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春の花 [植物]

4日前、fieldを歩いて蕾や花を咲かせていた植物たち。
少し前から林縁で下向きの可憐な花を咲かせていた「モミジイチゴ」。

美しく控えめな花の印象だが、藪漕ぎをすると茎の棘が厄介だ。
モミジイチゴ0319.JPG



















こちらも林縁で蕾をつけていた「コバノガマズミ」。
よく似たガマズミより少し早く開花する。
コバノガマズミ0319.JPG





























水辺でたくさんにょきにょき生えていた「ツクシ」たち。
スギナの胞子茎。
スギナ0319.JPG



















田んぼを覗くとたくさん咲いているタネツケバナの間にまだ少数派の「タガラシ」。
田んぼ雑草として農家の方からは厄介者かもしれないが、可愛い花だ。
タガラシ0319.JPG



















湿地でタチヤナギが黄色い花を咲かせていた。
青空とコナラの芽吹きと共に春ならではのいい色合い。
タチヤナギ0319.JPG



















林内では「クロモジ」も咲いていた。蝋細工のような小さな花は魅力的だ。
花の上には間もなく開くであろう新葉も自己主張。
クロモジ0319.JPG





























例年花が見られる場所で淡いピンク色の「エイザンスミレ」も見頃となっていた。
毎年盗掘が絶えないが、今年は過去のピークには及ばないもののたくさんの花を咲かせていた。
エイザンスミレ0319.JPG



















知る限り唯一ここでしか見られない白く大きなカタバミ、「カントウミヤマカタバミ」。
フェンスの中で群生しているので安心だが、今年はフェンスの外まで出て咲いていた。
こうなると盗掘される可能性が高いが、無事であって欲しい!
カントウミヤマカタバミ0319.JPG



















2023年3月19日 東京都 バラ目バラ科 モミジイチゴ、マツムシソウ目ガマズミ科 コバノガマズミ、トクサ目トクサ科 スギナ、キンポウゲ目キンポウゲ科 タガラシ、キントラノオ目ヤナギ科 タチヤナギ、スミレ科 エイザンスミレ、クスノキ目クスノキ科 クロモジ、カタバミ目カタバミ科 カントウミヤマカタバミ

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ウスギモクセイの実がなっていた [植物]

職場の公園の南門にある「ウスギモクセイ」。
秋にキンモクセイに似た薄黄色の花を咲かせて甘い香りを漂わせる。
何気にみて見ると、んん~。
たわわに凄い数の2㎝ほどの実がなってる!
もう長い間この木の花は見ているが、花の後は見ていなかったからか初めて見て驚いた。
今までもこんなに実をつけていたのだろうか?
ウスギモクセイ0318-1.JPG



















よく見るキンモクセイは雌雄異株で日本にはオス株しかないので実が付かない。
ウスギモクセイも雌雄異株だが日本には両株がありメス株には実がなる。
ということはこの木はメス株だったようだがメス株にはメス花しか咲かないと思っているのだが、近くにオス株があり受粉したのだろうか?それとも両性花。
熟すと紺色になるそうなので、これからも時々見てみたい!
ウスギモクセイ0318-2.JPG



















この日もう一つ驚いたのは、なんとこの時期に「ウワミズザクラ」が蕾を付けていた。
ヤマやソメイヨシノが咲き終わった後の初夏に白いブラシのような花が見られる印象だが、この調子だと今月末には開花しそうな勢いだ!いつ咲くか注目したい。
ウワミズザクラ0318.JPG



















2023年3月18日 東京都 シソ目モクセイ科 ウスギモクセイ、バラ目バラ科 ウワミズザクラ

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早春の花々たち [植物]

年末から晴れの天気が続き、今日も暖かな一日だった。
年が明けていよいよ開花し始めた花。
まんず咲くと「マンサク」が開花していた。
樹勢が良く無いがいくつか花をつけていた。
マンサク0108.JPG



















道脇脇の褐色の落ち葉の上に彩かな赤が目に入った。
既に茎が折れていたサトイモ科の実だが、昨年ここで咲いていたのは「ウラシマソウ」。
ウラシマソウの実は初めて見た。
ウラシマソウ0108.JPG



















甘い香りをたどっていくと「ロウバイ」も咲いていた。
花弁の淡い上品な黄色の中の紫色が絶妙なコントラストだと思う。
ロウバイ1009.JPG



















すぐ隣には透明感のある濃い黄色が鮮やかな「ソシンロウバイ」も。
並んであるのは誰かが植えたのだろう。
ソシンロウバイ0109.JPG



















ならばこちらもそろそろと見に行ってみたら、一つだけ蕾にピンク色の花弁をつけていた「カワヅザクラ」。
蕾の多くは膨らんできているがまだ緑色で、いくつもの花が咲くのはもう少し先のようだ。
カワヅザクラ0109.JPG



















2022年1月8-9日 東京都 ユキノシタ目マンサク科 マンサク、オモダカ目サトイモ科 ウラシマソウ、クスノキ目ロウバイ科 ロウバイ、ソシンロウバイ、バラ目バラ科 カワヅザクラ

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小っちゃいけれど美しい ユキノシタ [植物]

今日は飯能の山でお仕事。
待ち合わせの駐車場の石垣に咲いていた小さな「ユキノシタ」の花。
花は白い地色に上の3つの花弁には赤と黄色の斑があり、下2つは真っ白ですっと伸びて花としてとても美しい!
ユキノシタ0524-2.JPG



















湿った場所を好むことやとても小さいので、なかなか目に付きにくいだろう。
アップで見るとフォトジェニックで、花の写真としてどこかで目にしている方も多いのかもしれない。

明日はようやく休み、たらふく飲んでいい調子である!
家飲みですが・・・
ユキノシタ0524-1.JPG



















2022年5月24日 埼玉県(丘陵外) ユキノシタ目ユキノシタ科 ユキノシタ

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イロハモミジ 咲く [植物]

長らく蕾のままだった「アケビ」の雄花がようやく咲き始めた。
雌花はもう少しかな。
アケビ0406.JPG



















飛んでいるのはスジグロシロチョウかモンシロチョウか、タンポポにとまったら「モンシロチョウ」だった。
ここには両方いるが、スジグロシロチョウの春型は名の通りの筋が黒いのでよく見ればわかりそうなものなのだが・・・。
モンシロチョウ0406.JPG



















マユミの枝先に黒い虫が飛んでいた。
何だろうと思っていたら、枝先にミノウスバの幼虫たち。
どうやらこの幼虫たちに寄生するハチのようだが、種はわからない。
幼虫たちがこれだけかたまっていれば、見つかりやすいのだろうか。
ミノウスバと寄生バチ0406.JPG



















秋の紅葉で注目される「イロハモミジ」の花も咲き始めた。
赤くて小さくて控えめな花は知る人は少ないが、是非見て欲しい花だ。
イロハモミジは早春も秋も楽しめるのだ!
今の時期をお見逃しなく!!
イロハモミジ0406.JPG



















2022年4月6日 東京都 キンポウゲ目アケビ科 アケビ、チョウ目シロチョウ科 モンシロチョウ、マダラガ科 ミノウスバ、ムクロジ目ムクロジ科 イロハモミジ

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この日のスミレ [植物]

久しぶりの谷戸でそういえばあそこに昔「アオイスミレ」があったなぁと、その場所に行ってみた。
道の脇で踏まれて無くなったのではないかと心配したが、あったあった!
株数は減っているようだが、花を見てホッとした。
アオイスミレ0323.JPG



















少し歩いた木の根元では群落で開花していた。
なかなか大きな群落だった。
アオイスミレ0323-1.JPG



















田んぼ脇の草地で小さく花の中心が濃い紫色のスミレが咲いていた。
ノジスミレ0323.JPG



















ん~、ノジがヒメか?

葉や距の色や形から「ノジスミレ」とした。
この日歩いた場所ではタチツボスミレは見られなかった。
まだこの辺りは寒いのだろうか?
ノジスミレ0323-1.JPG



















2022年3月23日 埼玉県 キントラノオ目スミレ科 アオイスミレ、ノジスミレ

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立派なハクモクレン [植物]

今日は久しぶりの休みで朝は遅くまでまったりし、たまった家事を済ませて夕方から3回目のモデルナワクチン接種に歩いて近所の病院へ。
4時間ほど経った今、打った腕が痛く上がらなくなり体がだるくなってきた。
まだ熱は平熱のまま。
過去2回とも、高熱、頭痛、リンパ腫れ、胃痛、関節痛、倦怠感などの副作用が出て、2回目は翌々日の朝まで熱が引かなかった。さて今回はどうだろうか?

病院の帰り道、大きな木に白い花がたくさん咲いていた。
ハクモクレン0315.JPG



















コブシかなと思ったが近くで見ると花の根元に緑色の葉が無いので「ハクモクレン」だった。
普段この辺りは通らないので、こんな立派な木があるのを知らなかった。
ハクモクレン0315-1.JPG



















何かないかとちょっと寄り道してみると、家の玄関わきの盛土に「フキ」がいっぱい出ていた。
そもそも玄関わきに盛土があるのも不思議だが、こんなにたくさんのフキノトウが出ているのが面白可笑しかった!
フキ0315.JPG



















2022年3月15日 埼玉県

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凍る寒さ カシワバハグマの霜柱 [植物]

今日は昨日吹いていた寒い北風も止んで、陽射しが暖かな一日だった。
それでも朝の冷え込みは厳しく、まだあるかなぁと見に行った。
少し出遅れたので既に日が当たっていたが、根元にはしっかりと!
カシワバハグマ0122.JPG





























見たかったのは「カシワバハグマ」の茎の根元に出来た霜柱、氷の花だ。
枯れた茎の導管を通して毛細管現象で吸い上げられた水が茎から染み出て寒さで凍って霜柱が出来る。
植物に出来る霜柱は導管の固いシソ科のシモバシラが有名だが、ここではカシワバハグマやキッコウハグマでも見られる。
カシワバハグマ0122-1.JPG



















茎がすっと立って葉も種子も残っていて、久しぶりにいいものに出会えた。
霜柱は最初に出来るものは大きいが、何度も繰り返すうちに茎が割れて小さくなっていくので、もう少し早い時期ならもっと大きなものが見られただろうに、そこは残念だった。
カシワバハグマ0122-2.JPG



















2021年1月22日 東京都 キクモクキク科 カシワバハグマ

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初めてであった ノヂシャ [植物]

先日、足元を見て歩いていると見慣れない小さな可愛い花が咲いていた。
何だこれ?今までに見たことが無い。
花の大きさは直径2㎜ほど。
ノヂシャ0417-1.JPG



















外来種かと調べてみると、ヨーロッパ原産の帰化植物の「ノヂシャ」だった。
青みがかった白い花と蕾が小さいながらとても美しい。
サラダとして食されるようだ。
ノヂシャ0417-2.JPG



















葉は対生で特徴があるのでこれからは見分けられそう。
知らない植物はまだまだ多いなぁ!
ノヂシャ0417-3.JPG



















林縁では少し前に花だった「ウリカエデ」がもう翼のある若い種子を付けていた。
どんどん季節は進んでいく。
ウリカエデ0417.JPG



















エノキの実生を探しているがなかなか見つからなかった「アカボシゴマダラ」の幼虫がようやく見つかった。
2008年頃だったか初めてその姿を見た頃にはあちこちのエノキ小さい実生でいやというほど必ず幼虫が見られたが、ここ数年すっかり数が落ち着いたように思う。同じエノキを食草とするオオムラサキやゴマダラチョウとの競合を心配したが、個人的には今のところその影響は見られない。
終齢ででっぷり太り間もなく蛹になるだろう。
アカボシゴマダラ0415.JPG



















2021年4月15-17日 東京都 マツムシソウ目スイカズラ科 ノヂシャ、ムクロジ目ムクロジ科 ウリカエデ、チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ

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ミミガタテンナンショウ [植物]

今の時期、ちょっと不気味な植物が見られる。
サトイモ科テンナンショウ属で漢字で書くと天南星。
この日見つけたのは「ミミガタテンナンショウ」。
ミミガタテンナンショウ0327-1.JPG





























特徴は花に当たるものが中央の黄緑色の肉穂花序、その周りを取り囲んでいる部分が仏炎苞と呼ばれる。
仏炎苞は同じサトイモ科のミズバショウの白い部分のことと言えばわかりやすいだろう。
この仏炎苞の左右が耳のように張り出しているのでミミガタテンナンショウと名付けられている。
ミミガタテンナンショウ0327-2.JPG



















ちなみにここが耳と称された部分だ。
ミミガタテンナンショウ0327-3.JPG
















この仲間の多くが雌雄異株でありながら性転換し昨年はオス、今年はメスなんて器用な生き方をしている。
葉よりも上に花をつけるか下かで種を見分けることが出来る。
僕のfieldで見られる種では葉よりも上に付くのがミミガタテンナンショウ、マムシグサ、下に付くのがムサシアブミ、ウラシマソウ。
ちなみにマムシグサの名前は、地面からマムシが尻尾を出しているかのようなこの状態からだ。
マムシグサ.JPG



















ウラシマソウは肉穂花序先端から釣り糸のような付属体が伸びるので判別は容易。
いつもこの釣り糸に釣られている。
ウラシマソウ.JPG



















2021年3月27日 東京都 オモダカ目サトイモ科 ミミガタテンナンショウ、マムシグサ、ウラシマソウ

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