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小川でヤマサナエ [トンボ目]

そろそろ今年生まれのトンボの仲間たちが見られるようになってきた。
昨年、谷戸で普段見ることが無いカワトンボの仲間がいたと写真を見せていただき、先日これもまだ見たことが無いミヤマサナエの写真を。

それらを見たいなぁと、田んぼ脇の小川を歩いた。
川沿いにとまっているサナエトンボの仲間を見つけた。
ヤマサナエ0518-1.JPG



















似た種が多いが上からと横から見れば概ね種はわかる。
ここで毎年見られるのはヤマサナエだ。
ヤマサナエ0518-2.JPG



















背中と胸の模様からやはり「ヤマサナエ」だった。
未見種ではなかったが、ヤマサナエはここでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少種。
今年も出会うことが出来て嬉しい!
ヤマサナエ0518-3.JPG



















2023年5月18日 トンボ目サナエトンボ科 ヤマサナエ

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シオヤトンボとシオカラトンボ [トンボ目]

谷戸の田んぼは荒起こしが終わり、代掻きの前に畔の補修が行われた。
一面だけ子供たちが入って田んぼを体験できる泥んこ田んぼには水が引かれていた。
ここには多くの「シオカラトンボ」のオスたちがテリトリーを張って小競り合いで賑やかだった。
飛びものは苦手なので静止画で。
シオカラトンボ0518.JPG



















一方、まだ水が来ていない田んぼの補修された畔では「シオヤトンボ」のオスがいた。
シオカラトンボと似ているが、シオカラのオスは腹端が黒いがシオヤは黒くない。
シオヤトンボはこの地域では準絶滅危惧種に指定されており、確かにシオカラに比べると圧倒的に数は少ない。
シオヤトンボ0518-1.JPG



















田んぼ脇の道ではシオヤトンボのメスがいた。
腹部に伸びる一対の太い黒線がシオカラのメスとは異なる特徴でシオカラのメスはオス同様腹端が黒いので見分けられる。
環境は大きく変わっていないが、谷戸の奥から流れ出る湧水量が昔と比べると減っているのが心配だ。
シオヤトンボ0518-2.JPG



















2023年5月18日 東京都 トンボ目トンボ科 シオカラトンボ、シオヤトンボ

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年を越して フユアカネ! [トンボ目]

年が明けて初めてfieldへ出掛けた。
お目当ては年を越したアキアカネだ。

気温が上がった昼頃に現地について歩いていると、目の前に飛んで来た「キタキチョウ」。
越冬中だが暖かさでねぐらから出てきたようだ。
確かに今日はほとんど霜も降りておらず、歩いていると真冬の装いでは汗がにじんだ。
早速、今年の初撮りとなった。
キタキチョウ0103.JPG



















南向きの陽の当たる場所では、花が咲いていた。
年末からぼちぼちみられる「ホトケノザ」
ホトケノザ0103.JPG



















「ヒメオドリコソウ」の開花は例年ホトケノザのあと春先なのだが、すでに咲いている。
夜の冷え込みは厳しいが、降雨がなく晴れた日が続いたおかげか。
ヒメオドリコソウ0103.JPG



















アキアカネは卵越冬だが12月末まで成虫の姿が見られることから年を越すものもいるのではないかとずっと探してきた。やはり寒さで皆死に絶えるのだろう、今まで一度も出会えずにいた。
今日も12月の終わりにアキアカネが見られた場所をいくつか歩いてみたが見つからない。
何度も行ったり来たりを繰り返していると、田んぼ脇のオギの群落から1匹のトンボが素早く飛んで畔にとまるのが見えた。
そっと近づくと間違いなく「アキアカネ」だったが、撮る前にまたオギの群落の中へ。
入ったあたりを探すが見つからず、暫く待機していたが一向に現れない。
少し時間をつぶして再び訪れると、タイミングよくオギの中から飛んで畔に降りた。
遠目に1枚撮って忍び足で近づくも非常に敏感で、あっという間に田んぼの真ん中へ飛んで見失い再び戻ってくることは無かった。
フユアカネ0103-1.JPG



















もし年を越した個体がいたならかなり弱っていて近付けるだろうと、望遠系は150㎜のズームレンズしか持ってこなかったのが悔やまれた。撮れたのはこの1枚だけでトリミングしてみると翅に傷みの無い奇麗な個体だった。
年を越したアキアカネは「フユアカネ」。
休みは今日までなのでもうチャンスはないが、いつまでここでその姿が見られるだろうか?
初めて「フユアカネ」に出会えたことは驚きと共にとても嬉しい!
フユアカネ0103-2.JPG




















冷え込む夜はこのオギの中で、寒さを凌いでいるのだろう。
オギ0103.JPG



















2023年1月3日 東京都 チョウ目シロチョウ科 キタキチョウ、シソ目シソ科 ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオバコ科 オオイヌノフグリ、トンボ目トンボ科 フユアカネ(アキアカネ)

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数が増えてきた オオアオイトトンボ [トンボ目]

このところトンボ続きだが今日も。
昨日行った小さな谷戸で「オオアオイトトンボ」のオスを見つけた。
結構敏感で近づくとすぐに飛んでの繰り返しを暫く。
ようやくとまると、何度もお尻を上げ下げしていた。
これは翅と腹部をこすり合わせて汚れなどを取るクリーニング行動と呼ばれるもの。
オオアオイトトンボ0922-1.JPG



















ちょっと遠かったのでもっと近くへ来て~と願うと、ラッキーなことにこちらに来てくれた。
メタリックな濃い緑色がとても奇麗だった。
あっ、お尻の先にゴミが・・・。
あのクリーニング行動ではさすがにこれは取れないだろう。
オオアオイトトンボ0922-2.JPG



















暫くするとまた飛んでさらに近くへ。
今度は正面から撮らせてくれた。
咲いているのはハナタデだろう。

この日、この谷戸のあちこちでオオアオイトトンボが見られた。
イトトンボの仲間では大きいほうだが、それでもよく目を凝らさないと見つからない。
オオアオイトトンボ0922-3.JPG



















近くのヒカゲノイノコヅチに茎に「ハラビロカマキリ」がいた。
こんなところにとまったらあっという間に餌食にされてしまうだろう。
ハラビロカマキリ0922.JPG





























2022年9月22日 東京都 トンボ目アオイトトンボ科 オオアオイトトンボ、カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ

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希少種のヒメアカネ [トンボ目]

昨日の湿地で赤トンボをチェックしていると、今年初見の「ヒメアカネ」のオスがいた。
一見、マユタテアカネによく似ているが、額が白く一対の黒斑も小さく2種が並んでいると大きさは小さい。
赤トンボと呼ばれるアカネ属の中では最も小さいと言われるのもうなずける。
ヒメアカネ0921-1.JPG



















この日見たのはオス、メスとも1個体で数は少ない。
東京都のレッドリストでは多摩部で絶滅危惧Ⅱ類、埼玉県では全県カテゴリーで準絶滅危惧に指定されている。
ここではよく見られるマユタテアカネも各地で減少している様で、東京都では2020年のレッドリストで準絶滅危惧に指定された。
ヒメアカネ0921-2.JPG



















こちらはメス。
オスは成熟すると腹部が赤く色付くが、メスは腹部上面が赤褐色になる程度。
ヒメアカネ0921-3.JPG



















前脚を体の前でついているのは、何ともつつましやかで可愛いらしい!
お目当てのマイコアカネは残念ながらこの日も確認できなかった。
ヒメアカネ0921-4.JPG



















2022年9月21日 東京都 トンボ目トンボ科 ヒメアカネ

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湿地でリスアカネ [トンボ目]

午後から久しぶりに谷戸の大きな湿地に足を運んでみた。
この夏はほとんど出歩かなかったので久しぶりだった。

この湿地は数年前の台風で湧水が流れ込む水路が埋まりすっかり流入が無くなり干上がっていたが、地下から湧き出る湧水で僅かながら潤っている場所がいくつかありトンボたちの姿が見られていた。
台風以来、水路に溜まった土砂と湿地に流れ込んだ堆積した土砂の除去を度々依頼してきて、ようやく今年春に水路の土砂の除去が行われ湿地に水が流れ込んでいた。土砂の堆積と抽水植物の繁茂による陸地化については今後の課題となっている。

湿地周りを歩くと、陽が差してたくさんの赤トンボたちが林縁のササや湿地側の木柵にとまったり獲物を捕って飛び回っていた。
翅先に斑があるものがいて、よく見ると「リスアカネ」だった。
この種はここでは毎年コンスタントに見られるわけではないが、今年は個体数が多いように思われた。
リスアカネ0921.JPG



















ここで見られる赤トンボの中で翅の先に褐色の斑があるのは、リスアカネの他にノシメトンボとコノシメトンボくらい。ノシメトンボは胸横の2本の縦条は似ているが胸から腹部が暗い赤褐色に、コノシメトンボは胸横にコの字型の縦条があり額からお尻の先まで真っ赤に色付く。マユタテアカネのメスも斑の出るタイプがいるが大きさが小さく赤くならないので間違えることは無い。
リスアカネ0921-1.JPG



















額や胸は赤くならないが腹部は鮮やか。
リスアカネ0921-2.JPG



















今日見たリスアカネはすべてオスでメスは全く見られなかった。
そういえば今まで唯一、5年前にこの林縁で産卵するシーンを見ただけでそれ以降目にすることが無いのはたまたまだろうか?その時は水辺から離れた林縁に産卵していて、孵化しても水辺まではたどり着けないだろうなと思ったのを思い出した。
リスアカネ.JPG



















2022年9月21日、2017年8月24日 東京都 トンボ目トンボ科 リスアカネ

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マユタテアカネとアキアカネ [トンボ目]

林縁に色付いた「マユタテアカネ」のオスがいた。
ここでは比較的よく見られる赤とんぼの仲間で、額の黒い2つの斑とオスは尾端の突起(尾部上付属器)が上に反っているので見分けやすい。
この個体は翅にクモの糸が付いていたので、巣に掛かったが無事難を逃れたのだろう。
マユタテアカネ0914.JPG



















他の場所でも成熟したオスが見られた。
この個体の後翅には細長い欠けがあった。何でこうなったのだろうと想像するのも面白い。
マユタテアカネ0914-2.JPG



















すぐ近くにいた「アキアカネ」のメス。
額と腹部上面が赤く色付いている。
アキアカネは羽化後、夏の間は暑さを避けて高い山に移動して過ごし秋に山を下りてくる。調査では垂直で1000m以上、水平で数十キロ移動した記録があるそうだ。
さてこのアキアカネはどこで生まれてどこの山で夏を過ごしてここへやって来たのだろう。
アキアカネ0914.JPG



















2022年9月14日 東京都 トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、アキアカネ

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オニヤンマかと思ったらコオニヤンマ [トンボ目]

目の前をかすめて大きなトンボが飛んで行ってとまった。
オニヤンマかと思い逃げないようにそろそろと近づいて行ったら、「コオニヤンマ」のメスだった。
名前にコが付いているように一見オニヤンマとよく似ているが少し小さい。
長い後ろ脚で枝を抱えて面白い止まり方だ。
コオニヤンマ0816-1.JPG



















横から見るとコオニヤンマの特徴の頭の後ろに突起があるのがわかる。
オニヤンマに比べると頭部も小さい。
オニヤンマはオニヤンマ科でコオニヤンマはサナエトンボ科と分類も異なるのだ。
虫に詳しくない方が見れば、疑うことなくオニヤンマと思うに違いない!
コオニヤンマ0816-2.JPG



















2022年8月16日 埼玉県(丘陵外) トンボ目サナエトンボ科 コオニヤンマ

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山でオナガサナエ [トンボ目]

昨日は埼玉県飯能市の山へ。
標高400mほどのてっぺんは陽射しはきついが風は涼しくまだしのげる暑さだった。
通りかかった近所の方が、以前はここから新宿のビルが見えたが今は木が大きくなって見えなくなってしまったと教えてくれた。
山0729.JPG



















道脇の法面には丘陵ではもう終わっているだろう「ヤマユリ」がまだ咲いていた。
ちょうど頭の高さに花が垂れさがり、甘い香りを味わえた。
開花時期、fieldに出られなかったので、花を見るのは恐らく最初で最後かな。
ヤマユリ0729.JPG



















ヤマハギの葉上にいたサナエトンボ。
この仲間の識別は覚えていないので、図鑑を見なければわからない。
fieldでは見られない種だろうかとちょっとワクワク。
オナガサナエ0729-1.JPG



















しかし残念ながら、ポピュラーな「オナガサナエ」のメスだった。
とはいえ今シーズンは初見だったので嬉しい出会いだ。
あまりもの陽射しの強さに、お尻を高く上げて陽の当たる面積を最小限に。
遮る手段を持たないトンボの知恵、凄いなぁ!
オナガサナエ0729-2.JPG





























2022年7月29日 埼玉県飯能市 ユリ目ユリ科 ヤマユリ、トンボ目サナエトンボ科 オナガサナエ

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エビのようなショウジョウトンボ [トンボ目]

昨日の続きだが、湿地周りを見ていると岸を「ハクセキレイ」がちょこちょこ歩いていた。
何枚か撮ったうちの一枚に何かを咥えたのが写っていた。
拡大するとどうやらアメリカザリガニの幼体のようだった。
ハクセキレイは外来種を駆除してくれているありがたい存在であった!
ハクセキレイ0701.JPG



















すぐ近くの杭に「コオニヤンマ」を見つけて車の中から数枚。
降りてじっくり撮ろうと車を移動して戻ったらすでに姿を消していた。
ヤンマと名に付くがヤンマ科ではなくヤマサナエやオナガサナエと同じサナエトンボ科なのだ。
コオニヤンマ0630-1.JPG



















ギンヤンマが産卵していた小さな公園の小さな池のヨシには真っ赤に色付いた「ショウジョウトンボ」のオスがいた。一般的に言われる赤とんぼはトンボ科アカネ属で晩夏から秋にかけてオスが赤く色付くアキアカネやナツアカネなどに代表される種を指し、初夏に発生してすぐに赤く色付くショウジョウトンボは赤とんぼとは言わないのである。ちょっとややこしい!
池中央のヨシなので隙間を狙って。
ショウジョウトンボ0701-1.JPG



















スイレンの葉上にも真っ赤なオスがとまっていた。
今までショウジョウトンボはあまり撮ってこなかったので、なかなか新鮮だった。
見ているとあまりもの陽射しの暑さに少しづつお尻を上げていた。
陽の当たる面積を最小限に抑える暑さ対策。
葉を掴んでいる脚は一見まるでエビの脚のようだった!
なので昨日の酒のつまみはエビチリに・・・。

僕の折れた足の指は2週間経ったがまだくっついてはいないようで、あと半月ほどは負担はかけられそうにない。
若くは無いので無理せずじっくり療養するしかないか。
ショウジョウトンボ0701-2.JPG



















2022年7月1日 東京都 スズメ目セキレイ科 ハクセキレイ、トンボ目サナエトンボ科 コオニヤンマ、トンボ科 ショウジョウトンボ

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