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モリチャバネゴキブリとギンリョウソウ [ゴキブリ目]

田んぼの畔に鮮やかな黄色の花が咲いていた。
今の時期、黄色い花はカタバミか花期がそろそろ終わりのオヘビイチゴ、ブタナ、オニタビラコ、コウゾリナなどいろいろあるが、地面に這いつくばって星形のような花を咲かせるのは多肉植物マンネングサ属(Sedum)

の「コモチマンネングサ」だ。
コモチマンネングサ0618-1_1.jpg



















この仲間は以前に紹介したクロツバメシジミの食草のツメレンゲや園芸外来種のツルマンネングサ、メキシコマンネングサなど多くの種がある。
そんな中でも葉腋(茎の葉の付け根)に双葉のようなムカゴを付けるのはこの種くらいで、手で茎を掴んでこすり上げればポロポロとムカゴが落ちることから判別は容易。
コモチマンネングサ0618-2_1.jpg



















近くの林縁のアズマネザサの葉上に「モリチャバネゴキブリ」を見つけた。
ゴキブリは巷でGと呼ばれる嫌われ者だが、この種は屋内には入り込まず林内で生活している。
よく似た近縁種に屋内や新幹線(昔はよく見られたが今はいないか)の中でも見られるチャバネゴキブリがいるが別種だ。
※Aさんから「新幹線で見られたのは東海道新幹線に食堂車があった頃、0系と100系で100系は2000年に全廃したとの事で新幹線のチャバネゴキブリも20年ほど前に絶滅したのかもしれません」とコメントいただきました。なるほど!
モリチャバネゴキブリ0618-1.JPG



















アップで見ると脚が毛深いのが気にはなるが、なかなかの美麗種だと思うのは僕だけだろうか?
モリチャバネゴキブリ0618-2.JPG



















近年の研究でこの種が森の妖精と呼ばれる植物の種を運んでいてかけがえのないパートナーであることが明らかになった。
森の妖精と呼ばれる植物は、まさに今が花期の「ギンリョウソウ」だ。
この関係には驚かされた!
ギンリョウソウ_1.jpg



















2020年6月18日 埼玉県 バラ目ベンケイソウ科 コモチマンネングサ、ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 モリチャバネゴキブリ、ツツジ目ツツジ科 ギンリョウソウ

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