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今シーズン初見のヒメヤママユ [チョウ目]

朝出勤時にいつもの峠のコンビニの前を通った。
今日はあまり時間がなく寄るつもりはなかったのだが、車で通り過ぎる際に水銀灯下の壁に大きめの蛾がとまっていたので立ち寄った。
車を停めて近づくと、期待通り今シーズンの初見の「ヒメヤママユ」だった。
高所で画質が悪いが備忘録として載せておく。
この秋は残念ながらヤママユを見ることが出来なかったので嬉しい。
あとはウスタビガが見られるかどうか気になるところだ。
ヒメヤママユ1118.JPG



















目線の高さにはこげ茶色の少し大きめの蛾がいた。
色からてっきりひげ男爵、ヒゲマダラエダシャクかと思ったが、男爵は春に出るので違った。
調べると、どうやら「ハガタクチバ」。
翅の色と模様は個体差が大きいようだが間違いないだろう。
ハガタクチバ1118.JPG




















クヌギの幹で「クヌギカメムシ」を探してみた。
昨年は大豊作であちこちで産卵する姿が多く見られたが今年はどうか?
幹を上へ上へと登る個体を見つけた。
目線を下げるとあちこちの窪みで産卵しているメスたちがいた。
が、昨年ほどの数はいない。
まだこれから増えるのか、しばらく継続観察してみよう。

下2枚は先月購入したOMのTGー6で撮ったものだが、どうもうまく扱えず難儀している。

今まで使っていたRICOHのWG-4の方が扱いやすく綺麗に撮れる。
TGは機能が色々ある事からか何だか面倒臭い。
使いこなすにはもう少し時間がかかりそうだ。
クヌギカメムシ1118.JPG




















2023年11月18日 埼玉県 チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ、ヤガ科 ハガタクチバ、カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシ

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山のトイレの居残り蛾たち [チョウ目]

先日の朝、山のトイレに立ち寄った。
灯りに来た居残り蛾を探すといくつか壁にとまっていた。

この時期よく見かける「ウスキトガリキリガ」。
前翅の外縁先端がとがっているのが名の由来のようだ。
ウスキトガリキリガ1113.JPG




















少しもふもふのシャチホコガの仲間の「オオトビモンシャチホコ」。
暖かそうな出で立ちだ。
オオトビモンシャチホコ1113.JPG




















初冬にfieldの雑木林でキノカワガを探していると時々出会う大型の「ミドリハガタヨトウ」。
名に緑とあるが僅かに緑色がある程度。
キノカワガより出会う機会は少ない。
ミドリハガタヨトウ1113.JPG




















頭部や翅にまばらに緑色が見られる「アオバハガタヨトウ」。
新鮮な個体はもっと緑色の部分が多く奇麗なようだ。
アオバハガタヨトウ1113.JPG




















最も緑色なのが「ケンモンミドリキリガ」。
全身淡い緑色で苔に擬態しているといわれている。

どれも秋に現れ丘陵のfieldでも見られる種で、山地性の種がいなかったのは残念だった。
ケンモンミドリキリガ1113.JPG




















2023年11月13日 埼玉県(丘陵外) チョウ目ヤガ科 ウスキトガリキリガ、オオトビモンシャチホコ、ミドリハガタヨトウ、アオバハガタヨトウ、ケンモンミドリキリガ

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お尻を上げる蛾 [チョウ目]

朝まで灯りの付いているトイレに居残り蛾がいないかと見に行った。
今年はいつもの峠のコンビニでもヤママユを見られずにいて、そろそろウスタビガかと立ち寄るがまだ見ずにいる。
このトイレに期待をしたが、大型の蛾はいなかった。
灯りの下の壁に枯葉が蜘蛛の巣に掛かったような模様の小さな蛾がいた。
とても美しい模様。
ウストビモンエダシャク1112-1.JPG




















正面から見ると体の部分がなんか変だなぁと横から見ると、何とお尻を上げていた。
シャクガ科の「ウストビモンナミシャク」。
こういう習性の蛾は他にもいるが、いったいどういう理由なのだろう?
不思議?・・・
ウストビモンエダシャク1112-2.JPG




















2023年11月12日 東京都 チョウ目シャクガ科 ウストビモンナミシャク

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トノサマバッタ アスファルトの路面に産卵する [バッタ目]

今日も秩父の山で空を見上げていた。
朝から周りの放棄された畑でパタパタパタと音を立てて飛ぶ「トノサマバッタ」たちがたくさんいて、道路にも飛び出ていた。
ふと足元を見るとそのトノサマバッタがいた。
近付いても全く動かず、ああっ、気付かず踏んでしまったか?と見ると特にへしゃげてはいない。
よく見るとお尻あたりから黄色いものと白い泡が出てきた・・・
ああっ!やはり踏んで内臓が出てしまったかと思ったが、よくよくそれを見るとなんか違う。
トノサマバッタ1114-1.JPG



















どうやら産卵を始めたようでそのために動けなかったみたい。
トノサマバッタ1114-2.JPG




















細長く黄色いのが卵でその周りを白い泡が覆っている。
さらに卵と泡が増えていった。
トノサマバッタ1114-3.JPG



















暫くすると産卵が終わったようでお尻を上げて、道脇の畑に飛んで行ってしまった。
オイオイ!
こんな道の上の卵は車に轢かれてしまうだろうといっても後の祭り。
仕方が無いので、畑に穴を掘り卵塊を穴に入れて浅く土をかけておいた。
卵を包んでいた泡はスポンジのようで、つまむと卵ごと持ち上げられた。
孵化まで卵を乾燥から守ってくれるのかもしれない。

こんなところに産んで無責任な、なんで俺が・・・と思いつつも、来春孵化してくれたらとちょっとした期待をした。
トノサマバッタ1114-4.JPG




















2023年11月14日 埼玉県(丘陵外)バッタ目バッタ科 トノサマバッタ

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10月末に出会った生きものたち [季節]

林縁を歩いていると足元にぴょんと飛び出てきたのは大きな「ニホンアカガエル」のメスだった。
体も大きいがお腹も大きくてびっくり。
ニホンアカガエル1029-1.JPG



















この時期こんなにお腹が大きくて大丈夫なの?
卵で一杯だと思うのだが、産卵は早春でまだ先だ。この数日の気候が早春のようだったので間違えたのだろうか?
この後、小川に向かって飛び跳ねていった。
ニホンアカガエル1029-2.JPG



















ビオトープでは「オオニガナ」が花盛り。
ホウジャクの仲間がしきりに蜜を吸っていた。
何も考えずに撮ったので、シャッタースピードが遅かった・・・
ホウジャクの仲間1029.JPG



















実生から育ったであろう5m近くある大きな「サンショウ」の木。
赤い実が裂開して中から黒い種子が顔を覗かせていた。
山椒は小粒でもぴりりと辛いと言われるように、以前この黒い種子を齧ったらまさしくその通りだった。
サンショウ1029.JPG



















草地では頭からお尻まで赤く色付いた「ミヤマアカネ」のオスがあちこちに飛んでいた。
翅の赤い支脈や縁紋が本当に美しかった。
ミヤマアカネ1029.JPG



















この時期まで見られるのかと思った「オオチャバネセセリ」。
数個体見られたので、稀な事でもないような。
オオチャバネセセリ1029.JPG



















ススキの根元に翅の傷んだ「オオカマキリ」のメス。
すぐ横に卵塊もあったが、このメスが産んだのかはわからない。

この日からもう半月が経とうとしている。
昨日、今日とまるで冬のような気候となったが、それぞれどうしているだろう?
既に命を全うしたものもいるだろうな。
オオカマキリ1029.JPG



















2023年10月29日 東京都 無尾目アカガエル科 ニホンアカガエル、チョウ目スズメガ科 ホウジャクsp.、セセリチョウ科 オオチャバネセセリ、トンボ目トンボ科 ミヤマアカネ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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タカを見る [鳥類]

昨晩毎回楽しみにしているNHKのドキュメント72時間は「長野 タカを見上げる峠で」だった。
多くの人が白樺峠に集い、渡りゆくタカを見ている。
それぞれの人がそれぞれの思いで双眼鏡やカメラを構えている姿は、いつもの72時間だ。
今回のテーマがいつもと違うのは、自分も同じように山でタカを見ている事。
白樺峠は渡り途中のタカたちが集まって、上昇気流に乗ってタカ柱を作りさらに南を目指していく。
僕はタカ柱を見たことが無いが、それはそれは素晴らしい光景に違いないと思う。

一昨日、山でタカを見ていると、「クマタカ」が目の前に現れた。
今までにこれほど低空で見たのは数えるほどだった。
ここでは繁殖も確認されていて幼鳥の姿も見られるが、姿を見せてくれたのは成鳥で繁殖に成功した個体かもしれない。胸のあたり素嚢が膨らんでいるので食後かな。
クマタカ1109-1.JPG



















この後、ハシブトガラスに追われて尾根の向こうへ飛び去った。
カラスと比べてこれほどの体格差で反撃すればカラスはひとたまりもないと思うのだが、能ある鷹は爪を隠すと言われるように反撃したところを見たことが無い。
無益な争いはしないのだろう。

TVに映し出された方々と僕の違いは、僕が生活の糧としてタカを見ている事。
なので渡りの時期だけでなく1年じゅう見ている。
一日その場にいて全く見られない日もあるが、そんな時山々を見ているだけで気持ちが落ち着く。
この日、クマタカが飛んだのは2回だけだったが、その姿を見られた事に感謝である。
タカへの思いで通づる部分も多々あって見ていて面白かった。
数年後、ひょっとしたらこの群衆の中に自分がいるかもとも思ったのだった。
クマタカ1109-2.JPG



















2023年11月9日 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 クマタカ

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リンゴドクガ終齢? [チョウ目]

紅葉はもう少し先だがなぁとイロハモミジを見ていると、枝先にレモンイエローが。
お尻に赤い毛があるので「リンゴドクガ」の終齢幼虫だろうか?
数時間後に探して見たが、すでにどこにも見当たらなかった。
蛹越冬なのでそろそろどこかで蛹化しているのだろうか?
リンゴドクガ1101.JPG



















2023年11月1日 埼玉県(丘陵外) チョウ目ドクガ科 リンゴドクガ

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秋の谷戸で [季節]

林縁を歩いていて、足元に鮮やかなオレンジ色を見つけた。
何だろうとメガネをかけて見ると、あまり見たことが無いシデムシの仲間か?
帰って調べると「ヨツボシモンシデムシ」のようで、今までに撮ったことが無かった。
雑木林の掃除屋さんだ。
ヨツボシモンシデムシ1105.JPG



















田んぼの畔でカヤネズミの巣を探していたら、目の前に上から降った来たのは「ハラビロカマキリ」の褐色型のメス。通常みられるのは緑色型がほとんどで褐色型は少ない。
今シーズン2度目の出会いだった。
ハラビロカマキリ1105.JPG



















カラスウリの葉で群れていたのは、カメムシの仲間の「シロヘリクチブトカメムシ」の幼虫たち。
南方系のカメムシで生息域を北へ拡大しているらしい。
群れている幼虫は時折見るが調べると成虫はまだ撮ったことが無かった。
シロヘリクチブトカメムシ1105.JPG



















このすぐ隣の花の終わったヨモギには銅金色に輝くハムシがいた。
鮮やかに輝く体が美しい。
この色、ドウガネブイブイに似ているなぁ。
ヨモギにいるから「ヨモギハムシ」。
ヨモギハムシ1105-0.JPG



















この金銅色と青藍色の2色がいるが、探しても青藍色のものは見つからなかった。
メスはお腹がパンパンに膨らんで、たくさんの卵を持っているようだ。
このハムシはの越冬は卵と成虫らしい。
ヨモギハムシ1105.JPG



















2023年11月5日 東京都 コウチュウ目シデムシ科 ヨツボシモンシデムシ、ハムシ科 ヨモギハムシ、カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、カメムシ目カメムシ科 シロヘリクチブトカメムシ

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キジのオスも群れるのか! [鳥類]

今日も秩父へ。
ソーラーパネルの前で「キジ」のオスたちが餌を探していた。
キジのオスと言えば縄張りを張って1羽でケーンと鳴いたり羽を体に打ち付けて母衣打ちをする印象が強い。
キジ1107-1.JPG



















繁殖期でないこの時期は、オス同士も仲良く行動しているのにはちょっと驚いた。
キジ1107-2.JPG



















電線に懐かしいシルエット!
ツグミ1107-1.JPG



















この秋初めて見る「ツグミ」だ。
狭山丘陵のfieldでもジョウビタキやシメ、シロハラ、アオジなどの冬鳥が見られるようになったが、ツグミはまだ見ていない。
山から降りてくるのももう間もなくだろう!
ツグミ1107-2.JPG



















2023年11月7日 埼玉県(丘陵外) キジ目キジ科 キジ、スズメ目ツグミ科 ツグミ

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クマタカ幼鳥が舞う [鳥類]

もう11月、いよいよあと2ヶ月で今年も終わりとは何とも早い、早すぎる!
と言っても仕方がなく、思うにここまで無事に生きてこられたことに感謝しなければならない。
と書いていたら、ピンポーン♪、日本郵便の配達だった。いつもは30代前後の茶髪のロン毛の兄ちゃんだが、今日は少し上の兄さんでやけに腰が低く大変お待たせしてすみませんと。いつも通りご苦労様と労いの言葉で答えた。

11月1日は秩父へ。
朝と昼の気温差が大きいせいか、山頂では紅葉が始まっていた。
秩父1101.JPG



















オレンジ色はコナラだろう。
秩父黄葉1101.JPG





























紅葉し始めた山頂を飛んだ「クマタカ」。
この谷で育った今年生まれの幼鳥だ。
もうすぐ一人立ちだろうが、ここを離れてどこに行くのだろう?
クマタカ幼鳥1101.JPG



















2023年11月1日 埼玉県(丘陵外)タカ目タカ科 クマタカ

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