青紫のラッパ、赤いラッパ [植物]
アサガオといえば日本の夏の風物詩、その昔は東京入谷の朝顔市に何度か足を運んだのが懐かしい。
今の時期にアサガオとはちょっと怪しい・・・と調べてみると、やはり熱帯アメリカ原産の外来種アメリカアサガオの変種「マルバアメリカアサガオ」のようだ。
数年前は見た記憶が無いのだが、いつからここで咲いているのだろう?
少し歩くと今度はさらに小さく赤いアサガオの様な花。
こちらはfieldでも時折見かける北アメリカ原産の「マルバルコウ」。
赤というよりオレンジに近い色が目に刺激的だ。
どちらもアサガオと同じヒルガオ科で観賞用や飼料に混入して輸入されたらしい。
外来種は繁殖力が旺盛で強い種が多く、在来種を駆逐する可能性が高い。
見た目は綺麗だが、ここには定着して欲しくない種たち、なぜここで見られるのかわからないが人の手によるものなら、個人の庭で逸出しないよう楽しんで欲しいものである。
2016年10月13日 埼玉県
ナス目ヒルガオ科 マルバアメリカアサガオ、マルバルコウ CANON EOS70D EF-S60mm F2.8 マクロ USM
アカボシゴマダラの1齢幼虫は普通のいもむしだった・・・ [チョウ目]
幼虫時期にエノキを食草とする虫はチョウやガ、ハバチやハムシなど多くの種がいる。
この木は虫たちに大人気なのだ。
そんなエノキの小木の葉上に5mmにも満たない葉の質感そっくりの緑色の小さないもむしがいた。
さて、何の幼虫だろうか?
アカボシゴマダラの幼虫ではないかと調べてみると、やはりアカボシの1齢幼虫だった。
特徴である頭の1対の突起は2齢から現れるようだ。
孵化した時にはすでに突起があるものと思っていたが、無いことを初めて知った。
オオムラサキやゴマダラチョウも同じ様でとても興味深い。
2016年10月27日 埼玉県
チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
泥の上の狩人 カマバエ [ハエ目]
すると1か所で真っ赤な膜が水面を覆っていた。
まるで田んぼの宇宙の真っ赤な銀河、もしくは吸い込まれそうなレッドホール?
恐らく鉄バクテリアによる酸化被膜だろう。
そんな赤い宇宙空間の脇で、大きなサングラスをかけ、手にカマを持った小さな宇宙生物?
その恐ろしい姿を影が写し取っていた。
宇宙生物の正体は、「カマバエ」の1種。
カマを持つ昆虫はカマキリ、カマキリモドキ、ミズカマキリなどがいるが、これはカマを持ったハエである。
カマで何かを捕まえて食べているものもいた。
大きさは5mmに満たないくらいだろう。
小さいので近づいても等倍のマクロレンズでは厳しいところに、この日は這いつくばれる服装ではなく思う絵面が撮れなかった。これでもかなりトリミングしている。
見られるうちに改めて撮りなおしたいと思う。
2016年10月27日 埼玉県
ハエ目ミギワバエ科 カマバエの1種 CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内蔵ストロボ
秋の田んぼの周りでは [季節]
夏の間、水を田んぼに流していた池も干上がり気味で細い水みち。
ビオトープでは「ミヤマアカネ」のメスが抽水植物の枯れた茎から小さな虫を狙って飛んでは戻りと忙しい。
オスは顔や翅の縁紋が赤く色付くが、メスはすっぴん。
畔を歩いていると脇をパッと何かが横切った。
着地点を見ると「オオカマキリ」のオスだった。
今頃、お腹が大きくほとんど飛べないメスに比べて身軽なオスは颯爽と飛ぶのだ。
田んぼ脇に敷かれた板では目立つ白色。
角にとまってじっと動かない「ウラギンシジミ」のオス。
もうすぐ寒い冬、そろそろ越冬準備しないとね。
2016年10月26日 東京都
トンボ目トンボ科 ミヤマアカネ
カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ
チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
メスグロヒョウモン産卵、クモガタヒョウモン占有行動 [チョウ目]
間もなく11月、秋も深まってきたが、ヒョウモンチョウの仲間が日差しが出ると活動しているのをまだ見かける。
多いのはツマグロヒョウモンで、複数個体が花を訪れているのも見られる。
この日は久しぶりにU氏にお会いしてヒョウモンチョウの仲間がよく見られる場所へ案内していただいた。
葉上にいた「メスグロヒョウモン」のメス。
暫くするとコナラの幹回りを飛び始めた。
U氏が産卵するというので見ていると、高さ10mほどの幹にとまって腹部を曲げて産卵を始めた。
過去にも幹に産卵しているのを見たことがあるが、ここまで高い場所は初めてだった。
孵化した小さな幼虫が、この高さから食草のスミレの仲間にたどり着くのはいかに大変なことだろう。
それでもここに卵を産み付ける理由が何かあるに違いない。
コウヤボウキの蜜を吸っていた「クモガタヒョウモン」のオス。
吸蜜のよい写真は撮り損ねたが、少しするとカキノキの葉上に飛んで占有行動を始めた。
近くを飛ぶチョウにスクランブルをかける。
これだけ翅が傷んでも、まだまだ本能には衰えが無い。
少しして近くのクズの葉上に舞い降りたところをゆっくり撮らせていただいた。
U氏によると丘陵では今までクモガタヒョウモンは稀に見られる程度だったが、今年は過去に例が無いほど多く見られるとのこと。
一方で、例年普通に見られたミドリヒョウモンが非常に少なかったと多くの方と意見が一致している。
その要因は何?来年はどうだろうか?
2016年10月27日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 メスグロヒョウモン、クモガタヒョウモン
CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
はやにえにされたケラはどうなった? [鳥類]
2頭のケラが獲物となっていたが、その後どうなったのか?
気になって見に行ってみた。
1頭は跡形もなく無くなっていたが、見つけた時にまだ生きていた方はそのままの形で残っていた。
無くなったということは、はやにえにしたモズが食べたのだろうか?
残っていた個体はまだ生きているかのよう。
もちろんすでに息絶えているのだが、今にも動き出しそうだった。
2016年10月26日 東京都
バッタ目ケラ科 ケラ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ
続・足元注意! [ハチ目]
それは腹を見せた「オオスズメバチ」だった。
このところ、巣が終焉を迎えて時折息絶え絶えのワーカーたちをよく見かけるようになった。
翅に傷みはないが、この個体も力尽きたか・・・。
しかしよく見ると、ワーカーにしては違和感が。
この個体、ワーカーでも新女王でもなくオスバチだった。
オスを見るのは久しぶり。
念のためにつついてみるも、腹は曲げるが針が出ないのを確認して掴んでみた。
最後の力を振り絞って、大顎を開いて威嚇する。
オスバチたちは新女王が羽化する前にいち早く巣を出て他の巣の前で新女王の羽化を待ち構える。
新女王が巣を出るとそれを追いかけて交尾を迫る。
果てして、このオスは無事自分の役割を果たすことが出来ただろうか?
そっと草の上に置いたが、もう長くはない命だろう。
2016年10月25日 東京都
ハチ目スズメバチ科 オオスズメバチ RICOH WG-4
足元注意! [ハエ目]
モズのハヤニエにされた ケラ [バッタ目]
丘を歩くと [自然]
小高い丘をじっくりと歩いた。
いつも行かない場所まで足を伸ばしてみると、林縁にハチの巣箱が3つ並んでいた。
どの巣箱もすでにハチはいなかったが、ここで養蜂を行っていたのだろうか。
ハチたちがここで活動しているところを見てみたいものだ。
この日は曇りで、まだ午後3時だというのに飛んでいるチョウはいない。
草はらを見渡すと、コセンダングサの花の上に「ヤマトシジミ」がいた。
眠りについているのか近寄っても全く逃げないので近距離でアップを撮って見た。
眼がこちらを見ているようだが、これはあのカマキリの眼と同じ擬瞳孔。
実際こちらを見ているのではないのだが、そのように見えるのが面白く愛嬌を感じる。
道端に初めて見る植物を見つけた。
コミカンソウかと思ったが、調べると外来種の「ナガエコミカンソウ」のようだ。
名前の通り、枝に小さなみかんがたくさんなっているみたいで面白い。
本来は高さが50-100cmほどになるようだが、刈られて丈が低いのだろう。
2016年10月13日 埼玉県
チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ
キントラノオ目コミカンソウ科 ナガエコミカンソウ
CANON EOS70D EF-S60mm F2.8 マクロ USM、EOS50D EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM