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ウメの木と虫 [自然]

今日は職場の観察会で小学生の子供たちやその保護者が参加してくれた。
秋の里山の花や虫などを紹介したのだが、そのうちの一つがウメと虫。
ウメは誰もが知っている梅干しの木だが、その木を利用するのは人だけでなく虫たちもいる。

枝にびっしり付いていた楕円形のこの毛の生えたものはさて何だろう?
参加された方はもちろんわかるはずはなく・・・・
テントウムシの仲間のアカホシテントウの蛹から成虫が羽化した抜け殻だ。
アカホシテントウ蛹殻1020.JPG






















その近くにさらに小さい丸いものがたくさん。
これは・・・・?
もちろんこれも誰もわかるはずもなくと思ったら、娘さんと参加してくれたお父さんがカタカイガラムシと娘さんに説明していたのに驚いた!
そう、これはタマカタカイガラムシがアカホシテントウの幼虫に食べられた残骸。
いかにも卵から丸い穴をあけて何がが孵化してきたようだが丸い穴は食べた痕。
タマカタカイガラムシ1020.JPG






















皆さん、テントウムシと言えばナナホシテントウやナミテントウは見たことがあるが、アカホシテントウは恐らく見たことが無いだろうと写真で紹介。
黒い体からにじみ出る赤が本当に美しい。
アカホシテントウ.JPG



















ウメと言えばこれも。
同じ模様が一つとしてないイラガの繭。
丸い穴が奇麗に空いているので無事羽化した繭だ。
これらはなかなかマニアックな紹介ネタだったかなぁ(*_*;
イラガ繭_1.jpg



















2023年10月20日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 アカホシテントウ、カメムシ目カタカイガラムシ科 タマカタカイガラムシ、チョウ目イラガ科 イラガ

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今日は埼玉県の小鹿野町 [自然]

今日から6月。
今月を終えれば今年もあと半分となる。
気合を入れて望もうと思うのであった!

埼玉県小鹿野町で一日お仕事。
午前中は晴れるが午後から曇りとの予報だったが、意外に晴れ間が多かった。
小山の上から小鹿野の町を眺めた。
小鹿野町0601.JPG



















南には遠く独特な形の武甲山が見えた。
武甲山0601.JPG



















歩いていると木に白い花が・・・
いやいや花ではなく葉が白くなっている。
おおっ、これは何だっけ?
マタタビ0601-1.JPG





























たしかネコマタ・・・
すっかり頭にボケが入っていたが、思い出して「マタタビ」。
ネコマタは妖怪だっけ?
今の時期、葉が白くなるのはハンゲショウみたいだ。
よく見ると小さな玉のようなものが見えて、これが蕾でこれから花が咲くのかもしれない。
花は見たことが無いが、ウメのような花が咲くことからナツウメとも呼ばれるようだ。
マタタビ0601-2.JPG



















尾根筋でぶんぶん飛び回っていたのは「オオセンチコガネ」。
足元の切り株に落ちたので。
お目当てはサルかシカの糞だ。
この辺りのオオセンチは、ほとんどこの色で他の色はまだ見たことが無い。
オオセンチコガネ0601.JPG



















結構な傾斜で木の幹を掴みながら進んでいたら、掴んだ幹から緑色の何かが地面に落ちた。
これは見逃せないと落ちたところを探してみると、いたのは美麗な「アカスジキンカメムシ」だった。
いた木が何だかは見なかったが、こんな場所で出会えたのは以外で嬉しかった!
一方、この日の目的に出会えなかったのは残念だった。
アカスジキンカメムシ0601.JPG



















2023年6月1日 埼玉県(丘陵外) コウチュウ目センチコガネ科 オオセンチコガネ、カメムシ目キンカメムシ科 アカスジキンカメムシ

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1日山を眺めていると [自然]

落葉樹がすっかり葉を落として見通しが良くなった山。
尾根を見ると山肌がよく見える。
なるほど、あの高さの木が山肌を覆って尾根筋を作っていたのかと。
山肌1215.JPG



















1日山を眺めていると光の当たり具合でその眺めが様々に変化して飽きない。
夕方、陽が沈みかけた時、陰になった斜面のコナラの枝先にまるで線香花火のような花が咲いた。
枝先だけに陽があたって作り出した時間限定の冬の花。
コナラの冬の花1215-1.JPG





























暫くするとあちこちで咲き始めた。
コナラの冬の花1215-2.JPG



















一日の終わりに素晴らしいクライマックスを見ることが出来て良かったぁ~
コナラの冬の花1215-3.JPG





























2022年12月15日 埼玉県(丘陵外)

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水に飛び込んだハラビロカマキリに近付くものは・・・ [自然]

谷戸の田んぼに水を引く小さなため池。
時々カワセミもやって来るので何かいないか見ていると、視界の端に何かが飛び込んだ。
飛び込んだ先には泳ぐ「ハラビロカマキリ」の褐色型がいた。
きっと、寄生したハリガネムシに水辺に誘導されて飛び込んだに違いない!
ならばハリガネムシは脱出して思惑通り既に皆底だろう。

これに気付いたのは僕だけではなかった。
奥から何者かが忍び寄る。
ウッシーとハラビロ1020-1.JPG



















少し泳ぐと一気に潜水しハラビロカマキリの真下へ。
ウッシーとハラビロ1020-2.JPG



















襲い掛かったが相手が大きすぎたか失敗。
浮き上がって来たのはウッシーこと、「ウシガエル」の幼体だった。
ウッシーとハラビロ1020-3.JPG



















すぐさま再び襲い掛かった。
ウッシーとハラビロ1020-4.JPG



















やはりダメ!
このウッシーの口のサイズでは、ちょっと厳しい。
ハラビロもカマを振りかざしているので頭からいってもよほどいいタイミングでないと咥えることは出来ないだろう。
ウッシーとハラビロ1020-5.JPG



















ウッシーは諦め、ハラビロは逃れ、このまま両者は離れていったとさ。
どうなる事かと興味津々だったが、ハリガネムシに寄生されその指示で飛び込んだ池でウッシーに食われてはあまりにも無念。ハラビロにとってはめでたしめでたし!だろうと思った。
ウッシーとハラビロ1020-6.JPG



















2022年10月20日 東京都 両生類 アカガエル科 ウシガエル、カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ

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神社をぶらぶら [自然]

先日の朝、玄関先にやって来た「ノコギリクワガタ」を近くの神社に放しに行った。
祠横のシラカシの大木の後ろにとまらせるとしばらくじっとしていた。
この神社は特に縁結びで有名ではないが、神様の御利益で何とかメスと出会って欲しいものだ。
ノコギリクワガタ0718.JPG



















折角なのでちょっとうろうろ虫を探してみた。
参道の灯篭の庇裏にいた「キシタバ」。
鳥に啄まれたのか欠損した前翅の下に後翅の鮮やかな黄色がのぞいていた。
キシタバ0718.JPG



















その向かいの大きなシラカシの幹から黒っぽい樹液が出ていて、根元にフラスもある事からナラ枯れと思われた。
今まで見ているとナラ枯れの樹液にはあまり虫が来ていないことが多いが、「カナブン」が1頭頭を突っ込んでいた。ハエが近寄ってきたが、この後一蹴された。
カナブン0718.JPG



















すぐ近くの樹液には「コガタスズメバチ」がやって来た。
近付いて数枚撮ると威嚇し、飛んでこちらに向かってきたのでちょっとヤバいかと小走りで距離をとった。
なかなか攻撃的な個体だった。
コガタスズメバチ0718.JPG



















足元に光るもの、タマムシの死骸だった。
死んでまだそれほどたっていないようでアリが集まって来ていた。
生きている時と変わらぬ輝きと美しさ、役割は無事終えたろうか?
ヤマトタマムシ0718.JPG



















2022年7月18日 埼玉県 コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ、コガネムシ科 カナブン、タマムシ科 ヤマトタマムシ、チョウ目ヤガ科 キシタバ、ハチ目スズメバチ科 コガタスズメバチ

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林縁で色々 [自然]

歩いていると必死に探さなくても虫たちが見つかるいい季節になってきた。
葉っぱのヘリにしがみつくように止まっていた蛾。
不思議なとまり方をしているなととりあえず数枚撮ってよく見ると、既に息絶えていたようだ。
ヤガ科の仲間だと思うが、種は特定できなかった。
お尻の先に卵のようなものが見え、アリも来ている。
なぜこんなことになったのか、それを知る由もない。
ヤガ科?0601.JPG



















湿地脇では触角が立派な「ヒゲナガハナノミ」のオスがいた。
この仲間はホタルに近い種で幼虫は水棲だが光らない。
ヒゲナガハナノミのメスは黒く触角も糸状。
この辺りにいるオスがこんな立派なトナカイの様な触角を持つ甲虫は、知っている虫の中では3本の指に入る。
ヒゲコメツキ、ヒゲブトハナムグリ、そしてこの種だ。
ヒゲナガハナノミ0601.JPG



















近くでは「「ヤマトシリアゲ」が交尾中。
ヤマトシリアゲは死んだ虫や腐敗物などに集まり、オスはその餌をメスにプレゼントしメスが食べている間に交尾をすることが知られている。
この場面は、メスが鳥の糞を食べている間に、交尾に及んだと思われた。
オスの尾端にはハサミがありサソリのように尻を上げている事からシリアゲ。
尾端が見えないが、恐らく食事中がメスだろう。
ヤマトシリアゲ0601.JPG



















林縁で風に揺られていた小さな繭。
たぶんチビアメバチの仲間の繭と思うが、今まで見たものはガの幼虫などに寄生し終齢幼虫が寄生した幼虫を食い破って外に出て糸で下りて繭を紡ぐ。
なので繭の糸を上にたどれば寄生した幼虫の亡骸があるのだが、この繭の上には何もなく繭の下にも糸が伸びていた。
不思議・・・
チビアメバチの仲間の繭0601.JPG



















葉上に小さな蛾を発見。
翅を開いても1.5㎝程の「コウゾヒメハマキ」。
そういえばこの近くに幼虫の食樹のヒメコウゾとクワがあった。

小さな虫を撮るのにマクロレンズを使い絞りを絞ってフラッシュを使用しているが、どうしても背景が暗く落ちてしまう。後ろ直近に葉などを置いたり、フラッシュを多灯して背景に光を当てればよいのだが、動き回る虫の場合そんなことをしている余裕はない。
SSを落としてISOを上げても、手振れや画質の荒れがある。
というのは言い訳か。
コウゾハマキモドキ.JPG



















2022年6月1日 東京都 チョウ目ヤガ科の一種、コウチュウ目ナガハナノミ科 ヒゲナガハナノミ、シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ、ハチ目ヒメバチ科 チビアメバチの一種、チョウ目ハマキモドキガ科 コウゾヒメハマキ 

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石垣で カエルとトカゲの子供たち [自然]

山の続き。
石垣である虫を探してみたが、短時間なので残念ながら見つけられず。
そもそもここにいるかどうかも・・・。

その代わりに見つかった「ニホンアマガエル」。
丘陵のfieldでは生息は局地的でめったに見られない。
カメラを取りに行って戻ったらどこにいたのかさっぱり見つからずに往生した。
ニホンアマガエル0910-1.JPG



















まだ小さい子供だがお腹ぷっくり栄養状態は良いようだ。
石垣には様々な餌になる虫たちが集まってくるレストラン。
だがこの時は苔の生えた隙間でじっと動かずにいた。
こうなると体の色と模様が保護色となり本当に見つからないのだ。
ニホンアマガエル0910-2.JPG





























このレストランには他にも小さなお客様がいた。
青く煌びやかに輝く尻尾が美しい「ヒガシニホントカゲ」の幼体。
ヒガシニホントカゲ0910-1.JPG



















アマガエルとは異なりこちらはとにかく活動的。
石垣の上を動き回って餌になる虫を探していた。
あちこちに虫の残骸があったが、彼らのしわざなのだろう。
ヒガシニホントカゲ0910.JPG



















2021年9月10日 埼玉県(丘陵外)無尾目アマガエル科 ニホンアマガエル、有隣目トカゲ科 ヒガシニホントカゲ

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獲物を狙う者たち [自然]

林縁やススキなどの葉上では獲物を狙うスナイパーが待ち構えている。
こちらは獲物を襲うというより死んだ虫などを好んで食べる「ヤマトシリアゲ」。
この華奢な体では生きた元気な虫は捕らえられないだろう。
初夏に出るのは黒い個体で今出る2化目は褐色のべっ甲色からベッコウシリアゲとも呼ばれる。
オスの尻はサソリのように先端にハサミがあるが、残念この角度では・・・。
ヤマトシリアゲ0825.JPG



















あちこちの葉上ですっかり大人になった「オオカマキリ」を見かけるようになった。
こちらは虫の中でも最強のスナイパーの1種だ。
目を付けられて逃れられる確率はどれほどのものなのだろうか?
オオカマキリ0825.JPG



















おやっ、こんなところに。
いたのは「ニホンカナヘビ」だった。
どうやってこんな細い葉上に上って来たのかその場面を見てみたい。
ヒガシニホントカゲはさすがにこれは出来ないと思われ、身体能力はカナヘビの方が上なのだろう。
獲物を狙っているというより、くつろいでいるのかも。
ニホンカナヘビ0825.JPG




















お食事中なのは「シオカラトンボ」のオス。
捕まえたのはガの仲間だろうか?顔の周りが獲物の毛か鱗粉まみれだった。
トンボの仲間は空中戦では秀でていて、オニヤンマはスズメバチをも捕食することが知られている。
先日トンボでは無いが、シオヤアブがキイロスズメバチを捕食していたのには驚いた。
シオカラトンボ0825.JPG



















葉上で翅を開いていたのは「オオチャバネセセリ」。
他にも色々いるので気を付けないとね!
オオチャバネセセリ0825.JPG



















2021年8月25日 東京都 シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、有隣目カナヘビ科 ニホンカナヘビ、トンボ目トンボ科 シオカラトンボ、チョウ目セセリチョウ科 オオチャバネセセリ

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ススキの葉裏のかじり跡は何?誰のしわざ? [自然]

道脇の小さなヌルデの葉の上にいた「アオドウガネ」。
昔に比べてよく見かけるようになった気がする。
家の玄関の灯りの常連でもある。子供の頃から見慣れたドウガネブイブイが見たいなぁ!
アオドウガネ0825.JPG



















すぐ横のヒナタノイノコヅチには「オオトリノフンダマシ」の卵嚢が一つあった。
母さんはと探してみたが、残念ながら周りでは見当たらなかった。
お出かけ?
オオトリノフンダマシ卵嚢0825.JPG



















川沿いのヨシには「シロオビトリノフンダマシ」の母さん。
お腹の面白い顔の模様を見たかったがこれ以上近寄れなかった。
こちらは卵はもう少し先のようだ。
シロオビトリノフンダマシ0825.JPG



















薄暗い林縁からジキジキジキ♪という小さな鳴き声が聞こえてきた。
声の主はササにいるキリギリスの仲間の「ササキリ」。
ただ小さく周波数が高いので年を取るとだんだん聞こえにくくなってくる。
今年はあちこちから聞こえたのでまだ大丈夫そうだ!
ちなみに写真は後翅先端の間から産卵管の先がちょこっとのぞいているのでメス。
もう一ついたのでそちらがオスだったか。
ササキリ0825.JPG



















林縁のススキの葉裏が一瞬風でめくれて何かがちらっと見えたのでひっくり返してみた。
葉脈沿いに一定の間隔でささくれ立っている。
かじって食べた?それとも卵を産んだ跡?いったい誰のしわざ?
木の枝によく似た産卵痕を残すのはクダマキモドキの仲間だがもっと大きく間隔も狭い。
ちょっと調べて見たがわからなかった・・・ 夏の宿題だ。
ススキのしわざ0825.JPG



















2021年8月25日 東京都 コウチュウ目コガネムシ科 アオドウガネ、クモ目ナゲナワグモ科 オオトリノフンダマシ、シロオビトリノフンダマシ、バッタ目キリギリス科 ササキリ

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続・風が強い日は [自然]

クワの木にカミキリムシでもいなかと眺めていると、目の前に「ツクツクボウシ」がいたのにようやく気付いた。
かなり近くで見ていたのに良く逃げなかったものだ。
フラッシュをたいた瞬間に飛んでしまったが何とか写っていた。
いよいよ、夏の終わりを告げるツクツクの声が大きくなってきた。
ツクツクボウシ0819.JPG



















小川沿いで数日前に見つけた「クロコノマチョウ」の幼虫はまだ健在だった。
強風になびくススキの葉でお食事中。
クロコノマチョウ0819-1.JPG



















葉の揺れにカメラを合わせながら何とか。
揺れているのを撮るのはどっと疲れるが、そんなことはお構いなしにあっという間に葉先まで食べ進む。
当然か!
クロコノマチョウ0819-2.JPG



















風が来ない足元のオオバコの葉上では、「ヤマトシジミ」が開翅中。
淡いblueにほっこり。
ヤマトシジミ0819.JPG



















すぐ脇のオギの葉裏では「イオウイロハシリグモ」の母さんが、卵嚢から出た子供たちを見守っていた。
イオウイロハシリグモ0819.JPG



















2021年8月19日 東京都 カメムシ目セミ科 ツクツクボウシ、チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ、シジミチョウ科 ヤマトシジミ、クモ目 キシダグモ科 イオウイロハシリグモ

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