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林縁でヒメジャノメ [チョウ目]

林縁で足元から飛び立った淡い褐色のチョウ。
コジャノメかと思ったが、翅の色がちょっと薄い。
他にも翅裏縦筋の色が黄色味を帯び眼状紋が小さい事などから「ヒメジャノメ」。
ヒメジャノメ0916-1.JPG



















後翅表に眼状紋が無いのもヒメジャノメの特徴のようだ。
ヒメジャノメ0916-2.JPG



















近くの葉に飛んでくれたので少し撮りやすくなった。
シーズン中コジャノメはよく見るが、ヒメジャノメは少なく見る機会が少ない。
ヒメジャノメ0916-3.JPG



















なので見付けるとちょっと嬉しい!
ヒメジャノメ0916-4.JPG



















2021年9月16日 埼玉県 チョウ目タテハチョウ科 ヒメジャノメ

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横やりのオス ヤマトシジミ [チョウ目]

田んぼ脇の生垣の葉上で「ヤマトシジミ」が交尾中。
カップルのラブリーなひとときを脅かす影が忍び寄っていた。
ヤマトシジミ0916-1.JPG



















相手のいないオスが交尾中のメスを横取りしようと企んでいたようだ。
腹部を曲げて割り込もうとするが、カップルの絆は固くそう思うようにはいかないのだった。
カップルは手前がメスで奥がオス。
ヤマトシジミ0916-3.JPG



















何度も腹部を伸ばしていたが、そのうちに諦めて飛び去った。
チョウも人でもこんなラブラブな状況では、よほどのことが無い限りそうそううまくは行くはずがない!
ヤマトシジミ0916-4.JPG



















田んぼの稲穂の穂上には羽化がうまくいかず翅が伸び切らなかったヤマトシジミがいた。
この翅では飛べないのではと思ったが、手を出すとさっと飛び去った。
一抹の不安を感じながらもこれなら大丈夫かなと少しホッとしたのだった。
ヤマトシジミ0916-5.JPG



















2021年9月16日 埼玉県 チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ

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秋のバッタの仲間たち [バッタ目]

林縁でオギの葉に目を凝らしながら歩いているといたいた!

葉に擬態していると思われる「セスジツユムシ」のメス。
この時期、見るのはほとんどがメスでオスは稀。
オスを見るなら夏なのだろう。
セスジツユムシ0912.JPG



















サクラの枝には「ハヤシノウマオイ」のメスがいた。
前脚の鋭いトゲトゲは肉食性の証。
産卵管の付け根が傷んでいるようだが、既に産卵は済ませたのだろうか?
ハヤシノウマオイ0926.JPG





















池のほとりの枯れたヨシの葉では、外来種の「ウスグモスズ」のこちらもメスがいた。
外来種だがどこから来たのか産地が不明なのだ。
オスは鳴かない、コオロギ(ヒバリモドキ)の仲間だ。
ウスグモスズ0926.JPG





























見頃となってきたススキの穂の上にいた「ツユムシ」のメス。
この弱弱しく儚そうな姿が、秋が深まっていくこの季節に似合う。
良好な草地環境の指標種だと思う。
ツユムシ0918.JPG



















花の咲いたススキの穂には幼虫の「ツチイナゴ」がいた。
バッタの仲間では数少ない成虫越冬で、夏から秋の幼虫時代は緑色の体色だが越冬する成虫になると褐色に変わる。季節に合わせた保護色は素晴らしい!
ツチイナゴ0925.JPG



















足元で動くものが。
大きさは5mm弱だろうか、後脚の模様からコオロギ(ヒバリモドキ)の仲間のマダラスズの幼虫だ。
成虫の姿と鳴き声はこちらから。
マダラスズ0926.JPG



















刈られた草の上を歩くと飛び出した「シバスズ」。
マダラスズと共に市街地などでも姿や声が聞かれるポピュラーな存在。
大きさは6㎜ほどで、鳴き声はこちら
シバスズ0912.JPG



















2021年9月 東京都 バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ、ツユムシ、キリギリス科 ハヤシノウマオイ、バッタ科 ツチイナゴ、ヒバリモドキ科 ウスグモスズ、マダラスズ、シバスズ

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秋ですねぇ [季節]

湿地の脇で咲いていた「ハッカ」の花。
淡いピンク色とまん丸く集まっている様がお気に入りだ。
葉っぱを揉んだ時の爽やかな香りも!
ハッカ0917.JPG



















林縁では丘陵で見られる場所は限られる「アキノキリンソウ」。
信州などではびっくりするような大きな株があちこちで見られるが、ここでは小さくひっそりと。
アキノキリンソウ0917.JPG



















今花盛りの「ノダケ」にはお決まりの「ヒメスズメバチ」が来ていた。
他のスズメバチたちもやって来るが、個人的にはこの花で最もよく見るスズメバチだ。
ヒメスズメバチ0917.JPG



















真っ赤に色付いた「ミヤマアカネ」のオスを見ると、秋を感じるなぁ!
これからは見られる虫たちが減る一方で、寂しくなる。
ミヤマアカネ0917.JPG



















2021年9月17日 東京都 シソ目シソ科 ハッカ、キク目キク科 アキノキリンソウ、セリ目セリ科 アキノキリンソウ、ハチ目スズメバチ科 ヒメスズメバチ、トンボ目トンボ科 ミヤマアカネ

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この日のトイレは [季節]

今年から24時間灯りが付いているトイレがある。
何か居残りがいないか見て見ると、壁にいた「ヒメツユムシ」。
名にツユムシと付くがツユムシ科ではなくササキリモドキ科に属し、樹上生活者のため灯りに来ている以外はまず目にすることは無い。
この個体は今まで見た中で最小だった。
ヒメツユムシ0917.JPG





























外壁にはヒメツユムシに比べると大きな「セスジスズメ」がいた。
近くのヤブガラシで育ったのだろう。
幼虫は毎年あちこちで見かけるが、成虫とは久しぶりで嬉しい出会いだった。
しかし残念ながらこの日はこの2種だけとちょっと寂しい・・・。
セスジスズメ0917.JPG



















コナラの葉を集団で食べていたのは「ツマキシャチホコ」の幼虫たち。
毛と色が毒々しいが無毒とされている。
毒がなくてもアレルギーのある方は炎症を起こす可能性があるので触らる神にたたりなしである。
ツマキシャチホコ0917.JPG



















2021年9月17日 東京都 バッタ目ササキリモドキ科 ヒメツユムシ、チョウ目スズメガ科 セスジスズメ、シャチホコガ科 ツマキシャチホコ

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このまま越冬するのか? アカスジキンカメムシ成虫 [カメムシ目]

先日、アカスジキンカメムシの幼虫たちがいたコブシを見に行ってみた。
台風の影響で強風が吹いたからか、元いた葉には見つからず周りの葉に分散していた。
そんな中、前には見られなかった成虫の姿がいくつかあった。
体の色艶や発色はとても美しく、新成虫ではないかと思われた。
アカスジキンカメムシ0921-1.JPG



















アカスジキンカメムシは様々な図鑑を見ても5齢の終齢幼虫で越冬するとあるが、この時期に成虫になったとすればこのまま冬を越すのではないか。
netで調べると真冬に成虫を確認したという記事がいくつか見られた。
近くには根元の落ち葉の下で幼虫越冬を確認しているヤマボウシがあるので、冬に成虫がいないか確認してみたい!
アカスジキンカメムシ0921-2.JPG



















2021年9月21日 東京都 カメムシ目キンカメムシ科 アカスジキンカメムシ

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クマバチの盗蜜 [ハチ目]

湿地ではツリフネソウの淡い紫色の花が見頃となっていた。
くるんとしたお尻が可愛い!


そんな花には蜜を求めて色々な虫たちがやって来るが、何せ蜜があるのはくるんとしたお尻。

なのでそこまで届く長い口を持つものだけが蜜にありつける。
その代表種はホウジャクの仲間。
こんな長いストローを持っていないとこの花の蜜を吸うことは出来ないのだ。

ホシホウジャク.JPG



















この日花に来ていたのは「クマバチ」だった。
クマバチは齧る口で長いストローは持っていない。

ではどうするのか?

クマバチ0917-1.JPG





















花の正面ではなくお尻の方に顔を向けてとまった。
大きな頭とあごでは到底蜜にはありつけない。
クマバチ0917-2.JPG



















そうそれは反則技とも言える、その顎で蜜のある所を齧って蜜を吸うのだ。
これを盗蜜という。
自分の持っているものを最大限利用して食事にありつく。
大したものだと感心する!
クマバチ0917-3.JPG



















2021年9月17日 東京都 フウロソウ目ツリフネソウ科 ツリフネソウ、チョウ目スズメガ科 ホシホウジャク、ハチ目ミツバチ科 クマバチ(キムネクマバチ)

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ある日のカメムシたち [カメムシ目]

サクラの幹にいた「キマダラカメムシ」。
いつもこの辺りのサクラで姿を見掛けるので、あぁいたいた!
東南アジア原産の外来種で長崎から広がり分布域を拡大している種だ。
キマダラカメムシ0917-1.JPG



















他の木には幼虫も。
体の黄色い縁取りと背中の赤い斑が印象的。
キマダラカメムシ0917-2.JPG



















コブシの葉の上には「ミナミトゲヘリカメムシ」の集団がいた。
若齢から終齢、成虫も。
こちらは在来の南方種で分布を北へ拡大中だ。
ミナミトゲヘリカメムシ0917.JPG



















コブシの本命はこちらの「アカスジキンカメムシ」だった。
実で食事中だったような幼虫。
アカスジキンカメムシ0917.JPG



















葉の上には大小、白赤の幼虫たち。
ちょっと探してみたが、美しい成虫は見つからなかった。
また探してみるとしよう!
アカスジキンカメムシ0917-1.JPG



















2021年9月17日 東京都 カメムシ目カメムシ科 キマダラカメムシ、ヘリカメムシ科 ミナミトゲヘリカメムシ、キンカメムシ科 アカスジキンカメムシ

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ハネナガかコバネか? 稲の子 イナゴ

田んぼの稲がいよいよ穂を垂れ実ってきた。
畔を歩くとそれはそれはたくさんのイナゴたちが右に左に飛んで田んぼにダイブする。
この光景を是非撮りたいと思いながらもまだ納得いくものが撮れないでいる。

イナゴは稲子とも書くようにまさに田んぼと共に生きてきたバッタだ。
一見同じようでもコバネイナゴとハネナガイナゴの2種がいる。
昔どこの田んぼでも農薬が使われイナゴたちは激減。
その後、早くに復活したコバネイナゴに対してハネナガイナゴはなかなか見られず、埼玉県のように今でも絶滅危惧種に指定されているところがある。

丘陵の無農薬の田んぼでも10年ほど前はほとんどがコバネイナゴだったが、5~6年前くらいだろうか翅の長いイナゴが目立つようになり同定するとハネナガイナゴだった。
今は2種とも共に同じくらいの数が見られ、ハネナガの方が早く成虫になり少し遅れてコバネが現れ初冬まで見られる。
識別は名の通り腹端より翅が短いのがコバネイナゴで長いのがハネナガだが、コバネにも翅の長い長翅型がいて厄介だ。他にも識別方法は色々あるが、捕まえて細部を見なければならず面倒くさい というより捕まえた時に口から出す茶色い汁が苦手なのだ。


これは翅が短いので「コバネイナゴ」で良さそうだ。コバネイナゴ0916-1.JPG




















茎や葉に団子状態であちこちの葉が食べられまくっているが、稲はちゃんと実っているので心配はないのだろう。
イナゴ0916.JPG



















カップルや交尾を探したが案外見つからない。
ようやく見つけたカップルはこれまた微妙な翅の長さだがこちらも恐らくコバネ。
仕事で種を特定しなければならない時はシビアだが、まぁ普段はイナゴとひとくくりでいいだろう。
両種を見慣れた方なら、見ただけでわかるのだろうな。
イナゴ0916-1.JPG



















2021年9月16日 埼玉県 バッタ目バッタ科 コバネイナゴ

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峠のコンビニでヤママユ [チョウ目]

勤務場所によって通勤時に蛾が良く集まる峠のコンビニの前を通る。
今朝はそんな日だったが、買うものがなかったのでコンビニ前をゆっくり車を走らせた。

すると壁に大きな蛾の姿が!
道を走っている車からもわかる大きさなので、これはヤママユだろうと寄ってみた。
平日だがコンビニは凄く混んでいて、駐車場は満車でかろうじてとめられたほど。
思った通りのヤママユで、今年初めて生きたものに出会えた!
ヤママユ09117-1.JPG
















翅は傷んでいるものの大きくて迫力がある褐色のオスだった。
翅を広げた大きさは手のひらサイズで、これ程の虫はこのあたりではそうそういない!
いい一日の始まりだった!!
ヤママユ09117-2.JPG
















2021年9月17日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 ヤママユ

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