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市の天然記念物 エドヒガンザクラ倒れる [植物]

昨日今日と河川敷の昆虫調査を行った。
夏秋2回の調査だが、夏は37℃を記録して熱中症になり、今回は台風で調査区の河川敷が水没し土砂が堆積していて残念ながら虫の数が非常に少なかった。
今日はトラップの回収で早々に終わったので、近くにある以前に勤めていた埼玉県北本自然観察公園に行ってみた。

池に掛かった桟橋を歩いていると、当時お世話になった先輩の方が小学生を引き連れて歩いてきた。
まるで校長先生みたい!

今日は小学生5クラスが学びに来ているとのことだった。
子供たちがカメっ~!て叫んでいる先には、大小の「ミシシッピアカミミガメ」が並んで水面に突き出た木で甲羅干しをしていた。
ミシシッピアカミミガメ1031_1.jpg



















桟橋には「カヤネズミ」の巣の解説看板が立てられていた。
先の先輩はカヤネズミの巣を見つけるスペシャリストで、この巣も先輩が見つけたのだろうか?
解説看板の写真と少し場所が違ったのは、台風のせいだろう。
甲羅干しをするカメもカヤネズミの巣も僕が務めていた10年前と変わらないのは嬉しくも懐かしい!
カヤネズミ巣1031_1.jpg



















ミゾソバが見ごろの湿地を見ていると、枯れた葉の上に「ササキリ」のメスがいた。
今の時期見られる小さなキリギリスの仲間だ。
見られたのはメスばかりで、この種もそろそろ終盤なのだろう。
ササキリ1031_1.jpg





























湿地の木道の先に黄色いコーンが立っていたので工事中かなと思ったら大きな倒木だった。
その木は樹齢200年を超えるといわれ北本市の天然記念物に指定された「エドヒガンザクラ」で春には薄紅色の花をたくさん咲かせ多くの方々を楽しませてきた。
エドヒガンザクラは長命な野生種で、この種とオオシマザクラから生まれたのがソメイヨシノと言われている。
公園によると台風19号に耐えた後の10月22日に倒れ、原因は根腐れとのこと。
老齢で気にはなっていたのだが、まさかの驚きと残念で仕方がない。
今日は昔と変わらぬカメとカヤネズミ、倒れてしまったエドヒガン、嬉しいやら悲しいやらで・・・。
エドヒガン1031_1.jpg



















2019年10月31日 埼玉県 カメ目ヌマガメ科 ミシシッピアカミミガメ、ネズミ目ネズミ科 カヤネズミ、バッタ目キリギリス科 ササキリ、バラ目バラ科 エドヒガンザクラ


倒れた姿だけではいたたまれないので、ちょうど10年前の立ち姿を追記しました。
エドヒガン_1.jpg





























エドヒガン1_1.jpg





























エドヒガン2_1.jpg

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テングチョウとは見間違わないイカリモンガのオレンジと濃い褐色のトノサマバッタ [自然]

今日も冷たい雨だった。
このところ、秋晴れが続かずだが明日は晴れそうだ!


少し前、この日も小雨が降るどんよりとした天候だった。
歩いていると林縁から鮮やかなオレンジ色のチョウが飛んだ。
テングチョウかとも思ったが、飛び方や色味に違和感があり後を追った。
テングチョウでなければあの種しかいない。
とまったところを見ると、そうまさしくの「イカリモンガ」だった。
昼行性のガの仲間で吸蜜するところをたまに見られるが、出会う機会は非常に少ない。
イカリモンガ1019_1.jpg



















草はらでは足元から飛ぶ褐色の大きなバッタがいた。
大きさから「トノサマバッタ」かと思ったが、記憶にあるトノサマバッタと色味が異なった。
捕まえてみるとやはりトノサマバッタだったが、こんなに濃い褐色の個体を見るのは初めてだった。
種とその色、知っているようでまだまだ知らない事が多くあると再認識したのだった。
トノサマバッタ1017_1.jpg



















2019年10月17日 チョウ目イカリモンガ科 イカリモンガ、バッタ目バッタ科 トノサマバッタ

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ムネアカハラビロカマキリの脅威 [カマキリ目]

秋も深まり以前の記事で書いたようにカマキリの姿が目立つようになってきた。
先日もレアな緑色型のコカマキリを見つけたところだが、好まざる外来のカマキリも多く見つかるようになってきた。
外来のカマキリとは中国原産の「ムネアカハラビロカマキリ」だ。
中国で作られた卵しょうのついた竹ぼうきから国内に侵入したとの説が有力で、狭山丘陵でも一部の地域で数年前から成虫や卵しょうが確認されていた。
ムネアカは愛知県や静岡県、神奈川県などのある地域ではすでに在来のハラビロカマキリを駆逐して置き換わり、見つかるのはすべてこの種ばかりという非常事態となっている。

今月に入ってから成虫や卵しょうが見つかり、このところ連日のように成虫も捕獲されここ数年で最も多く確認されている。
以前に白バックで撮ったのは埼玉で見つかった弱り切った個体だったが、今回元気な個体を入手した。
見た目は在来のハラビロとそっくりで翅にも一対の白斑(黄色)もある。
だが体は一回り以上大きい。
ムネアカハラビロカマキリ1028-1_1.jpg



















一番の特徴は名前の通り、胸が赤い事。
ハラビロも一部赤い部分があるがほとんどが黄色でこれほど赤くはない。
また脚の付け根から裏側にも赤い色が目立つ。
ムネアカハラビロカマキリ1028-2_1.jpg



















最も識別がはっきりする特徴は前脚内側の突起の色と数だ。

ムネアカは白色や乳白色の小さな突起がたくさんある。
一方のハラビロは突起が大きく黄色くて3~4個。
この部分が確認できればまず間違えることはない。
ムネアカハラビロカマキリ1028-3_1.jpg



















この日、ムネアカを探しているとサクラの枝でそれらしきものを見つけた(下の写真)。
さてどっちかと上記2つの特徴を確認すると、在来のハラビロカマキリでホッと胸をなでおろした。

先にも書いた通り、侵入経路は中国から輸入された竹ぼうきの可能性が高い。
この場所でも竹ぼうきを購入して使用している周りで見つかっている。
皆さんのところでも竹ぼうきを使用している場所の近くでハラビロカマキリを見つけたら上記の特徴を確認して欲しい。
手遅れにならないうちに・・・!
ハラビロカマキリ1023_1.jpg



















2019年10月28日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ、ハラビロカマキリ

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この日のいもむし 毛虫 [チョウ目]

職場脇のボケで色々ないもむし、毛虫が見られる。
少し前にはモンクロギンシャチホコの幼虫がたくさん見られたが、今はすでに蛹化して姿はない。
この日も何かいないかと探してみると、「ナシケンモン」の幼虫がいた。
モンクロギンシャチホコと共に毎年見られる常連だ。
一見毒々しいが、毒はないようだ。
ナシケンモン1026_1.jpg



















その近くに大きないもむしがいた。
尾角がある見覚えのあるいもむしでこれもボケ食いだったか?と記憶をたどっていたが、よく見るとボケに絡んだヤマノイモにいた。
ヤマノイモ食いは「キイロスズメ」の終齢幼虫だった。
なるほど納得!
キイロスズメ1026_1.jpg




















いよいよこれらの幼虫たちも見納めかな。

他に何かいないか探してみるとカマキリの卵しょうがあった。
これはちょっと珍しい、オオカマキリとハラビロカマキリの卵しょうのツーショット。
どちらが先でどちらが後か?
そのわけはカマキリのみぞ知る、ここは人気の産卵スポットなのだろう!
卵しょう1026_1.jpg



















2019年10月26日 東京都 チョウ目ヤガ科 ナシケンモン、スズメガ科 キイロスズメ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、ハラビロカマキリ

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緑色のコカマキリ [カマキリ目]

カマキリの仲間は緑色と褐色の2種類が見られる。
オオカマキリはどちらの色もそこそこだが、ハラビロカマキリは緑色型が圧倒的に多く褐色型が稀に見られる。
コカマキリは逆に褐色型が普通で緑色型は個人的にはハラビロカマキリの褐色型を見るよりも珍しい印象だ。

今日そんなコカマキリの緑色型と何年振りかに再開した。
この10年少しの間虫ばかり見てきたが、調べてみると緑色のコカマキリを見たのは2008年10月のメス以来2回目だ。
コカマキリ1026-2_1.jpg



















探して見つかるものではないのでまさに千載一遇でとてもラッキーだった!
コカマキリ1026-1_1.jpg



















今回も腹端の形状や尾毛の数からお腹はあまり大きくないがメスのようだ。
という事は、このカマキリが卵を産めば緑色の遺伝子が後世に残されるのだろう。
相手を見つけて無事産卵できることを期待して、草むらに消える後姿を見送った。
コカマキリ1026-3_1.jpg



















2019年10月26日 東京都 カマキリ目カマキリ科 コカマキリ

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ススキ原っぱの名脇役たち ツユムシ、クサキリ [バッタ目]

ススキ原っぱにはたくさん見られる常連さんや絶滅が心配される種がいる一方、数はそれほど多くはないが見つけてホッ!とするものもいる。
草はらでひっそり露を舐めて暮らしているとも言われる「ツユムシ」。
長い後脚で普段はゆっくりとした動作だが、危険を感じると良く飛ぶ。
丘陵で見られるツユムシの仲間は他にセスジツユムシ、アシグロツユムシがいるが共に林縁で見られ棲み分けているようだ。
ツユムシ1017_1_1.jpg



















低い草地を歩くと足元からのっそりと姿を現したのは「クサキリ」のメス。
クサキリには悪いがいつ見てもさえない顔をしていて、もっと虫生楽しもうよ!って語りかけるのであった。

似た仲間のクビキリギスの方がよっぽど生き生きとした顔付きをしているのだが、まぁこんなのがいてもいいかなぁ。
クビキリギスは成虫越冬だがこのクサキリは卵越冬、冬はもうすぐやって来るからそれまで・・・・

人によって何が主役で何が脇役か色々あるだろうが、僕にとってはこの2種は見られないと寂しい名脇役と言ったところか。
クサキリ1017_1.jpg



















原っぱの脇で甘い香りを漂わせていた「キンモクセイ」。
今年は開花が例年より少し遅いかな。
中国原産の雌雄異株で日本で見られるのはほとんどが花付きが良いオスの木。
種はつかねど接ぎ木で増えるそうな。
この記事の主役はやはりキンモクセイ?
キンモクセイ1017_1.jpg



















2019年10月17日 東京都 バッタ目ツユムシ科 ツユムシ、キリギリス科 クサキリ、シソ目モクセイ科 キンモクセイ

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ススキ、チガヤ原っぱの絶滅危惧種

ここ数日、半袖では寒さを感じる気候となってきた。

10月も終わりなのでそれはそうだろう。
サクラの葉は散ってケヤキやムクの葉も色付いてきた。
ススキも開花して早いものは種を付けている。
ススキと言えば箱根の仙石原が知られるが、ここはそれほどの広さはないがそんなに遠くまで行かなくても楽しめる身近な群生地だ。
ススキ1017_1.jpg




















ススキ以外にもチガヤやメドハギなどの低草地もある。
近くに小川や池があることからアキアカネとミヤマアカネの成熟したオスのツーショットが見られた。

アキアカネ1017_1.jpg































秋を代表するススキや初夏に開花するチガヤの草地に依存しているバッタがここにはいる。
その一つが「ショウリョウバッタモドキ」。
名の通りショウリョウバッタに似ているがより小型で後脚が短いのが特徴だ。
緑色の体に触覚から尾端にかけて赤い線が入ったものが多く見られるが、この日見たのは体全体が赤みがかった個体だった。この赤色はススキやチガヤの茎に入る赤い筋に見間違う保護色となっている。
ススキやチガヤ草地が減ったことで、東京都のこの地域では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
ショウリョウバッタモドキ1017_1.jpg





























もう1種、チガヤなどのイネ科を好むコオロギの仲間の「カヤコオロギ」もここでは見られる。
コオロギの仲間と書いたが、分類上はマツムシ科に属し大きさは10mmほど。
この種も近年住む環境が減少して数を減らしているが、東京都のレッドデータではデータ無しとされている。
翅が短くオスの翅に発音器が無い事から鳴かないと思われる。
カヤコオロギ1017-1_1.jpg



















メスは体と同じくらいの長い産卵器を持つ。
カヤコオロギ1017-2.JPG



















カヤコオロギは葉に独特の食痕を残すことから、それが見つける手がかりとなる。
こんな穴が開いている草を見つけたら、探してみると見つかるかもしれない。
カヤコオロギが好むチガヤの草地も各地で減少しているが、世界的に見ればこのチガヤは在来種であっても世界の侵略的外来種ワースト100に選定されているようだ。
日本では在来種であり気候風土に合っていて生態系に及ぼす影響がない事から問題はなさそうだ。

多くの方がススキを楽しみに訪れるが、恐らくその足元にその植物に依存したこんな小さな命がいることは知らないだろう。
一人でも多くの方がススキやチガヤと命を共にしている虫たちの存在を知って、この環境の大切さを感じてもらえればありがたい。
カヤコオロギ1017-3_1.jpg



















2019年10月17日 東京都 トンボ目トンボ科 アキアカネ、ミヤマアカネ、バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタモドキ、マツムシ科 カヤコオロギ

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キリギリスの仲間 ホシササキリ [バッタ目]

ススキ原っぱを歩いていると足元から小さなバッタたちが飛び出した。
中でも数が多かったのが大きさは15mm前後の「ホシササキリ」。
ホシササキリ1017_1.jpg



















褐色型と緑色型がありどちらも頭から背中、翅は褐色で翅に黒斑がある。
この黒斑が名前の由来だ。
ジー・ジーッと鳴くが、あまり鳴き声が聞こえないのは年のせいだろうか。
ホシササキリ1017-1_1.jpg



















緑色型のメスがいた。
メスは腹端に産卵器があるのですぐに区別できる。
ホシササキリ1017-2_1.jpg



















まだ終令幼虫も見られたが、卵越冬なので間もなく成虫になるだろう。
あと1週間で11月、いつまで姿が見られるかを思うと寂しい・・・。
ホシササキリ1017-3_1.jpg



















2019年10月17日 東京都 バッタ目キリギリス科 ホシササキリ

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稲刈り後の田んぼにカトリヤンマ [トンボ目]

久しぶりの秋晴れでfieldをまったりと歩いてみた。
芝生広場の葉の落ちたサクラの枝先にとまっていた小鳥が目に付いた。
いつものスズメか、いやなんか違う。
遠かったのだがカメラを向けてみると、渡り途中の「ノビタキ」だった。
もう少し近くでと忍び足で近寄ったが、さすがに敏感で少し離れた草の中に逃げ込んでしまった。
ノビタキ1023_1.jpg



















田んぼではほぼ稲刈りが終わり、残った1面、台風の雨でぬかるんだ中稲刈りが行われていた。
既に刈られた田んぼを見ていると、いるいる「カトリヤンマ」。
ヤンマの仲間は多くが姿を消し、恐らく見られる最後の種ではないだろうか。
カトリヤンマ1023-1_1.jpg



















陽の陰った場所をホバリングしながら移動していた。
暗いのだが内臓ストロボしかないのでSSはあげられず、レンズも150mmで小さくしか映らない。
なのでどれも暗くかなりトリミングしている。
カトリヤンマ1023-2_1.jpg



















まぁ、それでも証拠写真で・・・。
カトリヤンマは、ここ東京都西多摩では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
幸い、毎年姿が見られるのはありがたい。
田んぼが続く限り大丈夫かなぁ!
カトリヤンマ1023-4_1.jpg



















2019年10月23日 東京都 スズメ目ヒタキ科 ノビタキ、トンボ目ヤンマ科 カトリヤンマ

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ウスバカマキリ 2019 [カマキリ目]

僕が知る限り広い狭山丘陵で唯一、ある場所にしかいない「ウスバカマキリ」を探しに行った。
丘陵で普通に見られるカマキリは、オオカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリの3種。
地域限定で見られる種が、チョウセンカマキリ(カマキリ)とこのウスバカマキリだ。
ウスバカマキリは一般的に背の低い草地を好み河原などで見られる。

数年前にこの場所にいることがわかり、毎年カマキリシーズンにはチェックしているのだ。
今年は時期が遅かったのか、なかなか見つからない。
オスは身軽で素早く飛んで逃げるのだが気配もなかった。
歩いていると低い草の中に見つけて写真が撮りやすいメドハギの茎に誘導した。
カマの根元内側の黒斑がウスバカマキリの特徴だ。

大きさはハラビロカマキリより少し小さいくらい。
ウスバカマキリ1017_1.jpg



















お腹の大きなメスだった。
今年も出逢えて良かったなぁ!
無事産卵して来年もまたよろしく!!
ウスバカマキリ1017-1_1.jpg





























探しているとさらにこちらも低い草の中にもう一匹。
体色が淡いオレンジ色のメスだった。
良く見ると右目に傷を負っていた。
ウスバカマキリ1017-2_1.jpg



















何故こんなことになったのか?
確かに動きは緩慢だったが、それでも左目は見えるのだろうから頑張れ!
ウスバカマキリ1017-3_1.jpg



















2019年10月17日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ウスバカマキリ

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