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ウスバアゲハ [チョウ目]

狭山丘陵の数か所で局地的に発生している「ウスバアゲハ」。
食草のムラサキケマンは各所にあるのでもっと見られてもいいと思うのだが・・・。

足しげく通っているfieldでは過去に数回飛ぶ姿を確認したものの撮ることは叶わず。
丘陵の中でも少し足を伸ばせば毎年確実に発生している場所があるのだが、そこでも撮ったことはなかった。


今日、ある場所でハルジオンのお花畑の上を4個体が飛んでいるのを見た。
そこでは今まで確認したことが無い、君たちいったいどこから来たの?

先日いつものfieldで1個体を確認した場所に行ってみると、暫くして1頭が飛んで来て目の前にとまった。
同じ個体かわからないが、他に飛んでいるのがいないので可能性は高いかも。
数枚撮ったらふわりと飛び去った。
綺麗な写真ではないが、ここでは初めて 記念の一枚だ。
ウスバアゲハ0430_1.jpg






















2018年4月30日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 ウスバアゲハ

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いもむし・毛虫の季節 [チョウ目]

この数週間、林内を歩くと頭上からつつっーといもむし・毛虫たちが降りてくる。
これに合わせて子育てをしている鳥たちはひなの餌には事欠かず有難いことだろう。
ようやく一段落したらしくこちらはホッとしている。
それでも樹上を気にしていたらコナラの葉先に毛虫の塊 「ドクガ」の幼虫たち。
まぁ糸で降りてくることはないと思うので、寄らず触らずだ。
ドクガ0426_1.jpg



















同じドクガの仲間だが無毒といわれる「キアシドクガ」の幼虫たちは食樹のミズキを降りて蛹化場所を探す。
隣にミズキがあるトイレの壁に幼虫たちが上りはじめていた。
毎年見られる光景でもう少しすると壁面のあちこちに蛹が見られ、この間利用される方はギョッとするに違いない!

成虫は名前の通り黄色い脚に真っ白な翅がとても美しいのだが・・・。
キアシドクガ0429_1.jpg



















歩いていると足元にキアシドクガによく似た模様の幼虫たちがいた。
こちらはキヅタ、ノブドウ、ヤブガラシなどに付く「ルリイロスカシクロバ」の幼虫。
成虫は早春に現れ黒色の翅を纏い体は瑠璃色に輝くシックな蛾だ。
幼虫は触るとかぶれる可能性があるかもで注意!
ルリイロスカシクロバ0429_1.jpg



















そろそろチャドクガが発生しているかとヤブツバキを調べていると、緑色型の「オカモトトゲエダシャク」の幼虫を見つけた。
広食性とあって様々な植物で見掛けるが、まさかこんな固いヤブツバキの葉も食べるとは知らなかった。

オカモトトゲエダシャク0429_1.jpg



















いもむし・毛虫が気になって上ばかり見て歩いているが、たまにはいいこともある!
枯れたのではと心配していた「アオギリ」がようやく芽吹いていたのだ。

葉がキリに似ているのでキリと名に付くが、キリはシソ目キリ科でまったく別の種。
種子が大好きな木だが、展開した若葉のデザインと萌木色が青空に映えてとても美しかった。
アオギリ0429_1.jpg



















2018年4月26,29日 東京都 チョウ目ドクガ科 ドクガ、キアシドクガ、マダラガ科 ルリイロスカシクロバ、シャクガ科 オカモトトゲエダシャク、アオイ目アオイ科

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イチモンジチョウ 蛹に [チョウ目]

越冬巣の周りで見つけた2頭のイチモンジチョウの幼虫を経過観察してきたが、そろそろ蛹化かと思われた頃に2頭とも見失ってしまった。
恐らく葉脈に尻を付けた垂蛹だと枝を丹念に探してみたが見つからない。

諦めかけた時、別の幼虫がいるのに気付いた。
しょうがない、いやラッキー これを観察対象に!
イチモンジチョウ0421_1.jpg



















2日後見ると枝を伝って移動中だった。
おぉっ、そろそろかとこの枝周辺に狙いを定めチェックしていたがまたも見失ってしまった。
それでも諦めきれずに探すこと数日、すぐ下の枝の葉裏で前蛹が見つかった。
この枝、探したはずだったのだが・・・。
イチモンジチョウ0426_1.jpg



















前蛹を見つけた2日後見に行ってみると既に蛹になっていた。
イチモンジチョウの蛹は初めて見たが、この鮮やかな緑色は本当に美しい。
まさに天然色の美しさだ。
コンデジでの撮影で暗くISOが高くなりざらついて思うような写真にはならなかった。
一眼で撮り直したいと思う被写体だ!
イチモンジチョウ0428_1.jpg



















2018年4月21,26,28日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 イチモンジチョウ

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湿地に来訪者 おじさんとアオサギ [鳥類]

ある谷戸のトンボが見られる湿地は高低差が付いた複数の湿地からなる。
下から見ながら上へ上がって行ったら抽水植物の間に「アオサギ」の姿が見えた。
まだ向こうはこちらに気付いていない。
何かを狙っているようだ。
アオサギ0425-0_1.jpg



















春先、アカガエルたちが産卵に訪れる頃からこの湿地に頻繁に姿を見せる。
今の時期、カエルたちは再び眠りについているのでほとんど見ることが無い。

いる魚はメダカくらいで、他にはオタマジャクシたちだがたくさんいるので食べ放題!

だがそれならこんなに慎重になることはない。

ではいったい何を狙っているのだろうか?
アオサギ0425-1_1.jpg



















それを確かめようとじっと身を屈めていた時だった。
今まで全く人影が無かったこの場所に、自転車を押したおじさんがやって来た。

私もおじさんだが、さらにもっと年配のおじさんだ。
案の定、アオサギは警戒態勢。
こうしてみると首の長さはさながらに脚の付け根の立派な太さに驚いた。
ちょっと美味しそう・・・。

何も知らぬおじさんが近づくとさっと弧を描いて飛び立ってしまった。
このタイミングでいったい何をしに来たのか?勘弁してほしいと心底思ったのだった。
まぁ、ここぞという時に不思議とよくあること。
アオサギ0425-2_1.jpg



















その後、再びアオサギは戻ってきた。
おじさんも自転車に乗って戻ってきたが、離れた場所だったので今度は大丈夫。
見ていると何かを狙っている様子。
捕まえたものを見るとどうやらドジョウだ。
なるほど、ドジョウはたくさんいるし敏感なので慎重になる、オタマジャクシより食べごたえがあるだろう。
おじさんにやきもきしながらも、無事疑問は解決したのであった。
アオサギ0425-3_1.jpg



















2018年4月25日 東京都 鳥類 ペリカン目サギ科 アオサギ

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常連のトンボたちも続々と [トンボ目]

4日前に訪れた時に羽化して飛べるようになった「ハラビロトンボ」がいくつか見られた。
ここ数年、シーズン中この種が多く見られるようになったように思う。
これはメス、今年も変わらず楽しませてくれるだろう。
ハラビロトンボ0421_1.jpg



















アジアトンボを探していた時に見つけた羽化後翅を伸ばしている「シオカラトンボ」のオス。
今この状態ということは昼過ぎに羽化したと思われた。
まだここはシオヤトンボばかりだが、そろそろシオカラも見られるようになりそうだ。
シオカラトンボ0425_1.jpg



















歩いているといきなり飛んで来て服にとまった「シオヤトンボ」のメス。

折角なので捕まえてじっくり撮らせていただいた。
今この湿地では最も多く見られる種だ。
お尻の先端、尾毛についているのは卵かゴミか?
シオヤトンボ0425_1.jpg



















羽化殻が無いかキショウブの葉を探していたら、あった「クロスジギンヤンマ」。
まだ今シーズン成虫を見たことが無いが、次に来た時にはきっと水面を飛翔している姿が見られることだろう!
クロスジギンヤンマ0425_1.jpg





























2018年4月21,25日 東京都 トンボ目トンボ科 ハラビロトンボ、シオカラトンボ、シオヤトンボ、ヤンマ科クロスジギンヤンマ

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見つけてほっ! アジアイトトンボ  [トンボ目]

湿地の入り口の林縁ではフジが花盛り。
フジにはノダフジ、ヤマフジと2種があり、蔓の巻き方が右巻き、左巻きと異なる。
このあたりはノダフジだと思うが、そこを見ていないので断言できない。
まぁ、綺麗だからどちらでも!
このところキヅタやフジの蔓切り被害が発生。
毎年楽しみにしていた立派なフジの蔓がノコギリのようなもので切られてとても残念で許せない!
ノダフジ0425_1.jpg





























ヨツボシトンボを撮っていた足元で「アジアイトトンボ」の未成熟のメスを見つけた。
ここ数年、夏季に渇水して発生が心配されたが今年もとりあえず確認できてほっとした。
近くにはオスも見られた。
アジアイトトンボ0425-0_1.jpg



















とにかく小さいので、目を小さい虫目バージョンにしなければ見過ごしてしまう。
近くに飛んでいたホソミイトトンボさえ大きく見えるほど。
ただ、以前ほどの数は見られない。
今後増える事を期待したい。
アジアイトトンボ0425_1.jpg





























2018年4月25日 東京都 トンボ目イトトンボ科 アジアイトトンボ

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湿地はいよいよトンボたちの季節 ヨツボシトンボ [トンボ目]

午前中は風雨が凄かったようだが、遅くまで寝ていたのでそれほどだったかと・・・。
午後から雨も止んで晴れ間が出たので湿地に行ってみた。
独特の飛び方で湿地真ん中のガマの枯れた茎にとまったのは「ヨツボシトンボ」。
ヨツボシトンボ0425-1_1.jpg



















4枚の翅の前縁結節部に斑があるのが特徴。
オス2個体が縄張りを張り、時折争い絡み合って空高く上昇してはまたそれぞれの縄張りに戻ってきていた。
よく見ると意外と毛深いことに気付いた。
ヨツボシトンボ0425-2_1_1.jpg



















今年も見ることが出来て良かった。
今後羽化して個体数も増えるだろう。
他にもここで見られるほとんどの種が、抜け殻を含めて確認できてこれからが楽しみだ。
カメラの設定は変えていないが、今日は色合いが変。
以前田んぼの畔に水没し、だましだまし使っているカメラなのだがそろそろかなぁ。
ヨツボシトンボ0425-3_1.jpg



















2018年4月25日 東京都 トンボ目トンボ科 ヨツボシトンボ

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万能選手 クロカタビロオサムシ [コウチュウ目]

このところ林内を歩いていると、いもむし・けむしたちが糸にぶら下がっている。
目に映るものは直前でも避けるが、そればかり見て歩くわけにもいかず・・・。
見たり写真を撮るのは大丈夫だが、実はこれらは大の苦手である。
職場に帰って髪の毛に付いてるよと3匹も取っていただいた。
ひょえぇ~である。
帽子をかぶっていたのに何故?

今、こんな状況を喜んでいる虫がいる。
オサムシの仲間の「クロカタビロオサムシ」。
この日、高さ3mほどの低木の枝先にこの虫を見つけた。
オサムシの仲間の多くは、地上徘徊性で主に地面を歩いてミミズや小さな虫などを捕食している。
後翅が退化して飛ぶことが出来ない種が多いなか、この種は飛ぶことが出来さらに樹上でガの幼虫などを捕食する。
クロカタビロオサムシ0421-1_1.jpg



















彼らにとって今、樹上、地上共にごちそうだらけで、それはそれはいい季節に違いない。
クロカタビロオサムシ0421-2_1.jpg





























一年を通じてオサムシの仲間では「アオオサムシ」が最もよく見られるが、このところは圧倒的にクロカタを見る機会が多い。
今日久しぶりに緑の光沢が美しいアオオサムシを見つけた。

個人的にはいもむし毛虫がぶらぶらする時期は早く終わってほしい・・・・。
アオオサムシ0424_1.jpg



















2018年4月21,24日 東京都 コウチュウ目オサムシ科 クロカタビロオサムシ、アオオサムシ

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躍動感と生命力を感じる アゲハたち [チョウ目]

ヤマツツジやオオムラサキツツジが見ごろとなってきた。
赤や紫の花にはアゲハチョウの仲間がひっきりなしに訪れる。
この日はいくつもの「キアゲハ」とナミアゲハが飛び交っていた。
見ていると目が回るくらいに次から次へ。
そんな躍動感あふれる飛翔を写し撮りたいが、飛び物は苦手で残念!
キアゲハ0421_1.jpg



















草地にへばりつくように咲くムラサキサギゴケに来ていた「アオスジアゲハ」。
そういえばツツジにアオスジアゲハは撮ったことが無い。
過去撮った写真を見返すとムラサキツメクサ、シロツメクサ、オカトラノオだった。
たまたまだろうか?
アオスジアゲハ0421_1.jpg



















ふと見ると足元にたくさん咲いていた中国原産の「セリバヒエンソウ」。
葉がセリに花がツバメが飛ぶ様に似ている事から名付けられたそうな。
アゲハが動ならこちらは静の飛翔、どちらも見ていて楽しい!
セリバヒエンソウ0421_1.jpg






























2018年4月21日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ、アオスジアゲハ、キンポウゲ目キンポウゲ科 セリバヒエンソウ

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この緑は半端なく美しい! アシブトチズモンアオシャク [チョウ目]

いつものトイレをチェック。
このところ暖かいので期待していたが、まったく何もいない。
と思ったら柱の陰に鮮やかな緑色が。
アシブトチズモンアオシャク0421-1_1.jpg



















色もさながらこの模様、デザインも秀逸。
その名も、「アシブトチズモンアオシャク」。
脚が太いかどうかはわからないが、翅の地図のような文様はまさしくだ。
幼虫はテイカカズラなどを食すというので、食草はこのあたりには普通に見られる植物だがこの蛾自体はそうそう見られる種でもない。
こんな白っぽい壁にいるから気付くが、自然界では緑に紛れてまず見つける事は難しいだろう。
アシブトチズモンアオシャク0421-2_1.jpg





























2018年4月21日 東京都 チョウ目シャクガ科 アシブトチズモンアオシャク

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