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忍法 隠れ身の術! シブイロカヤキリ [バッタ目]

ススキの原っぱを歩いていると、茎が折れてお辞儀しているススキの穂の中に違和感が。
よく見ると流線型の形をした何かが隠れている。
ははぁん、奴だな!
シブイロカヤキリ1024-1.JPG



















近付いてよく見ると、思った通り「シブイロカヤキリ」の幼虫だった。
キリギリスの仲間で似た種に知名度の高いクビキリギスがいるが、クビキリギスは口が赤く後ろ脚が長いのに対してこの種は口が黒く後ろ脚が短いのが特徴でようく見れば見分けられる
シブイロカヤキリ1024-2.JPG



















さらにアップで見ると何だかエビのように見えてきた。
ススキの穂に隠れているが、体色や触角も長いのでまさにエビ!
茹でると赤くなるだろうか?
想像すると可愛そうに思えるが、エビはそう思えないところが虫とエビの違いなのか?
シブイロカヤキリ1024-3.JPG



















2020年10月24日 東京都 バッタ目キリギリス科  シブイロカヤキリ

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成虫越冬するタイワンクツワムシ [バッタ目]

宮崎で見た直翅類。
南方系のツユムシの仲間かと期待したが、よく見るとどうやら関東でもおなじみの「サトクダマキモドキ」だろう。
前脚にちょっと赤みがあるが、ヤマクダマキモドキほどでもなさそうだ。
サトクダマキモドキ0929.JPG



















葉を糸で綴った巣を作るのはチョウやガの仲間に多いがこの主は?
コバネコロギス0929-0.JPG



















こちらもmy fieldでも見られる「コバネヒメギス」のしわざだ。
器用に上部の葉を切り糸で綴り合わせた巣はとても印象的だ。
中から出てきたのはお尻の産卵器が可愛いメスだった。
せっかく作った巣を壊して、ごめんごめん!
それにしてもバッタの仲間が糸を吐いて葉を綴るなんて、不・思・議。
コバネコロギス0929.JPG



















ご当地南方種の「タイワンクツワムシ」の幼虫がいた。
この種は関東では見られない。
この時期こんな大きな幼虫なら越冬形態は?
バッタ・コオロギ・キリギリス図鑑で調べてみると成虫越冬。
納得だ。
こちらでも見られるクツワムシは卵越冬なので、一見よく似ているが生態は異なる。
それにしてもいかつい顔つきでちょっと怖い・・・・
タイワンクツワムシ0929.JPG





























2020年9月29日 宮崎県 バッタ目ツユムシ科 サトクダマキモドキ、コロギス科 コバネコロギス、クツワムシ科 タイワンクツワムシ

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ショウリョウバッタモドキとセスジササキリモドキ [バッタ目]

今朝洗濯をしたら何やら洗濯槽でカラカラと音がしていたが、ズボンのボタンだろうと気にしなかった。
終わって槽の底を見ると何とUSB。
そういえば昨日、ズボンの小さなポケットに入れて職場から持って帰っていた。
それほど重要なファイルは保存していなかったと思ったが、取り敢えず洗濯物と一緒に干して乾いたであろうとパソコンに挿してみた。
ああっ、無事問題なく読み込めてホッとした。
この夏、服と一緒に一番多く洗濯してしまったのがボールペンで、最悪インクがシャツなどに付いて洗っても取れなくなっているので気を付けていたのだが・・・。以前は歩数計をダメにしてしまった。

昨年、手違いで職場周りのススキが全て刈られてほとんど見られなくなっていた「ショウリョウバッタモドキ」だが、今年は再び姿が見られるようになった。
ショウリョウバッタモドキ0905-1_1.jpg



















東京都では絶滅危惧種なので、生息環境の保全は重要である。
ただ、市街地のススキの生えたちょっとした空き地などでも見つかるので以外にたくましいのかも知れない。
ショウリョウバッタモドキ0905-2_1.jpg



















暗い林内を歩いていると足元に飛んで来た赤い眼をした「セスジササキリモドキ」。
このところ遭遇する機会が多く嬉しい出会いだ。
ササキリモドキ科に属する樹上性で目にすることが少ない。
雑木林に近いコンビニなどでは、灯りに来ているのを見ることがある。
セスジササキリモドキ0904_1.jpg



















こちらも時折見掛ける「ヤブキリ」のメス。
出会うのはほとんどがメスでそろそろ出現期も終わりだろう。

そういえばキリギリスの声もいつからだかすっかり聞かれなくなってしまった。
寂しいが虫たちの季節も夏から秋に
ヤブキリ0903.JPG



















2020年9月 東京都 バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタモドキ、ササキリモドキ科 セスジササキリモドキ、キリギリス科 ヤブキリ

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このシルエットは! ハヤシノウマオイ [バッタ目]

小川沿いの日陰のオギの葉裏に見覚えのあるシルエットが。
ハヤシノウマオイ0820-1_1.jpg





























そこにいたのは「ハヤシノウマオイ」のメスだった。
翅の端から立派な産卵器が見える。
ハヤシノウマオイ0820-2_1.jpg



















顔をじっくり見てみると、何ともいけず(意地が悪い)そうな目をしている。
脚の長い棘は肉食性の証だ。
ハヤシノウマオイ0820-3_1.jpg



















背中側から見てみると意外と目の印象が違いなかなかのおとぼけだった。
頭部から背中の斑の色も褐色かと思っていたがピンクがかった奇麗な色。
オスはスイッチョン♪という鳴き声で知られるが、鳴かないメスは翅に発音器が無い。
ハヤシノウマオイ0820-4_1_1.jpg



















以前に撮った、夜翅を開いて鳴くハヤシノウマオイのオス。
背中の大きな発音器が見て分かる。
ハヤシノウマオイ0820-5_1.jpg



















2020年8月20日 東京都 バッタ目キリギリス科 ハヤシノウマオイ

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まるで隠れ身の術 ハラヒシバッタ [バッタ目]

いつものジャヤナギの幹に「ハラヒシバッタ」がいた。
さっと通り過ぎればまず見つけることが出来ないほど樹皮に同化していた。
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幹に生えた苔の色が体に散りばめられているところが絶妙だ。
ヒシバッタの仲間は種の中でも色や模様の個体変異が大きく、地域によっても多種多様で固有種も多く見られ同定が厄介なバッタだ。
前胸に棘がなく翅も短いこと、似た種にモリヒシバッタがいるが北海道大学出版会のバッタ・コオロギ・キリギリス図鑑で分布が愛知県~岡山県となっているのでハラヒシバッタとしたがどうだろうか?
ハラヒシバッタ0806-2_1.jpg



















自分の体の色や模様と似ている場所にいるのは、本当にそれを知っているのではないかと思ってしまう。
キノカワガなどもそうだがとても不思議だ。
ハラヒシバッタ0806-3_1.jpg



















2020年8月13日 東京都 バッタ目ヒシバッタ科 ハラヒシバッタ

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ツユムシの幼虫たち すくすくと [バッタ目]

林縁でハゴロモを見ているとすぐ傍らに「アシグロツユムシ]の幼虫がいた。
近付いても俊敏に逃げることが無く、あまり動かないのでなかなか気付かない。
アシグロツユムシ0731-1.JPG



















体の模様は若齢幼虫特有の黒斑がまだあるものの目立つ大きさになってきた。
今月の終わりには成虫が見られるだろう。
アシグロツユムシ0731-2.JPG



















ヌスビトハギの葉上でアシグロ幼虫よりだいぶ大きな「セスジツユムシ」の幼虫を見つけた。
こちらも人がすぐそばを通っても微動だにせずじっとしていたが、触角を閉じて警戒のポーズ。
ツユムシはよほど擬態に自信があるのだろうか・・・。
セスジツユムシ0731-1_1.jpg



















オスの成虫は早ければ今月中旬には姿が見られる。
虫たちの成長を見ていると季節は進んでいるなぁと実感させられた。
セスジツユムシ0731-2.JPG



















2020年7月31日 東京都 バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ、セスジツユムシ

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コバネヒメギスとヒメギスと [バッタ目]

今の時期、乾燥した草地で見られるキリギリスの仲間に翅の小さな「コバネヒメギス」がいる。
ヒメギスに似ているが名前の通り成虫でも翅が小さい。
幼虫の時期から腹部下側が黄褐色、黄緑色をしているのでヒメギスと見分けられるようだ。

これはオスだがよく見ると小さな翅に発音器があることから立派な成虫だ。
小さな声でチリ、チリ♪と鳴く。
コバネヒメギス.JPG



















こちらメスにもオスよりさらに小さな翅がある。
コバネヒメギス0710-2.JPG



















湿地や田んぼの畔で見られるのが「ヒメギス」。
褐色型と緑色型があり翅の長い長翅型も見られ、オスはシリシリシリ♪と鳴く。
平地ではほぼ本種だが、山地には近似種がおり識別には注意が必要だ。
ヒメギス0710-1_1.jpg



















頭頂部から背中、翅にかけて緑色の緑色型。
翅をこすり合わせて鳴いていた。
ヒメギス0710-2.JPG



















コバネヒメギスがいた近くのクズの葉上で、片方の後ろ脚をなくした「キリギリス」が体を日に向けて日光浴中だった。雨が一旦止んで晴れ間が出たおかげであちこちでこの姿が見られた。
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2020年7月10日 東京都 バッタ目キリギリス科 コバネヒメギス、ヒメギス、キリギリス

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昆虫は皮を脱いで大きくなるのだ [バッタ目]

7月に入りヤブキリたちもすっかり成虫になってあちこちからシリシリシリ♪と鳴き声が聞かれるようになった。
5月末、「ヤブキリ」の脱皮の瞬間に出会っていた。
昆虫は人間など哺乳類と異なり、外骨格という固い鎧をまとっているため大きくなるためにはその鎧を脱がなければ成長できない。
種によって何回脱げば大人になれるかは様々だ。
多くは脱いだ殻を食べているようで美味しいのか?栄養があるのか?
ヤブキリ0531.JPG



















先日はツバキの葉裏で「オオカマキリ」が脱皮していた。
脱皮した体は柔らかく、カマキリとてもっとも無防備で危険な瞬間だ。
セレンゲティで水を飲むキリンを思い出す。
オオカマキリ0712.JPG



















昆虫が成虫になるための最後の脱皮を羽化という。
以前に撮った羽化して間もないオオカマキリはまだ翅が伸びていないちょっと変わった姿だった。
オオカマキリ.JPG





























バッタ、カマキリ、カメムシの仲間など幼虫時代と成虫の姿がほとんど変わらず棲む場所も食べ物も同じ昆虫が脱皮して成長する様を不完全変態という。
一方、チョウやコウチュウ、ハエ、ハチなど幼虫時代と成虫の姿が一変して棲む場所や食べ物も変わる種は、成虫になる前に蛹というステージがありこれらは完全変態と呼ばれる。食べ物が変わることから口や体の構造が全く異なり幼虫と成虫が共通して持つ基本的な器官以外はすべてが再構築されるというすごいことが行われるのだ。

前者は幼虫時代と食べ物が同じなので成虫になっても探す手間はないが、たくさんの個体がいれば食べ物が無くなったりその場所に何かあれば全滅するリスクがある。
一方後者は、幼虫時代と食べ物が異なるので自ら探しに行かなければならないが、飛翔能力が高く前者のようなリスクは無い。また蛹になることで寒さを乗り越えられる。

昆虫の進化の過程では、不完全変態から一部が完全変態に進化したと考えられているようだ。
蛹のステージがない不完全変態のトンボの仲間は、幼虫と成虫では食べ物は共に肉食だが飛翔能力が高く棲む場所が異なるという点で合致しないし、紙を食べるシミなどは幼虫と成虫の姿が全く変わらない無変態と呼ばれる種もいて色々面白い。

と気付けば長々と書いてしまったが、最後は不完全変態の「エビイロカメムシ」の若齢幼虫を見つけたので貼っておく。今までにも何度も書いているが、幼虫の時はこの色、形、とても愛らしいが、成虫になると全く普通のカメムシになってしまうところが残念で仕方がない・・・。まぁ、あくまで個人的な好みなのだが。
成虫の姿をご存じない方は是非検索して欲しい。
エビイロカメムシ0712_1.jpg



















東京都 バッタ目キリギリス科 ヤブキリ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、カメムシ目エビイロカメムシ科 エビイロカメムシ

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ヤブキリ黒化型 [バッタ目]

先日、草原から「チョン・ギース」というキリギリスと樹上から「シリシリシリ」というヤブキリの鳴き声を同じ日に今年初めて聞いた。
ヤブキリの鳴き声は知名度が低いが、キリギリスの声は夏の風物詩、どちらもいよいよ季節を実感させてくれた。

カラムシの葉上で「ヤブキリ」のオスの成虫を見つけた。
背中と脚が黒い黒化型だ。
ヤブキリ黒化型0623-1_1_1.jpg



















普段よく見かけるのは体全体が緑色だが、丘陵ではこのタイプも見ることができる。
だがこれほど黒がはっきりした個体は久しぶりに見たような。
ヤブキリ黒化型0623-2.JPG



















足元の小さな葉上にいたのは「ヨツボシヒラタシデムシ」だった。
死骸やミミズなどを食べる雑木林の掃除屋さんだが、オオヒラタシデムシがいつも地面を徘徊しているのに対して、この種はこうして植物の葉上でも見られるのは競合しないように進化したのだろうか?
ヨツボシヒラタシデムシ0623_1.jpg



















2020年6月23日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヤブキリ、コウチュウ目シデムシ科 ヨツボシヒラタシデムシ

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草はらの小さなバッタたち [バッタ目]

田んぼ近くの草はらにしゃがんであたりを見渡して見ると葉陰から小さな顔がこちらを見ていた。
尖った頭と長い触角。
さて、誰の顔?
正体を確かめようと近づくとぴょんと跳ねて 行ってしまった。
ホシササキリ0618-1.JPG



















近くには少し大きなのがいた。
なるほど、背中に褐色の筋がある「ホシササキリ」の幼虫だった。
お尻に小さな産卵管が見えているのでメス。
ホシササキリ0618-2.JPG



















こちらにはもっともっと小さなのが。
短いしましまの触覚に意地悪そうな目つき。
きっと、「ハネナガイナゴ」の幼虫だろう。
ここにはコバネイナゴもいて若齢は見た目には判断できないが、例年ハネナガイナゴの成虫の方が早く現れるので
勝手にハネナガとした。
ハネナガイナゴ0618.JPG





























離れたところで見つけたのは「オオカマキリ」の幼虫。
大きさからホシササキリの幼虫を捕まえるのは無理そうだが、ハネナガイナゴの幼虫は餌食になりそう。
食うもの食われるもの、果たしてそれぞれ生き抜くことが出来るだろうか?
オオカマキリ0618.JPG



















2020年6月18日 埼玉県 バッタ目キリギリス科 ホシササキリ、バッタ科 ハネナガイナゴ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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