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風が強い日は [自然]

今日は久しぶりに一日晴れ間が広がったが、非常に風が強かった。
草地や林縁の草は右に左にと仰がれっぱなしで全く虫を撮ることが出来ない。
田んぼのイネも例外なくだ。
強風0819.JPG



















そんなイネをよく見てみると花が咲き始めていた。
聞こえるエンマコオロギの鳴き声からも秋の気配が感じられる。
イネ0819.JPG



















草地の虫は諦めて木々を探索。
およそ10m近い高所の昆虫酒場には、カブトムシ、クロカナブン、カナブン、シロテンハナムグリ、サトキマダラヒカゲが集まっていた。
ちょっと遠すぎるなぁ。
昆虫酒場0819.JPG



















こちらのコナラの酒場は「オオスズメバチ」が独占していた。
チャイロスズメバチもやって来たが一蹴された。
ようやくあちこちでスズメバチの巣の情報が出てきたが、今年は昆虫酒場などでも見る機会が少ない。
オオスズメバチ0819.JPG



















何気に木の上を見上げると、おい何故そんなところに?
幹の窪みにいたのは「ヒガシニホントカゲ」だった。
高さは約2mでいったいどうやって上ったのか?

木登りは得意ではないはずだが・・・。

ヒガシニホントカゲ0819.JPG



















2021年8月19日 東京都 




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真夏の田んぼで トンボと花々 [自然]

時折雷雨に脅かされながらも好天が続いて谷戸は夏真っ盛り。
稲がすくすくと育っている田んぼでトンボを探してみた。
夏の里山0728.JPG



















羽化殻の脇では「シオカラトンボ」が翅を伸ばしていた。
ここではシオカラとオオシオカラはほぼ同じくらいの数が見られた。
シオカラトンボ0728.JPG



















一昨年から生き物のために冬にも田んぼに水を張る冬季湛水を行っている。
少しは羽化するトンボが増えたかと時々見て回っているが、昨年、今年とも残念ながらその効果は出ていない。
「アキアカネ」が稲の根元にとまっていた。
近くに羽化殻は見られなかったが、今朝羽化した個体と思われた。
これから山地に向かって飛び立ち、成熟して無事帰って来てくれることを期待したい。
アキアカネ0728.JPG



















ここ数年この谷戸で1年を通じてイトトンボの仲間で最もよく姿を見るようになったのが「ホソミイトトンボ」。
この日も連結したオス、メスの姿が見られた。
この後、産卵を始めたがイネの陰になって撮ることが出来なかった。
この種は成虫越冬して春先に産卵し初夏に夏型の1化目が出現、その1化目が夏に産卵し秋に越冬型の2化目が現れ越冬する。
越冬型のメスは青みが強く、夏型のメスは緑色が強いようだが、このメスは青みが強い。
今頃越冬型なのか、それとも夏型でも青みの強い個体がいるのだろうか?
ホソミイトトンボ0728.JPG



















田んぼでは田んぼ雑草と呼ばれる植物が花を咲かせていた。
すくっと立った茎の先にピンク色の可愛い花を付けていた「アブノメ」。
都下では田んぼが少なくなり、ここでは絶滅危惧ⅠB類に指定されている希少種だ。
一くくりに雑草と呼ばれるのはいかがなものか?
アブノメ0728.JPG





























こちらは外来種の「アメリカアゼナ」。
在来種のアゼナも見られるが、この日は見つけられなかった。
アメリカアゼナ0728.JPG



















小さな黄色い花は、田んぼの畔や休耕田などの湿地で見られる「コケオトギリ」。
なかなか愛らしい花で、もう咲いたかなぁと楽しみにしている花だ。
コケオトギリ0728.JPG



















林縁では同じオトギリソウ科の「オトギリソウ」も開花していた。
花はよく似ているがオトギリソウの方が二回りは大きいだろうか。
オトギリソウ0728.JPG



















田んぼ脇の小川沿いでは「ミズタマソウ」も咲き始めた。
白い小さな花や節の赤色がチャーミングだが、花の時期に花の付け根に既に実になる白い毛がある子房が膨らんでいるのもとても魅力的だ。
ミズタマソウ0728.JPG



















2021年7月28日 東京都 トンボ目トンボ科 シオカラトンボ、アキアカネ、イトトンボ科 ホソミイトトンボ、シソ目オオバコ科 アブノメ、アゼナ科 アメリカアゼナ、オトギリソウ目オトギリソウ科 コケオトギリ、オトギリソウ、フトモモ目アカバナ科 ミズタマソウ

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ようく目を凝らしてみると・・・ [自然]

夏本番はやはり暑いが、今年はまだ35℃を超える猛暑日はそれほど多くないように思う。
しかし、やはり湿度も高くて長時間fieldを歩くのは体に堪えるのは歳もあるのだろう。
そんな暑い日は、よく探さないと虫も見つからない。

「クサギ」の花があちこちで甘い香りを漂わせている。
クサギ0728.JPG



















林縁に目を凝らしているとタラノキの葉陰に黄色い眼玉がこちらを見ていた。
目玉の正体は「アケビコノハ」の幼虫だ。
この辺りはアケビの蔓が絡んでいるので、たまたまここにいたのだろうか?
タラノキのお目当てはセンノカミキリだったのだが、見つからず・・・。
アケビコノハ0728.JPG



















クワの木でクワカミキリを探していると見つけたのはお食事中の「ニイニイゼミ」。
鳴き声はかなり前から聞いていたが、成虫を見るのは今シーズン初めてだ。
ここでもお目当ては見つからず・・・。
ニイニイゼミ0728.JPG



















すぐ近くには「アブラゼミ」の抜け殻があった。
アブラゼミも声は聞けどもまだ姿は見れずにいる。
セミたちの姿が見れずにいるのは、探していないからなのだが・・・
アブラゼミ抜け殻0728.JPG



















先日撮影した「カノコサビカミキリ」をホスト(主に食べる植物)のカラスウリに。
葉の上に置くとササっと葉裏に移動した。
今まで存在を知らなかったが、これからはカラスウリを見るときっと姿を探すだろうなぁ。
カノコサビカミキリ0728.JPG



















2021年7月28日 東京都 シソ目シソ科 クサギ、チョウ目ヤガ科 アケビコノハ、カメムシ目セミ科 ニイニイゼミ、アブラゼミ、コウチュウ目カミキリムシ科 カノコサビカミキリ

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モクモクの雲 [自然]

梅雨明け前、空を気にしながら仕事をしていた。
上空に寒気がある中で気温が上がると温められて上昇した空気と反応して、午後から急な雷雨があるからだ。
こんなモクモクの積乱雲が現れると要注意だった。
雲0715-1.JPG



















あちこちの雲を見ているなかで、積乱雲の上をうっすらと綿あめのような雲が覆っていた。
雲0715-2.JPG



















この雲を続けて見ているとさらに全体に綿あめが覆って行った。
いったいどういう現象なのだろうか?
雲を見ているとその変化に時間を忘れて見入ってしまう。
雲0715-3.JPG



















梅雨が明けると暑い日が続き雨が降らなくなった。
畑では水道水を散布していた。
朝から夕方までずっとなので、水道代がいったいどれほどかかるのだろうかと余計なお世話だが心配してしまった。
畑の水まき0720.JPG



















2021年7月15.20日 埼玉県(丘陵外)

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カワラヒワとアオバアリガタハネカクシ [自然]

昨日の休みは野鳥調査のアルバイトで埼玉県の山地へ行って来た。
調査中に声が聞こえて見上げると、頭上の電線に黄色い鳥が止まっていた。
おおっ、マヒワかとよく見ると「カワラヒワ」のオスだった。
fieldで冬鳥のマヒワは体が鮮やかな黄色で、群れが現れると長いレンズを持ったアマチュア写真家たちが列をなすほどの人気の鳥だ。
だが、同じ仲間のカワラヒワはだれも見向きもしない。
この鳥も冬に群れをなして枯れた草地で種を食べているのをよく見かける。
留鳥と言われるが夏に見た記憶はあまりない。
キリリ、コロコロと特徴のある声が目印で、高い枝先でビーン♪と鳴くのでいつもミスタービーンと呼んでいる。
カワラヒワ0316-1.JPG



















電線には上からメスメスオスオスがほぼ等間隔で仲良く並んでいた。
これから春になるとビーン♪という声が多く聞かれるだろう!
カワラヒワ0316-2.JPG



















数日前に田んぼの畔の看板に貼っていたポスターが剥がれて飛んでいたので、一旦剥がれたポスターを畔に置き両面テープを付けようとしたら、ポスターに以前貼ってあった両面テープに虫が付いていた。
湿地周りで見られる「アオバアリガタハネカクシ」だった。
ハネカクシの仲間のこの虫は、卵から成虫までの全ステージでペデリンという毒性物質も持っていて体液が体に付くと水膨れができやけど虫と呼ばれ危険生物とされている。

普通に見られるようだが体長6-7㎜と小さいので目に触れる機会は少ないが注意が必要だ。
隣の小さいのはトビムシの仲間だろう。
アオバアリガタハネカクシ0314.JPG



















2021年3月16日 埼玉県、東京都 スズメ目アトリ科 カワラヒワ、コウチュウ目ハネカクシ科 アオバアリガタハネカクシ

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頭上に [自然]

ソメイヨシノの古木の3mほどの頭上の股に着生していた「マツバラン」。
ランと名に付くがシダの仲間で本州中部以南に自生する。
環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されているが、何故ここに?
知る限り他では見たことが無い。
常緑のシダ植物でずっと観察してきたが、先日見に行くと褐色になっていた。
枯れたのだろうかととても気になる。
今後も動向を見守りたい。
マツバラン_1.jpg



















見上げるまでに大きく成長した「マンサク」。
写ってはいないがところどころに枯れた葉が付いているのでシナマンサクだろうか?
同定のポイントは色々あるが、植栽でこの錦糸卵のような花弁を見ているともうどちらでもいい。
これはどちらですかと聞かれると困るのだが・・・。
マンサク.JPG



















見上げた枝に荒く組まれた巣がある。
昨年、丘陵で繁殖を確認した「ミゾゴイ」の巣だ。
東京都、環境省で絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
間もなく巣立ちかと思われた矢先に1羽のヒナも親も姿を消した。
巣が荒らされた形跡はなく直下に羽根も落ちておらず、その後行方知れずだった。
巣立ったなら周辺で親子の姿が確認されるであろうから、ヒナが何かに襲われたと思われるのが妥当だろう。
来年もここに来て、人知れず繁殖してくれることを期待したい。
身勝手なたくさんの大砲が並ぶことは絶対に避けたいものだ!
ミゾゴイ巣.JPG



















2021年東京都 マツバラン目マツバラン科、ユキノシタ目マンサク科 マンサク、ペリカン目サギ科 ミゾゴイ

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オスにモテモテ[黒ハート] オオカマキリ、ショウリョウバッタのメス [自然]

昨日、今日と休みだったが、出かけたのは近くのドラッグストアーとコンビニへの買い物くらい。
夜は涼しくなって昼の気温も少しは下がったが、まだまだ暑い。

昔撮った写真を見ていたら、面白いのを撮っていた。
以前このblogでも紹介したが、虫の中でも魅力のあるメスたちがいるようだ。

オス3頭を従えた「オオカマキリ」のメス。
背中に乗ったオスは比較的安心かもしれないが、横の2頭はいつ食べられてもおかしくない位置にいる。
この後どうなったか残念ながら見届けることが出来なかった。
オオカマキリ1.JPG



















こちらは何とオス4頭が乗っかった「ショウリョウバッタ」のメス。
見つけた時には何がどうなっているのかよくわからなかった。

オオカマキリもショウリョウバッタもたまたまメスが少なくて集中したのか、それともメスがあまりに魅力的だったのか?何とも厳しい競争だ。
ショウリョウバッタ.JPG



















東京都 カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタ

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オニグルミを探してみると [自然]

以前バイバラシロシャチホコの若齢幼虫を見つけたオニグルミ、その後時折見てみたがあの幼虫たちの姿を見ることはなかった。
この日、何かいないか探してみると、目に付いたのはお尻にアンテナピン!頭の上には触角のようなものがある幼虫。これらの特徴から「エゾスズメ」と思われる。
コンデジで撮ったので後日一眼でと探したのだが残念見つからなかった。
※Iさんからモンホソバスズメまたはアジアホソバスズメの幼虫ではないかとのご指摘をいただきました。
エゾスズメ0809.JPG



















他には仲良く葉を食べるハバチの幼虫。
ハバチ0813_1.jpg



















こちらでは群れで食事中の「トサカフトメイガ」の若齢たち。
このところヌルデなどでもこの集団が見られるようになった。
ところでオニグルミの葉は触るとべたつくことから食べると甘いのだろうか?
色々な虫たちに人気の木だ。
トサカフトメイガ0813_1.jpg



















出会えて嬉しい虫と言えば翅の模様が美しい「アミメリンガ」だ。
久しぶりの再会だったが、数枚撮ると飛ばれてしまった。
幼虫の食樹はオニグルミなので、またいつか会えるだろう。
アミメリンガ0813.JPG



















2020年8月9,13日 東京都 チョウ目スズメガ科 エゾスズメ、ハチ目ハバチ科 ハバチsp.、チョウ目メイガ科 トサカフトメイガ、コブガ科 アミメリンガ

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小さなヤナギの小さな酒場 [自然]

今、谷戸では「ミズタマソウ」が花盛りだ。
花と言ってもとても控えめで小さいが、花の根元の実になる毛の生えた子房と茎の節の赤色など植物体をトータルで見るとなかなか奇麗で毎年眺めて楽しんでいる。
花の後、毛の生えた実を水玉に見立てたようだが、雨の後に見る実はたくさんの毛が水を蓄えてほんとに水玉に見えるのもなかなか興味深い。
ミズタマソウ0731.JPG



















谷戸の奥にある小さなヤナギには毎年いくつもの小さな酒場がオープンする。
小さいので定員は2人か3人で満員。
細い枝の酒場のお客は「クロコノマチョウ」だった。
今年は見る機会が多く、幼虫たちもあちこちのススキやオギで見られる。
クロコノマチョウ0731.JPG



















幹の酒場には立派な角の「ノコギリクワガタ」がご来店。
でもよく見るとお目当ては先客のメスのようでしっかりガードしていた。
ノコギリクワガタ0731.JPG



















ヤナギの隣のヌルデの枝には「カブトムシ」のメスがいた。
ここに酒場は無いので、ヤナギからたまたまヌルデに飛んで来たのだろう。
小さいながらも人気のこの店、これからもちょくちょく顔を出してみよう。
カブトムシ0731_1.jpg



















2020年7月31日 東京都 フトモモ目アカバナ科 ミズタマソウ、チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ、コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ、コガネムシ科 カブトムシ

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オオカマキリ幼虫とナミテントウと [自然]

小川沿いの草の茎にいた「オオカマキリ」の幼虫が何かをカマで捉えていた。
そろそろ終齢に近い大きなカマに小さな黒い獲物だ。
オオカマキリ0731-1_1.jpg





























捕まっていたのはどうやら「ナミテントウ」。
テントウムシを捕食しているシーンは時折見かけるが、こんなに小さなものでも少しは腹の足しになるのだろう。
獲物にありつけない状況では何でも食べなければ、自分の命が危ういということもあるだろう。
オオカマキリ0731-2_1.jpg



















一方のナミテントウは鋭いカマでもつかまり難い丸いツヤツヤの体で危険を察知すると脚の関節から黄色く臭い汁を出し敵から身を守る。
そんな防御の上を行くカマキリは草はらにいる虫たちの中ではてっぺん、さすがカマキリ先生といったところか。
カメムシをむしゃむしゃと食べるカマキリを見ていると、臭いにおいなど感じないのか全く無力だ。
この状況を見て、逃げろ、ナミテントウ!って思ってしまった・・・。
オオカマキリ0731-3.JPG



















2020年7月31日 東京都 カマキリ目 カマキリ科 オオカマキリ、コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ

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