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ヤマクダマキモドキ [バッタ目]

今日は仕事で秩父市の三峰へ。
車でおおよそ2時間半のちょっとしたドライブだ。
このところの夜の冷え込みで下界より紅葉が進んでいた。
陽射しは暑いほどだが空気は冷たく心地良い。
紅葉1031-1.JPG



















夕方には山で陽が遮られ紅葉が道のようになっていた。
もう少しすればもっと奇麗な道になりそうだ。
紅葉1031-2.JPG





























昼、足元に飛んで来たのは前脚に赤みのある「ヤマクダマキモドキ」。
この少し前にも緑色の足の長いバッタの仲間がふわりと飛んでいった。
着地場所を探したが見つからなかったのだが、恐らくクダマキモドキだったのだろう。
ヤマクダマキモドキ1031-1.JPG



















夜の寒さで弱っているのか?
動きが非常に緩慢だったが目つきは鋭い。
ヤマクダマキモドキ1031-2.JPG



















空には「ヤマクマタカモドキ」ではなく「クマタカ」が舞っていた。
ちょっと構図がずれてしまったがご愛敬!
今日で10月も終わりだなぁ。
クマタカ1031.JPG



















2022年10月31日 埼玉県秩父市 バッタ目ツユムシ科 ヤマクダマキモドキ、タカ目タカ科 クマタカ

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産卵かと思ったら・・・ アシグロツユムシ [バッタ目]

山で舗装路を歩いているとあしもとのわずかな草からバッタが飛んだ。
その姿からツユムシの仲間だなとわかった。
道路に設置されたキャッツアイにとまったので見ると、今年初の「アシグロツユムシ」成虫のメスだった。
fieldでも見られ、このところ探していたが見つからずにいた。
アシグロツユムシ0930-1.JPG






















撮っていると産卵器の先から何か出している様で、おっ、こんなところに産卵しているのかと。
でも色が黒っぽく、卵は普通白いのでは、いやいや、同じツユムシ科のヒメクダマキモドキは褐色だったなぁなどと思い興味深く見ていた。
アシグロツユムシ0930-3.JPG






















撮った写真を見返していると、一つ前の写真にこの黒いものがお尻の先から出ているのがあった。
これは見落としていたのだが、ここから出ているということは卵ではなくうんちだ。
ではうんちに産卵器を突き付けて何をしているのかと色々考えたが、ひょっとしたら出したうんちを産卵器で取って擦り付けていたのではないか。
アシグロツユムシ0930-2.JPG






















でもうんちが落下した場面やうんちを産卵器で取った場面を見ていないので何とも言えない。
卵かとちょっとドキドキしたが、拍子抜けでそれは大きな間違いだったことは確かである!
アシグロツユムシ0930-5.JPG






















2022年9月30日 埼玉県(丘陵外) バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ

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赤米とハネナガイナゴ [バッタ目]

昨日の休みは午前中家事をこなして午後からfieldの谷戸へ。
久しぶりに田んぼを見ると赤米が穂を出していた。
赤米0914-1.JPG



















他の稲は既に頭を垂れていたが、赤米はこれからのようだ。
赤米0914-2.JPG



















そんな田んぼを見ていると、「ハネナガイナゴ」がいた。
ここにはハネナガイナゴとコバネイナゴの2種が見られるが、ハネナガの方が早くに成虫になり遅れてコバネの成虫が見られるようだ。
ハネナガイナゴ0914.JPG



















品種は忘れたが、頭を垂れた普通の稲にもたくさんのイナゴたちが。
秋もいよいよ深まってきたなぁと思ったのだった。
ハネナガイナゴ0914-2.JPG



















2020年9月14日 東京都 バッタ目バッタ科 ハネナガイナゴ

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我が家の今朝の居残り組は 飛んで来たクマスズムシ! [バッタ目]

朝、仕事に行こうと玄関を開けると目の前の廊下に小さな黒い虫がいた。
ぼんやり見える形からこれは恐らくコオロギの仲間。
メガネをかけるとおよそ十年ぶりに見る「クマスズムシ」のメスだった。
即、捕獲してとりあえず仕事に出掛けた。

一昨日、昔撮ったコンデジの写真を整理していて、当時の夜の職場の灯りに来たクマスズムシを仕分けしたところだった。
何ともな偶然。
クマスズムシ0910.JPG



















クマスズムシはコオロギ科に属する種で、クマの名の通りスズムシをごっつくしたような見た目だがスズムシはマツムシ科なので分類は異なるのだ。
本州、四国、九州、対馬、八丈島、南西諸島(沖縄島以北)に生息し、オスの翅はスズムシによく似ている。
バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑では「夜にネネネネ・・・と高い声で弱く鳴く」とあるが実際には聞いたことが無い。
クマスズムシ0910-1.JPG



















家は2階でクマスズムシが階段を上がってくるはずもない。
見ると腹端から伸びた後翅が見られ、昨夜に灯りに飛んで来たようだ。
コオロギの仲間の多くは羽化した時には後翅があり飛ぶことが出来る。
しばらくすると後翅は抜け落ちてしまうようだ。
家の周りにもクマスズムシがいることがわかり嬉しいなぁ!
今までメスした見たことが無いので、是非スズムシによく似たオスを見てみたいものだ。
クマスズムシ0910-2.JPG



















2022年9月10日 埼玉県 バッタ目コオロギ科 クマスズムシ

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2化目のヒナバッタ [バッタ目]

草陰から顔を出していたのは「ヒナバッタ」。
翅が小さいので幼虫だ。
ヒナバッタは卵越冬だが、卵越冬のバッタの中ではいち早く5月には成虫が現れる。
その成虫たちが産んだ卵が孵化してこれからの時期2化目として成虫となるのだ。
ヒナバッタ0824-1.JPG



















こちらは既に成虫になったオス。
オスは小さく腹部がオレンジ色なのが特徴。
ヒナバッタ0824-2.JPG



















メヒシバの穂にいたのはメスだった。
うんち中で落ちるのを待ったが諦めた。
一見よく似たクルマバッタモドキがいるが、モドキは複眼に横縞の模様がある。
一方、ヒナバッタには模様が無いのでどちらかなと迷った時は目を見るといい。
ヒナバッタ0824-3.JPG





























2022年8月24日 東京都 バッタ目バッタ科 ヒナバッタ

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そろそろオンブバッタ [バッタ目]

田んぼ脇の林縁では「ミズヒキ」が開花中。
上から見ると赤、下から見上げると白い花。
だから水引。
ミズヒキ0824.JPG





























その傍らにはキツネノマゴの群落があった。
小さなピンク色の花に来ていたのは「イチモンジセセリ」だった。
このところたくさん見られるようになった。
今の時期見られる色合いが似たセセリチョウは他にチャバネセセリ、オオチャバネセセリがいる。
視力が落ちて裸眼では翅の白斑が全く見えないので、確認するにはファインダーをのぞいたり撮った写真を確認したりと面倒である。オオチャバネセセリなら埼玉県や東京都では絶滅危惧種だ。
イチモンジセセリ0824.JPG





























キツネノマゴの葉上に小さなバッタを見つけた。
「オンブバッタ」だったがあまりに小さいので幼虫だろうと思ったが、撮った写真を見たらお尻の先まで翅がある成虫だった。こんなに小さくて成虫なら間違いなくオスだろう。
バッタの仲間はフキバッタの仲間を除いて、おおむね翅が無いか小さな翅があるのが幼虫で腹部を覆う翅があるのが成虫だ。キリギリス科やコロギス科などにも例外の種がある。
オンブバッタ0824-1.JPG



















近くには大きなオンブバッタがいた。
これは成虫だろうと撮った写真を見ると、翅が短い・・・。
この大きさで翅が短いのでメスだった。
年1回の発生で秋に成虫になり耐寒性もあり12月に入っても見られる。
オンブバッタ0824-2.JPG



















2022年8月24日 ナデシコ目タデ科 ミズヒキ、シソ目キツネノマゴ科 キツネノマゴ、チョウ目セセリチョウ科 イチモンジセセリ、バッタ目オンブバッタ科 オンブバッタ

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ハネナガイナゴとナガコガネグモ [バッタ目]

田んぼの畔を歩くと次々と「ハネナガイナゴ」が田んぼに向かってダイブ!
その数たるやすさまじいものだ。
その様を撮りたいと思いながらもなかなか実現できない。

秋を実感する膨らんできたイネの穂上に、まさに稲の子。
ハネナガイナゴ0824-1.JPG



















こちらでは交尾中のカップルがいた。
メスはお尻を曲げているので腹部が無いように見え、さらにハネナガに!
ハネナガイナゴ0824-2.JPG





























田んぼの中のあちこちには危険な「ナガコガネグモ」のトラップが張り巡らされている。
トラップにつかまり糸でぐるぐる巻きにされるハネナガイナゴ。
ああっ、こうなってはもうどうしようもない。
ハネナガイナゴ0824-3.JPG



















田んぼはイナゴたちの生活の場であるが、それらを狙うナガコガネグモたちもまたしかり。
同じくの「シオカラトンボ」も餌食となっていた。
ナガコガネグモ0824-1.JPG



















まだ未熟なコガネグモがイネの株の間で巣を張っていた。
これだけたくさんの獲物がいるので、すぐに大きく成長するだろうなぁ。
一瞬たりとも気を抜けない生き物たちの日常は、自分に置き換えればちょっと想像がつかない恐ろしい世界だ。
ナガコガネグモ0824.JPG



















2022年8月24日 埼玉県 バッタ目バッタ科 ハネナガイナゴ、クモ目コガネグモ科 ナガコガネグモ、トンボ目トンボ科 シオカラトンボ

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チガヤの食痕を探せ! カヤコオロギ [バッタ目]

先日訪れた場所でスズメバチたちの巣の撮影の他に2種の希少種を見ることが目的だった。
生息しているススキ、チガヤの草地で時間をかけて探した。
メドハギにしがみついていた「ツチイナゴ」の幼虫。
夏の幼虫時期は緑に紛れるためほとんどが緑色だが、この個体は褐色を帯びていた。
越冬する成虫が褐色なのは、冬枯れの草に紛れるためだろう。
ツチイナゴ0815.JPG





























足元からは飛び出したのは「トノサマバッタ」の幼虫。
目とその後ろにかけてある白線と盛り上がった背中が特徴だ。
トノサマバッタ0815.JPG



















草の中からは「モンキチョウ」。
傷みの無い奇麗な翅、ここには幼虫の食草がある事から羽化したばかりの個体もしれない。
モンキチョウ0815.JPG



















お目当ての一つがようやく見つかった。
チガヤの草地で見られる大きさ1㎝ほどのマツムシ科に属する「カヤコオロギ」だ。
これはお尻の先に長い産卵器があるのでメス。
カヤコオロギ0815-1.JPG



















メスばかりが目についたがやっと見つけたオス。
短い翅があるが発音器が無いので鳴かないコオロギだ。
葉の中央寄りを食べる食痕が特徴的で、この食痕があればいる証拠。
写真の右上、葉が交差した下側の葉にその食痕が僅かに見えている。
チガヤ草地の減少により東京都のこの地域では絶滅危惧Ⅱ類、埼玉県の全県評価では絶滅危惧ⅠB類と種の存続が危惧されている。
ここで探していたもう1種の希少種は残念ながら見つからなかった。
カヤコオロギ0815-2.JPG



















2022年8月15日 東京都 バッタ目バッタ科 ツチイナゴ、トノサマバッタ、マツムシ科 カヤコオロギ、チョウ目シロチョウ科 モンキチョウ



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ショウリョウバッタとショウリョウバッタモドキ [バッタ目]

スズメバチの巣を見に行った際にススキの草地で見つけた「ショウリョウバッタ」のメス。
日本で見られるバッタの仲間でタイワンツチイナゴ、トノサマバッタと共に最大級の大きさだ。
ショウリョウバッタ0815-1.JPG



















近くでオスも発見。
体の大きさはメスの半分くらいで、飛ぶときに翅と脚をこすり合わせてキチキチ♪と音を出すことからキチキチバッタとも言われる。メスに比べて体が小さく軽いため良く飛ぶ。
ショウリョウバッタ0815-2.JPG



















近くにショウリョウバッタによく似た「ショウリョウバッタモドキ」がいた。
似ているからモドキだが、モドキとは可哀想な名前だといつも思う。
ススキやチガヤなどのイネ科の草地で見られ、メスでもショウリョウバッタのオスほどでオスはさらに小さい。
こちらは大きさから恐らくメスと思われた。
ショウリョウバッタモドキ0815-1.JPG



















メスに比べてスリムなオス。
生息場所が局所的で、近年ススキやチガヤが減っている事から以前東京都レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されていたが、2020年版では見直されて指定から外れた。
埼玉県レッドデータブック2018では同様の理由で全県評価で準絶滅危惧2型に指定されている。
ショウリョウバッタモドキ0815-2.JPG



















2022年8月15日 東京都 バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ

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セスジツユムシのオスはどこに? [バッタ目]

このところfieldに出ていないので、4年前にさかのぼって「セスジツユムシ」のメス。
なぜ4年前か?きりがいい所で5年前の写真を探したが、14日前後に写真を撮っていなかったので。
fieldの林縁で良く見られるのが「セスジツユムシ」なのだが、いつもばメスばかりが見つかりオスをなかなか見ることが出来ないでいる。

オスはどこにと思っていたが夏早々に成虫になり、メスが目立つ頃には姿を消しているのではないだろうか。
今年は是非探してみたい。
今なら間に合うに違いない!
ツユムシ♀.JPG





























2022年8月(記載日) 東京都 バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ

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