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ヒョウモンチョウ2種 [チョウ目]

1週間ぶりに職場でもあるfieldを歩いていると、田んぼの畔で僕の背よりも高いところに「タカアザミ」が咲いていた。先週の日曜日はまだ蕾だったので、ここ数日で咲いたのだろうか。
今年は昨年より株数が多いので、見ごたえがありそうだ!
タカアザミ0924.JPG



















スズメウリの実も白く熟していた。
カラスウリよりも小さいからスズメ。
食べるとほのかに甘いが、お世辞にも美味しいとは言えないと思うのだが好みの問題だろうか?
スズメウリ0924.JPG



















小山の麓の林縁を歩くと後ろから頭を超えて目の前にとまったチョウがいた。
自分を撮って欲しいと言っているかのよう。
近付いても逃げないので何枚も。
秋によく見かけるヒョウモンチョウの仲間の「ミドリヒョウモン」のメスだった。
ミドリヒョウモン0924-1.JPG



















先日も林縁のコナラの樹皮に産卵している場面を見かけた。
幼虫の食草はスミレ類だが孵化した幼虫は幹を降りてスミレを探して彷徨わなければならない。
不思議な生態だ。
光の加減で翅が緑色に輝くのが名の由来だろう。
ミドリヒョウモン0924-2.JPG



















別の小さな谷戸でカナムグラやマメ科が覆う葉上にとまったものがいた。
明らかにミドリヒョウモンやツマグロヒョウモンとは異なる翅色で、飛ばれぬように慎重に撮った。
オオウラギンスジヒョウモン0924-1.JPG



















この辺りでよく見られるメスグロヒョウモンのオスかと思ったが、撮った写真をよく見ると「オオウラギンスジヒョウモン」のオスだった。
主に山地の林間の草はらなどで見られる森林性だが、秋には低地や丘陵地でも見られる種だ。
メスグロヒョウモンは、東京都のレッドデータブック2020ではこの地域で準絶滅危惧種だが、オオウラギンスジヒョウモンは未指定。ここではメスグロよりレアなのだけれど・・・
オオウラギンスジヒョウモン0924-2.JPG



















2023年9月24日 東京都 キク目キク科 タカアザミ、ウリ目ウリ科 スズメウリ、チョウ目タテハチョウ科 ミドリヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン

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ピンクのバッタ ヒナ、マダラ [バッタ目]

相変わらずfieldに出ていないので過去の今日9月22日に撮った写真を見直していると、2018年にピンク色の「ヒナバッタ」のメスを撮っていた。
当時のblogを見返して見ると、ススキの原っぱの観察会で参加者が捕まえたようだった。
ヒナバッタは草地で見られfieldでも普通に見られる種だが、ほとんど褐色でこのような色のものは珍しい。
寒さに強く卵越冬だが、成虫で2月頃まで見られる年もあった。
ヒナバッタ180922.JPG



















遡る事その3年前の10月にもピンク色のバッタを撮っていた。
こちらはところどころがピンク色の「マダラバッタ」のメス。
砂交じりの草地や荒れ地などで見られるが、fieldでの生息は非常に局所的で個人的には1か所のみでしか確認していない。緑色型と褐色型がいる。

この2種はどちらも前胸背に1対のくの字模様があり一見よく似ているが、マダラバッタの方が一回りほど大きく翅の長さも長い。そのせいか遠くまでよく飛ぶ。
また、マダラバッタには翅の付け根外縁に緑色や褐色の筋があり、頭部上面と前胸背に白い筋模様があることなどを複合的に考慮し区別できる。
マダラバッタ151009.JPG



















2023年9月22日 東京都 バッタ目バッタ科 ヒナバッタ、マダラバッタ

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モンキチョウ ハリエンジュの実生に産卵する [チョウ目]

先日、雑木林内のギャップに生えていたハリエンジュの実生に「モンキチョウ」のメスが執拗に固執して周りを飛び交っていた。
これは産卵するのだろうと見ていると、葉にとまって葉上で腹部を曲げた。
モンキチョウ0914-1.JPG



















モンキチョウといえばシロツメクサなどのマメ科が幼虫の食草だが、そういえば木本のハリエンジュもマメ科だった。ハリエンジュに産卵するのを初めて見て図鑑を調べると確かにハリエンジュと書かれていた。
普段見掛ける普通種であっても、まだまだ知らないことがあるなぁと・・・
モンキチョウ0914-2.JPG



















歩いているとあちこちで様々なチョウたちが産卵行動をしていた。
今はそんな季節なのだろう。
今1年で最も多く見られる「ヤマトシジミ」のメスもカタバミに。
ヤマトシジミカタバミ産卵0914-1.JPG



















チョウがいなくなった後見て見ると、小さな卵が。
これだけの数がいて、そのうちのメスが卵を産んでいるならここは今後も安泰だなぁと思うのだった。
ヤマトシジミ0914-2.JPG



















すぐ近くのエノキの実生には「アカボシゴマダラ」の若齢幼虫と卵があった。
卵から孵化したばかりはまだ頭の角のような突起はない。
アカボシゴマダラ0914-1.JPG



















すぐ近くに兄弟だろうか?
脱皮して角がニョキニョキの若い幼虫がいた。
特定外来のアカボシだが、どうすべきかなかなか・・・
アカボシゴマダラ0914-2.JPG



















2023年9月14日 東京都 チョウ目シロチョウ科 モンキチョウ、シジミチョウ科 ヤマトシジミ、タテハチョウ科 アカボシゴマダラ


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今日も暑かった! [季節]

今年の夏は過去に例を見ない暑さではないだろうか。
先月には5日ほど頭痛、吐き気、倦怠感の体調不良で我慢ならずに医者に行って熱中症と診断されて1時間の点滴を受けて回復した。
がその後も時折頭痛や倦怠感があり、朝晩少しは涼しくなったが早くこの暑さがおさまってくれないかと。
暑さ寒さも彼岸までと言われるようにようやくとの予報に安堵しているのだが・・・

今日は午前中は比較的しのぎやすかった。
花期が長い「ママコノシリヌグイ」の花をじっくりと見てみた。
葉裏や茎の棘は鋭いが、花は白にピンク色の金平糖のようで可愛くも美しい!
それにしても何でこんなヒドイ名前を誰が付けたのか?
漢字で書くと継子の尻拭いで、血の繋がりのない子の尻を棘のある葉や茎で拭いた事から付けられたといわれているが、何故そんな発想がと思わずにはいられない。
ママコノシリヌグイ0917.JPG



















林縁で見つけたのは初めて見るトラカミキリの仲間の「クビアカトラカミキリ」だった。
裸眼で見てアブの仲間かと思ってメガネをかけたら、おおっ!トラカミキリ!
似た種にブドウトラカミキリがいるが、明らかに腹部が太く短いのでクビアカだ。
犬顔でなかなか可愛い!
クビアカトラカミキリ0917.JPG



















ヨシの葉にいたクロコノマチョウの幼虫を見ていたら、目の前の葉に何やら白いT字が上下に重なっていた。
よく見るとトリバガの仲間が交尾していたようで、何とも面白い。
小さいしこれが虫とわかる人は本当に少ないだろうなぁ。
トリバガの仲間0917.JPG





























花が咲き出したノダケでは、あちこちに「キアゲハ」の小さな幼虫たちがいた。
周りにはキイロスズメバチの姿も見られ、気を付けないと見つかれば肉団子にされてしまう。
無事成虫になって空に羽ばたけるものがどれだけいるか。
自然界は厳しい。
キアゲハ0917.JPG



















2023年9月17日 東京都 ナデシコ目タデ科 ママコノシリヌグイ、コウチュウ目カミキリムシ科 クビアカトラカミキリ、チョウ目トリバガ科 トリバガ sp.、アゲハチョウ科 キアゲハ


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アオマツムシが賑やか [バッタ目]

昼間は30℃を超える暑さだが、日が暮れると涼しくなってきた。
本来は秋のコオロギたちの音が聞かれるのだろうけど、「アオマツムシ」の声だけが響いている。
秋が進むと昼でもメスを誘って鳴いている。
アオマツムシ.JPG



















暫くするとメスに対して後ろ向きに姿勢を変えた。
鳴く虫のいくつかには後翅の付け根に誘惑線と呼ばれる器官があってそこから分泌物を出してメスを惹きつける。
アオマツムシもそうなのだろう。
アオマツムシ-1.JPG



















以前に撮ったカンタンのメスがオスの誘惑線を舐める様子。
カンタン.JPG



















2023年9月13日 東京都 バッタ目マツムシ科 アオマツムシ、カンタン

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あちらでもこちらでもオベリスク アキアカネ [トンボ目]

今日は秩父のダム湖近くでお仕事。
朝から晴れてもう9月の中旬だというのに蒸し暑さは半端なし。
もう勘弁してほしいのだが・・・


そんな暑さの中、ウスバキトンボが群れて飛び交う脇のサクラの枝先に逆立ちしたトンボが。
「アキアカネ」のメスのよう。
この尻を垂直にあげた体操競技のような姿勢は、トンボ特有のオベリスク姿勢と呼ばれる。
こうすることで日の当たる面積を最小限にして体温調節を行っているといわれている。
ちなみにオベリスクとは、WIKIによると古代エジプト期に建設された神殿などに建てられた記念碑の一種で、ほとんどが四角形の断面を持ち上方に向かって徐々に狭まる高く長い直立の石柱の事。
アキアカネ0912-1.JPG



















トンボが枝先にとまって腹部を上げている姿勢がこのオベリスクに似ている事からオベリスク姿勢と呼ばれるようだ。
アキアカネたちもまだまだ暑いと感じているのだろうな。
アキアカネ0912-2.JPG





























2023年9月12日 埼玉県(丘陵外) トンボ目トンボ科 アキアカネ

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今朝の職場のススキでは [季節]

朝出勤して早速ススキを観察。
あちこちで目にとまったのは大人になった「ツチイナゴ」。
まだ緑色の幼虫もいくつか見られた。
ツチイナゴ0910.JPG



















多くはないが「ショウリョウバッタモドキ」もちらほらと。
ショウリョウバッタモドキ0910.JPG



















同じススキの株には、バッタたちの天敵「オオカマキリ」の褐色型のメスがいた。
オオカマキリ0910-1.JPG



















ツチイナゴもショウリョウバッタモドキも目を付けられるとひとたまりもなく命を奪われる存在だ。
近付くと鎌の前脚を伸ばして警戒のポーズだろうか?
オオカマキリ0910-2.JPG



















カマキリも食べなければ生きて子孫を残せない。
餌食となる虫たちが可愛そうと思う一方、これが弱肉強食の自然界だと理解しつつもなかなか心にすとんと心に落ちないわだかまりもある。わかってはいるけれど・・・
オオカマキリ0910-3.JPG



















2023年9月10日 東京都 バッタ目バッタ科 ツチイナゴ、ショウリョウバッタモドキ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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ベニスズメはハイオクがお好き? [チョウ目]

今朝、峠のコンビニに昼飯を買いによって喫煙コーナーで一服していたら地面にスズメガがいた。
ん~、見た覚えがあるが名前が思い出せない。
前翅内縁に一対の丸い紋がある。
クルマスズメ0909-1.JPG



















生きているのか?と思って触って見たら翅を震わした途端紋が消えた。
模様に見えたのは水滴だった。
調べるとクルマスズメで2度目の出会いだった。
幼虫はブドウ科、ユキノシタ科、マタタビ科が食草のようだ。
クルマスズメ0909-2.JPG



















そういえば、先月末にもガソリンスタンドで「ベニスズメ」に出会った。
とまっていた場所は給油機のハイオク表示。
このところのガソリン高騰でレギュラーでも高価なのに、ハイオクとは!
ベニスズメ0823.JPG



















2023年8月23日、9月9日 埼玉県、東京都 チョウ目スズメガ科 クルマスズメ、ベニスズメ

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エノキグサにモンシロナガカメムシたち [カメムシ目]

田んぼの脇に小さなエノキグサの群落があった。
花もそろそろ終わりで小さな子房が膨らんでいた。
その周りをアリたちが忙しく動き回っているなぁと思ったが、よく見るとアリではなさそう。
写真を撮って見ると小さなカメムシ、ん~確か「モンシロナガカメムシ」だったか~
子房に口を指して汁を吸っていた。子房の塊の大きさは3㎜ほどでカメムシは8㎜弱くらいと共に小さい。
モンシロナガカメムシ0827-1.JPG



















小さいうえに動きが早いのでなかなかうまく写せない。
モンシロナガカメムシ0827-2.JPG



















まだ翅の小さな幼虫もあちこちで見られ、エノキグサは大賑わいだった。
モンシロナガカメムシ0827-3.JPG



















池横のオギにはこちらもまだ小さいうさ耳の「クロコノマチョウ」の幼虫が2ついた。
この近くにもう少し大きな幼虫たちがいたのがいなくなっていた。
ハチにでもやられてしまったのだろうか?
クロコノマチョウ0827.JPG





























後日林縁で見つけたお尻のハサミがカッコイイ「ヒメハサミツノカメムシ」。
こちらは15㎜ほどとまだ大きい。
このハサミは交尾の時にメスを挟む役割らしいがまだ見たことが無い。
その際メスを傷つけないためか、滑らないようにか、写真を見てハサミの先端の下側にオレンジ色の毛が生えているのを初めて知った。
ヒメハサミツノカメムシ0903.JPG



















2023年8月27日、9月3日 東京都 カメムシ目ヒョウタンナガカメムシ科 モンシロナガカメムシ、ツノカメムシ科 ヒメハサミツノカメムシ

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初めて見た ヒラタグンバイウンカ [カメムシ目]

仕事を終えて職場に戻って席に着くと、巡回中にモニタリングした種を書いた紙の上に何か緑色の小さな虫が・・・。
この前にススキの葉をチェックしていたので、常連のタテスジグンバイウンカがくっついてきたかと思ったのだがコンデジのマクロモードで見るとどうも違うよう。
大きさは1㎝ほどで、小さくてマクロモードでもうまく撮れないので顕微鏡モードで撮ってみたのがこれ。
ヒラタグンバイウンカ0903-1.JPG



















鼻先が尖っていてちょっとカモノハシのようで見たことが無い。
調べると、初めて見るススキがhostの「ヒラタグンバイウンカ」だった。
黄緑色の体に頭から胸にかけてのオレンジ色の筋、透明の翅に黄緑色の翅脈が美しい!
今までさんざんススキを見てきたが、何故見つからなかったのだろう?
少数派なのか。
次はススキにいるところをマクロレンズで奇麗に撮って見たい!
ヒラタグンバイウンカ0903-2.JPG



















いつもススキで見るのはこの「タテスジグンバイウンカ」。
タテスジグンバイウンカ.JPG



















2023年9月3日 東京都 カメムシ目グンバイウンカ科 ヒラタグンバイウンカ、タテスジグンバイウンカ

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