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秋の秩父昆虫観察ツアーその2 [昆虫観察ツアー]

この日の宿は小鹿野町の越後屋旅館さん。
創業明治8年、囲炉裏と郷土料理の温泉宿で囲碁将棋の宿としても知られているそうな。
越後屋1115-1.JPG



















玄関横にある囲炉裏の部屋。

壁には秩父銘仙の織物が飾られていた。
越後屋1115-2.JPG



















朝宿を立つ際にムベとアケビが這っていた葉の上に新開さんが見つけた成虫越冬の「アケビコノハ」。
奇麗な翅で羽化してさほど経っていないようだった。
アケビコノハ1116.JPG



















宿のおかみさんに丁寧にアケビコノハを説明する新開さん。
女将さん1116.JPG



















この後宿に近い四季の道へ。
大きな葉の裏に集まっていた「マルカメムシ」たち。
越冬の準備だろう。さらに寒くなればどこか他の場所へ移動すると思われる。
形がゲゲゲの鬼太郎の子泣き爺の顔に似ているような。
マルカメムシ221116.JPG



















歩いていくと小鹿野の山並みが見えて落葉広葉樹の黄葉が進んでいた。
ちょうどこの中段の山あたりには毎月仕事で訪れていて、越後屋旅館から1本入った道をいつも通っていた。
そこに宿があるとは知らず何とも奇遇だった。
小鹿野町の山並み.JPG



















ここでもカモドキサシガメを探していくつか伊藤さんが見つけ、その近くのアラカシの葉裏にいた「アカスジキンカメムシ」の幼虫たちの集団も。高さは4-5mあっただろう。
新開さん曰く、すぐ近くにあったスギの球果を吸什していたのだろうとのこと。
アカスジキンカメムシ1116.JPG





























道脇の「イロハモミジ」が奇麗だったので。
イロハモミジ1116.JPG



















ここから山間部のキャンプ場へ移動した。
幹にいた「トホシカメムシ」。
大きくていかり肩がカッコイイカメムシだ!
山地性だが、過去数回fieldの狭山丘陵でも見掛けたことがあった。
トホシカメムシ1116.JPG



















コテージの壁面にいた「モンキツノカメムシ」。
小楯板に黄色の紋があり角が長い。
いつものfieldでは見る機会は少ない。
モンキツノカメムシ1116.JPG



















すぐ近くにいたそっくりさんの「エサキモンキツノカメムシ」。
こちらも同じように黄色の紋があるが、紋の上面に切れ込みがありハートの形になっていることとモンキより角が短いので見分けられる。
エサキモンキツノカメムシ1116.JPG



















さらには「ツノアカツノカメムシ」もいた。
この種も山地性だろうか?fieldでは見たことが無い。

こうしてここまで撮った写真を見ると今回はまるでカメムシツアー!
明後日は秩父を離れた平地へ。
ツノアカツノカメムシ1116.JPG



















2022年11月16日 埼玉県(丘陵外) チョウ目ヤガ科 アケビコノハ、カメムシ目マルカメムシ科 マルカメムシ、キンカメムシ科 アカスジキンカメムシ、カメムシ科 トホシカメムシ、ツノカメムシ科 モンキツノカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、ツノアカツノカメムシ

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