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職場の灯りに今年もヤマトクロスジヘビトンボ [アミメカゲロウ目]

昨日、朝出勤した時に職場の灯りの壁に今年も来ていた「ヤマトクロスジヘビトンボ」。
例年今頃、この灯りにやって来て朝まで居残っている。
ヤマトクロスジヘビトンボ0513.JPG



















念のために翅脈を見るとヤマトクロスジヘビトンボで、似た種のタイリククロスジヘビトンボではなかった。
ヘビトンボの仲間の幼虫は奇麗な水の川に生息する環境評価の指標種なので、今年も見られた事は嬉しい事だ!
ヤマトクロスジヘビトンボ0513-1.JPG



















2023年5月13日 東京都 アミメカゲロウ目ヘビトンボ科 ヤマトクロスジヘビトンボ

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数年ぶりのツノトンボ [アミメカゲロウ目]

一昨日はほぼ1年ぶりに埼玉県の東秩父村へ。

小雨降る山中で、目の前に飛んで来たのは「ツノトンボ」のメスだった。
こちらは出会ったのは何年ぶりだろうか?
ツノトンボ0713-1.JPG



















長らく雨に濡れながらじっとしていたが、雨が止んだタイミングで葉上に移動。
一緒にいた方からトンボですかと尋ねられたのでツノトンボと説明したら、こんなトンボは初めて見ましたと。
見た目も名前も確かにトンボなので当然そう思うだろう。
素性を説明してご納得いただいた。

ようやく来週には足のギブスが取れる予定、8月からの仕事復帰に備えてリハビリをしなければ。
先日駅まで往復40分ほど歩いたら翌日ふくらはぎが張って痛かった。
およそ1か月たいして歩いていないので、これは復帰までにかなり歩かなければなるまい。
折れた指がまた折れるのではと、いささか不安ではある。
ツノトンボ0713-2.JPG



















2022年7月13日 埼玉県東秩父村(丘陵外) アミメカゲロウ目ツノトンボ科 ツノトンボ

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ホシウスバカゲロウ [アミメカゲロウ目]

林内の細い幹にウスバカゲロウ?
ウスバカゲロウの幼虫はアリジゴクとして知られ、成虫より知名度が高い。
んん、でもいつも見るのより何だか小さくて黒っぽい。
腹部も黒白縞々だ。
どうやらこれはホシウスバカゲロウのよう。
ただこのホシウスバカゲロウ属は、今年の6月に大阪市立自然史博物館の研究チームにより5種を新種とする論文が発表されていた。
これまでのホシウスバカゲロウ、リュウキュウホシウスバカゲロウの2種と合わせて日本で見られるのは7種となった。
この7種の分布と特徴を確認したところ、これは名の通りのご本家「ホシウスバカゲロウ」と思われた。
ホシウスバカゲロウ0725.JPG



















2021年7月25日 東京都 アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科 ホシウスバカゲロウ

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キバネツノトンボ 産卵する [アミメカゲロウ目]

昨日は秩父で仕事だったが、何気に草はらを見つめていると草に黒いものがとまっていた。
何だろう?
何かしら?
キバネツノトンボ0601-1.JPG



















近付くとそれはイネ科にとまった「キバネツノトンボ」。
my fieldでは見られない久しぶりに見る種で嬉しい発見だった。
いつも飛び続けている印象なので何をしているのかよく見ると、腹端近くの茎に卵が一つあり産卵を始めたところのよう。
茎の左側にお尻を当ててどうやらもう一つ産むようだ。
キバネツノトンボ0601-2.JPG



















次に茎の右側にお尻を当ててもう一つ。

とまった位置はそのままで腹を茎の左右にもっていって交互に産んでいた。
キバネツノトンボ0601-3.JPG



















その後次々と産んで産み付けられた卵はこんな感じ。
キバネツノトンボ0601-4.JPG





























最終的に産んだ卵は全部で33個で少しすると翅を震わせて飛行準備。
準備が整ったらふわりと飛んで周囲を飛行し、近くの木の向こうに姿を消した。
このメスは無事に役割を果たせたようだ。
ツノトンボの仲間は、螺旋だったり左右交互だったりと種によって卵の産み付け方が決まっているみたい。
キバネツノトンボ0601-5.JPG



















2021年6月1日 埼玉県(丘陵外) アミメカゲロウ目ツノトンボ科 キバネツノトンボ

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水質評価の指標種 ヤマトクロスジヘビトンボ [アミメカゲロウ目]

少し前、職場の扉を開けようとしたら壁に大きな虫を見つけた。
大きさは10㎝前後となかなか目にとまる。
ヤマトクロスジヘビトンボ0508-1.JPG



















ヘビトンボの仲間の「ヤマトクロスジヘビトンボ」だ。
幼虫はきれいな水に棲み水質評価の指標種となっている。
近くの川が生息地となっているのだろう。
幼虫は地方によっては孫太郎虫と呼ばれ子供の疳の虫に効く漢方薬とされたり、ざざむしと呼ばれ佃煮や揚げ物にされるが食べたことはない。
ヤマトクロスジヘビトンボ0508-2.JPG



















近似種には3種いてヘビトンボは体や翅に黄色い斑があるのでわかりやすいが、このヤマトクロスジヘビトンボとタイリククロスジヘビトンボはよく似ていて、翅脈で同定する。
赤く囲んだ脈室から翅脈が1本出ていればヤマトで、2本出ていればタイリクだそうだ。
丘陵で今まで見たヘビトンボはほとんどがヤマトでタイリクは見たことがない。
どの種にしても姿が見られるということは、水質が奇麗ということで喜ばしい!
ヤマトクロスジヘビトンボ0508-3.JPG



















2020年5月8日 東京都 アミメカゲロウ目ヘビトンボ科 ヤマトクロスジヘビトンボ

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地衣類に擬態 コマダラウスバカゲロウの幼虫 [アミメカゲロウ目]

道際の土の崖にトタテグモの仲間の巣があると前述の伊藤さんから教えていただき見ていたのだが、こんな地衣類の付いた場所ならあの虫がいるのではと聞いて見た。
自分のfieldで一度見てみたいと長年探しているがいまだに見つけられないでいる「コマダラウスバカゲロウ」の幼虫だ。

地衣類を体に纏い獲物を待ち伏せする巣を作らないアリジゴクの仲間。

「あっ、いますよ、探して見ますね。」という何ともあっさりとありがたい返事が返ってきた。
すぐに「いました!この辺にいるので見つけてください」との事。
コマダラウスバカゲロウ0227-2_1.jpg



















写真などでは見ていたものの、実物を前に見つけるのに少々時間がかかってしまった。
青っぽいものや茶色のものなど個体によって纏っている地衣類は色々だそうだ。
コマダラウスバカゲロウ0227-3_1.jpg



















「もう少し大きいのがいましたよ」といわれて見ると確かに先のものより大きい。
どれも顎を180°開いていて、探す時の目安になりそう。
コマダラウスバカゲロウ0227-4_1.jpg





























「これはかなり小さいけど違うかなぁ?いやっ、そうだ!」とその隣にまた見つけて下さったのだが、あまりに小さくてマクロレンズのファインダー越しでもよくわからない。
撮った写真を拡大してようやくわかるほどで、ん~、まさしくそうなのであった。
いやぁ、スゴイ虫目に感服。

見付ける目を学ばせていただいたので、もう一度じっくりいつものfieldで探して見よう。
コマダラウスバカゲロウ0227-5_1.jpg



















2019年2月27日 埼玉県(丘陵外) アミメカゲロウ目 コマダラウスバカゲロウ

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柵の上を歩く屑 クサカゲロウの仲間の幼虫 [アミメカゲロウ目]

今日は久しぶりに晴れたが、冷たい北風が強く寒い。
巷はクリスマスイブで賑わっているが、こちらは普段と変わらず虫探し。

この寒さではさすがにアキアカネたちも姿を見せず、谷戸の木柵を舐めるように見て回った。
柵の上で小さな小さな屑が動いているのを見つけた。
クサカゲロウの仲間1224-1_1.jpg



















大きさは5mmあるかないかで裸眼では詳細がわからない。
ファインダーを覗くと大顎を持つ虫が屑をしょって歩いている。
クサカゲロウの仲間1224-2_1.jpg



















レンズの最短距離で撮影しても小さいので写真は全てトリミングした。
クサカゲロウの仲間の幼虫だ。
背中の屑は身を守るカモフラージュだろうが、寒いのによく歩き回っているなぁ!
背負っている事で少しは暖かいのだろうか?
クサカゲロウの仲間1224-3.JPG



















このクサカゲロウの仲間をwebで調べると、千葉大学大学院園芸学研究科応用昆虫学研究グループが日本産クサカゲロウ図鑑をUPされていてとても参考になる。

この寒さの中、こんなに小っちゃい虫が頑張って生きているのを見ると、寒い寒いと言っている自分を情けなく思うのであった・・・。

クサカゲロウの仲間1224-4_1.jpg



















2018年12月24日 Merry Christmas アミメカゲロウ目クサカゲロウ科 クサカゲロウ.sp

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樹皮下のラクダムシの幼虫 [アミメカゲロウ目]

今日は久しぶりに10℃を超える暖かさ、これまでも陽射しは暖かかったが今日は格別だった。
ソシンロウバイの花も見ごろで甘い香りが漂っていた。
あちこちでヒラタアブの仲間が花を訪れていたが、レンズを向けると逃げていく。
ようやく撮った一枚。
ソシンロウバイ0220_1.jpg



















田んぼ周りを徘徊するも何も見つからない。
ならばとヒノキの樹皮をめくってカニムシを探すも・・・。
ようやく見つけたのは、一見アミメカゲロウの仲間の幼虫。
クサカゲロウの仲間にしては大きいし顎が小さい。
ラクダムシ0220-1_1.jpg



















「ラクダムシ」の幼虫かなぁ?と思ったらやっぱりそうだった。
ラクダムシはアミメカゲロウ目に属し成虫も幼虫も他の昆虫を食べる肉食性。
ラクダムシ0220-2_1.jpg



















成虫を見たのは過去2回ほどだろうか。
完全変態だが幼虫と成虫はよく似ている。

多くの図鑑にはマツ林で見られると記載されているが、食性から見てマツとは関係が無いと思うのだが何故だろうか?
この成虫の写真を撮った周りには確かにアカマツがあった。
埼玉県のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
ラクダムシ0220-3_1.jpg



















2018年2月20日 ラクダムシ目ラクダムシ科 ラクダムシ

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ウンモンヒロバカゲロウ [アミメカゲロウ目]

今朝、少し晴れ間がのぞいていたがあっという間に曇ってしまった。
玄関先に小さな来訪者があった。
大きさは3cm弱のアミメカゲロウの一種。
よく見かける緑色のクサカゲロウの仲間やこの褐色で翅の広い仲間は、手持ちに詳しい図鑑がないために撮っても不明種ホルダーにたまっていくばかりだ。

今日は一応図鑑で調べてみたら、翅の褐色の紋から「ウンモンヒロバカゲロウ」でよさそうだ。
幼虫は谷川などにすみ小さい昆虫の体液を吸うとあるが、これ以上の詳しい記載はない。
近くに小さな川はあるが、そこで発生しているのか?

この仲間には、生態がわからない種や幼虫が見つかっていない種もある。
まだまだ未知の仲間たちのようである。
ウンモンヒロバカゲロウ0918_1.jpg




















2015年9月18日 埼玉県
アミメカゲロウ目ヒロバカゲロウ科 ウンモンヒロバカゲロウ        RICOH WG-4


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