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シロバナマンジュシャゲとクロアゲハ [チョウ目]

久しぶりに訪れた小さな谷戸の入り口にある神社でヒガンバナが見頃となっていた。
以前はまばらに咲いていたのだが、かなり株数が多くなっている。
そういえば数年前に、ここで年配の女性の方から「ここのヒガンバナは私が植えたのよ」と聞いたのを思い出した。
日本のヒガンバナのほとんどは三倍体で種子が出来ないため、人が植えなければ広がらない。
※分球でも増えるとのご指摘をいただいた。球根が増えて密になっていくことはあると思われる。
あの方がその後も植え続けたのだろうか?
ヒガンバナ0916-1.JPG



















赤い彼岸花の中に白いシロバナマンジュシャゲも花を咲かせていた。
ヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種とも言われている。
ヒガンバナの別名がマンジュシャゲでその白花なのでシロバナマンジュシャゲなのだろうが、なぜシロバナヒガンバナではないのだろう?別名がシロバナヒガンバナのようだ。
シロバナマンジュシャゲ0916.JPG





























ヒガンバナを見ていると「クロアゲハ」が飛んで来て、シロバナマンジュシャゲの蜜を吸い始めた。
赤いヒガンバナに黒いチョウの方が見栄えがするのでヒガンバナに来るのを待っていたが、いくら待っても吸蜜するのはすべてシロバナばかりで結局ヒガンバナにはとまらなかった。
不思議だ。
クロアゲハ0916-1.JPG



















翅や体は黄色い花粉だらけだった。
本来はチョウは花から蜜をもらい花はチョウが花粉を媒介することで結実するというWINWINの関係だが、ヒガンバナの場合はチョウだけに利があるようだ。
クロアゲハ0916-2.JPG



















2021年9月16日 埼玉県 キジカクシ目ヒガンバナ科 ヒガンバナ、シロバナマンジュシャゲ、チョウ目アゲハチョウ科 クロアゲハ

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里山をぶらり [季節]

今日は予報に反して秋晴れとなった。
先日以前使っていた標準ズームレンズを新しいものに買い替えたので試し撮りがしたく、他に調べ事もあり里山のfieldへ。稲穂が垂れて黄金色に色付くのも間もなくだ。
例年ならウスバキトンボの群れが見られるが、今年はほとんどいない。
これからなのか?
秋の里山0915.JPG



















池脇のオギの葉に「オオトリノフンダマシ」の卵嚢があった。
探したが、残念ながら母さんは見つからなかった。
オオトリノフンダマシ卵嚢0915.JPG



















小川沿いのイノコヅチの葉上で見つけた「ヒトツメカギバ」。
羽化して間もないのだろう。傷みがない美しい翅だった。
この真上にミズキの枝が伸びているので、そこで育ったに違いない。
ヒトツメカギバ0915.JPG



















畔の脇では「オニヤンマ」が休憩中。
歩いていて目の前で気付いたが飛ぶ気配がなく1枚撮ってもっと近くでと思ったらさすがにさっと飛んでしまった。
オニヤンマ0915.JPG



















畔の上には大きな蛾が羽を広げて死んでいた。
今年まだ未見の「クスサン」のようだ。
無事に寿命を全う出来たのだろうか?
ヤママユ0915.JPG



















2021年9月15日 東京都 クモ目ナゲナワグモ科 オオトリノフンダマシ、チョウ目カギバ科 ヒトツメカギバ、ヤママユガ科 クスサン、トンボ科オニヤンマ科 オニヤンマ

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トゲナナフシの擬態 [ナナフシ目]

先日紹介した「トゲナナフシ」だが、見つけたのが石垣で実際に林縁の地面にいたならどんな感じかと撮ってみた。
なるほど、トゲナナフシの事を考えずここを歩くとまずこんな虫がいることは想像もつかないだろう。
先日中脚と後脚の付け根の白い部分が気になったが、こうしてみるとそれは枯れ枝に付着した菌類を模しているように思えた。
トゲナナフシ0912-1.JPG



















体にあるトゲトゲは捕食者が食べにくいようになのか、それとも棘のある枝に擬態しているのか?
こんな鋭い棘を持つ植物で思いつくのは、この辺りではハリエンジュかカラスザンショウかはたまたウコギの仲間あたりか。
トゲナナフシ0912-2.JPG



















ナナフシの仲間は、通常前脚を体に沿わせて伸ばして枝に擬態している。
伸ばした時に両側に膨らんだ頭が邪魔になり体に沿って真っすぐには伸ばせないので、頭に添うように前肢の付け根付近が湾曲した形をしている。
この時はそのポーズをとってはくれなかったが、そうなればますます見つけることは至難の業だろう!
トゲナナフシ0912-3.JPG



















2021年9月12日 東京都 ナナフシ目ナナフシ科 トゲナナフシ

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ハロとキンモンガ [チョウ目]

先日埼玉県飯能市のニホンジカに出会ったお山に今日また行って来た。
前回は曇りで気温も低く非常に寒かったが、今日は一転半袖Tシャツでも暑い夏の気候だった。
残念ながらシカには出会えなかった。
聞くとここではニホンカモシカもたまに見られるという。
お山0913.JPG





























空を見上げると太陽の周りに虹。
ハロ、日暈とも言われこれが現れると天気が崩れる前兆と言われている。
確かに明日は雨は無さそうだが一日曇り空の予報。
ハロ0913.JPG



















用を終えて夕方車に戻ると足元に黄色いチョウが舞い降りた。
おおっ!久しぶり
コンデジを取りに行って戻ったがまだいてくれた。
鮮やかな黄色と昼間に活動することからまるでチョウのようだが、図鑑など分類上は蛾。
アゲハモドキガ科の美しい「キンモンガ」だ。
アゲハモドキも一見するとチョウのように見えるが、この種もチョウと見間違う。
そもそもチョウとガの線引きは微妙、無責任だがアゲハモドキ科はチョウでいいのではないかと思ってしまう。

葉の上に止まっているのを撮りたいと、つついてみたらはるか上の樹上まで上がっていってしまった。
幼虫はリョウブ食いでリョウブはfieldの丘陵にはたくさんあるが、この15年で数回見た記憶がある程度で写真には残っていない。
キンモンガ0913.JPG



















過去の写真を探してみると、2019年に神奈川県の石砂山で撮ったものしかなかった。
キンモンガ.JPG



















2021年9月13日 埼玉県(丘陵外) チョウ目アゲハモドキ科 キンモンガ

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石垣で カエルとトカゲの子供たち [自然]

山の続き。
石垣である虫を探してみたが、短時間なので残念ながら見つけられず。
そもそもここにいるかどうかも・・・。

その代わりに見つかった「ニホンアマガエル」。
丘陵のfieldでは生息は局地的でめったに見られない。
カメラを取りに行って戻ったらどこにいたのかさっぱり見つからずに往生した。
ニホンアマガエル0910-1.JPG



















まだ小さい子供だがお腹ぷっくり栄養状態は良いようだ。
石垣には様々な餌になる虫たちが集まってくるレストラン。
だがこの時は苔の生えた隙間でじっと動かずにいた。
こうなると体の色と模様が保護色となり本当に見つからないのだ。
ニホンアマガエル0910-2.JPG





























このレストランには他にも小さなお客様がいた。
青く煌びやかに輝く尻尾が美しい「ヒガシニホントカゲ」の幼体。
ヒガシニホントカゲ0910-1.JPG



















アマガエルとは異なりこちらはとにかく活動的。
石垣の上を動き回って餌になる虫を探していた。
あちこちに虫の残骸があったが、彼らのしわざなのだろう。
ヒガシニホントカゲ0910.JPG



















2021年9月10日 埼玉県(丘陵外)無尾目アマガエル科 ニホンアマガエル、有隣目トカゲ科 ヒガシニホントカゲ

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山で出会った虫 [季節]

久しぶりに山に来たので普段fieldで見ない虫がいないかとちょこちょこ気にかけていたところに、赤いハナカミキリのような虫が目の前のヒノキの実生にとまった。
ここに来てすぐに、さてこれはヒノキかサワラかと白い気孔の形をチェックするとY=卑猥なヒノキだった。
ちなみにサワラはXなのだ。
アカハナカミキリ0908.JPG



















かなり期待したが、結果は残念ながらfieldでもよく見られる「アカハナカミキリ」だった。
それにしても正面顔はまるで極悪人だ。
アカハナカミキリ0908-1.JPG



















足元に見たことの無いムシヒキアブの仲間がとまった。
おおっ、これは期待大だと思って調べたら、特に珍しくはなく平地でも見られる「ヒメキンイシアブ」という種だった。だが丘陵では見たことが無かったので、こんなムシヒキアブもいるのかと新たな知見となった!
他には時折オオセンチコガネが低空で飛ぶのを見掛けたが全く止まらず。
こちらが屁をこいた時に限って現れたのは偶然だろうか?
ヒメキンイシアブ0908.JPG



















2021年9月8日 埼玉県(丘陵外) コウチュウ目カミキリムシ科 アカハナカミキリ、ハエ目ムシヒキアブ科 ヒメキンイシアブ

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山で出会ったニホンジカ [哺乳類]

昨日の山では滞留していた両側が崖で谷筋になっていて木々の奥から水の流れる音が聞こえていた。
山頂0908-4.JPG



















ふと崖下を見ると動く大きなものがいた。
ん~?
いたのは「ニホンジカ」の若い個体でよく見ると後ろにもう1頭大人のオスがいた。
シカを見るのはいつ以来だろうと考えたが、この数十年見た記憶がなくたいそう久しぶりだった。
ニホンジカ0908-1.JPG



















しばらく様子を見ることにした。
2頭とも生えた低い木の葉や草を夢中で食べていた。
若は背中が痒いのか何度もその場所を舐めていたおかげで、まだ幼い顔をじっくりと見ることだ出来た。
ニホンジカ0908-2.JPG



















さらに後から大人のメスも現れたのだが、いち早くシャッター音に気付いて見ていることがばれてしまった。
耳を立ててじーっとこちらを見ているのでちょっと我慢比べをしてみたが、向こうは微動だにせず。これは負けたなとゆっくり後ろへ1歩下がった瞬間に体を翻しオスも若も後を追って木々の中へと逃げて行った。
暫くして谷の下の方から数回鳴き声が聞こえた。他の仲間に危険を知らせていたのかもしれない。
ニホンジカ0908-3.JPG



















見ると立っている足元にもシカと思われる足跡がいくつも付いていた。
シカの食害が問題となっているが、ここではどうなのだろうか?
ニホンジカ0908-4.JPG



















2021年9月8日 埼玉県(丘陵外) 偶蹄目シカ科 ニホンジカ

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避暑地のアキアカネたち [トンボ目]

今日は休みだがMy fieldの狭山丘陵ではなく、埼玉県南西部の標高500mほどの山の上で1日バイト。
あいにくの曇り空、風が吹いて寒い寒い!
山頂0908-1.JPG



















晴れていれば周りの緑も鮮やかでどれだけ心地良かっただろうと思うが致し方ない。
一番うるさかったのはカケス、他にはシジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、メジロ、キジバト、アオゲラ、コゲラ、ハシブトガラスにキビタキの鳴き声も聞かれた。
山頂0908-2.JPG



















今の時期の山頂にはいるだろうと思って期待していたがやはりいた!
夏の間、山で過ごし成熟して秋に里に降りてくる避暑中の「アキアカネ」。
まだ里のfieldでは見掛けないでいる。

風化した石の上にとまる腹部が色付いたオス。
アキアカネ0908-1.JPG



















あちこちにいたが、みな敏感で近寄らせてくれない。
今日は望遠ズームを持っていたのが良かった。
倒れて朽ちかけた木では後ろの小さな紅葉?がいいアクセントになってくれた。
アキアカネ0908-2.JPG



















メスたちもいたが結局撮ったのはこの1枚だけで、ほとんどがオスばかり。
おい、どこで産まれてどこに帰るんだ?といくつもに声をかけたが、当然返事はない。
とても気になるのだが・・・。
アキアカネ0908-3.JPG



















2021年9月8日 埼玉県(丘陵外) トンボ目トンボ科 アキアカネ

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名は体を表す オオキノメイガ [チョウ目]

昨日朝、職場の扉のガラスにとても小さくつぶらな瞳の蛾がとまっていた。
おおっ、可愛い! とは撮った写真を見ての事で目で見てはわからなかった。
さて誰だか?
プライヤエグリシャチホコ0906.JPG



















表に回って見ると、ん~この大きさと模様は見覚えがあるが思い出せず。
確かで以前blogで紹介したはずと過去記事をめくって見るとあった。
5月に記載した「プライヤエグリシャチホコ」だった。
なるほど年2回発生の2化目。
これでもう忘れないはずだが・・・。
プライヤエグリシャチホコ0906-1.JPG





























1日中照明が付いているトイレの壁では初めて見る黄色が美しい蛾がいた。
翅を開いた大きさは4㎝ほどで「オオキノメイガ」。
ツトガ科のノメイガ亜科の中では大きく黄色いから。
幼虫の食草はヤナギ科と言われるがこの近くにはなく、遠くにイイギリがあるがあまりに遠すぎる。
どこか近くにヤナギ科の何かがあるのだろう。
これだけ覚えやすい名前なので、次に見た時にはすっと出てくるはずなのだが・・・。
オオキノメイガ0907.JPG



















2021年9月6-7日 東京都 チョウ目ヤガ科 プライヤエグリシャチホコ、ツトガ科 オオキノメイガ

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今日の虫は ミツ、コノ、カヤ [季節]

夜中灯りが付いているトイレに行って見ると壁にいたのはキンウワバの仲間。
さて、何ウワバ?
たぶん「ミツモンキンウワバ」だろう。
このトイレの照明はだいぶ前にLEDに替えられたが、それでも居残り蛾が見つかるのは嬉しい!
ミツモンキンウワバ0905.JPG



















今年これだけ赤い赤とんぼを見たは初めてだと思った。
野外卓の上に止まっていた「コノシメトンボ」のオス。
いよいよ秋ですね!
コノシメトンボ0905.JPG



















低層の草地に足を踏み入れると飛び出したちっちゃな「カヤコオロギ」のオス。
そうそう君を探していたのだ!
東京都のRDBで多摩部絶滅危惧Ⅱ類の希少種。
今年も見られて嬉しいなぁ。
カヤコオロギ0905.JPG





























湿地では「ツリフネソウ」が咲き始めた。
お尻のくるりんを撮りたくて横から撮ったら何だかぼてっとアザラシみたいだが、とても魅力的だ!
ツリフネソウ0905.JPG
















2021年9月5日 東京都 チョウ目ヤガ科 ミツモンキンウワバ、トンボ目トンボ科 コノシメトンボ、バッタ目マツムシ科 カヤコオロギ、フウロソウ目ツリフネソウ科 ツリフネソウ

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