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立派なハクモクレン [植物]

今日は久しぶりの休みで朝は遅くまでまったりし、たまった家事を済ませて夕方から3回目のモデルナワクチン接種に歩いて近所の病院へ。
4時間ほど経った今、打った腕が痛く上がらなくなり体がだるくなってきた。
まだ熱は平熱のまま。
過去2回とも、高熱、頭痛、リンパ腫れ、胃痛、関節痛、倦怠感などの副作用が出て、2回目は翌々日の朝まで熱が引かなかった。さて今回はどうだろうか?

病院の帰り道、大きな木に白い花がたくさん咲いていた。
ハクモクレン0315.JPG



















コブシかなと思ったが近くで見ると花の根元に緑色の葉が無いので「ハクモクレン」だった。
普段この辺りは通らないので、こんな立派な木があるのを知らなかった。
ハクモクレン0315-1.JPG



















何かないかとちょっと寄り道してみると、家の玄関わきの盛土に「フキ」がいっぱい出ていた。
そもそも玄関わきに盛土があるのも不思議だが、こんなにたくさんのフキノトウが出ているのが面白可笑しかった!
フキ0315.JPG



















2022年3月15日 埼玉県

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凍る寒さ カシワバハグマの霜柱 [植物]

今日は昨日吹いていた寒い北風も止んで、陽射しが暖かな一日だった。
それでも朝の冷え込みは厳しく、まだあるかなぁと見に行った。
少し出遅れたので既に日が当たっていたが、根元にはしっかりと!
カシワバハグマ0122.JPG





























見たかったのは「カシワバハグマ」の茎の根元に出来た霜柱、氷の花だ。
枯れた茎の導管を通して毛細管現象で吸い上げられた水が茎から染み出て寒さで凍って霜柱が出来る。
植物に出来る霜柱は導管の固いシソ科のシモバシラが有名だが、ここではカシワバハグマやキッコウハグマでも見られる。
カシワバハグマ0122-1.JPG



















茎がすっと立って葉も種子も残っていて、久しぶりにいいものに出会えた。
霜柱は最初に出来るものは大きいが、何度も繰り返すうちに茎が割れて小さくなっていくので、もう少し早い時期ならもっと大きなものが見られただろうに、そこは残念だった。
カシワバハグマ0122-2.JPG



















2021年1月22日 東京都 キクモクキク科 カシワバハグマ

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初めてであった ノヂシャ [植物]

先日、足元を見て歩いていると見慣れない小さな可愛い花が咲いていた。
何だこれ?今までに見たことが無い。
花の大きさは直径2㎜ほど。
ノヂシャ0417-1.JPG



















外来種かと調べてみると、ヨーロッパ原産の帰化植物の「ノヂシャ」だった。
青みがかった白い花と蕾が小さいながらとても美しい。
サラダとして食されるようだ。
ノヂシャ0417-2.JPG



















葉は対生で特徴があるのでこれからは見分けられそう。
知らない植物はまだまだ多いなぁ!
ノヂシャ0417-3.JPG



















林縁では少し前に花だった「ウリカエデ」がもう翼のある若い種子を付けていた。
どんどん季節は進んでいく。
ウリカエデ0417.JPG



















エノキの実生を探しているがなかなか見つからなかった「アカボシゴマダラ」の幼虫がようやく見つかった。
2008年頃だったか初めてその姿を見た頃にはあちこちのエノキ小さい実生でいやというほど必ず幼虫が見られたが、ここ数年すっかり数が落ち着いたように思う。同じエノキを食草とするオオムラサキやゴマダラチョウとの競合を心配したが、個人的には今のところその影響は見られない。
終齢ででっぷり太り間もなく蛹になるだろう。
アカボシゴマダラ0415.JPG



















2021年4月15-17日 東京都 マツムシソウ目スイカズラ科 ノヂシャ、ムクロジ目ムクロジ科 ウリカエデ、チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ

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ミミガタテンナンショウ [植物]

今の時期、ちょっと不気味な植物が見られる。
サトイモ科テンナンショウ属で漢字で書くと天南星。
この日見つけたのは「ミミガタテンナンショウ」。
ミミガタテンナンショウ0327-1.JPG





























特徴は花に当たるものが中央の黄緑色の肉穂花序、その周りを取り囲んでいる部分が仏炎苞と呼ばれる。
仏炎苞は同じサトイモ科のミズバショウの白い部分のことと言えばわかりやすいだろう。
この仏炎苞の左右が耳のように張り出しているのでミミガタテンナンショウと名付けられている。
ミミガタテンナンショウ0327-2.JPG



















ちなみにここが耳と称された部分だ。
ミミガタテンナンショウ0327-3.JPG
















この仲間の多くが雌雄異株でありながら性転換し昨年はオス、今年はメスなんて器用な生き方をしている。
葉よりも上に花をつけるか下かで種を見分けることが出来る。
僕のfieldで見られる種では葉よりも上に付くのがミミガタテンナンショウ、マムシグサ、下に付くのがムサシアブミ、ウラシマソウ。
ちなみにマムシグサの名前は、地面からマムシが尻尾を出しているかのようなこの状態からだ。
マムシグサ.JPG



















ウラシマソウは肉穂花序先端から釣り糸のような付属体が伸びるので判別は容易。
いつもこの釣り糸に釣られている。
ウラシマソウ.JPG



















2021年3月27日 東京都 オモダカ目サトイモ科 ミミガタテンナンショウ、マムシグサ、ウラシマソウ

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春は忙しい! [植物]

今日は曇り空で時折小雨がぱらついたが、南風のお陰で暖かい一日だった。

先日から気になっていた「マルバアオダモ」の花が咲いていた。
なるほど、花の咲き始めは淡い黄緑色だが時間が経つにつれて白くなるようだ。
繊細な花びらと甘い香りが楽しめる。
マルバアオダモ0328.JPG



















ニワトコもようやく咲き始めた。
かなり前からブロッコリーのような蕾を付けていて、いつ咲くかと気にしていた。
強風が散らしたサクラの花びらが葉の上に。
ニワトコ0328.JPG



















湿地脇の草地では「アマナ」が群生して花を咲かせていた。
例年に比べて一気に群落が拡大したようだ。
白色に赤っぽいえんじ色のラインがとても上品で早春の好きな花の一つだ。
曇り空であまり開いていなかったのが残念だった。
アマナ0328.JPG



















トイレの壁で見つけたのは小さな蛾。
シャクガ科のナミシャク亜科だと思うのだが、絵合わせでしっくりくる種が見つからない。
種も多く個体変異もあるので難しい。
蛾に詳しいサイトに問い合わせ中。
ナミシャク亜科0328.JPG



















2021年3月28日 東京都 ゴマノハグサ目モクセイ科 マルバアオダモ、マツムシソウ目レンプクソウ科 ニワトコ、ユリ目ユリ科 アマナ、チョウ目シャクガ科 ナミシャク亜科

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春の花 続々と [植物]

春の花の代表種はサクラだが他にも春を感じさせてくれる花々がある。
林内でひっそりと咲いていた「ウリカエデ」の雌花。
カエデの仲間は紅葉がもてはやされるが、春先にひっそりと咲く花もまた風情があって奥ゆかしい。
よく見ると花の陰にクモがいるのを撮った写真で知った。
ウリカエデ0320.JPG



















春になると一面に咲くピンク色のヒメオドリコソウだが、久しぶりに白花に出会った。
こんなところにあったのねと春の愉しみとして覚えておこう!
ヒメオドリコソウ0320.JPG



















白花と言えば春の花ムラサキケマンの白花「シロヤブケマン」。
全く紫が残らない真っ白なものはユキヤブケマンと呼ばれる。
シロヤブケマン0321.jpg



















丘陵で唯一ここしか知らない「キブシ」も花を付けていた。
小さな黄色いスズランのような花がいくつもぶら下がっているのがお気に入りだ。
この花にもクモがいるがわかるだろうか?
キブシ0320.JPG



















「マルバアオダモ」の蕾もにょきにょきにょきと伸びてきた。
ここからどうやってあの真っ白な花弁が現れるのか、見てみたい!
マルバアオダモ0321.JPG



















2021年3月20-21日 東京都 ムクロジ目ムクロジ科 ウリカエデ、シソ目シソ科1 ヒメオドリコソウ、キンポウゲ目ケシ科 ムラサキケマン(シロヤブケマン)、クロッソソマ目キブシ科 キブシ、ゴマノハグサ目モクセイ科 マルバアオダモ


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ヨシ、オギ、ススキ [植物]

昼から谷戸を歩いて見たが、コバネイナゴもアキアカネもいない。
見つかったのはオオカマキリの卵鞘くらい。
いよいよ根を詰めて探さねば虫が見つからなくなった。

小さな池にはあちこちでイネ科の穂が日を浴びてキラキラと輝いていた。
池ではヨシとオギとススキが見られるが、これは池の中に生えていて穂が茶色がかっているので「ヨシ」。
ヨシ1223.JPG



















オギとススキは池の周囲にありどちらも穂が白っぽいが、オギは株にならず穂に付いた種子の毛の他にノギという1本の長い毛がない、ススキは株立ちしてノギがある。
これはノギが無いので「オギ」。
オギ1223.JPG



















こちらはよく見ると穂に付いた種子の先にノギがあるので「ススキ」。
写真をクリックして見るとノギがあるのがわかる。
生え方以外でもノギの有無で見分けられる。
穂からはクモが糸を風に流していた。
ススキ1223.JPG



















9日にコナラの枝先で見つけたはやにえにされたニホンカナヘビがまだあった。
はやにえにしたモズはもうこれを食べないのだろうか?
はやにえ1223.JPG



















2020年12月23日 東京都 イネ目イネ科 ヨシ、オギ、ススキ

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薄暗い林床に咲く可憐なラン [植物]

里山でランと言えばシュンラン、キンラン、ギンラン、ササバギンラン、サイハイランなどがあるが、林内でひっそりと咲くランはあまり知られていないだろう。
教えていただいて初めて見た「トサノクロムヨウラン」。
トサノクロムヨウラン0802-2_1.jpg





























以前はクロムヨウランとされていたが、神戸大学大学院理学研究科の末次健司特命講師らの研究により近年クロムヨウランは花が開かないことから花が開くのをトサノクロムヨウランとされたようだ。

淡い黄色に唇弁の青紫色が美しい。
トサノクロムヨウラン0802_1.jpg



















さらに珍しいランが咲いているというので見に行ったが、もう咲き終わっていた。
キバナトサノクロムヨウラン0803_1.jpg



















悔しいので翌日再び行ってみるといくつか咲いていた。
花柄と花弁が黄色い「キバナトサノクロムヨウラン」。
唇弁にトサノクロムヨウランのような青紫色は無い。

共に光合成をせず菌類から栄養をもらう菌従属栄養植物で薄暗い林床でも花を咲かせることが出来るのだ。
キバナトサノクロムヨウラン0804_1.jpg



















2020年8月2-4日 東京都 キジカクシ目ラン科 トサノクロムヨウラン、キバナトサノクロムヨウラン

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路傍の花たち 後編 [植物]

いやぁ!今日は暑かった。
昨日に続いて夏日だが昨日より暑く堪えた。
今は夜の8時だが家の温度計はまだ26℃ある。

さて、一昨日の路傍の花たちの後編。
好きな花の一つで愛称はキューリー夫人こと「キュウリグサ」。
花の直径は2mmほどで水色の花弁に黄色の輪っか、ピンクの蕾がパステル調!
葉を揉むとキュウリの臭いがするという。
キュリグサ0430_1.jpg



















こちらも小さな小さな青い「タチイヌノフグリ」の花。
明治時代初期にヨーロッパからやってきた外来種。
今はどこにでも生えているポピュラーな野草。
ウリ!ウリ!

ウリハムシと共に。
タチイヌノフグリ0430_1.jpg



















中学校のコンクリートの塀の隙間から咲いていた「スミレ」。
日本在来のスミレの中のスミレだが、こんなところでも花を咲かせているのは外来種に負けずたくましい!
スミレ0430_1.jpg



















最後は人家の向かいの空き地に群生していた、1943年天草島で記録があるヨーロッパ原産の「ナヨクサフジ」。
マメ科で見た目はとても美しい。

道端や住宅地でも様々な色や形の花たちが咲いている。
不要不急の外出自粛が続くが、少しの息抜きに虫メガネやカメラを持って家の周りを散策してはいかがだろうか。
ナヨクサフジ0430_1.jpg





























2020年4月30日 埼玉県 ムラサキ目ムラサキ科 キュウリグサ、シソ目オオバコ科 タチイヌノフグリ、キントラノオ目スミレ科 スミレ、マメ目マメ科 ナヨクサフジ

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路傍の花たち 前編 [植物]

新型コロナの影響でfieldに行けないので、昨日の休みは家の周りを散策。
交通量の多い道脇で咲いていた花。
とても小さく花は数ミリだが5弁の花と萼とのバランスも絶妙で美しい「ノミノツヅリ」。
ノミノツヅリ0430_1.jpg



















一方、鮮やかなオレンジ色の花が目を惹くのはヨーロッパ原産の外来種「ナガミヒナゲシ」
一日花で朝咲いて夕には萎む。
ナガミヒナゲシ0430_1.jpg



















セリ科で切れ込みのある葉が特徴の「オヤブジラミ」。
花や茎が赤みを帯びる。
小さく白い花がシラミのようのなので名が付いたと聞いたことがある。
似た種があり咲く順で「ヤ」・「オ」・「ヤ」、ヤブニンジン、オヤブジラミ、ヤブジラミである。
オヤブジラミ0430_1.jpg



















茎がすっと立ち上がるカタバミは「オッタチカタバミ」。
1962年京都精華町で見つかった北アメリカ原産だそうだが、精華町は友人が通っていた京都精華大学があるので身近に感じる存在だ。

路傍の花たち 今回は虫はなく後編に続く・・・。
オッタチカタバミ0430_1.jpg



















2020年4月30日 埼玉県 ナデシコ目ナデシコ科 ノミノツヅリ、キンポウゲ目ケシ科 ナガミヒナゲシ、セリ目セリカ オヤブジラミ、カタバミ目カタバミ科 オッタチカタバミ

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