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木柵にヒゲナガサシガメ [カメムシ目]

フユシャクのメスでもいないかと見ながら歩いていた木柵に、セルロイドのおもちゃのような場に似つかぬものがいた。
毎冬、ヤツデの葉裏の観察対象「ヒゲナガサシガメ」の幼虫だ。
カメムシの仲間で名の通り長い触角が特徴だ。
ヒゲナガサシガメ1129-1.JPG



















半透明の黄色い体に散りばめられた赤い模様がアクセント。
虫を見慣れた方ならどちらが頭かわかるだろう。
下が頭なのだが、上のお尻に一対の目のような模様がありこの種もマエムキダマシなのだろうか。
ご本家マエムキダマシはやはり冬の観察対象のクロスジホソサジヨコバイというヨコバイの仲間。
ヒゲナガサシガメ1129-2.JPG



















このところ朝夕の冷え込みも一段と厳しくなり、fieldで見られる虫たちも冬の常連たち。
いよいよ冬シーズンの始まりだ。
ヒゲナガサシガメ1129-3.JPG



















2021年11月29日 東京都 カメムシ目サシガメ科 ヒゲナガサシガメ

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今日見たレアな鳥 [鳥類]

朝、車を走らせていたらコナラの樹幹から飛び立ったのは「オオタカ」の成鳥だった。
運転中だったのでチラ見しか出来なかった。
その後、谷戸の上空で羽ばたきと滑空を繰り返していたまたもやオオタカと遭遇。
それを見て視線を前に向けると左の林縁から猛禽が羽ばたいて右の林縁にとまった。
これもオオタカの若だった。
一日に3回も見られるとは、なかなかラッキーだった。
オオタカ1129.JPG



















シジュウカラやエナガの混群の中からピリリ♪ピリリ♪という特徴的な鳴き声が聞こえてきた。
その声を耳で追っていると飛んでコナラのてっぺんにとまった。
この鳴き声の主は亜種サンショウクイか亜種リュウキュウサンショウクイのどちらかで姿を見なければ鳴き声だけでは僕にはわからない。過去に姿を確認したのはすべてリュウキュウだった。
サンショウクイは本州以南に渡来する夏鳥で南西諸島では留鳥。一方リュウキュウは南西諸島で留鳥だが近年北上して九州北部や四国、関東でも確認されている。
今日は写真も撮れたのでじっくり見て見ると、額から頭部の白色部が狭いのでまたもやリュウキュウだった。
未だ、サンショウクイは見たことが無い。
リュウキュウサンショウクイ1129.JPG



















2021年11月29日 東京都 タカ目タカ科 オオタカ、スズメ目サンショウクイ科 リュウキュウサンショウクイ

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そろそろ冬ごもり [季節]

こうも寒くなるといよいよ越冬組以外は厳しいだろうなぁと朝ススキを探していると、いたのはやはり成虫越冬の「ツチイナゴ」だった。
先週見られたショウリョウバッタモドキは姿を消していた。
ツチイナゴ1127.JPG



















職場の玄関先にはこちらも成虫越冬の「オオトビサシガメ」がいた。
真冬に屋内で良く見つかる種で、隙あらば屋内に忍び込もうというのだろう。
オオトビサシガメ1127.JPG



















15日に見つけた「ウラギンシジミ」の越冬5個体はまだいるのかと見に行ってみると、全員無事同じ葉裏にいた。
このままここで冬を越せるだろうか?
ウラギンシジミ1127.JPG



















2021年11月27日 東京都 バッタ目バッタ科 ツチイナゴ、カメムシ目サシガメ科 オオトビサシガメ、チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ

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クロスジフユエダシャクのメス [チョウ目]

今月初めによく蛾が灯りに来る職場の照明がLEDに変わった。
その後、数回そこに出勤したが、全く居残り蛾たちは見られなくなった。
今頃はニトベエダシャクやキリガたちが見られるのだが残念だ。

トイレの壁でフユシャクのメスを今シーズン初めて見つけた。
今、発生のピークになりつつあるのは「クロスジフユエダシャク」。
クロスジフユエダシャク1127-1.JPG



















撮った写真をよく見るとやはり小さな可愛い蝶ネクタイのクロスジのメスだ。
コーリングしている様だったが、周りにオスの姿は無かった。
クロスジフユエダシャク1127-2.JPG



















壁を見渡すと、おおっ、いるではないか!
と思ったが、よく似た「ナカオビアキナミシャク」だった。
ナカオビアキナミシャク1127.JPG



















2021年11月27日 東京都 チョウ目シャクガ科 クロスジフユエダシャク、ナカオビアキナミシャク

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葉裏に冬虫夏草 [菌類]

色々な木々の熟した実が色褪せ萎んできている中、この「ゴンズイ」の実はまだ奇麗なままだった。
赤い果皮が裂開して黒い種子が顔を覗かせていた。
ゴンズイ1125.JPG



















まだまだ元気な「アキアカネ」。
ほとんどがオスばかりだが田んぼ周りにたくさん見られた。
今年は年越し個体が見られるだろうか?
アキアカネ1125.JPG



















コナラの枝を丹念に眺めながら葉をひっくり返してみると、そこにあったのは蛾に寄生した冬虫夏草だった。
体を菌糸が纏いそこからたくさん長短の突起が出ている。
蛾の大きさは1㎝程だったが種はわからない。
冬虫夏草1125-1.JPG



















蛾を寄主とするこのような菌類はガヤドリナガミノツブタケ、ガヤドリミジンツブタケ、ガヤドリキイロツブタケなどがあるようだが、図鑑を持っていないのでよくわからない。
詳しい方はこれらをガヤドリの仲間と呼ぶようだ。

外から見た雑木林はとても美しい景観だが、林縁を細やかに見るとひっそりと蛾にとっては哀れな厳しい世界が・・・。
冬虫夏草1125-2.JPG



















2021年11月25日 東京都 マツムシソウ目レンプクソウ科 ガマズミ、トンボ目トンボ科 アキアカネ、ボタンタケ目ノムシタケ科 Cordyceps sp.?

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fieldも黄葉が見頃 [季節]

今日は4日ぶりにfieldへ行ってみると、雑木林は黄金色に輝いていた。
ここ数日の朝夕の冷え込みで一気に黄葉が進んだようだ。
昨日の秩父に引けを取らない美しさだ。
黄葉1125.JPG



















いよいよコナラも色付いて、今週末は見頃だろう。
黄葉1125-1.JPG



















林縁を歩いていて見上げた木々は手前から「ヤマコウバシ」、「アカシデ」、「ムクノキ」。
光を浴びてそれぞれの色が相まってとても奇麗だった。
紅葉1125.JPG



















暖かさで「ナミテントウ」もものすごい数が飛び交っていた。
白っぽい幹や電柱などに集まっていた。
昔、本で見たすごい数が密集している様は未だに見たことが無い。
ナミテントウ1125.JPG





























クワだったかヒメコウゾだったかの葉裏に「ツマグロオオヨコバイ」が集まっていた。
見ているとお尻から水滴を落としていた。
4匹が同時に落とすのを見てこれを撮りたいなと連写で粘ったが、結局1匹の一粒のみが数枚撮れただけだった。
4粒が写ったのを撮りたかったなぁ・・・。
ツマグロオオヨコバイ1125.JPG





























2021年11月25日 東京都 ブナ目ブナ科 コナラ、アカシデ、クスノキ目クスノキ科 ヤマコウバシ、ムクノキ、コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ、カメムシ目オオヨコバイ科 ツマグロオオヨコバイ

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モズオとモズコ [鳥類]

今日は埼玉県の秩父へ。
車はノーマルタイヤなので後何回行けるだろうか?
コナラ主体の落葉広葉樹の山々はすっかり黄葉が見頃となっていた。
黄葉1124.JPG



















電線にとまっていた「モズ」のオス、モズオ。
この電線周りが彼の縄張りのようだった。
しきりに下を見て獲物を探していた。
モズオ1124.JPG



















ここから100mほど離れた電線には「モズ」のメス、モズコがいた。
この電線周りはモズコの縄張り。
この電線と電線の間にモズオとモズコの縄張りの境界があるのだろう。
モズコ1124-1.JPG



















モズコがモズオの電線寄りのサクラのてっぺんの枝先にとまった。
なるほどこのサクラはモズコの縄張り内か。
モズコ1124-2.JPG



















などと思いながら撮った写真を帰って見返していると、上の写真の枝に緑色のものが映っていた。
画像が荒いが拡大してみるとどうやらバッタのようだ。
オンブバッタあたりだろうか。
メスもはやにえを作るのだと再認識した。

このお隣同士の2羽は、来春カップルになるのではと思ったのだった。
モズコ1124-3.JPG



















2021年11月24日 埼玉県 スズメ目モズ科 モズ

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クロスジフユエダシャク 舞う [チョウ目]

朝、落ち葉の上を小さなチョウがひらひらと舞う姿が目に付いた。

そろそろだろうと気にしていた初冬の風物詩、フユシャクの仲間の「クロスジフユエダシャク」のオス。
よく見るとあちこちで飛んでいた。
今シーズン初認で時期的にはほぼ例年通りだ。
クロスジフユエダシャク1121.JPG



















コンデジのズームで撮ったのでISOが高く画質は悪いが、備忘録として書いておく。
さぁ、いよいよフユシャクシーズンの到来だ!
クロスジフユエダシャク1121-1.JPG



















2021年11月21日 東京都 チョウ目シャクガ科 クロスジフユエダシャク

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まだシジミチョウたちは元気 [チョウ目]

ノダケの種にとまっていたチョウ。
少し色褪せた「ヤマトシジミ」だった。
ヤマトシジミ1117.JPG



















草むらを茶色い小さなチョウ?ガ?がちらちらと飛んでいた。
追いかけてとまった先を見るとこちらはさらに色褪せ、後翅がかなり傷んだ「ベニシジミ」。
朝夕は気温がかなり下がって来たが、そこをしのげば昼の陽射しは温かでもう少し頑張れるかな!
ベニシジミ1117.JPG



















2021年11月17日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ、ベニシジミ

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ナナホシテントウ [コウチュウ目]

草むらを見ていると花の終わったキツネノマゴに、テントウムシの仲間では最もポピュラーな「ナナホシテントウ」がいた。
何をしているわけでもなく、ただとまっているだけのようだ。
久しぶりに見たので撮って確認したらお・し・りだった。
ナナホシテントウ1117-1.JPG





























そこでもう少し前からもう1枚。

このところの暖かさでナミテントウたちがたくさん飛び交い集団で越冬場所を探している。
このナナホシテントウも成虫越冬のようだが、集団で越冬するのは見たことも聞いたこともない。
そういえばナナホシの越冬は見た覚えがないような。
ナナホシテントウ1117-2.JPG





























2021年11月17日 コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ

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