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ようやくミノウスバ 産卵する! [チョウ目]

先月からそろそろかとfieldのマユミの枝先を見ていたが、12月3日にようやく「ミノウスバ」の産卵が見られた。
ミノウスバはマダラガ科に属する蛾の仲間で、幼虫はマユミやニシキギ、マサキなどニシキギ科の葉を食樹とし成虫は腹部の黄色い毛と透明な翅が特徴だ。
ミノウスバ1203-1.JPG




















一見セミのようにも見えるが、翅を開いた大きさは3㎝程と小さい。
早い年では11月初旬に産卵が見られるが、今年は1か月ほど遅かった。
猛暑やそれによるマユミの生育が影響したのだろうか?
ミノウスバ1203-2.JPG




















こちらは産み始めのメスでお腹の先に卵が見える。
翅を開いていたので良く目立った。
ミノウスバ1203-3.JPG



















卵は体毛に包まれて産み付けられる。
産卵数は多く卵から孵った幼虫たちが食樹の葉を食べつくすことで問題となることがある。
晩秋から初冬にかけて、ミノウスバの産卵は僕の風物詩になっている。
ミノウスバ1203-4.JPG



















見上げた空には秋から冬にやって来る「ノスリ」が1羽舞っていた。
ノスリ1203.JPG



















2023年12月3日 東京都 チョウ目マダラガ科 ミノウスバ、タカ目タカ科 ノスリ

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まだ頑張る! 赤トンボたち [トンボ目]

昨日今日と朝の冷え込みは厳しく、日陰では霜が降りていた。
そんな寒さの中、少し陽が上がると田んぼの周りでは「アキアカネ」のオスたちが飛び交っていた。
トンボの中では寒さに強く12月の末頃まで見られるが、まだ年を越して1月まで生き延びた個体は確認していない。
アキアカネ1203.JPG



















見られるのはオスばかりでメスは見掛けないなぁと思ったら水辺近くで褐色の個体を見つけた。

アキアカネのメス、こんなところにいたのか!
と思ったら・・・
マユタテアカネ1203-1.JPG



















飛んでこちら向きにとまった顔を見たら1対の斑がある。
「マユタテアカネ」のメスだった。
マユタテアカネ1203-2.JPG



















マユタテアカネはオスもすっかり姿を消していたのでついアキアカネだと思ってしまった。
メスはオスと異なり体全体が褐色で草の中にとまると、目を離すとどこにいたのか全くわからなくなってしまう。

さて、どこにいるかわかるだろうか?
マユタテアカネ1203-3.JPG



















2023年12月3日 東京都 トンボ目トンボ科 アキアカネ、マユタテアカネ

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職場の公園にキジがいた! [鳥類]

職場の一つは東京都の多摩湖と西武鉄道の多摩湖線の間にある都立公園。
園内は芝生広場や雑木林、ススキ原っぱなどがある。
昨日の朝、そんな公園のススキ原っぱの脇に何と「キジ」のメスが、驚いた!
その周りには普段見られない好奇心からか3羽のハシボソガラスが取り囲んでいた。
キジ1201-1.JPG



















ここのハシボソガラスは見たことが無いかもしれないが、スタッフもここでキジを見たのは初めて。
元来ここに定着してはいないので、ん~、多摩湖周辺から飛んで来た可能性が高い。
キジ1201-2.JPG



















ハシボソガラスがにじり寄るのを嫌ったか、多摩湖堤防の斜面に飛んで行った。
その後どこへ行ったか確認していないが、元いた場所に帰っていればいいのだが・・・。
キジ1201-3.JPG



















2023年12月1日 東京都 キジ目キジ科 キジ

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今シーズン初見のフユシャク クロスジフユエダシャク [チョウ目]

いよいよ12月に入り今年もあと残すところ1月となった。
さすがに朝は寒さが厳しい。
灯りの灯ったトイレに居残り蛾が一つ。
翅の前翅の上から楔状紋、環状紋、腎状紋が見られることから「カブラヤガ」でいいだろう。
幼虫は様々な植物を食べる農業害虫として農家から嫌われているようだ。
カブラヤガ1201.JPG




















あちらこちらで「クロスジフユエダシャク」が飛ぶ姿を見たが、まだ出始めだからか数は多くない。
看板のポスターにとまったのを。
今年は多いか少ないか?
クロスジフユエダシャク1201.JPG




















秋以降、時折姿や鳴き声が聞かれる「アカゲラ」。
ケッケッ♪という鳴き声を聞くとこの時期アオゲラかアカゲラかと目が皿になる(^^
ここ狭山丘陵では夏には見られないので漂鳥だろうな。
アカゲラ1201.JPG



















2023年12月1日 東京都 チョウ目ヤガ科 カブラヤガ、シャクガ科 クロスジフユエダシャク、キツツキ目キツツキ科 アカゲラ

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あつぎ郷土博物館特別展 「知らなかった 蛾の魅力」 [告知]

昨日秦野にお住いの知人から厚木市の郷土博物館で蛾の展示をやっていると伺った。
今日は休みだったので、この夏に購入した愛車でドライブがてら見に行って来た。
なかなか立派な建屋で厚木にこんな施設があったのかとちょっと驚いた。
あつぎ郷土博物館1130-1.JPG
















入り口を入ったエントランスには、文一総合出版のイモムシハンドブックの表紙を飾った3種のイモムシのフィギアが展示されていた。
あつぎ郷土博物館1130-2.JPG
















さらにはこれからシーズンの2種のフユシャクの生態展示があった。
1種はナミスジフユナミシャクだったか、もう1種は狭山丘陵では見られないナカジマフユエダシャクのオスで初見だった。
あつぎ郷土博物館1130-3.JPG
















さらに奥に進むと、標本を展示している部屋があった。
普段はfieldでの生体を見たりその写真を撮っているので、標本は他の種と比較した大きさや後翅の模様など確認できない特徴がよくわかって大変参考になる。
あつぎ郷土博物館1130-4.JPG
















ヤママユガ科の仲間の標本も各種展示されていた。
本土では見られないが八重山諸島に生息するヨナグニサンは初めてじっくり見たが手の平級で本当に大きかった!
あつぎ郷土博物館1130-5.JPG
















ちょうどこれからがシーズンのフユシャクガの標本も展示されていた。
丘陵のfieldで見られない初見のフユシャクも多数見ることが出来た。
国内のフユシャクは統合されて35種と記憶していたが36種と表記されていた。
標本を見ていたら、どうやらユキノコフユナミシャクが新種として登録されたようだ。
ユキノコという名前がいかにもフユシャクらしい!
あつぎ郷土博物館1130-6.JPG
















限定販売の図録があると書かれていてもう売れ切れたのだろうなと窓口で聞いて見るとあるとの事。

良かったぁと早速購入。
12月3日には中島秀雄博士の講座があるようだが事前予約で空きはないだろうな。


厚木市は20代後半仕事で関西から関東へ配属された最初の勤務地で思い出深い町。
小学生の頃にはぞっこんだった自然や生きものはその頃すっかり眼中になくなっていた。
当時の街並みなど色々見て回りたかったが、時間が無くて残念だった。
色々あって今私の本籍は神奈川県なのだが、何かあった時に謄本などを得るのにとても面倒だ。
あつぎ郷土博物館1130-7.JPG





























2023年11月30日 神奈川県

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朝の居残り ウスタビガ [チョウ目]

先日、林縁で薄茶色の小さな蛾が飛んでアズマネザサにとまった。
そろそろフユシャクが現れる頃でもしやと撮って見ると、残念「ナカオビアキナミシャク」だった。
晩秋に現れ一見フユシャクに似ているが、ナミシャク亜科に属しメスにはオス同様の翅がある。
例年今の時期に姿を見せるフユシャクはクロスジフユエダシャク。
昨日同僚が確認していたのでいよいよ出始めたようだ。
ナカオビアキナミシャク1125.JPG



















職場の灯りに来ていたのは「ホシオビキリガ」。
秋に現れ成虫で越冬するキリガの仲間。普通種だが調べると撮ったのは今回2度目だった。
ホシオビキリガ1126.JPG




















昨日の朝、峠のコンビニに立ち寄ったら今シーズン初見の「ウスタビガ」のオスがいた。
夜の灯りにやって来るのは今までほとんどメスばかりで、ここでオスを見たのは初めてだった。
メスに比べると小さく翅は濃いオレンジ色で前翅後縁がくびれていてなかなかかっこいい!
ウスタビガ1128-1.JPG




















帰りに寄って見るとまだ同じ場所にいた。
メス待ちだろうか
ウスタビガ1128-2.JPG




















2023年11月25-28日 東京都 チョウ目シャクガ科 ナカオビアキナミシャク、ヤガ科 ホシオビキリガ、ヤママユガ科 ウスタビガ

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「これ何?がわかる 草花図鑑」のご紹介 [本]

私が長らく勤めたメーカー営業の仕事を辞めて、埼玉県で自然に関する仕事に初めて就いた職場で大変お世話になった高野徹さんが今年の5月に植物図鑑を上梓されました。
高野さんは虫好きで大学でも虫研に在籍されておられましたが、虫を知るにはその食草の植物を知らなければと植物を極められとにかく植物、昆虫、さらに鳥他とにかく博識で大変お世話になった方です。


その高野さんがJTBパブリッシングから出版された 大人の遠足BOOK+「これ何?がわかる草花図鑑」。
草花の基礎知識をはじめ春夏秋冬に分類した約400種を紹介し、さらにや草花マメ知識、ひとこと解説、虫との関係などで様々な種を深堀されていて、公園の自然観察指導員を長年続けておられる視点からとてもわかりやすい図鑑となっています。
草花図鑑1.JPG





























植物の図鑑をお探しの方、既に持っておられる方も、お手元に置いていただきたい1冊です。
ぜひ!
草花図鑑2.JPG





























2023年11月26日

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11月の終わりに [季節]

昨日、観察会の下見に訪れた谷戸は晴れて季節外れの暖かさ。
暑くて歩いていても汗ばむ陽気だった。
11月の終わりのこんな日は「ナミテントウ」たちが一斉に飛んで大移動が見られる。
例年、11月最終週の晴れた日なのだが、概ね外れることが無いのが不思議だ。
案の定、無数のナミテントウが飛びかい、歩いていると体中にぶつかってはとまりもう勘弁してくれという感じ。
案内看板や樹肌が白いムクノキは大人気だった。
ナミテントウ1124.JPG




















これをネタにしたかったが、当日は曇りで気温も低くて無理そう。
ならばエノキの根元で神経衰弱はどうか?
試しに落ち葉をひっくり返して見たが、お目当ては全く出てこない。
おおっ! と出たのはジョーカー?
期待外れのゾウムシの仲間、外来種の「オオタコゾウムシ」だった。
オオタコゾウムシ1124.JPG




















ならば同じ外来種の実生のエノキの「アカボシゴマダラ」の幼虫はどうか?
数日前に見た時は葉の上に糸を張った座の上に鎮座していたのだがいない。
ん~、既に木を降りて根元の落ち葉の裏で越冬状態に入ったかと、念のため細い幹を探すといた!
まだ落ち葉には降りず幹の二股で待機状態だ。
これなら何とか見られるか。
アカボシゴマダラ幼虫1124.JPG




















過去に何度か見つけていたアリジゴクスポットを見てみた。
ここ数年、雨がしのげる良い場所が崩れてアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)たちが見られくなっていたのだが、今年ボランティアさんたちに再生されて再び良い状態になっていたので期待した。

が、あったのは本当に小さな巣が2つだけ。
掘り起こして見たら案の定出てきたのはとてもとても小さなアリジゴクだった。
この大きさと数ではちょっと無理かな。
恐らく今年生まれた幼虫たち。
スポットの良い状態が維持されれば来年には大きな幼虫が見られるだろう。

この時期の虫たちはなかなか難しい・・・
アリジゴク1124.JPG




















2023年11月24日 コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ、ゾウムシ科 オオタコゾウムシ、チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、アミメカゲロウ目ウスバケゲロウ科 ウスバカゲロウ

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里山は色とりどり [季節]

今日の休みは明後日に観察会を行うため下見に谷戸へ。
1週間ぶりに訪れると、雑木林はオレンジ色に色付いてコナラがそろそろ見頃に。
主にコナラやクヌギ、シデ、エゴノキ、ミズキなどなど。
例年12月初旬が見頃なので少し早いかな。
コナラ1124.JPG



















クラッカーボールのように実をつけていた「オトコヨウゾメ」。
葉が濃いえんじ色でシブイ!
オトコヨウゾメ1124.JPG



















ここの「ガマズミ」は毎年実付きが良い。
今年もたくさんの赤い実を付けていた。
ガマズミ1124.JPG



















オレンジ色の黄葉が多い中、淡いレモンイエローが美しい「アオハダ」。
カマツカのオレンジ色と共にこの色を毎年楽しみにしている!
葉に黒褐色の丸い斑が現れるのはアオハダの特徴。
アオハダ1125.JPG



















歩いていると飛んで林内のレースになった下草の葉にとまった「クロコノマチョウ」。
成虫越冬でこの時期林内で見られる。
オギやススキで幼虫や蛹を探したが見つからず、みな成虫になってしまったか?クロコノマチョウ1124.JPG




















まだ「アキアカネ」も元気に飛んでいた。
12月に入っても見られ年を越すフユアカネを毎年楽しみに探しているがこの冬はどうだろうか?
アキアカネ1124.JPG



















足元では「ヌルデ」の実生が紅葉していた。
ヌルデ1124.JPG



















2023年11月24日 東京都 ブナ目ブナ科 コナラ、マツムシソウ目ガマズミ科 オトコヨウゾメ、ガマズミ、ニシキギ目モチノキ科 アオハダ、チョウ目タテハチョウ科 クロコノマチョウ、トンボ目トンボ科 アキアカネ、ムクロジ目ウルシ科 ヌルデ

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あっ 鳥!

今シーズン初めて
アトリ1118-1.JPG






















アトリ1118-2.JPG






















2023年11月18日 東京都 スズメ目アトリ科 アトリ

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