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コケに似た色のヒシバッタの一種 [バッタ目]

先日山の林道の壁面をコケが覆っていた。
これは面白いものがいるのではと舐めるように見ていると、足元に何かが飛んだ。
見ると小さなヒシバッタのようだ。
普段よく見るハラヒシバッタなどとは色味が違ったが、小さすぎてメガネをかけても何だか良くわからないので持ち帰った。

帰ってマクロレンズで撮って見ると、なるほど。
緑の地色に黒や褐色の斑があり水色の斑点が美しい。
背中のキールや後ろ脚には黄色い帯がある。
ヒシバッタ0728-1.JPG



















大きさは約1㎝で、確かにこの色味でコケにいると紛れてしまいそうだ。
ヒシバッタ0728-2.JPG



















図鑑で探してみたが、ヒシバッタは地域によって種が細分化されていてさらに同定が非常に難しくお手上げである。ヒシバッタの一種としておこう。
ヒシバッタ0728-3.JPG



















いたのはこんな場所だった。
ゼニゴケの一種だろうか?一面を覆っていた。
ゼニゴケ0728-2.JPG



















202年7月28日 埼玉県飯能市 バッタ目ヒシバッタ科 ヒシバッタの一種

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山でオナガサナエ [トンボ目]

昨日は埼玉県飯能市の山へ。
標高400mほどのてっぺんは陽射しはきついが風は涼しくまだしのげる暑さだった。
通りかかった近所の方が、以前はここから新宿のビルが見えたが今は木が大きくなって見えなくなってしまったと教えてくれた。
山0729.JPG



















道脇の法面には丘陵ではもう終わっているだろう「ヤマユリ」がまだ咲いていた。
ちょうど頭の高さに花が垂れさがり、甘い香りを味わえた。
開花時期、fieldに出られなかったので、花を見るのは恐らく最初で最後かな。
ヤマユリ0729.JPG



















ヤマハギの葉上にいたサナエトンボ。
この仲間の識別は覚えていないので、図鑑を見なければわからない。
fieldでは見られない種だろうかとちょっとワクワク。
オナガサナエ0729-1.JPG



















しかし残念ながら、ポピュラーな「オナガサナエ」のメスだった。
とはいえ今シーズンは初見だったので嬉しい出会いだ。
あまりもの陽射しの強さに、お尻を高く上げて陽の当たる面積を最小限に。
遮る手段を持たないトンボの知恵、凄いなぁ!
オナガサナエ0729-2.JPG





























2022年7月29日 埼玉県飯能市 ユリ目ユリ科 ヤマユリ、トンボ目サナエトンボ科 オナガサナエ

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キジのオスとメス [鳥類]

今日は埼玉県北本市をぶらぶら。
足先のギブスが取れてから初めて、朝から夕方まで1か月半ぶりによく歩いていいリハビリとなった。
明日痛みがでなければいいのだが・・・。

畑で目が合ったのは「キジ」のオス。
キジ0726-1.JPG



















こちらに気付いてもマイペースで羽の手入れをして動じない。
さすが国鳥、とは関係ないか!
キジ0726-2.JPG



















羽の手入れが終わるとある方向にそそくさと一直線。
キジ0726-3.JPG



















どこに行くのか後を追うとその先にはメスがいた。
メスは地味な茶色で、危険を感じて地面に伏せるとなかなか見付けることが難しい。
キジは一夫多妻制らしい。

埼玉県では少し郊外に行くと姿が見られるが、ここ数年来狭山丘陵のfieldでは以前よく見られた姿もケーンという鳴き声やホロ打ちもすっかり聞かれなくなり寂しい。
個人的にはアライグマの捕食によるものではないかと思っている。

※科学ジャーナリスト・サイエンスライターで鳥にお詳しいSさんから、丘陵は樹林地が進みキジの餌となる草が無くなったのでいなくなったとご教示いただきました。
キジ0726-4.JPG



















2022年7月26日 埼玉県(丘陵外) キジ目キジ科 キジ

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あちこちにマメコガネ [コウチュウ目]

コナラの低い枝から鮮やかな黄色い蛾が目の前を横切ってアズマネザサの葉上にとまった。
ウコンカギバまたはヒメウコンカギバのどちらかだ。
両種は外見から判断が難しいと言われている。
ウコンカギバ0723.JPG



















田んぼの脇には夏型の「キタテハ」がいた。
夏型は少しくすんだオレンジ色で黒色部が多く、個人的には秋型の方が好みだ。
キタテハ0723.JPG



















あちこちの色々な葉に穴をあけているのは「マメコガネ」だち。
農家にとっては害虫だが、まぁここでは誰かが被害を被るわけでもない。まぁ植物はたまったものではないだろうが。
マメコガネ0723.JPG



















近付くと警戒してか上のオスが後ろ脚をピーンと伸ばした。
考えるにこうすることで鳥などの外敵に襲われても足が邪魔になり食べられないで済むということかもしれない。
調べたわけではないので他に理由があるのかも。
マメコガネ0723-1.JPG



















2022年7月23日 東京都 チョウ目カギバガ科 ウコンカギバまたはヒメウコンカギバ、タテハチョウ科 キタテハ、コウチュウ目コガネムシ科 マメコガネ

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今日は職場へ [季節]

今日は休んでいる職場へ用事があって出掛けた。
出来れば職場周りの草地で鳴いているキリギリスを撮りたいなぁと思っていたが、皆下草で鳴いていて葉上にいないので断念。
例年、ススキの葉にはヤマトコマチグモの巣が見られるが、何故か今年はカバキコマチグモのちまきの様な巣が多くてびっくり。コマチグモの仲間は巣の中で孵化した仔グモに母親自身の体を餌として捧げる事が知られている。
共に毒を持っているので、むやみに巣を開けないように!
カバキコマチグモ卵嚢0723.JPG



















虫を探しているとススキの葉上にとまったハエの仲間が、ブーンと飛び立ち体の周りを飛び交う。
何々?誰々?
ハエ目0723-1.JPG



















足のトゲや口ひげが目立ち特徴的だが、調べてもわからない。
2匹いてテリトリーに入ってきた相手に対して攻撃しているようだった。
過去にも見たことがある気がするが思い出せない。
※昆虫写真家Sさんからギングチバチ科の仲間ではと教えていただき、調べたところ恐らくオオハヤバチだと。
キリギリスの仲間の幼虫を狩る狩りバチで以前に記事にしていました。
ハエ目0723-2.JPG



















オオカマキリの幼虫は翅芽が大きくなりもう終齢だろうか?
1か月半fieldに出られないでいたので、景色も生き物たちもすっかり季節が進んでいて何だかプチ浦島太郎状態だ。
オオカマキリ0723.JPG



















2022年7月23日 東京都 ハチ目ギングチバチ科 オオハヤバチ、クモ目コマチグモ科?フクログモ科?カバキコマチグモ、ハエ目、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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ニイニイゼミが賑やか [カメムシ目]

ようやくセミの鳴き声が聞かれるようになり夏を感じさせてくれている。
ミンミンゼミやアブラゼミの声が聞こえるがまだ数は少ないようだ。
最も多いのは「ニイニイゼミ」。
ニー、チー♪とまさに「岩に染み入る」と芭蕉の句に読まれる鳴き声だ。
鳴いている時は少し翅を開いてお腹を曲げている。
ニイニイゼミ0718.JPG



















こちらも鳴いているオス。
鳴くのはすべてオスでメスは鳴かない。
ニイニイゼミ0718-3.JPG



















体や翅の模様は樹皮とよく似ていて、鳴き声を頼りに探してもどこにいるのかなかなか見つからない。
最近は老眼だけでなく遠くのものも見えなくなってきて衰えを感じている。
ニイニイゼミ0718-1.JPG



















この日は頭や胸、翅脈がオレンジ色の個体が多く見られ、サクラの樹皮などにとまっていると幹のオレンジ色と紛れ保護色となっている。オレンジ色の部分が褐色や緑色のものもいるので探してみるのも面白い。
ニイニイゼミ0718-2.JPG



















2022年7月18日 埼玉県 カメムシ目セミ科 ニイニイゼミ

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神社境内のエリザハンミョウ [コウチュウ目]

ノコギリクワガタを放しに行ったついでと言っては何だが、今年もいるか?「エリザハンミョウ」を探してみた。
早々、さっと飛んだハンミョウがいたが、残念ながら「トウキョウヒメハンミョウ」だった。
メスの背中に乗ったオスが大きな顎でメスをしっかり咥えていた。
トウキョウヒメハンミョウはエリザより小さく色が黒っぽいので見慣れると簡単に識別できる。
トウキョウヒメハンミョウ0718.JPG



















すぐにお目当てのエリザが見つかった。
歩くとあちこちから飛んで着地するが、敏感で近寄らせてくれない。
普段はひっそりとした神社だが、この日は休日だからか?
調べると所沢では7月にお盆を行うところもあるようで参拝者が後を絶たなかった。
カメラを持って地面に這いつくばり歩き回っているので、何を撮っているのかと尋ねられた。
まぁまずそんな輩はいないであろうから。
エリザハンミョウ0718-1.JPG



















エリザハンミョウは本来河原や海岸、湿った砂地に生息している。
いくつかの都道府県ではレッドリストに記載されている希少種だが、なぜ内陸の小さな神社の境内にいるのだろうか。以前から不思議に思っているがわからないでいる。
名のエリザとはいかにも外国のご婦人の名前で、調べて見ると昆虫採集が趣味だった函館のロシア領事館の初代領事ヨシフ・ゴシュケビッチご夫妻のご夫人への献名との記事があった。夫妻は採集した様々な昆虫標本をロシア軍ビクトル・モチュルスキー大佐に送っていたとの事でこの大佐から献名されたのかもしれない。
(出展:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/area/tottori/articles/MTW20190509320950001.html
少し前の図鑑ではヒメハンミョウの名前で記載されている。
エリザハンミョウ0718-2.JPG



















すぐ近くには「アカボシゴマダラ」の翅が落ちていた。
鳥に襲われたのだろうか?
アカボシゴマダラ0718.JPG



















2022年7月18日 埼玉県 コウチュウ目ハンミョウ科 トウキョウヒメハンミョウ、エリザハンミョウ、チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ

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神社をぶらぶら [自然]

先日の朝、玄関先にやって来た「ノコギリクワガタ」を近くの神社に放しに行った。
祠横のシラカシの大木の後ろにとまらせるとしばらくじっとしていた。
この神社は特に縁結びで有名ではないが、神様の御利益で何とかメスと出会って欲しいものだ。
ノコギリクワガタ0718.JPG



















折角なのでちょっとうろうろ虫を探してみた。
参道の灯篭の庇裏にいた「キシタバ」。
鳥に啄まれたのか欠損した前翅の下に後翅の鮮やかな黄色がのぞいていた。
キシタバ0718.JPG



















その向かいの大きなシラカシの幹から黒っぽい樹液が出ていて、根元にフラスもある事からナラ枯れと思われた。
今まで見ているとナラ枯れの樹液にはあまり虫が来ていないことが多いが、「カナブン」が1頭頭を突っ込んでいた。ハエが近寄ってきたが、この後一蹴された。
カナブン0718.JPG



















すぐ近くの樹液には「コガタスズメバチ」がやって来た。
近付いて数枚撮ると威嚇し、飛んでこちらに向かってきたのでちょっとヤバいかと小走りで距離をとった。
なかなか攻撃的な個体だった。
コガタスズメバチ0718.JPG



















足元に光るもの、タマムシの死骸だった。
死んでまだそれほどたっていないようでアリが集まって来ていた。
生きている時と変わらぬ輝きと美しさ、役割は無事終えたろうか?
ヤマトタマムシ0718.JPG



















2022年7月18日 埼玉県 コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ、コガネムシ科 カナブン、タマムシ科 ヤマトタマムシ、チョウ目ヤガ科 キシタバ、ハチ目スズメバチ科 コガタスズメバチ

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今日から七十二候の鷹乃学習 [季節]

今日、7月17日から22日頃は二十四節季七十二候の「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう)の期間。
梅雨が終わって本格的な夏がやって来る季節の変わり目とされるが、今年は早々に梅雨明けしたにも関わらずその後戻り梅雨などと言われ不安定でスッキリしない天候だ。
ちょうどこの時期はタカの仲間の幼鳥が巣立ちを迎え、飛び方やエサの捕り方などの技を親鳥から学ぶ頃。
タカの仲間にも色々いるが、昔から大きさなどから扱いやすく鷹狩で使われたのがオオタカで鷹乃学習の鷹はこのオオタカではと勝手に想像している。

オオタカ
オオタカ.JPG



















丘陵で個人的に営巣を確認したタカ類はオオタカ、ノスリ、トビで確認はしていないが恐らくツミも営巣していると思われる。
今年も営巣を確認した種がありそろそろ巣立ったか気になっているが確認できずにいる。
近いうちに見に行ってみたい。

ノスリ

ノスリ0701.JPG



















渡りの時期に見られるのがサシバ。
自然豊かな里山の象徴とされており丘陵の谷戸で営巣を期待しているが、孤立した丘陵地であり周囲の環境なども含めサシバの営巣地としては適していないのだろう。

サシバ
サシバ0707.JPG



















2022年7月17日 ※写真はすべて成鳥

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数年ぶりのツノトンボ [アミメカゲロウ目]

一昨日はほぼ1年ぶりに埼玉県の東秩父村へ。

小雨降る山中で、目の前に飛んで来たのは「ツノトンボ」のメスだった。
こちらは出会ったのは何年ぶりだろうか?
ツノトンボ0713-1.JPG



















長らく雨に濡れながらじっとしていたが、雨が止んだタイミングで葉上に移動。
一緒にいた方からトンボですかと尋ねられたのでツノトンボと説明したら、こんなトンボは初めて見ましたと。
見た目も名前も確かにトンボなので当然そう思うだろう。
素性を説明してご納得いただいた。

ようやく来週には足のギブスが取れる予定、8月からの仕事復帰に備えてリハビリをしなければ。
先日駅まで往復40分ほど歩いたら翌日ふくらはぎが張って痛かった。
およそ1か月たいして歩いていないので、これは復帰までにかなり歩かなければなるまい。
折れた指がまた折れるのではと、いささか不安ではある。
ツノトンボ0713-2.JPG



















2022年7月13日 埼玉県東秩父村(丘陵外) アミメカゲロウ目ツノトンボ科 ツノトンボ

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