SSブログ
バッタ目 ブログトップ
前の10件 | -

再び シブイロカヤキリ [バッタ目]

昨晩、同じ事務所に連勤だったので夜玄関周りのライトを点けて帰った。
そろそろウスタビガが来ないかと思ったのだった。
朝、ワクワクドキドキして入口周りを見て回ったが、残念ながら全く蛾たちの姿は無かった。
照明がLEDに替わってから蛾の飛来数は圧倒的に少なくなった。以前は冬にかけてイチゴキリガなどの稀少なガが見られたのだが・・・。電気代がもったいないと思われる方もいるかもしれないが、稀少な種を確認した時には記録として残し東京都に報告している。
ああっ、残念と思ったその時、扉に変な出っ張りを見つけた。
何かいる!
シブイロカヤキリ1124-1.JPG



















見ると「シブイロカヤキリ」成虫のメスだった。
扉下部にクッション材が貼り付けてありわずかに隙間があって夜間にその隙間に居場所を求めたようだった。
よく知られているクビキリギスに似ているが、頭の突出が弱いのと後ろ脚が短く口の周りが黒い。ジーという鳴き声も似ているが、より低音で聞きなれれば識別は容易だ。
シブイロカヤキリ1124-2.JPG



















上2枚は逆光気味で、順光からだと本来の色で撮れた。
少し前にこのすぐ脇で見つけた幼虫はオスだったので、それとは別個体だった。
シブイロカヤキリは生息域が局所的なのも知名度が低い理由だろう。
職場のスタッフに見せた後、ススキの株元に放たれた。
無事に寒い冬を乗り越えて欲しい!
シブイロカヤキリ1124-3.JPG



















2024年11月24日 東京都 バッタ目キリギリス科 シブイロカヤキリ

nice!(1) 

シブイロカヤキリの幼虫 [バッタ目]

職場インフォーメーションセンター入口のススキを念入りに見ていると、違和感が。
林縁や草はらなどに目を凝らし見まわしているとその景色にそぐわないもの、不自然なものが目にとまる。いつもそうして虫を探している。
この時の違和感はススキの葉裏にとまった「シブイロカヤキリ」の幼虫だった。
緑色のススキの葉に褐色のものが付いているのが不自然だった。

シブイロカヤキリは以前はシブイロカヤキリモドキの名前だったが改名された。
この仲間にカヤキリというのがいて、形が似ており色が褐色でシブイ色なのでこの名が付いたようだ。
モドキというのがなくなったのは良かった!
カヤキリは緑色、大型なので実際には見間違うことは無い。
そういう私は残念ながらまだカヤキリをじっくり見たことが無く、丘陵にはいないので数年来の撮影目標種である。
シブイロカヤキリ1006-1.JPG



















背中に小さな翅があるのでこの個体はまだ幼虫。シブイロカヤキリは成虫で冬を越し、春一番に鳴き声が聞かれる。この幼虫も間もなく脱皮して成虫になるだろう。
バッタやキリギリスの仲間は一部を除いて成虫になると腹部を覆う翅があるが、幼虫の時は翅が無いかあっても小さいので成虫と幼虫の区別ができる。
シブイロカヤキリ1006-2.JPG



















この顔と触角を見ていつも思うのだが、何だかエビ、ザリガニに似ている。食べたらエビのような味がしそう・・・
そう思いませんか?
シブイロカヤキリ1006-3.JPG



















2024年10月6日 東京都 バッタ目キリギリス科 シブイロカヤキリ

nice!(1) 

今年もこの場所にセスジツユムシのメスがいた [バッタ目]

主にヒノキ樹林の林縁にはオカトラノオやヌスビトハギにクズ、まばらにタラノキやススキがはえている。
毎年ここで今の時期に「セスジツユムシ」のメスが見られる。
さて、今年もいるだろうかと牛歩で舐めるように見て歩いた。
クズの葉上でまるで葉脈に似せるかのように脚を広げているのを見つけた。
セスジツユムシメス1002-1.jpg



















まぁ普通に散策していれば全く気付かないだろうし、虫を探していても慣れていないと見つけることは難しいかもしれない。
セスジツユムシメス1002-2.jpg



















少し歩くと今度はススキの葉裏にいた。
頭から翅端まで黄色い筋があるが、これが一見葉脈のようにも見える。
体の色やピンと伸ばした触角、脚もまさに植物と一体化するように進化したのだろう。
今年もここで姿が見られて嬉しい!
セスジツユムシは開けた草地ではなく林縁で見られるので是非探してみて欲しい
セスジツユムシメス1002-3.jpg



















2024年10月2日 東京都 バッタ目キリギリス科 セスジツユムシ

nice!(1) 

久しぶり! アシグロツユムシ [バッタ目]

先のオミズアオの幼虫を観察した後、歩き始めると「ヤマハッカ」が開花していた。
日当たりが良い場所に群生していてかなり前から草丈が伸びていた。
他の場所ではとっくに咲いていて、いつ咲くかと思っていたのだがようやくだ。
ヤマハッカ0930.jpg



















何かが飛んで近くの草にとまったので見ると、久しぶりの「アシグロツユムシ」だった。
アシグロツユムシ0930-1.jpg



















ここ数年ほとんど出会っていなかったのと見つけてもじっくり撮ることが出来なかったので嬉しい!
アシグロツユムシ0930-2.jpg



















黒い触角に白い斑、青い瞳にマスクメロンのようは翅の模様、さらに名の通りの黒い脚。
これだけの特徴を知っていれば、ツユムシやセスジツユムシとは間違いようがないだろう。
アシグロツユムシ0930-3.jpg



















2024年9月30日 東京都 シソ目シソ科 ヤマハッカ、バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ

nice!(1) 

fieldではなかなか見つからないクマスズムシ [バッタ目]

職場で育成しているハンノキに水をやっていたら根元から黒っぽいコオロギが上ってきた。
ん~?誰?
クマスズムシ0912-1.JPG



















正体は「クマスズムシ」のメスだった。
今までも建物周りの灯りや今日のように偶発的にしか見られない。
調査などでfieldで探しても今まで見つかったことが無い。
オスの鳴き声は小さく、この頃は耳鳴りがひどいので紛れてまず聞こえないだろう。
クマスズムシ0912-2.JPG



















枝に付いた枯葉を近づけると乗り移ってくれた。
このまま地面に。
黒い体、触角の一部が白いのと脚の脛節、符節のオレンジ色が特徴だ。
名にスズムシと付くが、分類上スズムシはスズムシ科だがクマスズムシはコオロギ科と異なる。
クマスズムシ0912-3.JPG



















2024年9月23日 東京都 バッタ目コオロギ科 クマスズムシ

nice!(1) 

環境が変わってクルマバッタが! [バッタ目]

丘陵の公園にある小さな丘、以前からアカマツが多くあったがマツ枯れで減ってきたこともあり、数年前にマツ以外の樹木を伐採してマツの実生を育成させる施策を行った。
そのお陰で明るくなりすごい数のマツの実生がグングン成長して環境は一変した。
8月末にその場所を歩いていると足元から大きめのバッタが凄い勢いで飛んで行った。ここでよく見られるのはクルマバッタモドキだが、この時なぜか種を確かめようと思い着地地点を探した。
するとそこにいたのはモドキではなくご本家の「クルマバッタ」だった!
クルマバッタ0824-1.JPG



















東京都では準絶滅危惧種となっていてなかなか出会うことが出来ない種だ。
確かに今の環境はクルマバッタの好む裸地環境だ。
過去にこの辺りでは確認したことが無いのでいったいどこからやって来たのかわからない。
クルマバッタ0824-2.JPG



















今までの経験から突然現れその後消えていく、この種はそんな印象だ。
狭山丘陵のfieldでコンスタントに毎年継続して見られる場所は見つからない。

クルマバッタの魅力は何と言っても歌舞伎役者のような目の周りの隈取だと思う。
体の模様もシンプルで本当にカッコイイ!バッタだ。
クルマバッタ0824-3.JPG



















2024年8月24日 東京都 バッタ目バッタ科 クルマバッタ

nice!(1) 

ヤブキリ幼虫 [バッタ目]

小川沿いで「ミツバツチグリ」が咲いていた
ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴは既に花を見ているので、次はオヘビイチゴとキジムシロかな
ミツバツチグリ0407.JPG



















バッタの仲間も次々に孵化している様子
コバネヒメギスとキリギリスの初令幼虫を見ていたので、そろそろかなといつも見られる職場近くのボケを見てみるといた!
「ヤブキリ」の幼虫
ヤブキリ0407.JPG



















小さいうちはタンポポなどの花で花粉を食べているのが見られるが、ボケの葉上で何を食べているのだろうと疑問に思った。葉?それともボケに付くアブラムシなどなのだろうか?
調べてみようと思う
ヤブキリ0407-1.JPG



















2024年4月7日 東京都 バラ目バラ科 ミツバツチグリ、バッタ目キリギリス科 ヤブキリ

nice!(0) 

トノサマバッタ アスファルトの路面に産卵する [バッタ目]

今日も秩父の山で空を見上げていた。
朝から周りの放棄された畑でパタパタパタと音を立てて飛ぶ「トノサマバッタ」たちがたくさんいて、道路にも飛び出ていた。
ふと足元を見るとそのトノサマバッタがいた。
近付いても全く動かず、ああっ、気付かず踏んでしまったか?と見ると特にへしゃげてはいない。
よく見るとお尻あたりから黄色いものと白い泡が出てきた・・・
ああっ!やはり踏んで内臓が出てしまったかと思ったが、よくよくそれを見るとなんか違う。
トノサマバッタ1114-1.JPG



















どうやら産卵を始めたようでそのために動けなかったみたい。
トノサマバッタ1114-2.JPG




















細長く黄色いのが卵でその周りを白い泡が覆っている。
さらに卵と泡が増えていった。
トノサマバッタ1114-3.JPG



















暫くすると産卵が終わったようでお尻を上げて、道脇の畑に飛んで行ってしまった。
オイオイ!
こんな道の上の卵は車に轢かれてしまうだろうといっても後の祭り。
仕方が無いので、畑に穴を掘り卵塊を穴に入れて浅く土をかけておいた。
卵を包んでいた泡はスポンジのようで、つまむと卵ごと持ち上げられた。
孵化まで卵を乾燥から守ってくれるのかもしれない。

こんなところに産んで無責任な、なんで俺が・・・と思いつつも、来春孵化してくれたらとちょっとした期待をした。
トノサマバッタ1114-4.JPG




















2023年11月14日 埼玉県(丘陵外)バッタ目バッタ科 トノサマバッタ

nice!(1) 

葉隠れの術 セスジツユムシのメス [バッタ目]

オギの葉を見ていると、カラスウリの葉が覆った隙間に「セスジツユムシ」のメスがいた。

写真ではフラッシュで姿が見えるが、葉の陰になっていてよく見ていなければ見つからなかっただろう。
セスジツユムシメス0926-1.JPG



















葉をそっと持ち上げるとさっと俊敏に飛び降りた。
見ると左後ろ脚が欠損していた。
敵に襲われたのだろうか?
身を隠す巧みな技を持っているのにいったい何があったのか、知りたいところだ。
セスジツユムシメス0926-2.JPG



















すぐ近くに両脚のそろったメスがいた。
翅の赤いワンポイントはダニ。
この夏ダニに食いつかれた身としては、妙に心がざわついた。
セスジツユムシメス0926-3.JPG



















2023年9月26日 東京都 バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ

nice!(0) 

林縁のオギにハヤシノウマオイ [バッタ目]

水辺で「ミゾソバ」が咲き始めた。
金平糖のような似た花は他にもママコノシリヌグイやアキノウナギツカミがあるが、葉の形を見れば識別は容易だ。ミゾソバは葉の形が牛の顔に似ている事からウシノヒタイとも呼ばれる。
ミゾソバ0926.JPG





























セセリチョウの仲間も姿が多く見られるようになってきた。
東京都では希少種の「オオチャバネセセリ」。
オオチャバネセセリ0926.JPG



















林縁のオギの葉裏に「ハヤシノウマオイ」がいた。

お尻に長い剣のような産卵器があるのでメスだが、オスはすいーっちょん♪と鳴く。
文部省唱歌 虫の声でも歌われているが鳴き声を聞いたことがある方は少ないかもしれない。
ハヤシノウマオイ0926-1.JPG



















夜のライトトラップやコンビニなどの灯りに集まる虫を食べに来ているのを見かけることもある。
ハヤシノウマオイ0926-2.JPG





























2023年9月26日 東京都 ナデシコ目タデ科 ミゾソバ、チョウ目セセリチョウ科 オオチャバネセセリ、バッタ目キリギリス科 ハヤシノウマオイ

nice!(0) 
前の10件 | - バッタ目 ブログトップ