグリ、シロキクラゲ目シロキクラゲ科 シロキクラゲ、ビョウタケ目ビョウタケ科 ロクショウグサレキン

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番外編 奄美で出会ったチョウたち [チョウ目]

本編に記載した以外に出会ったご当地のチョウたち。

最もよく見掛けたのは「リュウキュウアサギマダラ」だ。
奄美大島以南に分布し、ご本家アサギマダラのように北への旅をすることは無さそうだ。
リュウキュウアサギマダラ1005.JPG



















島のどこに行っても見られる小さなシジミチョウでヤマトシジミかと思ったらすべて「クロマダラソテツシジミ」だった。幼虫の食樹はソテツで近年関東でも見られるようになってきた、通称クマソ。
クロマダラソテツシジミ1008-1.JPG



















あるソテツ畑に植えられていたソテツを見ると、若葉に複数の大小様々なステージの幼虫がいた。
シジミチョウらしくワラジ型で慣れないとどっちが頭だっけ?と間違えてお尻ばっかり撮ってしまう。
クロマダラソテツシジミ1008-2.JPG



















林道脇のコセンダングサの仲間では「ツマムラサキマダラ」が多く見られた。
翅を開くとオスは奇麗な青紫色なのだが、残念ながらその美しさを写真に撮ることは出来なかった。
ツマムラサキマダラ1005_1.jpg



















幼虫の食樹はリュウキュウテイカカズラやベンジャミンなど。
樹冠を飛んでいるのを見た時にはゴマダラチョウかと思ったがゴマダラチョウはここには分布しておらず、樹冠に伸びた蔓植物=リュウキュウテイカカズラに産卵していたのだった。
ツマムラサキマダラ1005_2.JPG



















ターゲットのキンキラカメムシを探していたら、見慣れぬチョウが目の前に舞い降りた。
ん~、見たことが無い。
「リュウキュウムラサキ」のメスだった。
南方系のチョウで幼虫はヒルガオ科やヒユ科などの葉を食べる。南西諸島南部では土着でそれ以外は南から飛んで来た迷蝶とされている。
リュウキュウムラサキ1008-1.JPG



















このチョウのメスは翅の模様の変異が大きく、翅表の模様から様々なタイプに分かれているようだが、この個体はその翅の模様から大陸型と思われた。なかなか翅を開いてくれず開翅を撮るのにかなりの時間を要した。
リュウキュウムラサキ1008-2.JPG



















最後は一度は見たいと思っていた「イワカワシジミ」のメス。
蒲生崎観光公園を歩いていて猛スピードで目の前を横切って葉上にとまった。
写真ではわかりにくいがその翅裏は美しい緑色で他のチョウには見られない色だ。
分布は奄美大島以南の南西諸島。
イワカワシジミ1008-1.JPG



















メスはクチナシの実に産卵し幼虫は実の内部を食べて育ち、終齢幼虫は実に羽化後の脱出口を開けて蛹化し羽化するとそこから脱出するらしい。
奄美自然観察の森で羽化した後の穴の開いた実や実の口の部分の内側に産み付けられた卵を新開さんに紹介していただいたが、写真を撮っていなかったのが残念だ。

いつものfieldでは見たことが無い数々のチョウたち、せっかくの機会にピンボケの連発でもっとチョウの撮影を練習しておかねばと痛恨の極みであった。

昨日、blogの写真の表示を大きいサイズに変更したのだがうまくいかず元に戻したので、是非クリックしていただいて少し大きなサイズでご覧いただければと思う。
イワカワシジミ1008-2.JPG



















2021年10月5-8日 奄美大島 チョウ目タテハチョウ科 リュウキュウアサギマダラ、ツマムラサキマダラ、リュウキュウムラサキ、シジミチョウ科 クロマダラソテツシジミ、イワカワシジミ

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