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北海道昆虫観察ツアー2024 その4 [昆虫観察ツアー]

天人峡へ行く途中で見つけた交尾中のゾウムシ。
メスが白色でオスが黒色なのが目を惹いた。
種は不明。
ゾウムシ0714.jpg



















オオイチモンジを求めて林道へ向かったが惨敗。
広場で昼食中に飛んで来たカミキリムシ。
シラフヒゲナガヨツボシカミキリ0711-1.jpg



















これは見たことが無いなぁと思ったら北海道でしか見られない「シラフヒゲナガヨツボシカミキリ」という長い名前だった。
シラフヒゲナガヨツボシカミキリ0711-2.jpg



















時折見かけた初見のセセリチョウの仲間。
コキマダラセセリ0711-1.jpg



















「コキマダラセセリ」で北海道及び本州でも限られた地域に産し、東京都のfieldでは絶滅種となっている。
ここでしか見られないセセリチョウを探していたが今回も見つけることが出来なかった。
コキマダラセセリ0711-2.jpg



















旭岳へ行く途中にあった整備された池でトンボ探し。
池のほとりの草地で見つけたのは「キタイトトンボ」ではなかろうか
ならば北海道のみに分布するイトトンボだ。似た種がいるが決め手は腹部第2節の斑紋の形状。
と当初書いたが、尾部下付属器の突出から「オゼイトトンボ」に訂正。
キタイトトンボ0712.jpg



















池の浅瀬では地元でも見られる「クロイトトンボ」があちこちで交尾、産卵していた。
クロイトトンボ0712.jpg



















クロイトトンボ0712-1.jpg



















大型で青と緑が奇麗なイトトンボは「オオイトトンボ」かな。
オオイトトンボ0712.jpg






























本州でも見られる種だが北海道では局所的なようだ。
オオイトトンボ0712-2.jpg



















この後、天人峡の羽衣の滝に行ってみたが工事中で見ることが出来ず。
滝への散策路と間違えてえらい山道を登ってしまい皆疲弊、これは違うと途中で断念して降りてきた。
天人峡1714.jpg



















忠別川沿いの柱状節理は見事だった。
天人峡柱状節理0714.jpg



















降り切ったところで新開さんと伊藤さんがそれぞれ見つけてくれた「コエゾゼミ」。
低い葉の裏で羽化していたのを見つけたのは伊藤さん、さすがの虫目に感謝。
コエゾゼミ0714-1.jpg



















近くの葉では羽化して葉表に移動した個体もいた。
コエゾゼミ0714-2 (2).jpg



















今年の旭川はアサヒヒョウモンとオオイチモンジ、シラフヒゲナガヨツボシカミキリが見られたのは良かったが、一番見たかったウスバキチョウが今回も見られなかったのはとても残念だった。
このリベンジをするかどうか…、
後ろ髪をひかれつつ旭川を後にした。
旭川空港0714.jpg





















次があるなら旭川動物園にも行ってみたい(^^)
旭川空港0714-1.jpg



















2024年7月 北海道 コウチュウ目ゾウムシ科、カミキリムシ科シラフヒゲナガヨツボシカミキリ、チョウ目セセリチョウ科 コキマダラセセリ、トンボ目イトトンボ科 キタイトトンボ、オゼイトトンボ、クロイトトンボ、オオイトトンボ、カメムシ目セミ科 コエゾゼミ

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北海道昆虫観察ツアー2024 その3 [昆虫観察ツアー]

この日は十勝岳の標高930mに位置し十勝岳周辺の登山拠点にもなっている望岳台へ。
レストハウス周りで飛び回っていた初めて見る「エゾシロチョウ」。
モンシロチョウやスジグロシロチョウと同じシロチョウ科だが一回り大きく北海道でしか見られない。
翅脈が黒いのが特徴のようだ。
エゾシロチョウ0710.jpg



















岩場で休憩中に靴にとまったのは「フタスジチョウ」。
本州中部以北の山地や北海道に分布していて日本では4亜種に分けられその一つの北海道亜種は白帯が太いのが特徴だそうだ。
フタスジチョウ0710.jpg



















今回も各所で見られた「サッポロフキバッタ」のメス。
フキバッタの仲間は日本各地に分布しているが、それぞれの場所で独自の進化をとげ多くの種に分かれている。
このサッポロフキバッタは北海道にのみ分布している。
サッポロフキバッタ0710.jpg



















望岳台から車で下った途中の白金野鳥の森へ。
美瑛川沿いに車を停めて歩いていると、大きなタテハチョウが舞った。
おおっ、これはと撮影チャンスを狙ったがまったくいい距離にとまってくれずに惨敗。
2個体いたのだが・・・。
少し車で走った林道で再び観察を再開して間もなく建築物の壁にいるのを教えてもらった。
昨年と今年の出会いたい1種でようやく念願叶った「オオイチモンジ」。
オオイチモンジ0710.jpg



















出来れば地面や獣糞での吸水の場面を撮りたかったのだが、こればかりは致し方ない。
大きく翅表は濃い褐色の地に白にオレンジ、淡いblue、翅裏も美しかった。
オオイチモンジ0710-2.jpg



















今回の昆虫観察ツアーも昆虫写真家の新開孝さんと絵本作家の伊藤知紗さんとご一緒させていただいた。
望岳台にて
望岳台0710.JPG






















2024年7月10日 北海道 チョウ目シロチョウ科 エゾシロチョウ、タテハチョウ科 フタスジチョウ、オオイチモンジ、バッタ目バッタ科 サッポロフキバッタ

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北海道昆虫観察ツアー2024 その2 [昆虫観察ツアー]

旭川2日目は、本命の旭岳。
ロープーウェイで姿見駅まで上がって姿見の池までぐるっと歩いた。
駅を出たデッキ。
旭岳0709-1 (2).jpg



















この日は晴れて昨年のリベンジにはもってこいの天候だった。
広大な景色を見ながら歩く散策路は気持ちが良かった。
旭岳0709-3.jpg



















昨年は雨で断念した姿見の池。
奥の山腹には活火山であることを象徴する水蒸気が上がっていた。
旭岳0709-4.jpg



















散策路脇で見つけた小型のヒョウモンチョウは初めて見る「アサヒヒョウモン」だった。
日本では大雪山系だけに生息するチョウで天然記念物、環境省のレッドリストでは絶滅危惧に指定されている。
見られたのはこの1度だけで目を離すと見失うほど地面に擬態していた。
アサヒヒョウモン0709.jpg



















足元で飛んだのは「ミヤマハンミョウ」。
本土でも見られるが山地性でfieldの狭山丘陵では見られない種。
ミヤマハンミョウ0709.jpg



















午後から天気が急変して一気に曇り空となり、これではターゲットは無理と判断して下山した。
ロープーウェイを降りて周辺を散策。
また小さなヒョウモンチョウが目の前に。
今度は「ホソバヒョウモン」のよう。
ホソバヒョウモン0709 .jpg



















周りを低く飛んでいたので産卵するのかと追っていると、苔の生えた石の上で産卵行動をしていた。
ホソバヒョウモン0709-1.jpg






















葉上で銅金色に輝く美しいチョッキリの仲間がいた。
「ドロハマキチョッキリ」だろう。
頭から胸に続くヒョウタンのような形が面白い!
ドロハマキチョッキリ0709.jpg



















白に赤い線の蛾が目に入った。
今まで見たことが無い蛾で調べると「ギンボシリンガ」。
本土でも見られるようで幼虫の食樹はツツジ科のようだ。
ギンボシリンガ0709.jpg



















こちらも初見の緑色のカメノコハムシの仲間で「アオカメノコハムシ」。
本土でも見られる種でアザミ類を食べる。
アオカメノコハムシ0709.jpg




















ここから車で移動してダム湖のほとりで見つけた「ミヤマクワガタ」のメス。
ミヤマもmyfieldでは見られないのでとても新鮮で見られて嬉しい!
ミヤマクワガタ0709.jpg



















2024年7月9日 北海道 チョウ目タテハチョウ科 アサヒヒョウモン、ホソバヒョウモン、コブガ科ギンボシリンガ、コウチュウ目ハンミョウ科 ミヤマハンミョウ、オトシブミ科 ドロハマキチョッキリ、ハムシ科 アオカメノコハムシ、クワガタムシ科 ミヤマクワガタ

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北海道昆虫観察ツアー2024 その1 [昆虫観察ツアー]

昨年、ターゲットを確認できずリベンジを誓った北海道旭川。
今年再び再チャレンジで7月8日羽田から飛び立った。
この日の羽田空港は思ったより意外と人が少なかった。
羽田0708-1.JPG



















今回はJALの553便。
以前は飛行機に乗るのがダメで、東京から広島への出張には自腹で夜行のサンライズ瀬戸に乗って行ったほどだったが、この昆虫ツアーに参加させていただいてからは苦手を克服、今では時短でとても有難い。
羽田0708-2.JPG



















旭川に着いてからは昨年と同じ市内が見下ろせる郊外の展望台へ。
旭川0708.JPG



















ここでは昨年クスサンの幼虫が大発生していたが、今年は「マイマイガ」が大発生。
木の幹やあちこちの草の上で幼虫がいるいる!
あれだけ見られたクスサンが全く見られないのは不思議で、自然のメカニズムはうまくできているものだと感心したのだった。このマイマイガたちの大発生も長くとも2~3年だろう。
マイマイガ0708.jpg



















草地に「ヨシカレハ」の大きな幼虫がいた。
色や模様はなかなかシックでおしゃれな反面ちょっと毒々しいが、その通り毒針毛を持っている。
ヨシカレハ0708.jpg



















遊歩道の手すりで交尾中の「ベニボタル」を見つけた。
この仲間は似た種が色々いるがベニボタルかな。
下のメスの触角はノコギリ状で上に乗っているオスの触角は糸状でその違いが面白い!
ベニボタル0708.jpg



















同じ手すり上で「ミヤマクワガタ」の頭があった。
口がまだ動いていたのでこの日にカラスにやられたのだろう。
ミヤマクワガタ0708.jpg



















近くでヒョウモンチョウの仲間を見つけた。
翅表は見ることが出来なかったが、後翅裏の模様や色から「オオウラギンスジヒョウモン」のオスだろうか。
翅表を見られれば確実なのだが、なかなかそうはいかない。
オオウラギンスジヒョウモン0708.jpg



















北海道で見てみたい甲虫の一つにヒラタシデムシがいる。
関東のfieldで見られるのはオオヒラタシデムシでヒラタシデムシは北海道でしか見られない。
足元で見つけたシデムシはヒラタシデムシか?
前翅隆起線の本数がオオヒラタとは異なるので「ヒラタシデムシ」でよさそうだ。
ヒラタシデムシ0708.jpg



















草の葉上で見つけたシデムシ。
ヒラタシデムシかと思ったが、小さくて何だか違うなぁと。
調べると「クロヒラタシデムシ」というのがいるようだ。
草の上で陸生貝を食べるとの事。
確かに前胸背の前縁が一直線なのがヒラタシデムシと異なるのでクロなのだろう。
クロヒラタシデムシ0708.jpg



















1週間滞在するビジネスホテルは昨年利用したホテルから少し離れた旭川駅前で窓からは駅がよく見えた。
旭川0708-1.JPG



















2024年7月8日 北海道旭川市 チョウ目ドクガ科 マイマイガ、カレハガ科 ヨシカレハ、タテハチョウ科 オオウラギンスジヒョウモン、コウチュウ目 ベニボタル科 ベニボタル、クワガタムシ科 ミヤマクワガタ、シデムシ科 ヒラタシデムシ、クロヒラタシデムシ

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旭川昆虫観察ツアー その5 直翅と蜘蛛 [昆虫観察ツアー]

最終日は初日に行った展望台の草地へ。
イネ科の葉上で見られたササキリの仲間の幼虫のメス。
北海道に生息するササキリの仲間は、キタササキリとエゾコバネササキリ、本州でも見られるウスイロササキリ。
ウスイロササキリとは異なるので、キタかエゾコバネだ。
キタササキリ0715-1.JPG



















近くにオスの幼虫がいて、こちらを見ると頭部の黒斑から「キタササキリ」ではないかと思われた。
キタササキリ0715-2.jpg



















今回最も多く見られたのは「サッポロフキバッタ」だった。
顔から胸にかけての水色がとても美しい。
サッポロフキバッタ0715.JPG



















こちらはその幼虫と思われた。
成虫に比べるととても地味な色をしている。
サッポロフキバッタ0715-1.JPG



















見たことの無いバッタがいた。
調べると恐らく「ナキイナゴ」のメスではないかと思う。オスは長い翅があるがメスは短翅のようだ。
本州でも山地でよく見られるが、fieldでは見られないため知見が無い。
ナキイナゴ0715.JPG



















ここの草地で多く見られた北海道と青森県にのみ生息するクモの仲間の「キバナオニグモ」。
張られた円網の真ん中にいた大きなメス。
黄色いお腹に幾何学模様、赤と白の脚が特徴だ。
キバナオニグモ0715-1.JPG



















こちらはオスでメスよりかなり小さいが色味は同じだ。
キバナオニグモ0715-2.JPG



















この草地ではなく数日前の林道で、今までのツアーで探して出会えないでいたオニグモにようやく出会えた。
淡い緑色と黒の美しい「コケオニグモ」で苔に擬態し夜間に活動する希少種だ。
昼間だが曇り空の薄暗い林縁でカメラの絞りを絞ったため背景が暗く落ちてしまった。
コケオニグモ0712-1.JPG



















オスだったが、今後是非大きなメスを見てみたい!

また来年、旭岳でターゲットのチョウや北海道のキリギリス、アカオニグモなどこの地でリベンジしなければ!
コケオニグモ0712-2.JPG



















2023年7月12,15日 北海道旭川市 直翅目キリギリス科 キタササキリ、バッタ科 サッポロフキバッタ、ナキイナゴ、クモ目オニグモ科 キバナオニグモ、コケオニグモ

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旭川昆虫観察ツアー その4 [昆虫観察ツアー]

今回の日程で最も天気が良い予報のこの日、旭岳ロープーウェイに乗って姿見駅周辺で観察する予定だった。
麓駅の予報は天候曇り、視界良好。
大雪山旭岳ロープーウェイ0714.JPG



















大雪山旭岳ロープーウェイ0714-1.JPG



















しかし駅について歩き始めようとすると雨がぽつぽつ、少し待っていると霧まで出てきた。
この後雨が強まり2時間ほど待ったが回復する見込みがなく断念し麓へ降りた。
今回のツアーはここがメインだったことから、皆でリベンジを誓った。
旭岳0714.JPG



















一方麓は曇り空で晴れ間もあった。
国道沿いの林道で気を取り直して散策。
今回ヒョウモンチョウの仲間で唯一の「ウラギンヒョウモン」。
ウラギンヒョウモン0714.JPG



















眼状紋の周りが白い「ヒメウラナミジャノメ」がたくさんいた。
家の方ではこんな感じのものはあまり見られないような。
ヒメウラナミジャノメ0714.JPG



















忠別川の河原付近。
河原0714.JPG



















小さなヤナギで伊藤さんが見つけた大きくてオレンジ色が美しい「ドロノキハムシ」。
本種にもいるが見たことが無かった。
ドロノキハムシ0714-1_1.jpg



















河原でテリを張っていた「チャイロオオイシアブ」。
胸周りや脚にクリーム色の毛が目立っていた。
マルハナバチ擬態だろうか?
チャイロオオイシアブ0714.JPG



















翌日見つけたマルハナバチの毛の色とそっくりだった。
マルハナバチの仲間0714.JPG



















ホテルに帰ってシャワーを浴びていると脇腹の背中側に何かできものが出来ている様で鏡で見るとダニだった。
新開さんにご指南いただき色々試したが取れず、仕方なく医者に行くことに。
取ってもらったのを見ると普段見るマダニとは異なり、ヤマトマダニかシュルツェマダニのようだ。
今回ダニ対策には気を使ったが甘かったようだ。
ダニ0714-1.JPG



















2023年7月14日 北海道旭川市 チョウ目タテハチョウ科 ウラギンヒョウモン、ヒメウラナミジャノメ、コウチュウ目ハムシ科 ドロノキハムシ、ハエ目ムシヒキアブ科 チャイロオオイシアブ、ハチ目ミツバチ科 マルハナバチ sp.

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旭川昆虫観察ツアー その3 [昆虫観察ツアー]

旭川市内の公園を散策。
午前中は曇りや晴れ間がのぞいてくれた。
北海道や本州の山地で見られるセセリ用の仲間では大型の「キバネセセリ」。
幼虫の食草はハリギリのようだ。
キバネセセリ0712-1.JPG



















花に鮮やかな色の「スジカミキリモドキ」がいた。
この種も本州にもいるが山地性のようで見たことが無い。
スジカミキリモドキ0712.JPG



















緑の草の上に目立つピンク色のバッタ。
恐らくヒナバッタかな。
いつものfieldでも見られる種だが、ピンク色は見たことが無い。
ヒナバッタ?0712.JPG



















イケマの花に「キバネセセリ」が集まっていた。
この周辺でかなりの数が見られた。
午後からは雨となりほとんど観察は出来なかった。
キバネセセリ0712-2.JPG



















今回の北海道で最も多く見られたのはマイマイガとクスサンの幼虫だった。
特に大きく白い長い毛のクスサンの幼虫は遠目で見てもすぐにわかり、道路でも良く轢かれていた。
この2種は成虫が大発生するのではないかとも思われた。
クスサン0712.JPG





























翌日は、貯水池のほとりの南丘森林公園へ。
ここでもマイマイガとクスサンの幼虫たちがダケカンバなどの葉を食い尽くしていた。
ひこばえで見つけた初めて見る「アシアカカメムシ」。
北海道、本州、四国、九州の山地で見られる種。
アシアカカメムシ0713.JPG



















樹皮にいたのは1.5cmほどの「ミヤマオビオオキノコ」。
お目当てのキノコがこの近くにあったのだろうか?
ミヤマオビオオキノコ.JPG



















以前トイレだったのだろうか、今は使われていない建屋の屋根から顔を出していた「アオダイショウ」。
ここに住みついている様で、あちこちに脱皮殻があった。
アオダイショウ0713.JPG



















屋根の下の地面にあった大きな脱皮殻に「センチコガネ」が来ていた。
脱皮殻をむしゃむしゃ。何でも食べる雑食性なんだな。
センチコガネ0713.JPG



















根元の樹液で見つけた「ミヤマクワガタ」のオス。
山地性で見たのは何年ぶりだろう。
よく見るとオスの下にメスがいてガードしているようだった。
ミヤマクワガタ0713-1.JPG



















別の木にも大きなオス。湾曲した大顎と横に張り出した頭部がカッコイイ!
ミヤマクワガタ0713-2.JPG





























近くの針葉樹の幹にも大きなメスがいた。
この後、若い男女二人がやって来てこれらを根こそぎ捕っていった。
一体何が目的なのか、残念な気分に。
ミヤマクワガタ0713-3.JPG



















この後、帰り際に林道に立ち寄った。
今にもクマが出そうだったが、鈴を鳴らして。
時折飛び立った「ベニシタヒトリ」。
ベニシタヒトリ0713.JPG



















草の中から茎をのばし花を咲かせていたのはランの仲間の「クモキリソウ」だろうか?
クモキリソウ?0713.JPG





























2023年7月12-13日 北海道旭川市 チョウ目セセリチョウ科 キバネセセリ、ヤママユガ科 クスサン、ヒトリガ科 ベニシタヒトリ、バッタ目バッタ科 ヒナバッタ、コウチュウ目カミキリモドキ科 スジカミキリモドキ、オオキノコムシ科 ミヤマオビオオキノコ、センチコガネ科 センチコガネ、クワガタムシ科 ミヤマクワガタ、有隣目ナミヘビ科 アオダイショウ、キジカクシ目ラン科 クモキリソウ?

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旭川昆虫観察ツアー その2 [昆虫観察ツアー]

翌日は旭岳の麓へ。
滞在中旭岳の天気が最も良いのは後半だったので、この日は情報収集。
着いたのが早くて旭岳ビジターセンターはまだ開館前で、ビジターセンターの駐車場もさほど混んではいなかった。
旭川ビジターセンター.JPG



















この日は曇り空だったが旭岳山頂がよく見えた。
旭岳0711.JPG



















まずはセンター裏の湿地へ。
旭岳へのロープーウェイが湿地の上を。
旭岳麓湿地1.JPG



















木道周りで咲いていた初見の「オオウバユリ」。
地元のfieldでウバユリは見られるがこの種はたくさんの花が開花しているのが見ごたえがある。
オオウバユリ0711.JPG





























黄色い花には様々な色の「スゲハムシ(キヌツヤミズクサハムシ)」たちがいた。
赤い色。
スゲハムシ0711-1.JPG



















銅色の個体。
スゲハムシ0711-2.JPG



















茶色のチョウが飛んで来てとまった。
翅に白い帯があり初見のチョウかと思ったが「クロヒカゲ」だった。
クロヒカゲ0711.JPG



















イラクサ科の葉にいた見たことのない恐らくタテハチョウ科の幼虫。
帰って調べたらどうやら「コヒオドシ」の幼虫ようだ。
成虫を見たかったが発生時期の端境期だったかもしれない。
コヒオドシ幼虫?0711.JPG



















湿地から林内の遊歩道へ。
カエデの枝先が折れて葉が束ねられていた。
これは「イタヤハマキチョッキリ」のしわざと教えていただいた。
これほど大きな揺籃は見たことが無かった。
イタヤハマキリョッキリ0711-2.JPG



















近くでしわざの主が見つかった。
煌めく赤い体がとても美しいオトシブミの仲間だ。
イタヤハマキリョッキリ0711-1.JPG



















目の前を横切った弱弱しく飛ぶ虫がいた。
とまった先にいたのはシリアゲムシの仲間。
本州で見られるプライアシリアゲに似ていて以前は同種とされていたが、その後北海道に分布するものは「エゾシリアゲ」という別種とされるようになったようだ。
長野県霧ケ峰で見たプライアシリアゲより翅の斑の色が薄かった。
エゾシリアゲ0711.JPG



















葉裏で見つかったのは蛾の仲間の「キマダラコウモリ」。
コウモリガに似ているが翅に白斑がある。
本州にも分布するが、写真に撮ったのは初めてだった。
キマダラコウモリ0711.JPG



















時折飛んでいた蛾の仲間。
とまったところを見ると見たことが無い種。
調べると「ヒメキシタヒトリ」というヒトリガ科の仲間だった。
北海道と本州中部の亜高山帯に分布している。
ヒメキシタヒトリ0711.JPG



















2023年7月11日 北海道旭川市 ユリ目ユリ科 オオウバユリ、チョウ目タテハチョウ科 クロヒカゲ、コヒオドシ、コウモリガ科 キマダラコウモリ、ヒトリガ科 ヒメキシタヒトリ、シリアゲムシ目シリアゲムシ科 エゾシリアゲ、コウチュウ目ハムシ科 スゲハムシ(キヌツヤミズクサハムシ)、オトシブミ科 イタヤハマキチョッキリ

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旭川昆虫観察ツアー その1 [昆虫観察ツアー]

今年の恒例昆虫観察ツアーは北海道旭川市。
昆虫写真家新開孝さんと絵本作家伊藤知紗さんとご一緒させていただいた。

1年ぶりの羽田はコロナが第5類に移行されて久しぶりに人が多かった。
羽田0710-1.JPG



















ANAと鬼滅の刃のコラボ。
先日、刀鍛冶の里編が終わって鬼滅ロス・・・。
羽田0710-2.JPG



















相変わらず飛行機は苦手で窓際の席でずっと外の景色を見ていた
羽田0710-4.JPG



















乗った飛行機はポケモンアローラロコンジェット北海道。
左側はアローラロコン、右側はロコンで右側は写せなかったのが残念。
旭川0710.JPG



















この日は嵐山展望台へ。
翅の長いフキバッタはその通り「ハネナガフキバッタ」。
北海道から九州まで分布しているようだが初めて見た。
ハネナガフキバッタ0710.JPG



















次に現れたのは「オオヒカゲ」。
北海道から本州の山地で見られる大型のヒカゲチョウ。
ゆったりと飛んでいたが、大きいので存在感があった。
オオヒカゲ0710.JPG



















樹上からコンコンコンとキツツキが木をつつく音が聞こえ、音のする方を探してみると「オオアカゲラ」のオスだった。fieldでは冬季にアカゲラが見られるがオオアカゲラを見たのは初めてだった。
オオアカゲラ0710.JPG





























草地で素早く飛んでいたセセリチョウ。
こちらも初見の「コキマダラセセリ」。東京都ではほとんどの地域で絶滅している。
コキマダラセセリ0710.JPG



















林縁でスッと花茎を伸ばしていたランの仲間の「オニノヤガラ」。
菌類と共生し葉緑素を持たない腐生植物だ。
花が緑色なのでオニノヤガラの品種であるアオテンマかと思ったが、アオテンマは花も茎も緑色のようでこれは茎が褐色なのでその中間種か?
狭山丘陵のfieldでも探しているのだが、数年前に1度見ただけでそれ以来見ていなかった。

旭川昆虫観察ツアーの記事はしばらく続きます。
アオテンマ0710_1.jpg





























2023年7月10日 北海道旭川市 バッタ目バッタ科 ハネナガフキバッタ、チョウ目タテハチョウ科 オオヒカゲ、セセリチョウ科 コキマダラセセリ、キツツキ目キツツキ科 オオアカゲラ、ラン目ラン科 オニノヤガラ

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秋の秩父昆虫観察ツアー最終日 [昆虫観察ツアー]

ツアーの最終日は埼玉県中部の里山へ。
途中のコンビニで今年初見の「ヒメヤママユ」と出会う。
高くて間近に見られなかったのは残念だった。
ヒメヤママユ1118.JPG



















目的地で新開さんが拾った落ち葉のホオノキの葉裏にいた「カモドキサシガメ」の一種。
こんなのところにもいるのかとビックリ!
カマのような前脚を持ち上げて歩くさまは、まるでフランキー見たい!!
カモドキサシガメ1118.JPG



















ようやくカマの前脚を伸ばしたところを見ることが出来た。
カマの内側にカマキリのような大きな棘は見られなかったが、このカマで虫を捕えて他のサシガメのように体液を吸うのだろうか?
是非食事の場面を見てみたい。
他の足は細長く、確かにガガンボのようだった。
カモドキサシガメ1118-1.JPG



















道の脇では「クロヤツシロラン」の実が裂開していた。
種は本当に小さいので既にこの隙間から零れ落ちているに違いない。
似た種にアキザキヤツシロランがあり実の色がクロヤツシロランの方が黒いとも言われクロヤツシロランとしたが、花を見なければ自信がない。
クロヤツシロラン1118.JPG



















足元の草に動くものあり。
「セスジツユムシ」のメスだった。
ツユムシの仲間のメスは比較的遅くまで見られるが、そろそろ厳しい。
すでに産卵を済ませただろうか?
セスジツユムシ1118.JPG



















石の下で伊藤さんが見つけたのは初めて見る「ガロアムシ」だった。
一見シロアリを大きくしたような、またコオロギのようでもありコオロギモドキとも呼ばれる。
成虫になっても翅が無く、不完全変態の昆虫の中では原始的な姿をとどめていて昆虫の生きた化石と言われている。
山地の洞窟や土中、石の下などに棲み、埼玉県ではLP:絶滅の恐れがある地域個体群に指定されている希少種だ。

ここで今回のツアーのもう一種のターゲットを探したが、残念ながら見つからず。
翌日新開さんと伊藤さんは別の場所で遭遇できたとのこと。
残念ながら僕は仕事で同行できなかった。
また改めて・・・。
ガロアムシ1118_1.jpg



















2022年11月18日 埼玉県(丘陵外) チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ、カメムシ目サシガメ科 カモドキサシガメの一種、キジカクシ目ラン科 クロヤツシロラン?、バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ、ガロアムシ目ガロアムシ科 ガロアムシ

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