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今シーズンの冬鳥 [鳥類]

年が明けていよいよ冬もなかほどにになってきた。
今シーズンfieldの冬鳥たちは全般的に種や数が少ない印象だ。
昨年12月に確認した「シメ」はその後も数が増えず見る機会は少ないまま。
シメ1222.JPG



















12月に20羽ほどの「イカル」の群れがやってきてムクノキの実を啄んでいるのを確認した。
が暫くすると姿が見られなくなったが、今年に入ってエノキの実を音を立てながら食べる群れを見つけた。
数はさらに増えていた。
イカル0107.JPG



















例年並みかそれ以上と感じる「ルリビタキ」。
例年見られる場所に加えてその他でも姿を見ることが出来る。
ルリビタキ0111.JPG






















少し距離があったがようやくじっくり見ることが出来た「トラツグミ」。
地面で餌を捕っていたところこちらに気付いて切り株の上に飛び上がった。
トラツグミ0107.JPG



















「シロハラ」は数が増えて来て、林内を歩くとよく声を耳にするようになった。
ただツグミは数が少なくまだ数個体しか見ていない。
これから数が増えてくるのを期待しているのだが。
シロハラ0107.JPG



















2024年12月-2025年1月11日 東京都 スズメ目アトリ科 シメ、イカル、ヒタキ科 ルリビタキ、ツグミ科 トラツグミ、シロハラ

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ソウシチョウ 現る [鳥類]

雑木林を歩いていると遠くからキョキョキョ♪という声が聞こえてきた。
ん~、これはアカゲラだろう。
アオゲラと似ているが少し控えめという感じ。
ここではアカゲラは冬の間しか見られないので出会う機会は多くはない。
声がだんだん近づいてきて探すとやはり「アカゲラ」だった。
ここ数年でようやくアオゲラとアカゲラの声を識別できるようになったのは有り難い。
残念ながらこちらを向かずに飛び去ってしまった。
アカゲラ0112.JPG



















谷地形の道を歩いていると、アオキやヒサカキが繁った林内から小声でひそひそ話をしているような普段聞きなれない声がした。
この声は久しぶりのソウシチョウではないかと目を凝らすと、藪の中を飛ぶオレンジ色が一瞬目に入った。
やはり!netで地鳴きを調べると結構賑やかな声だが、今までそういった印象はないのだが・・・。
観察していると小さな群れで移動して、少し伸びたアオキの茂みに入るのが見えしばらくして枝の上に出てきた。
ソウシチョウ0112-1.JPG



















「ソウシチョウ」は東アジアや東南アジア原産の外来種で、日本では山地で繁殖し冬季は低地へ降りてくる。
黄色やオレンジ、赤が美しく漢字で書くと相思鳥となんかいい感じだが、特定外来生物に指定されている。
狭山丘陵でも冬に稀に見られ、以前写真を撮ったのは10年ほど前でその間写真は撮れずとも姿を数回見た程度だ。
ソウシチョウ0112-2.JPG



















2025年1月12日 東京都 キツツキ目キツツキ科 アカゲラ、スズメ目ソウシチョウ科 ソウシチョウ

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チョウゲンボウ獲物を狩る [鳥類]

青空に飛んだのは「チョウゲンボウ」、恐らく幼鳥だった。
胸から腹の縦斑が長い。
不意を突かれ頭上に飛んでいて、何だとちょっと混乱。
チョウゲンボウ1210-1.JPG



















田んぼの上をホバリングで獲物を探していた。
陽に透かした翅が実に美しい!
チョウゲンボウ1210-2.JPG



















この後、何度も田んぼに降りてようやく何かを掴んで飛び去って行った。
まだこの時期でもあちこちでトノサマバッタが飛んでいたのでトノサマバッタを捕まえたかと、撮った写真を数枚見ていると長い尻尾が写っていた。
どうやら捕えた獲物はネズミの仲間だったようだ。
こんな昼にも活動しているネズミがいて、それを捕らえるとは凄いなぁ!と思ったのだった。
チョウゲンボウ1210-3.JPG



















2024年12月10日 埼玉県(丘陵外) タカ目ハヤブサ科 チョウゲンボウ

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秋から冬にやって来るハイタカ [鳥類]

秋になり寒さが増してくるとfieldの谷戸にやって来るタカの仲間「ハイタカ」。
本数中部以北や北海道で繁殖するようで、埼玉県や東京都では秋から冬にやって来る冬鳥だ。
よく似たオオタカは一部渡りをするものもあるがほぼ年中見られる留鳥。
なので冬は、オオタカなのかハイタカなのかと悩ましい季節なのだ。

field外の河川敷で観察していると、羽ばたきと滑空を繰り返す独特の飛翔でハイタカ属が青空を舞った。
タカ目のハイタカ属でこの辺りで見られるのは主にオオタカ、ハイタカ、ツミだ。
ツミは小型ですぐにわかるのだが、問題はオオタカかハイタカなのかの識別だ。
とまっているとわかりやすいが、飛んでいる姿はなかなか難しい。
識別点は色々あるが、一瞬飛んであっという間に姿を消したり、離れた場所ではなかなか区別がつきにくい。

この日すぐ近くで飛んだのは「ハイタカ」のメスだった。
これだけ近いと、オオタカとの識別点の風切り羽のタカ斑がくっきりしていることや頭部の突き出しが短くおでこが出っ張る、腰が細くて尾が長く見える、尾の形状が角尾なのがわかりやすく判断しやすい。
しかしこの個体は体の大きさやバランスなどからさらに遠く逆光のシルエットで見ると非常に識別が難しい。
まだまだ修行が必要だ。
ハイタカ1210-1.JPG



















別角度から。
ハイタカ1210-2.JPG



















この後オスの姿も見ることが出来た。
メスに比べて小型でほっそりとして、胸から腹部にかけてオレンジ色がかって尾が長く見えるので識別は容易だ。
この個体は喉の後ろにある一時的に食べたものを蓄える素嚢(そのう)が膨らんでいるので捕食した後だとわかる。
冬になると平地や丘陵地でもタカの仲間のノスリもやって来る。
空を見上げると空を舞う姿が見られるかもしれない。
ハイタカ1210-3.JPG



















2024年12月10日 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 ハイタカ

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ジョウビタキのオス [鳥類]

今日は埼玉県飯能市の西武線の駅へ。
着いてしばらくするとどこからかヒー♪ヒー♪と声が聞こえてきた。
声の主はジョウビタキだが、首を振って鳴くのでなかなか場所が特定できず。
ようやく目の前の低木にその姿を見つけた。
やはり「ジョウビタキ」のオスだった。
ジョウビタキ1115-1.JPG



















半月前ここに来た時には、オスとメスがいて追いかけっこして縄張り争いをしていた。
その時はオスがメスを追っかける場面がよく見られたのだが、恐らくそのオスが勝ってこの場所を取ったのだろう。葉がオレンジ色に紅葉したサクラの枝にいるとお腹のオレンジ色で紛れるが、羽の白斑が見つける目印になる。メスはどこかいい場所を見つけただろうか?
ジョウビタキ1115-2.JPG



















どこからか「ハシボソガラス」が飛んで来て、ヒノキのてっぺんにとまった。
時折空を見上げるので何かいるのかなとこちらも見るが、毎回なぁんにもいなかった。
ああっ、紛らわしい・・・
ハシボソガラス1115.JPG





























2024年11月15日 埼玉県(丘陵外) スズメ目ヒタキ科 ジョウビタキ、カラス科 ハシボソガラス

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アオサギ幼鳥 [鳥類]

田んぼの脇で下を向いて地面を見ながらアキアカネを探していた時に、ふと顔を上げると数メートル先にいた「アオサギ」。驚いてこちらが固まってしまった。
数週間前からこの田んぼで見かけていたが、敏感で近寄ろうものならすぐに飛び立って逃げて行った。
アオサギ1107-1.jpg



















この日は、こちらは気付かなかったが近づいていても全く気にせずといった感じで逃げない。
コサギくらいの大きさで小さくて、頭がグレーなのでまだ幼鳥だ。
アオサギ1107-2 .jpg



















お腹から何か黒いものが突き出ていて何か腹に刺さっているのだろうかとよく見ると、出ているのは指先で片足を畳んで一本足で立っていたのだった。
アオサギ1107-3.jpg



















幼鳥でもこちらを向いた眼は鋭く恐ろしげだった。
1時間後、この場所に戻って見るとまだいたのでそっとかなり近づくと、さすがにフワッと飛んで少し先に着地した。やはりどこか具合が悪いのか?と思いながらこの地を後にした。
翌日行ってみると探してもその姿は無くどこかに飛び去ったようだ。
具合が悪いという事でなければいいのだが・・・
アオサギ1107-4 .jpg



















2024年11月7日 東京都 ペリカン目サギ科 アオサギ

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いよいよ冬鳥の季節 [鳥類]

夏鳥の渡りの時期もほぼ終わり冬鳥たちの姿が見られるようになってきた。
夏鳥で渡り途中の「エゾビタキ」はミズキの実が実る頃、今年は例年になく多く見られたと思う。
数羽が代わる代わるフライングキャッチで虫を採る姿も何度か観察できた。
そのミズキの実もほぼ食べつくされて姿が見られなくなった。
エゾビタキ1019.JPG






















先週あたりから冬鳥のジョウビタキの鳴き声が聞かれるようになりこのところその姿が見られるようになってきた。
オスとメスで縄張り争いが始まっている。
草地ではチチッ♪という声も。
先日、池のほとりで木を見ていたらすぐ近くで声が聞こえた。
ん?どこと探すとすぐ目の前に「アオジ」がいた。今の時期、こんなに近くに見られるのはラッキー。
キリリとした表情はオスだろうか?
アオジも先週あたりから鳴き声と姿が見られるようになった。
アオジ1103.JPG



















朝から小雨が降り山が霧で包まれていたが、次第に雨が止み霧が晴れてくると山間の谷に「クマタカ」が姿を現した。オスの成鳥のようだ。
この天候ではダメかと思っていたので嬉しい。
クマタカ1028-1.JPG



















大きく幅広い翼でゆったりと飛ぶ様は、まさにこの辺りでは生態系の頂点に立つ存在。
いよいよ冬鳥たちの到来と、数か月もすれば猛禽類たちは繁殖行動を始める。
木々は落葉して鳥を観察するにはいい季節になってきた!
クマタカ1028-2.JPG



















2024年10月19日、28日、11月3日 埼玉県、東京都 スズメ目ヒタキ科 エゾビタキ、ホオジロ科 アオジ、タカ目タカ科 クマタカ

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北海道で出会った鳥たち [鳥類]

今回の旭岳では是非とも「ギンザンマシコ」を見てみたいと狙っていた。
しかしこれもなかなか見られないとの事で半分諦めモードだった。
登山道を歩き始めた時にどこからか聞いたことの無い囀り?地鳴き?が聞こえてきた。
声の方向を見ていると赤い大きな鳥が飛んで少し離れた低木にとまった。
とまった先を見ると待望の「ギンザンマシコ」のオスだった。
ギンザンマシコ0713 (3) (3) (2).jpg





















大きいと思ったが図鑑で調べるとよく見るムクドリより少し小さいサイズ。
冬にfieldで見るベニマシコを想像していたせいだろう。
ギンザンマシコ0713 (3).jpg



















暫くの間枝先にとまっていていいモデルになってくれた。
そのうち飛び去って、今回見られたのはこの1回限りだった。
ギンザンマシコ0713 (3) (2).jpg



















「ノゴマ」のオスはあちこちで囀り、他にはビンズイも見られた。
ノゴマ0709.jpg



















別の日、美瑛町の渓流の大きな岩の上にいた「カワガラス」。
この後水の中に潜って行ってしまった。
望岳台でホシガラスが見られるという事で探していたが見ることは出来なかった。
共にカラスと名に付くが、カワガラスはカワガラス科、ホシガラスはカラス科と科は異なる。
カワガラス.jpg



















オオイチモンジを撮影した美瑛の森で見つけた恐らく「クマゲラ」と思われるしわざ。
大きな穴がたくさん開いていてこんな光景は見たことが無い。
この後ずっと気にかけていたが、姿も声も確認できなかった。
クマゲラ0710-1.jpg





























すぐそばの道沿いで見つけた「クマゲラ」(^^♪
クマゲラ0710-2.jpg



















2024年7月10-13日 北海道 スズメ目アトリ科 ギンザンマシコ、スズメ目ヒタキ科 ノゴマ、カワガラス科 カワガラス、キツツキ目キツツキ科 クマゲラ

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ホトトギスが賑やか [鳥類]

尾根道を歩いていると今年巣立ったヒナ、若鳥と言った方がいいのか?声がした。
その方向を丹念に探してみると、ヒサカキの枝にいたのは「ヤマガラ」。
ヤマガラ0526-1.JPG



















ん~、カワイイ!
この姿を見るとヒナでいいような・・・
ヤマガラ0526-2.JPG






















けたたましく響く「東京特許許可局」♪という囀りは夏鳥の「ホトトギス」。
聞きなしではそう聞こえるらしいが、皆さんにはどう聞こえているだろうか?
WEBで検索する際は鳥 ホトトギスとしないと植物のホトトギスがヒットする。
魚のゴンズイも同じくだ。余談(^^

声の方をさんざん探してようやくすぐ道脇のコナラのてっぺんの枝先にいた!
下から見上げる枝なのでこんな角度。
ホトトギス0526-1.JPG



















どうもこの辺りには2羽のオスがいて縄張りをせめぎあっている様子。
ホトトギスはウグイスの巣に卵を産んで育ててもらう托卵という習性があり、孵ったヒナはウグイスの卵やヒナを巣の外に突き落としウグイスに育ててもらう。
カッコウ、ジュウイチ、ホトトギスは産むだけで子育てはしないという何とも不思議で理解できない習性だ。

今日のblogネタを何にしようとこの写真を編集中に外からタイムリーに東京特許許可局が聞こえてきた。
夜中も鳴きながら飛んでいる。
なので今日はホトトギス

ホトトギス0526-2.JPG



















2024年5月26日 東京都 スズメ目シジュウカラ科 ヤマガラ、カッコウ目カッコウ科 ホトトギス

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春 ノスリも恋の季節 [鳥類]

先日、埼玉県中央部の山地で

スギ林のスギの高さ中ほどの枝に「ノスリ」がとまっていた。
お腹が白いので良く目立つ。
獲物を探しているのかと思ったが、どうもそうではなさそうだった。
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暫くすると1羽のノスリがスギ林上空を飛んだ。
ノスリ0313-1.JPG



















そちらを見ていてふととまっていた個体を見るといない
上空の個体が飛んで行った方向を見ると2羽で飛んでいた
暫くして1羽が鉄塔のてっぺんにとまり、もう1羽もそこに
どうやらこの2羽はオスとメスで成就が叶ったということだった
猛禽類はメスの方が大きいのだが、2羽で一緒にいなければ単体では雌雄の区別は難しい
交尾の場合は下がメスで上がオスなので判別はつく

ノスリをはじめ猛禽類もいよいよ恋の季節で、忙しくなりそうだ
ノスリ0313-2.JPG





























数日後、別の場所でも2羽のノスリが同じあたりを頻繁に飛んでいた
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こちらは右胸に褐色の斑があるので個体識別ができそうだ。
ここでは3羽のノスリが見られ、うち2羽がカップルで1羽はお邪魔鳥なのだろう
ノスリ0318-2.JPG



















2024年3月13,18日 埼玉県(丘陵外)、タカ目タカ科 ノスリ

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