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シーズン初見 シオヤトンボ [トンボ目]

今日も朝から暖かいというかこの時期にしては暑い!
他の方のblogなどでシオヤトンボがちらほら紹介されているのでそろそろいるかな?と埼玉県側の田んぼに行ってみた。
田んぼは畔が修復されていて立ち入り禁止となっていた。
探してみるとあちこちに姿があった。

先日、使っていないレンズ4本を売って新たに100-400㎜ズームと1.4×テレコンを購入したので試し撮り。
田んぼ脇から撮って見た。

腹部に水色の粉がふいているオスが数個体見られ、少し前から発生していたようだ。
オスはそれぞれのテリトリーをパトロールし、侵入者がいれば追いかけまわしていた。
シオヤトンボ0416.jpg



















畔にとまっていたこちらはメスのよう。
まだメスの数は少なかった。
シオヤトンボ0416-1.jpg



















杭にとまっていたのもメスと思ったが、撮った写真をよく見ると腹部先端やその側面から若いオスっぽい。
未成熟のオスはメスと同じ色合いをしてややこしい。
シオヤトンボ0416-2.jpg



















この田んぼにいるならと東京都側の他の谷戸の湿地を見て回ったがシオヤトンボは見つからず、ハラビロトンボ1個体が目の前をすっ飛んで行ったが撮れずじまい。
シオヤトンボは東京都のレッドリスト2020では準絶滅危惧種、田んぼや湿地が減って数を減らしている種であるがもう少しすればここでも姿が見られると思う。ハラビロトンボは埼玉県、東京都共に準絶滅危惧種で水辺環境に生息るトンボをはじめとした生きものたちは生息域が減り厳しい状況にある。

浅い湿地に成虫越冬した「ホソミイトトンボ」がいた。
この頃から風が強まり、皆抽水植物にとまっていた。
ホソミイトトンボ0416.jpg



















産卵していた個体を見つけて撮ったが、写真はぶれて見れたものではなかった。
産卵後に連結したまま飛んでとまったところの写真がかろうじて。

元々構え方が悪く手振れしやすいのだが、それに加えてカメラの設定もうまくなかったようで良い勉強となった。
焦点距離400㎜(35㎜換算で800㎜)で考えると小型軽量で描写もよく、最短撮影距離も1.3mとテレマクロ撮影が可能なうえテレコンも使えるので今後様々なシーンで使えるレンズだと思う。
ホソミイトトンボ0416-1.jpg



















2024年4月16日 埼玉県、東京都 トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、イトトンボ科 ホソミイトトンボ

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まだ頑張る! 赤トンボたち [トンボ目]

昨日今日と朝の冷え込みは厳しく、日陰では霜が降りていた。
そんな寒さの中、少し陽が上がると田んぼの周りでは「アキアカネ」のオスたちが飛び交っていた。
トンボの中では寒さに強く12月の末頃まで見られるが、まだ年を越して1月まで生き延びた個体は確認していない。
アキアカネ1203.JPG



















見られるのはオスばかりでメスは見掛けないなぁと思ったら水辺近くで褐色の個体を見つけた。

アキアカネのメス、こんなところにいたのか!
と思ったら・・・
マユタテアカネ1203-1.JPG



















飛んでこちら向きにとまった顔を見たら1対の斑がある。
「マユタテアカネ」のメスだった。
マユタテアカネ1203-2.JPG



















マユタテアカネはオスもすっかり姿を消していたのでついアキアカネだと思ってしまった。
メスはオスと異なり体全体が褐色で草の中にとまると、目を離すとどこにいたのか全くわからなくなってしまう。

さて、どこにいるかわかるだろうか?
マユタテアカネ1203-3.JPG



















2023年12月3日 東京都 トンボ目トンボ科 アキアカネ、マユタテアカネ

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マユタテアカネ [トンボ目]

fieldの谷戸でトンボ探し。
まず見つけたのは「マユタテアカネ」のオス。
今回改定された東京都のレッドデータブックでは希少種に指定された。
他の地域では数が減っているとの話が聞かれる。
マユタテアカネ1005-1.JPG



















こちらはすぐ近くにいた翅端に黒色斑があるメス。
翅端に斑があることが種の識別になるのだが、マユタテの斑は紛らわしい。
ない個体もいる。
マユタテアカネ1005-2.JPG



















目の前に飛んで来た「ウラギンシジミ」のオス。
撮って欲しいのか?
翅に傷みの無い奇麗なオスだった。
ウラギンシジミ1005.JPG



















湿地では「コブナグサ」の穂が色付き始めていた。
秋だなぁ!
コブナグサ1005.JPG





























2023年10月5日 東京都 トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ、イネ目イネ科 コブナグサ

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あちらでもこちらでもオベリスク アキアカネ [トンボ目]

今日は秩父のダム湖近くでお仕事。
朝から晴れてもう9月の中旬だというのに蒸し暑さは半端なし。
もう勘弁してほしいのだが・・・


そんな暑さの中、ウスバキトンボが群れて飛び交う脇のサクラの枝先に逆立ちしたトンボが。
「アキアカネ」のメスのよう。
この尻を垂直にあげた体操競技のような姿勢は、トンボ特有のオベリスク姿勢と呼ばれる。
こうすることで日の当たる面積を最小限にして体温調節を行っているといわれている。
ちなみにオベリスクとは、WIKIによると古代エジプト期に建設された神殿などに建てられた記念碑の一種で、ほとんどが四角形の断面を持ち上方に向かって徐々に狭まる高く長い直立の石柱の事。
アキアカネ0912-1.JPG



















トンボが枝先にとまって腹部を上げている姿勢がこのオベリスクに似ている事からオベリスク姿勢と呼ばれるようだ。
アキアカネたちもまだまだ暑いと感じているのだろうな。
アキアカネ0912-2.JPG





























2023年9月12日 埼玉県(丘陵外) トンボ目トンボ科 アキアカネ

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小川でヤマサナエ [トンボ目]

そろそろ今年生まれのトンボの仲間たちが見られるようになってきた。
昨年、谷戸で普段見ることが無いカワトンボの仲間がいたと写真を見せていただき、先日これもまだ見たことが無いミヤマサナエの写真を。

それらを見たいなぁと、田んぼ脇の小川を歩いた。
川沿いにとまっているサナエトンボの仲間を見つけた。
ヤマサナエ0518-1.JPG



















似た種が多いが上からと横から見れば概ね種はわかる。
ここで毎年見られるのはヤマサナエだ。
ヤマサナエ0518-2.JPG



















背中と胸の模様からやはり「ヤマサナエ」だった。
未見種ではなかったが、ヤマサナエはここでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている希少種。
今年も出会うことが出来て嬉しい!
ヤマサナエ0518-3.JPG



















2023年5月18日 トンボ目サナエトンボ科 ヤマサナエ

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シオヤトンボとシオカラトンボ [トンボ目]

谷戸の田んぼは荒起こしが終わり、代掻きの前に畔の補修が行われた。
一面だけ子供たちが入って田んぼを体験できる泥んこ田んぼには水が引かれていた。
ここには多くの「シオカラトンボ」のオスたちがテリトリーを張って小競り合いで賑やかだった。
飛びものは苦手なので静止画で。
シオカラトンボ0518.JPG



















一方、まだ水が来ていない田んぼの補修された畔では「シオヤトンボ」のオスがいた。
シオカラトンボと似ているが、シオカラのオスは腹端が黒いがシオヤは黒くない。
シオヤトンボはこの地域では準絶滅危惧種に指定されており、確かにシオカラに比べると圧倒的に数は少ない。
シオヤトンボ0518-1.JPG



















田んぼ脇の道ではシオヤトンボのメスがいた。
腹部に伸びる一対の太い黒線がシオカラのメスとは異なる特徴でシオカラのメスはオス同様腹端が黒いので見分けられる。
環境は大きく変わっていないが、谷戸の奥から流れ出る湧水量が昔と比べると減っているのが心配だ。
シオヤトンボ0518-2.JPG



















2023年5月18日 東京都 トンボ目トンボ科 シオカラトンボ、シオヤトンボ

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年を越して フユアカネ! [トンボ目]

年が明けて初めてfieldへ出掛けた。
お目当ては年を越したアキアカネだ。

気温が上がった昼頃に現地について歩いていると、目の前に飛んで来た「キタキチョウ」。
越冬中だが暖かさでねぐらから出てきたようだ。
確かに今日はほとんど霜も降りておらず、歩いていると真冬の装いでは汗がにじんだ。
早速、今年の初撮りとなった。
キタキチョウ0103.JPG



















南向きの陽の当たる場所では、花が咲いていた。
年末からぼちぼちみられる「ホトケノザ」
ホトケノザ0103.JPG



















「ヒメオドリコソウ」の開花は例年ホトケノザのあと春先なのだが、すでに咲いている。
夜の冷え込みは厳しいが、降雨がなく晴れた日が続いたおかげか。
ヒメオドリコソウ0103.JPG



















アキアカネは卵越冬だが12月末まで成虫の姿が見られることから年を越すものもいるのではないかとずっと探してきた。やはり寒さで皆死に絶えるのだろう、今まで一度も出会えずにいた。
今日も12月の終わりにアキアカネが見られた場所をいくつか歩いてみたが見つからない。
何度も行ったり来たりを繰り返していると、田んぼ脇のオギの群落から1匹のトンボが素早く飛んで畔にとまるのが見えた。
そっと近づくと間違いなく「アキアカネ」だったが、撮る前にまたオギの群落の中へ。
入ったあたりを探すが見つからず、暫く待機していたが一向に現れない。
少し時間をつぶして再び訪れると、タイミングよくオギの中から飛んで畔に降りた。
遠目に1枚撮って忍び足で近づくも非常に敏感で、あっという間に田んぼの真ん中へ飛んで見失い再び戻ってくることは無かった。
フユアカネ0103-1.JPG



















もし年を越した個体がいたならかなり弱っていて近付けるだろうと、望遠系は150㎜のズームレンズしか持ってこなかったのが悔やまれた。撮れたのはこの1枚だけでトリミングしてみると翅に傷みの無い奇麗な個体だった。
年を越したアキアカネは「フユアカネ」。
休みは今日までなのでもうチャンスはないが、いつまでここでその姿が見られるだろうか?
初めて「フユアカネ」に出会えたことは驚きと共にとても嬉しい!
フユアカネ0103-2.JPG




















冷え込む夜はこのオギの中で、寒さを凌いでいるのだろう。
オギ0103.JPG



















2023年1月3日 東京都 チョウ目シロチョウ科 キタキチョウ、シソ目シソ科 ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオバコ科 オオイヌノフグリ、トンボ目トンボ科 フユアカネ(アキアカネ)

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数が増えてきた オオアオイトトンボ [トンボ目]

このところトンボ続きだが今日も。
昨日行った小さな谷戸で「オオアオイトトンボ」のオスを見つけた。
結構敏感で近づくとすぐに飛んでの繰り返しを暫く。
ようやくとまると、何度もお尻を上げ下げしていた。
これは翅と腹部をこすり合わせて汚れなどを取るクリーニング行動と呼ばれるもの。
オオアオイトトンボ0922-1.JPG



















ちょっと遠かったのでもっと近くへ来て~と願うと、ラッキーなことにこちらに来てくれた。
メタリックな濃い緑色がとても奇麗だった。
あっ、お尻の先にゴミが・・・。
あのクリーニング行動ではさすがにこれは取れないだろう。
オオアオイトトンボ0922-2.JPG



















暫くするとまた飛んでさらに近くへ。
今度は正面から撮らせてくれた。
咲いているのはハナタデだろう。

この日、この谷戸のあちこちでオオアオイトトンボが見られた。
イトトンボの仲間では大きいほうだが、それでもよく目を凝らさないと見つからない。
オオアオイトトンボ0922-3.JPG



















近くのヒカゲノイノコヅチに茎に「ハラビロカマキリ」がいた。
こんなところにとまったらあっという間に餌食にされてしまうだろう。
ハラビロカマキリ0922.JPG





























2022年9月22日 東京都 トンボ目アオイトトンボ科 オオアオイトトンボ、カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ

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希少種のヒメアカネ [トンボ目]

昨日の湿地で赤トンボをチェックしていると、今年初見の「ヒメアカネ」のオスがいた。
一見、マユタテアカネによく似ているが、額が白く一対の黒斑も小さく2種が並んでいると大きさは小さい。
赤トンボと呼ばれるアカネ属の中では最も小さいと言われるのもうなずける。
ヒメアカネ0921-1.JPG



















この日見たのはオス、メスとも1個体で数は少ない。
東京都のレッドリストでは多摩部で絶滅危惧Ⅱ類、埼玉県では全県カテゴリーで準絶滅危惧に指定されている。
ここではよく見られるマユタテアカネも各地で減少している様で、東京都では2020年のレッドリストで準絶滅危惧に指定された。
ヒメアカネ0921-2.JPG



















こちらはメス。
オスは成熟すると腹部が赤く色付くが、メスは腹部上面が赤褐色になる程度。
ヒメアカネ0921-3.JPG



















前脚を体の前でついているのは、何ともつつましやかで可愛いらしい!
お目当てのマイコアカネは残念ながらこの日も確認できなかった。
ヒメアカネ0921-4.JPG



















2022年9月21日 東京都 トンボ目トンボ科 ヒメアカネ

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湿地でリスアカネ [トンボ目]

午後から久しぶりに谷戸の大きな湿地に足を運んでみた。
この夏はほとんど出歩かなかったので久しぶりだった。

この湿地は数年前の台風で湧水が流れ込む水路が埋まりすっかり流入が無くなり干上がっていたが、地下から湧き出る湧水で僅かながら潤っている場所がいくつかありトンボたちの姿が見られていた。
台風以来、水路に溜まった土砂と湿地に流れ込んだ堆積した土砂の除去を度々依頼してきて、ようやく今年春に水路の土砂の除去が行われ湿地に水が流れ込んでいた。土砂の堆積と抽水植物の繁茂による陸地化については今後の課題となっている。

湿地周りを歩くと、陽が差してたくさんの赤トンボたちが林縁のササや湿地側の木柵にとまったり獲物を捕って飛び回っていた。
翅先に斑があるものがいて、よく見ると「リスアカネ」だった。
この種はここでは毎年コンスタントに見られるわけではないが、今年は個体数が多いように思われた。
リスアカネ0921.JPG



















ここで見られる赤トンボの中で翅の先に褐色の斑があるのは、リスアカネの他にノシメトンボとコノシメトンボくらい。ノシメトンボは胸横の2本の縦条は似ているが胸から腹部が暗い赤褐色に、コノシメトンボは胸横にコの字型の縦条があり額からお尻の先まで真っ赤に色付く。マユタテアカネのメスも斑の出るタイプがいるが大きさが小さく赤くならないので間違えることは無い。
リスアカネ0921-1.JPG



















額や胸は赤くならないが腹部は鮮やか。
リスアカネ0921-2.JPG



















今日見たリスアカネはすべてオスでメスは全く見られなかった。
そういえば今まで唯一、5年前にこの林縁で産卵するシーンを見ただけでそれ以降目にすることが無いのはたまたまだろうか?その時は水辺から離れた林縁に産卵していて、孵化しても水辺まではたどり着けないだろうなと思ったのを思い出した。
リスアカネ.JPG



















2022年9月21日、2017年8月24日 東京都 トンボ目トンボ科 リスアカネ

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