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奄美大島昆虫観察ツアー その6 [昆虫観察ツアー]

奄美大島での虫撮影もいよいよ終盤だが、紹介したい虫が多すぎてきりがないので一旦ここで締めようと思う。(※写真を大きくしようとしたらはみ出てしまった。修正がきかないので全体をご覧になるには写真をクリックしてください。)
この日は再び、竜郷町の奄美自然観察の森へ今回のターゲットの一つ、葉っぱに擬態するバッタの仲間を探しに。
林内で時折目にした「アマミモリバッタ」。奄美大島、加計呂麻島、徳之島、沖永良部島に分布する。
アマミモリバッタ1007.JPG

































伊藤さんが教えてくれたのは葉の上に鎮座する「ダルマウンカ」。5mmほどと小さいので目を凝らさなければなかなか見つからない。
まるで埴輪のような顔をしていた。
アマミマルウンカ1007.JPG

































こちらも葉上にいた「アオヒメハナムグリ」。
関東で見られるようだが見たことが無い。前胸背両脇のクリーム色の縁取りが特徴のハナムグリだ。
アオヒメハナムグリ1007.JPG

































移動中に道脇のセンダングサの仲間にやって来た「ベニモンアゲハ」。
普段チョウをはあまり撮っていないのでダメ写真ばかりでまだましな写真を。
ベニモンアゲハ1007-1.JPG

















































結局ターゲットは同行お二人のこれ以上にない虫目を凝らしても見つからず。
ホテルへの帰り道、パーキングに立ち寄った。
ここからは宿泊していた名瀬の街が一望できた。
名瀬の街.JPG

































ここでも虫探しでブーゲンビリアにいたのは南九州から沖縄に分布する「アカホシカメムシ」。背中は人面でお腹側は白と黒に赤が美しかった。
アカホシカメムシ1107.JPG

































イネ科の草にいた日本最大のバッタの1種「タイワンツチイナゴ」かと思ったが普通のツチイナゴだった。
タイワンツチイナゴ1007.JPG

































翌日の最終日はもう一つのターゲット、キラキラのカメムシを求めて北へ。
道端の朽ち木から新開さんが「アマミコカブトムシ」のメスを見つけてくれた。コカブトムシは関東でも見られるが、ここのは前胸背の窪みが小さい亜種のようだ。
アマミコカブトムシ-1.JPG

































暫くすると伊藤さんが溝に落ちていたオスを見つけてくれた。
脚が傷んでいる様子でうまく歩けないようだった。頭部に小さな角があるのがオス。
この状況は九州昆虫観察ツアーでダイコクコガネを撮りに行った時と同じで、またまたお二人に感謝だ。
アマミコカブトムシ-2.JPG

































最後にもう一度、蒲生崎観光公園へ。
ここでは見たかったシジミチョウを撮ることが出来たが、それは後日の番外編で。
前回来た時に伊藤さんが見つけた「アオウバタマムシ」はいきなりの通り雨で雨の後にとったもののうまく撮れなかったのだが、今回もまた見つかりお二人に気を使っていただいて撮ることが出来た。
関東で見られるウバタマムシより緑色が濃く、亜種「アオウバタマムシ」とされる。
フラッシュをたくより自然光の方がやはり奇麗だ。

今回亜種という言葉がよく出てきたが、亜種とは同一の種でありながら地域によって大きさや形、色彩などに違いがあるもののこと。基亜種というのが一番最初に公的に記載された標本の事でそれ以外に地域個体差の大きい種が亜種とされるのだ。
アオウバタマムシ1008.JPG

































残念ながら今回のターゲット、葉っぱに擬態したバッタの仲間とキラキラのカメムシには出会うことが叶わなかった。
またいつか、必ずと誓って島を後にした。
鹿児島空港1008.JPG

































2021年10月7-8日 奄美大島 バッタ目バッタ科 アマミモリバッタ、ツチイナゴ、カメムシ目マルウンカ科 ダルマウンカ、コウチュウ目コガネムシ科 アオヒメハナムグリ、アマミコカブトムシ、タマムシ科 アオタマムシ、チョウ目アゲハチョウ科 ベニモンアゲハ

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奄美大島昆虫観察ツアー その5 [昆虫観察ツアー]

奄美市住用町の道脇の民家の花にたくさんの「ナガサキアゲハ」が訪れていた。
関東では見られない白化したメスも多かった。尾状突起のある有尾型が見られればもっとよかったのだが。
ナガサキアゲハ1006.JPG



















林道に入って間もなく林縁に大きな蛾の姿を見つけて車を停めた。
羽化して間もないと思われる「シンジュサン」だった。
見るのはこれが2度目と嬉しい出会いでその大きさと美しさは素晴らしかった。
あたりに羽化した繭を探したがさすがに見つからなかった。
シンジュサン1006.JPG



















ナイトツアーの下見を兼ねて林道を流し、奥で車を停めてしばし虫探し。
丹念に林縁を探す同行のお二人。

アマミ虫探し1006.JPG



















少し幅の広い林道わきで同行の伊藤さんがハンミョウを見つけてくれた。
奄美大島、徳之島で見られる日本固有種「アマミハンミョウ」で、奄美産は写真の赤系、徳之島は青系のようだ。
ハンミョウに小さなハエがたかっているというので写真を撮って見ると確かに赤い眼のハエがまとわりついていた。主に胸辺りに多い時は7匹がとまっていたが、体から美味しいものでも出ているのだろうか?
(写真をクリックすると少し大きな画像でハエがよく見えます)
同行した新開さんも過去にblogに書かれていたようだ。
アマミハンミョウ1006.JPG



















このあとはフナンギョの滝へ。
その昔、舟を作るために木を伐り出したことで名付けられてそうな。
フナンギョの滝1006.JPG





























道脇で木くずが出ている木があり見ると大きなクワガタのメスがいた。
今回、甲虫をあまり目にしていなかったのとその大きさにちょっと興奮!
スジブトヒラタクワガタ1006-1.JPG



















大きさは約4㎝近くある「スジブトヒラタクワガタ」のメスだった。
奄美諸島で見られる日本固有種で名の通りの太い筋が洒落ている。
これは是非オスを見たいと探したが、残念ながら見つからなかった。
スジブトヒラタクワガタ1006-2.JPG



















この日は2度目の夜の林道観察でお目当ては、奄美と言えばこの丸い糞の落とし主「アマミノクロウサギ」だ。
奄美大島、徳之島のみに生息し全身褐色の毛に覆われ短い耳や足など原始的な姿が特徴で絶滅が危惧されている。環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB類。
糞は昼間あちこちの林道の道脇にたくさん落ちているのを見ていた。
アマミノクロウサギ1006-1.JPG



















前日の夜に1頭見ていたので、少し心に余裕はあったもののさて何頭見られるかと期待していた。
林道を走り出してすぐに1頭、その後も次々と見ることが出来て何とか証拠写真も。
途中、パトロールの車や現地のガイドツアーと思われる車数台とすれ違い、車の通った後では警戒して出てこないのではないかと思ったがそんなことは無かった。
慣れているのか?気になった。
今月末からこの林道は夜間規制が始まるそうで自由に見られる最後の機会だった。
アマミノクロウサギ1006-2.JPG



















2021年10月6日 奄美大島 チョウ目アゲハチョウ科 ナガサキアゲハ、ヤママユガ科 シンジュサン、コウチュウ目ハンミョウ科 アマミハンミョウ、クワガタムシ科 スジブトヒラタクワガタ、ウサギ科 アマミノクロウサギ

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奄美大島昆虫観察ツアー その4 両・爬編 [昆虫観察ツアー]

この日は夜の林道で生き物観察。
一番の目的はあの哺乳類だが、他に何が見られるか?
走行注意1005.JPG



















陽が落ちかけた林道わきに車を停めて探しているとクワズイモの葉上でカナヘビ発見。
いつも見ているカナヘビとはちょっと異なり妙に尻尾が長い。
南西諸島に生息する日本固有種の「アオカナヘビ」の幼体だった。
アオカナヘビ1005-1.JPG



















別の場所でも同じくらいの大きさの幼体がいた。
最初に見たのは背中が褐色だったが、こちらは緑色の個体。
アオカナヘビ1005-2.JPG



















時折雨が降る不安定な天候で、小雨がぱらついていた。
車を低速で走らせていると路上のあちこちに白っぽいものがいくつも目に付いた。
何だろうと降りて近寄るとすべてカエル!
雨で道に出てきたようだ。
そのほとんどが奄美大島、徳之島で見られる日本固有種の「アマミハナサキガエル」。
環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類の希少種だ。
アマミハナサキガエル1005.JPG



















少しして色見が違うのがいたのでまた降りて確認。
何とそれは、今回是非見たいと思っていた緑色が美しい「アマミイシカワガエル」だった。
近年アマミとオキナワの2種に分けられ、境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB類に指定されているこちらも希少種。
2枚撮って逃げないようにガードして同行の二人を呼んだ瞬間に大きくジャンプして林内に消えてしまった。
ああっ、何という失態(T_T)
アマミイシカワガエル1005.JPG



















この後も、道の上のカエルたちをよけながら進む。
途中、奄美大島と加計呂麻島のみに生息する日本固有種で環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠB類の「オットンガエル」にも出会った。ヒキガエルかと思ったが、残念ながら撮影する前に逃げられてしまった。
走れば次々と路上にカエルたちが現れ轢かないように注意しながら走ったが、そんなことを知らない人は多くのカエルたちを轢いてしまうだろう。何らかの対策が必要だと思った。

これだけカエルがいればそれを狙うやつもいる。
林道の真ん中にいたのはヘビの「アカマタ」。
車を降りると林内に逃げ込んだので、こんな機会は二度とないと申し訳なかったが尻尾を掴んで引きずり出した。
1mを超えよく太り精悍な顔付きで気性が荒いと聞いていたがまさしくだった。
雨のお陰でたくさんのカエルたちが見られ、運よく一番の目的の哺乳類にも1度出会うことが出来て満足のナイトツアーだった。
アカマタ1005.JPG



















2021年10月5日 奄美大島 有隣目カナヘビ科 アオカナヘビ、ナミヘビ科 アカマタ、無尾目アカガエル科 アマミハナサキガエル、アマミイシカワガエル

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奄美大島昆虫観察ツアー その3 [昆虫観察ツアー]

3日目は湯湾岳麓にあるフォレストポリスという森林浴公園にある「マテリアの滝」を訪れた。
本当に美しい太陽の滝つぼと称されたこの滝は観光スポットとなっている。
この日は小雨が降ったり晴れ間が出たりと不安定な天候で、太陽の滝つぼは拝めなかった。
若いカップル2組がたて続けに訪れ水着になって滝つぼに入る様はなかなか目のやり場に困った。
ここはインスタ映えで有名な場所なのだろうか?
マテリアの滝1005.JPG



















ここでのターゲットは「リュウキュウハグロトンボ」。
早々にオスが見つかったが遠くて思うように写せず。
かろうじて撮れたピンボケだが、翅表の青が美しかった。
リュウキュウハグロトンボオス1005-1.JPG



















メスは地味だがいつも見掛けるハグロトンボよと比べると胸の緑色が美しい。
リュウキュウハグロトンボメス1005.JPG



















滝の近くに複数のオスがいて翅を開いたところを撮ろうと粘ったが残念ながら叶わなかった。
角度によっては翅裏も鮮やかな青に輝いていた。
リュウキュウハグロトンボオス1005-2.JPG



















お昼休憩で停めた駐車場脇の草地で見たことの無い小さなチョウたちが飛び交っていた。
近寄るとこちらもオスは美しい輝く青い翅を持つ「アオタテハモドキ」だった。
図鑑でしか見たことが無く、キタテハより一回り小さいだろうか?
こんなに小さいとは思ってもみなかった。
オスは翅を広げてしきりにメスにアピールしていた。
アオタテハモドキ1005.JPG



















林道を車で走っているとあちこちでまさに南国を思わせる木を見かけた。
日本最大のシダ植物と言われる「ヒカゲヘゴ」。
ヒカゲヘゴ1005.JPG



















樹皮には特徴的な丸い跡が残されていた。
成長と共に葉を落としていった跡、葉痕のようだ。
ヒカゲヘゴ1005-1.JPG





























林道脇に車を停めて木々を眺めていると黒っぽいチョウが来て産卵をしているようだった。
近くの木に飛び移り翅を開いたところを撮って見ると「スミナガシ」だった。
スミナガシ1005.JPG



















林道の路上にはこの日降った雨を吸いに「ツマベニチョウ」があちこちで見られた。
とにかく敏感で近寄らせてくれないうえ、給水中は翅を閉じて開いてくれない。
ようやく林縁の葉にとまってその美しいオレンジ色を見せてくれた。

この後は夜の林道観察なのだが、その様子は次回に。
ツマベニチョウ1005.JPG



















2021年10月5日 奄美大島 トンボ目カワトンボ科 リュウキュウハグロトンボ、チョウ目タテハチョウ科 アオタテハモドキ、スミナガシ、シロチョウ科 ツマベニチョウ、ヘゴ目ヘゴ科 ヒカゲヘゴ

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奄美大島昆虫観察ツアー その2 [昆虫観察ツアー]

ツアー2日目は泊まっていた名瀬の町から車で北へ。
途中、山肌が大きく削られて土砂を採掘している光景が目にとまり一体何なのだろうと話題になったが、どうやら辺野古の埋め立てのために採掘しているようだ。豊かな自然を破壊しそこで得たものでさらに自然を破壊することは何ともやりきれない。世界自然遺産に指定されたことでこのような愚行は無くなってくれるのだろうか?
そう思いたい!
着いた先は龍郷町の奄美自然観察の森。
ここで今回のターゲットの一つである虫を探す。

個人的には是非本土では見られないセミの姿と鳴き声を確認することも楽しみの一つだった。
まず、見つけたのは「オオシマゼミ」。
奄美大島、沖縄、久米島などに産し、ツクツクボウシの仲間で最大の種。
頭や胸の緑色が濃く、腹節の青色が美しかった。
図鑑の鳴き声はカンカンカンという金属的な音とあるので実際に聞いて見たかった。
鳴き終わりに連れ間隔が早くなっていくのはまるでウルトラマンのカラータイマーのようだ!
鳴き声はこちら。 
オオシマゼミ1004.JPG




















次は「リュウキュウアブラゼミ」。
my fieldでアブラゼミはポピュラーな存在だが、リュウキュウアブラゼミはどう違うのか?
一見似ていたが、よく見ると前胸背や翅の支脈の緑色が目立つ。
鳴き声は似てはいるがアブラゼミがずっと鳴き続けているのに対して、リュウキュウは鳴き出してから5~10秒で鳴き止み間をおいてまた鳴き出す。聞けば違いは明白だった。
鳴き声はこちら 
リュウキュウアブラゼミ1004.JPG



















3種目は「クロイワツクツク」。
この種もツクツクボウシの仲間、見た目はそっくりで少し大きい。九州大隅半島から南から久米島まで生息しているが、千葉県では移入種として根付いている。
鳴き声は複数が鳴いてとにかくやかましい印象だった。

リュウキュウツクツク1004_1.jpg



















奄美自然観察の森の展望園地からはエメラルドグリーンが素晴らしい龍郷湾が一望できた。
龍郷湾1004.JPG



















こんな奇麗な色の海を見たのは、いったい何十年ぶりだろうか?
龍郷湾1004-2.JPG



















ここからさらに北に向かい蒲生崎観光公園へ。
車を停めて歩き出すと足元からトンボが飛び立った。
ん~、シオカラトンボ?と考えていると新開さんが「ハラボソトンボ」と教えてくれた。
この種は九州から南西諸島にかけて生息し、名のとおり腹部が非常に細いのが特徴。
テリトリーを張っていて何度も飛んでは同じ場所に戻ってきていた。
ハラボソトンボ1004.JPG



















園路の上の大きな蜘蛛の巣は「オオジョロウグモ」。
存在は知っていたが見るのは今回が初めてで、巣も体もいつも見ているジョロウグモよりも大きく迫力があった。いくつか見たが皆脚が欠けているものが多かった。
オオジョロウグモ1004.JPG



















歩いていると「イシガケチョウ」が目の前を飛んだ。
タテハチョウの仲間で、幼虫はイヌビワガジュマルなどを食べ近畿地方から南西諸島に分布している。
翅の模様が美しく好きなチョウの一つだがかなり翅が傷んでいた。
イシガケチョウ1004.JPG



















この日はいったん宿に戻り、また宿の近くのおがみ山公園へ夜の観察。
前の日に見た「アマミサソリモドキ」がこの日はあちこちで見られ、前脚を伸ばして歩く姿を初めて確認した。
普段は縮めているがまるでザリガニのような大きなハサミを持っていたことにビックリ。
サソリモドキ1004.JPG



















暫くして新開さんがサソリモドキが何かを捕えていると知らせてくれた。
ゴミムシか?バッタか?
よく見るとどうやらゴキブリを捕まえていた。
サソリモドキは捕まえた獲物を消化液で溶かして摂取するようで確かにクモに近い仲間のようだ。
サソリモドキ1004-2.JPG



















帰り道、草の上が揺れたので何かいるなと目を凝らすと「ヤモリ」だった。
この島の家屋の壁では夜、あちこちでヤモリの姿を目にした。
埼玉県ではニホンヤモリだが、奄美では数種のヤモリがいるようだ。
これが何の種かはわからない。
ヤモリ1004.JPG



















2021年10月4日 奄美大島 カメムシ目セミ科 オオシマゼミ、リュウキュウアブラゼミ、クロイワツクツク、トンボ目トンボ科 ハラボソトンボ、クモ目ジョロウグモ科 オオジョロウグモ、チョウ目タテハチョウ科 イシガケチョウ、サソリモドキ目サソリモドキ科 アマミサソリモドキ、有隣目ヤモリ科 

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奄美大島昆虫観察ツアー その1 [昆虫観察ツアー]

10月3日から昆虫写真家新開孝さん、絵本作家伊藤知紗さんと奄美大島昆虫観察ツアーに行って来た。
コロナの状況によってはキャンセルも考慮されていたが、運よく緊急事態宣言が解除されたことで決行した。
今までに仕事や旅行で北は北海道最北端から南は九州最南端まで網羅してきたが、鹿児島より南は未踏の地で是非とも行きたかったのだ。

宣言が解除されたばかりだからか羽田のターミナルは思ったほど混んではいなかった。
羽田1003.JPG



















羽田から奄美大島への直行便は無く、鹿児島空港で乗り継いでのフライト。
鹿児島空港への着陸航路から見えた霧島連山は絶景だった。
左の尖ったのは高千穂峰だろうか?
霧島連山1003.JPG



















乗り継ぎ待ちの時間が長く、羽田を出たのが13時で奄美大島に着いたのは18時。
名瀬のホテルに一旦チェックインして近くのおがみ山公園で灯り巡りと出掛けたものの、灯りが全く無く懐中電灯で園路周りを照らして歩いた。

葉の上にいた白い小さな蛾。
九州から台湾にかけて分布している「コウセンポシロノメイガ」のようだ。
幼虫の食草はクワ科らしい。
コウセンポシロノメイガ1003.JPG



















葉上で何かを食べていたたぶん「コバネコロギス」の幼虫。
柵があってちょっと遠かった。
コバネコロギス1003.JPG



















こちらも葉上にいた小さなヒシバッタの仲間。
とりあえず撮ってあとで調べたら、奄美大島、徳之島で見られる「アマミヒラタヒシバッタ」。
前胸が左右に大きく張り出しているのが特徴。
アマミヒラタヒシバッタ1003.JPG



















最も多かったのは奄美大島以南に分布する「マダラコオロギ」。
あちこちに群れており低木や下草上で見られた。
一見姿はコオロギだが分類はマツムシ科だ。シッ、シッと鳴くらしいが鳴き声は気付かなかった。
写真は産卵器のあるメス。
マダラコオロギ1003.JPG



















園路脇の崖に灯りを当てるとさっと動いて隠れる黒い影。
今回見たかった1つの「アマミサソリモドキ」だ。
大きなハサミとお尻に長い角があり一見サソリのようだが、全く異なり分類上はクモの仲間に近い。
オキナワにいるのはタイワンサソリモドキという近縁種らしい。
たたんだハサミが大きな目のように見えて、この部分がどうなっているのか見たかったがそれは後日に。
サソリモドキ1003.JPG



















真っ暗な中、樹上で見つかったのはまるで小さな恐竜のような「オキナワキノボリトカゲ」。
遠くてこれが付けていたレンズでは精いっぱい。
こんな種を見ると南の島へ来たなぁと実感!
オキナワキノボリトカゲ1003.JPG



















見るのも嫌という方も多いかもしれないが、日本では最大級のG。
九州南部から沖縄にかけて見られる「ワモンゴキブリ」。
胸の輪のような紋が特徴。
ワモンゴキブリ1003.JPG



















こんな季節に黄色い小さな灯りがふわふわと飛んでいた。
捕まえて見るとやはりホタル。
似た種にオキナワスジボタルがいるが大きさから「クロイワボタル」だろう。
公園の草地でもあちこちで点滅していて、こんな時期にホタルが見られるのも南国ならではなのだろう。
クロイワボタル1003.JPG



















2021年10月3日 鹿児島県 チョウ目ツトガ科 コウセンポシロノメイガ、バッタ目コロギス科 コバネコロギス、ヒシバッタ科 アマミヒラタヒシバッタ、マツムシ科 マダラコオロギ、サソリモドキ目サソリモドキ科 アマミサソリモドキ、有隣目アガマ科 オキナワキノボリトカゲ、ゴキブリ目ゴキブリ科 ワモンゴキブリ、コウチュウ目ホタル科 クロイワボタル

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九州昆虫観察ツアー 宮崎 [昆虫観察ツアー]

最後5種目のターゲットは「オオカマキリモドキ」だった。
カマキリモドキの仲間はカマキリのような前脚を持ち、夜行性で小さな昆虫などを捕食する。
関東ではキカマキリモドキやヒメカマキリモドキが見られるが、オオカマキリモドキは四国や九州にのみ分布する。
新開さんによるとfieldのカキの木で数日前に数頭見られたとの事だったが、夜、昼と探したが残念ながら今回は見つからなかった。事前に採集していたものを見せていただいたが、見つかるだろうと残念ながら写真を撮っていなかった。
代わりに夜、探索中に見つけた高所のカキの実を吸汁しているガの仲間の「イチジクヒトリモドキ」を貼っておく。南方系のなかなかの美麗種で、幼虫はイチジクやイヌビワを食べる。
イチジクヒトリモドキ0930_1.jpg



















当初のターゲットではなかったが、最終日新開さんご自宅の林で「ニホンホホビロコメツキモドキ」の探索を行った。ニホンホホビロコメツキモドキはオオキノコムシ科に属し大きさは2㎝弱とコメツキモドキの仲間では最大。メダケ、リュウキュウチク、アズマネザサなどの枯れた竹に集まり、成虫は春から秋にかけて見られる。一度は見ておきたい種だった。

メスは竹の1節に1つ産卵し、方形で両側に窪みのある特徴的な産卵痕を残す。
ニホンホホビロコメツキモドキ1002-1_1.jpg





























幼虫は節内で蛹となり羽化して内側から方形の穴をあけて脱出する。
その羽脱痕がこちら。
ニホンホホビロコメツキモドキ1002-6_1.jpg



















林内の枯れた竹をかなりの数切り出していただいたが、産卵痕はあるもののなかなか見つからない。
そろそろタイムアップというところでようやく幼虫が見つかった。
この竹の中で幼虫は一体何を食べているのかと思ったが、メスが産卵時に酵母菌を内部に植え付け幼虫が内部を動き回ることで菌を広げそれが餌となっていることがわかってきたそうだ。
ニホンホホビロコメツキモドキ1002-2_1.jpg



















間もなくたて続けに成虫も見つかったのだが、何と春に脱出するための僅かに材を残した方形の穴を既にこの時期に掘っていたのにはびっくりした。
ニホンホホビロコメツキモドキ1002-2a_1.jpg



















この虫の大きな特徴はメスの頭部が非対称で左側に大きく肥大している事だ。
初めて見たが確かに不思議な容姿である。
一方、オスはほぼ対象なことからメスのみ行う産卵行動に関連しているようだ。
ニホンホホビロコメツキモドキ1002-4_1.jpg



















こちらが顔がスリムなオス。
1本の竹を割ると根元の太い節間から大きい成虫、先にいくに従って細くなる節間の太さと比例して小さな成虫が5頭でてきた。まるでマトリョーシカみたいと皆で笑いあったのだった。

この種は北は岩手県まで分布しており、関東ではアズマネザサに依存していると思われ是非fieldでも見つけてみたい。
ニホンホホビロコメツキモドキ1002-5_1.jpg



















帰りの飛行機から見た夕景はそれはそれは美しかった。
帰路1002_1.jpg



















2020年10月2日 宮崎県 チョウ目ヤガ科 イチジクヒトリモドキ、コウチュウ目オオキノコムシ科 ニホンホホビロコメツキモドキ

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九州昆虫観察ツアー 日南 [昆虫観察ツアー]

4種目のターゲットを求めて日南市へ。
現地で「みなみかぜ通信」のYさんにご案内いただき、群生したホウライチクに付くツノアブラムシの1種を捕食しているという。白いアブラムシの中にいる小さな赤いのは兵隊アブラムシだそうだ。
ツノアブラムシ1001_1.jpg



















これがなかなか見つからなかったが、見つけたのはやはりYさん。
ターゲットは日本三大オオテントウ(個人で勝手にグルーピング)の一種、大きさ約12mmとナナホシテントウの約1.5倍の「オオテントウ」だ。
過去にカメノコテントウ、ハラグロオオテントウは見ているが、この種はfieldにいないので未見だったのだ。
オオテントウ1001-1.JPG



















幼虫は比較的多く見られ、写真の大きいのは脱皮中のようだった。
オオテントウ1001-2.JPG



















ツノアブラムシのコロニー近くに産み付けられた艶のある奇麗な黄色の卵も見つかった。
オオテントウ1001-3.JPG



















海岸線に移動してオオバナノセンダングサを見ていると、南西諸島や九州南部に分布している「クロボシセセリ」がいた。イチモンジセセリの後翅の白斑が黒い感じだ。幼虫の食草がヤシ科なのでヤシの仲間があるところにしかいない。
クロボシセセリ1001_1.jpg



















卵も面白いと教えていただいた。
確かに卵とは思えない目を惹くデザインだ。
クロボシセセリ1001_2.JPG



















葉上にウラナミシジミ?何か違うと思ったらこちらも南西諸島や九州南部で見られる「クロマダラソテツシジミ」だった。近年、関東の湾岸部でも確認されている。
クロマダラソテツシジミ1001.JPG



















花に来たオオスカシバと思いきやこれは「リュウキュウオオスカシバ」だという。
幼虫の食樹はオオスカシバと同じクチナシやギョクシンカ、ツキヌキニンドウ、タニワタリノキ。
リュウキュウオオスカシバ1001.JPG



















海を見ると千畳敷の向こうに陸続きの島。
和むいい景色だった。
島1001.JPG



















2020年10月1日 宮崎県 コウチュウ目テントウムシ科 オオテントウ、チョウ目セセリチョウ科 クロボシセセリ、シジミチョウ科 クロマダラソテツシジミ、チョウ目スズメガ科 リュウキュウオオスカシバ

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九州昆虫観察ツアー 熊本南阿蘇 [昆虫観察ツアー]

この日の宿は久しぶりにビジネスホテルではなく宿らしい宿、休暇村南阿蘇。
早朝は見えていた根子岳も出発前には雲に隠れてしまった。
根子岳0930.JPG



















一日前、放牧地の牛糞で最も多く見られた「オオセンチコガネ」。
地域によって色が異なり、ここで見られるのはほとんど赤系だった。
オオセンチコガネ0929.JPG



















こちらは「オオフタホシマグソコガネ」。
黄色の翅が良く目立つ。
オオフタホシマグソコガネ0930.JPG



















5本の角を持つ「ゴホンダイコクコガネ」のオスも1個体だけ見られた。
大きさが1cmほどなのが残念で、もっと大きければ・・・。
地中の産室で糞の団子を作る糞虫だ。
ゴホンダイコクコガネ0930_1.jpg



















さて3種目のターゲットは最も難度の高い「ダイコクコガネ」だ。
探す目印は糞に潜った時にできるマウンドという盛り上がりだそうだ。
前日も見つからず、この日も広い放牧地で糞を探して歩きまわるがなかなかこのしわざが見つからない。
途中に見つけたのは「ムネアカセンチコガネ」。
この種はmy fieldでも見られる種。
ムネアカセンチコガネ0930.JPG



















糞ではなく草の上のしわざが見つかった。そして3cmほどもある大きな「ダイコクコガネ」のメス。
初めて見たが大きさや丸みを帯びた形、さらに質感もさすがに素晴らしい!
スコップのような顔の先端を使ってあっという間に潜ってしまう。
ダイコクコガネ0930-2.JPG



















そうこうしていると今度はオスが見つかった。
メスよりは小さいがメスにはない頭部の大きな角と胸部の2本の角がかっこいい。
ダイコクコガネ0930-4.JPG



















お二人のお陰でオスメス両方が見られたのはとても嬉しい成果だった。
ダイコクコガネ0930-5.JPG



















歩いているとダイコクコガネの死骸を2個体見つけた。
カラスに捕食されることもあるそうで、牧草地には数羽のカラスがいた。
牛馬の放牧地が減りさらにはえさに混ぜた抗生物質などの影響、採集圧などで、すでに絶滅した地域もあり環境省や各県でも絶滅危惧種に指定されている。
恐らく再びこの虫に出会うことは無いと思うが、いつまでもこの種が生息する環境が維持されることを願うばかりだ。
ダイコクコガネ0930-6.JPG



















牧草地では早くもリンドウが咲いていた。
リンドウ0930.JPG





























2020年9月30日 熊本県 コウチュウ目センチコガネ科 オオセンチコガネ、ムネアカセンチコガネ科 ムネアカセンチコガネ、コガネムシ科 ゴホンダイコクコガネ、ダイコクコガネ、リンドウ目リンドウ科 リンドウ

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九州昆虫観察ツアー 延岡~熊本南阿蘇 [昆虫観察ツアー]

延岡の2日目、午前中は市内の新開さんのfieldの公園で今回のターゲットの1種目のカメムシ観察。
探していると伊藤さんが見つけた小さな小さな「ヒメカマキリ」。
どんぐりの脇からこんにちは!
ヒメカマキリ0929.JPG



















いたよぉ!との声でその先を見るとおおっ!
道端の葉裏に集まっていた「ベニツチカメムシ」。
(当初ボロボロノキと記していたがここの集団は別の種の木だった)
ベニツチカメムシ0929-2_1.jpg



















ベニツチカメムシはメス親が子育てをするカメムシ。
子供たちのためにせっせとボロボロノキの実を運ぶのだ。
虫が子供の餌に実を運ぶなんてちょっと信じがたい・・・。

分布が沖縄、九州、四国、ボロボロノキがあるところなので残念ながら僕のfieldでは見られない。
詳しい生態や母親が実を運ぶ写真がこのカメムシを研究している森林総研の向井さんの記事に。
ベニツチカメムシ0929-1.JPG



















ここのボロボロノキのあちこちに集団がいて冬には根際に降りて越冬するそうだ。
こんなに赤いと目立つなぁと思うのだが、越冬集団を見つけるのはなかなか難しいようだ。
ベニツチカメムシ0929-3.JPG
























何と、この公園で後日別の場所で観察予定だったターゲットの「ヒラタミミズク」をお二人に幼虫、成虫それぞれ見つけていただいた。
ヒラタミミズクは沖縄から九州にかけて見られるカメムシ目ミミズク科に属し広葉樹に付く。
幼虫は名前の通り平たく葉っぱに同化してなかなか見つけ難い。
ヒラタミミズク幼虫0929.JPG
















一方成虫になると全く姿を変えて立体的に。
何とも不思議な変態だ。
でも顔のあたりは面影があるな。
ヒラタミミズク0929-1.JPG
















よく見ると翅は緑色の透明でとても美しかった。
ヒラタミミズク0929-2.JPG
























この後、次のターゲットを求めて雄大な草原の南阿蘇へ!
過去に車やバイクで何度も訪れたが、虫を探しに来たのは初めて。
南阿蘇0929_1.jpg
















3種目のターゲットは牛、ではなくて彼ら彼女らが落とすものに依存している虫だ。
その正体は次回に。
牛0929_1.jpg
















2020年9月29日 宮崎県 カマキリ目カマキリ科 ヒメカマキリ、カメムシ目ツチカメムシ科 ベニツチカメムシ、カメムシ目ミミズク科 ヒラタミミズク

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