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白、青、橙、茶 [チョウ目]

このところ初夏のような温かさが続き、雑木林のクヌギやコナラなど木々もすっかり芽吹いて緑色のグラデーションが美しい。
「イロハモミジ」が小さな可愛い赤い花を咲かせているが、気付く人は少ないのだろうなぁ。
イロハモミジ0328.JPG



















草地で目を引くタンポポの蜜を吸っていたのは「モンシロチョウ」。
ここではスジグロチョウもいるのでちょっとややこしい。
白い蝶は他にモンキチョウがいるがこちらは飛んでいてもすぐわかる。
6年ほど使ってきたコンデジの調子がいよいよ悪く、露出オーバーで白飛びが連発している。
モンシロチョウ0330.JPG



















枯れたススキには薄い青色が輝いていた。
おっ、まだ見ていないヤマトシジミかと撮ってみると、後翅に小さな突起がある。
残念、「ツバメシジミ」だったがこの種も初見。
ツバメシジミ0330.JPG



















草はらで「ベニシジミ」が一気に数を増してあちこちで見られるようになった。
この個体は特に橙色が鮮やかだった。ここでは以前、白化個体を2頭確認しているが今年はどうだろう・・・。
ベニシジミ0330.JPG



















林縁を歩いていると目の前に飛び出したのは無事越冬を終えた「クロコノマチョウ」。
先週あたりから時折目にするようになった。
じっとしてさえいれば枯葉に紛れてまず見つかることは無いだろうに。
クロコノマチョウ0330.JPG



















2021年3月30日 東京都 チョウ目シロチョウ科 モンシロチョウ、シジミチョウ科 ツバメシジミ、ベニシジミ、タテハチョウ科 クロコノマチョウ

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ミミガタテンナンショウ [植物]

今の時期、ちょっと不気味な植物が見られる。
サトイモ科テンナンショウ属で漢字で書くと天南星。
この日見つけたのは「ミミガタテンナンショウ」。
ミミガタテンナンショウ0327-1.JPG





























特徴は花に当たるものが中央の黄緑色の肉穂花序、その周りを取り囲んでいる部分が仏炎苞と呼ばれる。
仏炎苞は同じサトイモ科のミズバショウの白い部分のことと言えばわかりやすいだろう。
この仏炎苞の左右が耳のように張り出しているのでミミガタテンナンショウと名付けられている。
ミミガタテンナンショウ0327-2.JPG



















ちなみにここが耳と称された部分だ。
ミミガタテンナンショウ0327-3.JPG
















この仲間の多くが雌雄異株でありながら性転換し昨年はオス、今年はメスなんて器用な生き方をしている。
葉よりも上に花をつけるか下かで種を見分けることが出来る。
僕のfieldで見られる種では葉よりも上に付くのがミミガタテンナンショウ、マムシグサ、下に付くのがムサシアブミ、ウラシマソウ。
ちなみにマムシグサの名前は、地面からマムシが尻尾を出しているかのようなこの状態からだ。
マムシグサ.JPG



















ウラシマソウは肉穂花序先端から釣り糸のような付属体が伸びるので判別は容易。
いつもこの釣り糸に釣られている。
ウラシマソウ.JPG



















2021年3月27日 東京都 オモダカ目サトイモ科 ミミガタテンナンショウ、マムシグサ、ウラシマソウ

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春は忙しい! [植物]

今日は曇り空で時折小雨がぱらついたが、南風のお陰で暖かい一日だった。

先日から気になっていた「マルバアオダモ」の花が咲いていた。
なるほど、花の咲き始めは淡い黄緑色だが時間が経つにつれて白くなるようだ。
繊細な花びらと甘い香りが楽しめる。
マルバアオダモ0328.JPG



















ニワトコもようやく咲き始めた。
かなり前からブロッコリーのような蕾を付けていて、いつ咲くかと気にしていた。
強風が散らしたサクラの花びらが葉の上に。
ニワトコ0328.JPG



















湿地脇の草地では「アマナ」が群生して花を咲かせていた。
例年に比べて一気に群落が拡大したようだ。
白色に赤っぽいえんじ色のラインがとても上品で早春の好きな花の一つだ。
曇り空であまり開いていなかったのが残念だった。
アマナ0328.JPG



















トイレの壁で見つけたのは小さな蛾。
シャクガ科のナミシャク亜科だと思うのだが、絵合わせでしっくりくる種が見つからない。
種も多く個体変異もあるので難しい。
蛾に詳しいサイトに問い合わせ中。
ナミシャク亜科0328.JPG



















2021年3月28日 東京都 ゴマノハグサ目モクセイ科 マルバアオダモ、マツムシソウ目レンプクソウ科 ニワトコ、ユリ目ユリ科 アマナ、チョウ目シャクガ科 ナミシャク亜科

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春の花 続々と [植物]

春の花の代表種はサクラだが他にも春を感じさせてくれる花々がある。
林内でひっそりと咲いていた「ウリカエデ」の雌花。
カエデの仲間は紅葉がもてはやされるが、春先にひっそりと咲く花もまた風情があって奥ゆかしい。
よく見ると花の陰にクモがいるのを撮った写真で知った。
ウリカエデ0320.JPG



















春になると一面に咲くピンク色のヒメオドリコソウだが、久しぶりに白花に出会った。
こんなところにあったのねと春の愉しみとして覚えておこう!
ヒメオドリコソウ0320.JPG



















白花と言えば春の花ムラサキケマンの白花「シロヤブケマン」。
全く紫が残らない真っ白なものはユキヤブケマンと呼ばれる。
シロヤブケマン0321.jpg



















丘陵で唯一ここしか知らない「キブシ」も花を付けていた。
小さな黄色いスズランのような花がいくつもぶら下がっているのがお気に入りだ。
この花にもクモがいるがわかるだろうか?
キブシ0320.JPG



















「マルバアオダモ」の蕾もにょきにょきにょきと伸びてきた。
ここからどうやってあの真っ白な花弁が現れるのか、見てみたい!
マルバアオダモ0321.JPG



















2021年3月20-21日 東京都 ムクロジ目ムクロジ科 ウリカエデ、シソ目シソ科1 ヒメオドリコソウ、キンポウゲ目ケシ科 ムラサキケマン(シロヤブケマン)、クロッソソマ目キブシ科 キブシ、ゴマノハグサ目モクセイ科 マルバアオダモ


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春が加速!

少し前に干上がっていた小さな池を見ると、先日の雨で水が満たされて「ヤマアカガエル」の真新しい卵塊が産み付けられていた。
今後も時折雨が降って、水が干上がらないよう祈るばかりだ。
ヤマアカガエル0324.JPG



















ある谷戸では既に「ヤブレガサ」がすっかり傘を広げていた。
ヤブレガサと言えば芽吹いた姿がおどろおどろしくとても好きなのだが見逃してしまった。
ヤブレガサ0324.JPG



















隣では「ヒトリシズカ」が開花し、ホウチャクソウやウワミズザクラも蕾を付けていたのにはびっくり!
これはうかうかしていられないぞと気が引き締まった。
ヒトリシズカ0324.JPG



















スミレの仲間では「フモトスミレ」が咲き始めた。
とても小さな花だが濃い緑色の葉と白に紫色が入った花弁が印象的。
フモトスミレ0324.JPG



















まだ先だろうと思っていた「ナガバノスミレサイシン」が早くも咲いていた。
ナガバノスミレサイシン0324.JPG



















草地に足を踏み入れると小さな小さなバッタがピョンピョン飛んだ。
よく見ると、黒いコバネヒメギスとキリギリスの羽化して間もない初令幼虫だ。
ここのキリギリスは放虫された国内外来種で、初期の頃は駆除していたがもう定着しなすすべがなくなってしまった。
キリギリス0324.JPG



















先日、残念にも亡骸が初見だった「ルリシジミ」だが今日ようやく奇麗で元気な姿を見ることが出来た。
一気に次々と春の便りが押し寄せてくる感じで少し戸惑っている。
ルリシジミ0324.JPG



















2021年3月24日 東京都 無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル、キク目キク科 ヤブレガサ、センリョウ目センリョウ科 ヒトリシズカ、キントラノオ目スミレ科 フモトスミレ、ナガバノスミレサイシン、バッタ目キリギリス科 キリギリス、チョウ目シジミチョウ科 ルリシジミ

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電線の鳥たち [鳥類]

何処からかあの独特のクワッ♪クワッ♪という鳴き声が聞こえてきた。
辺りを見回してみると、電線にとまっていた「ツグミ」。
いつも見るものよりも顔周りが白っぽいような。
冬鳥だがゴールデンウィーク頃までは見られるだろう。
ツグミ0323.JPG



















「ハクセキレイ」も数羽が地面に降りたり飛び交って賑やかだった。
顔の周りが汚く見えるのは夏羽に生え変わっているからだろうか?
ハクセキレイ0323.JPG



















このところ聞かなかったキィーキィー♪という声の先を見ると「モズ」のオスが止まっていた。
ここではつがいになっている。
鋭い眼と先の曲がった嘴がまさに小さな猛禽だ。
モズ0323-1.JPG



















そんな猛禽も今日の強風には逆らえず、まるでトリケラトプスのようで面白かった。
モズ0323-2.JPG



















電線を超えはるか上空には本物の猛禽、翅の裏側に褐色の斑とお腹にライダーベルトを巻いた「ノスリ」が飛んでいた。
2羽で追いかけあったり旋回したり恋の季節で忙しそうだ。
ノスリ0323.JPG



















2021年3月23日 埼玉県 スズメ目ヒタキ科 ツグミ、セキレイ科 ハクセキレイ、モズ科 モズ、タカ目タカ科 ノスリ

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翅の模様がカギ穴? カギモンヤガ [チョウ目]

朝、ルーチンで見回ると扉の上部に小さな蛾が止まっていた。
少し高くてよく見えないが黒い斑が見えたのでちょっと嬉しくなった。
網を取りに行って柄の方で突いて降りてもらった。
蛾の仲間で前翅に独特の形をした黒色の斑がある種はスギタニキリガやアカバキリガスギタニモンキリガキシダモンキリガなどいくつかいてこの模様になぜか魅了されている。
カギモンヤガ0321-1.JPG



















今まで似た模様のものは見てきたが、この蛾のサイズや模様は見たことが無い。
調べると「カギモンヤガ」だった。
名はこの黒斑がカギ穴に見えるからだろうか?
カギモンヤガ0321-2.JPG



















大人しいのでひっくり返して見たが、特にこれといったものはなかった。
それにしても従順であった!
カギモンヤガ0321-3.JPG



















2021年3月21日 東京都 チョウ目ヤガ科 カギモンヤガ

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ごきぶりホイホイの姉妹品 かしながホイホイ [その他]

昨年は各地でカシノナガキクイムシが媒介するナラ菌によりコナラなどが集団で枯れるナラ枯れが多く発生した。
何処も枯れた木の処分やカシナガの対策に追われている。

そのカシノナガキクイムシの飛来・脱出調査でこんな商品がある。
その名は「かしながホイホイ」、どこかで聞いたことのあるような名前だ。
それもそのはず、作っているのはそうあのごきぶりホイホイを売っているアース製薬だから。
かしながホイホイ0320-1.JPG



















台所の隅のゴキブリの通りそうなところに置くごきぶりホイホイとは比べ物にならない大きさで、長さは1mほどある巨大なホイホイだ。
当然値段も大きいうえに需要も少ないので、ごきぶりホイホイに比べるとバカ高い。

さて、今年のナラ枯れはどうだろう?
少しは収まってくれると良いのだが・・・。
かしながホイホイ0320-2.JPG



















ちなみにそのカシノナガキクイムシは大きさ5mmほどのこんな虫。
カシノナガキクイムシ0321.JPG
















2021年3月20日 東京都 コウチュウ目ナガキクイムシ科 カシノナガキクイムシ

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ツバメが飛んだ!

今日の休みも野鳥調査のアルバイト。
虫を撮りに行けないのが残念だが、ここ数ヶ月は労働強化月間と位置付けていて仕方がない。

調査先近くの畑で早朝「ツバメ」が飛んでいた。
今年初めて見るさすがの飛びっぷりは気持ちが良いものだ。
ツバメ0319.JPG





























人家の庭の恐らくケヤキの高い枝先にとまっていた「チョウゲンボウ」。
15分近くいたが、ほんのわずか目を離した隙に姿を消していた。

鳥を撮るレンズを持ち合わせていないので、証拠写真程度なのが残念だ。
チョウゲンボウ0319.JPG



















2021年3月19日 埼玉県(丘陵外) スズメ目ツバメ科 ツバメ、ハヤブサ目ハヤブサ科 チョウゲンボウ

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春のシャクガ ウスオビコバネナミシャク [チョウ目]

このところ暖かい日が続き、様々な木々も一層芽吹いて雑木林に緑色が目立ち始めた。
コナラの冬芽が開いて白い産毛の葉っぱが顔をのぞかせていた。
コナラ0317.JPG



















公園のソメイヨシノの蕾にもピンク色の花弁が見えてきた。
緊急事態宣言が既に解除された来週末あたりには見頃となりそうだが人出はどうだろうか?
ソメイヨシノ0317.JPG



















トイレの灯りの居残り蛾はアトジロエダシャク、ハスオビエダシャク、オカモトトゲエダシャクともう1種。
褐色で地味なシャクガだったがフユシャクではなくわからなかった。
調べると「ウスオビコバネナミシャク」という長い名前。
3-4月に現れる春シャクで名前の通り後翅が小さいらしいが知らなかったので確認しなかった。
幼虫はシラカシやアラカシなどを食べるようだ。
ウスオビコバネナミシャク0317.JPG



















足元で見つけた小さな白いものは横たわる「ルリシジミ」だった。
まだ羽化してそうは経っていないだろうにいったいどうしたのか?
今年の初見がこんな姿とは残念で悲しい・・・。
ルリシジミ0316.JPG



















2021年3月17日 東京都 バラ目バラ科 ソメイヨシノ、ブナ目ブナ科 コナラ、チョウ目シャクガ科 ウスオビコバネナミシャク、シジミチョウ科 ルリシジミ

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