ヤマトシロアリの群飛 [ゴキブリ目]
今日、林縁近くに立っていると風に流されてたくさんのシロアリたちが飛んで来た。
これはたまらないと移動して、飛んで来た場所を探してみた。
公園の園路脇に置かれた朽ちた伐採木で発生しているようだった。
昨日雨が降り晴れた今日の午前中は、シロアリたちが繁殖のために群飛する絶好の日和だ。
見るとたくさんの羽蟻たちが朽ち木の上でうごめいていた。
見つけた時には端から次々と飛び立っていたが、すぐに皆朽ちた木の穴に戻っていった。
何故飛ばずに穴に戻るのか不思議な行動だった。
この状態の時にはいつも周りで見られる兵隊アリたちがこの時は見られなかった。
種の特定にはこの兵隊アリを見なければならないが、10日ほど前にすぐ近くで群飛を見た時の兵隊アリから恐らく「ヤマトシロアリ」だと思われた。
自然界では倒れた木々を土に戻す過程で重要な役割を担っているが、これが人が暮らす家に入り込めば害虫となってしまう。
シロアリたちがいた朽ち木を見ていると、アリを好んで捕食する「アオオビハエトリ」がシロアリを捕まえていた。
これだけいれば取りたい放題だろう。
シロアリはアリと名に付くが、分類上はアリとは異なりゴキブリに近い仲間。
分類は違えど彼らにとってはそんなことはどうでも良いのだろう。
2021年5月14日 埼玉県(丘陵外) ゴキブリ目ミゾガシラシロアリ目 ヤマトシロアリ、クモ目ハエトリグモ科 アオオビハエトリ
これはたまらないと移動して、飛んで来た場所を探してみた。
公園の園路脇に置かれた朽ちた伐採木で発生しているようだった。
昨日雨が降り晴れた今日の午前中は、シロアリたちが繁殖のために群飛する絶好の日和だ。
見るとたくさんの羽蟻たちが朽ち木の上でうごめいていた。
見つけた時には端から次々と飛び立っていたが、すぐに皆朽ちた木の穴に戻っていった。
何故飛ばずに穴に戻るのか不思議な行動だった。
この状態の時にはいつも周りで見られる兵隊アリたちがこの時は見られなかった。
種の特定にはこの兵隊アリを見なければならないが、10日ほど前にすぐ近くで群飛を見た時の兵隊アリから恐らく「ヤマトシロアリ」だと思われた。
自然界では倒れた木々を土に戻す過程で重要な役割を担っているが、これが人が暮らす家に入り込めば害虫となってしまう。
シロアリたちがいた朽ち木を見ていると、アリを好んで捕食する「アオオビハエトリ」がシロアリを捕まえていた。
これだけいれば取りたい放題だろう。
シロアリはアリと名に付くが、分類上はアリとは異なりゴキブリに近い仲間。
分類は違えど彼らにとってはそんなことはどうでも良いのだろう。
2021年5月14日 埼玉県(丘陵外) ゴキブリ目ミゾガシラシロアリ目 ヤマトシロアリ、クモ目ハエトリグモ科 アオオビハエトリ
2021-05-14 22:05
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南のGはなかなかの美麗種 サツマゴキブリ [ゴキブリ目]
宮崎県延岡市でヒラタミミズクを探していた時に、大きな石の下から出てきたのが初めて見る「サツマゴキブリ」だ。九州南部以南に棲む南方系で、大きさやどっしりとした体形、色合いなどがとても印象的だった。
成虫でも翅がなく飛べないようだ。
南方新社の「昆虫の図鑑」には「頭部の黄色い三日月の紋”月光仮面”の愛称」との記述がある。
ちょっとその愛称にはピンとこないのだが、当地ではそう呼ばれているのだろうか?
周りを探っていると幼虫も見つかった。
こちらは成虫とは色が全く異なり灰色。まるで三葉虫みたい!との声も。
これならG嫌いの方にも受け入れられるだろうか?
後日、日南市のホウライチクでもあちこちでこの成虫の姿が見られた。
こんな竹を器用に上る姿を見てみたいものだ。
2020年9月29日、10月1日 熊本県、宮崎県 ゴキブリ目マダラゴキブリ科 サツマゴキブリ
成虫でも翅がなく飛べないようだ。
南方新社の「昆虫の図鑑」には「頭部の黄色い三日月の紋”月光仮面”の愛称」との記述がある。
ちょっとその愛称にはピンとこないのだが、当地ではそう呼ばれているのだろうか?
周りを探っていると幼虫も見つかった。
こちらは成虫とは色が全く異なり灰色。まるで三葉虫みたい!との声も。
これならG嫌いの方にも受け入れられるだろうか?
後日、日南市のホウライチクでもあちこちでこの成虫の姿が見られた。
こんな竹を器用に上る姿を見てみたいものだ。
2020年9月29日、10月1日 熊本県、宮崎県 ゴキブリ目マダラゴキブリ科 サツマゴキブリ
2020-10-12 10:00
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モリチャバネゴキブリとギンリョウソウ [ゴキブリ目]
田んぼの畔に鮮やかな黄色の花が咲いていた。
今の時期、黄色い花はカタバミか花期がそろそろ終わりのオヘビイチゴ、ブタナ、オニタビラコ、コウゾリナなどいろいろあるが、地面に這いつくばって星形のような花を咲かせるのは多肉植物マンネングサ属(Sedum)
今の時期、黄色い花はカタバミか花期がそろそろ終わりのオヘビイチゴ、ブタナ、オニタビラコ、コウゾリナなどいろいろあるが、地面に這いつくばって星形のような花を咲かせるのは多肉植物マンネングサ属(Sedum)
の「コモチマンネングサ」だ。
この仲間は以前に紹介したクロツバメシジミの食草のツメレンゲや園芸外来種のツルマンネングサ、メキシコマンネングサなど多くの種がある。
そんな中でも葉腋(茎の葉の付け根)に双葉のようなムカゴを付けるのはこの種くらいで、手で茎を掴んでこすり上げればポロポロとムカゴが落ちることから判別は容易。
近くの林縁のアズマネザサの葉上に「モリチャバネゴキブリ」を見つけた。
ゴキブリは巷でGと呼ばれる嫌われ者だが、この種は屋内には入り込まず林内で生活している。
よく似た近縁種に屋内や新幹線(昔はよく見られたが今はいないか)の中でも見られるチャバネゴキブリがいるが別種だ。
※Aさんから「新幹線で見られたのは東海道新幹線に食堂車があった頃、0系と100系で100系は2000年に全廃したとの事で新幹線のチャバネゴキブリも20年ほど前に絶滅したのかもしれません」とコメントいただきました。なるほど!
アップで見ると脚が毛深いのが気にはなるが、なかなかの美麗種だと思うのは僕だけだろうか?
近年の研究でこの種が森の妖精と呼ばれる植物の種を運んでいてかけがえのないパートナーであることが明らかになった。
森の妖精と呼ばれる植物は、まさに今が花期の「ギンリョウソウ」だ。
この関係には驚かされた!
2020年6月18日 埼玉県 バラ目ベンケイソウ科 コモチマンネングサ、ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 モリチャバネゴキブリ、ツツジ目ツツジ科 ギンリョウソウ
この仲間は以前に紹介したクロツバメシジミの食草のツメレンゲや園芸外来種のツルマンネングサ、メキシコマンネングサなど多くの種がある。
そんな中でも葉腋(茎の葉の付け根)に双葉のようなムカゴを付けるのはこの種くらいで、手で茎を掴んでこすり上げればポロポロとムカゴが落ちることから判別は容易。
近くの林縁のアズマネザサの葉上に「モリチャバネゴキブリ」を見つけた。
ゴキブリは巷でGと呼ばれる嫌われ者だが、この種は屋内には入り込まず林内で生活している。
よく似た近縁種に屋内や新幹線(昔はよく見られたが今はいないか)の中でも見られるチャバネゴキブリがいるが別種だ。
※Aさんから「新幹線で見られたのは東海道新幹線に食堂車があった頃、0系と100系で100系は2000年に全廃したとの事で新幹線のチャバネゴキブリも20年ほど前に絶滅したのかもしれません」とコメントいただきました。なるほど!
アップで見ると脚が毛深いのが気にはなるが、なかなかの美麗種だと思うのは僕だけだろうか?
近年の研究でこの種が森の妖精と呼ばれる植物の種を運んでいてかけがえのないパートナーであることが明らかになった。
森の妖精と呼ばれる植物は、まさに今が花期の「ギンリョウソウ」だ。
この関係には驚かされた!
2020年6月18日 埼玉県 バラ目ベンケイソウ科 コモチマンネングサ、ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 モリチャバネゴキブリ、ツツジ目ツツジ科 ギンリョウソウ
2020-06-20 20:23
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