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ススキ、チガヤ原っぱの絶滅危惧種

ここ数日、半袖では寒さを感じる気候となってきた。

10月も終わりなのでそれはそうだろう。
サクラの葉は散ってケヤキやムクの葉も色付いてきた。
ススキも開花して早いものは種を付けている。
ススキと言えば箱根の仙石原が知られるが、ここはそれほどの広さはないがそんなに遠くまで行かなくても楽しめる身近な群生地だ。
ススキ1017_1.jpg




















ススキ以外にもチガヤやメドハギなどの低草地もある。
近くに小川や池があることからアキアカネとミヤマアカネの成熟したオスのツーショットが見られた。

アキアカネ1017_1.jpg































秋を代表するススキや初夏に開花するチガヤの草地に依存しているバッタがここにはいる。
その一つが「ショウリョウバッタモドキ」。
名の通りショウリョウバッタに似ているがより小型で後脚が短いのが特徴だ。
緑色の体に触覚から尾端にかけて赤い線が入ったものが多く見られるが、この日見たのは体全体が赤みがかった個体だった。この赤色はススキやチガヤの茎に入る赤い筋に見間違う保護色となっている。
ススキやチガヤ草地が減ったことで、東京都のこの地域では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
ショウリョウバッタモドキ1017_1.jpg





























もう1種、チガヤなどのイネ科を好むコオロギの仲間の「カヤコオロギ」もここでは見られる。
コオロギの仲間と書いたが、分類上はマツムシ科に属し大きさは10mmほど。
この種も近年住む環境が減少して数を減らしているが、東京都のレッドデータではデータ無しとされている。
翅が短くオスの翅に発音器が無い事から鳴かないと思われる。
カヤコオロギ1017-1_1.jpg



















メスは体と同じくらいの長い産卵器を持つ。
カヤコオロギ1017-2.JPG



















カヤコオロギは葉に独特の食痕を残すことから、それが見つける手がかりとなる。
こんな穴が開いている草を見つけたら、探してみると見つかるかもしれない。
カヤコオロギが好むチガヤの草地も各地で減少しているが、世界的に見ればこのチガヤは在来種であっても世界の侵略的外来種ワースト100に選定されているようだ。
日本では在来種であり気候風土に合っていて生態系に及ぼす影響がない事から問題はなさそうだ。

多くの方がススキを楽しみに訪れるが、恐らくその足元にその植物に依存したこんな小さな命がいることは知らないだろう。
一人でも多くの方がススキやチガヤと命を共にしている虫たちの存在を知って、この環境の大切さを感じてもらえればありがたい。
カヤコオロギ1017-3_1.jpg



















2019年10月17日 東京都 トンボ目トンボ科 アキアカネ、ミヤマアカネ、バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタモドキ、マツムシ科 カヤコオロギ

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キリギリスの仲間 ホシササキリ [バッタ目]

ススキ原っぱを歩いていると足元から小さなバッタたちが飛び出した。
中でも数が多かったのが大きさは15mm前後の「ホシササキリ」。
ホシササキリ1017_1.jpg



















褐色型と緑色型がありどちらも頭から背中、翅は褐色で翅に黒斑がある。
この黒斑が名前の由来だ。
ジー・ジーッと鳴くが、あまり鳴き声が聞こえないのは年のせいだろうか。
ホシササキリ1017-1_1.jpg



















緑色型のメスがいた。
メスは腹端に産卵器があるのですぐに区別できる。
ホシササキリ1017-2_1.jpg



















まだ終令幼虫も見られたが、卵越冬なので間もなく成虫になるだろう。
あと1週間で11月、いつまで姿が見られるかを思うと寂しい・・・。
ホシササキリ1017-3_1.jpg



















2019年10月17日 東京都 バッタ目キリギリス科 ホシササキリ

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