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巷はゴールデンウィークだけれども [季節]

ゴールデンウィーク2日目だが、連休に縁が無くなってもう15年になる。
今連休は正月だけなので、別段どうという事もなく普段通り仕事の日々だ。
今日は雨予報だったが、降ったのは午後の一時だけだった。

昨日、職場の出入り口脇にいた存在感のあるシャチホコガの仲間。
見るからにシャチホコだとは思ったが、さて誰?
調べると「クロスジシャチホコ」で、前に出会ったのは2019年だった。
幼虫の食樹はこの辺りにたくさんあるシデの仲間だ。
クロスジシャチホコ0429.JPG



















ある谷戸の足元で毎年この時期に咲く小さくて奇麗な花。
ヨーロッパ原産の「ノジシャ」。
葉がサラダ野菜として明治時代に広まったようだ。
外来種だがほとんど広がらないので静観している。
ノジシャ0429.JPG



















道脇の外来イネ科のカモガヤの穂の上にいた「ハラグロオオテントウ」。
オオテントウ、カメノコテントウと共に日本三大オオテントウの一種で近年温暖化の影響で生息域を北へ広げている。幼虫はクワキジラミを食べる。
出会うとやっぱりでかいなぁとつくづく思うのだった。
ハラグロオオテントウ0429_1.jpg



















2023年4月29日 東京都 チョウ目シャチホコガ科 クロスジシャチホコ、マツムシソウ目スイカズラ科 ノジシャ、コウチュウ目テントウムシ科 ハラグロオオテントウ

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今年もウスバアゲハ 舞う [チョウ目]

今日職場の脇のハルジオンで見つけた「ウスバアゲハ」。
以前のfieldでは場所を限定して1個体見られるかどうかだったのだが、数年前からある場所でいきなり大量発生してそれが年々生息域を拡大している。

大量発生した場所では、食草のジロボウエンゴサクが株ごと無くなる大打撃で心配だ。
ウスバアゲハ0429-1.JPG



















そんな状況から個人的には人為の放蝶だと思っている。
狭山丘陵の限られた場所で以前から細々と姿が見られていたが、それとは異なる場所でいきなり大発生はちょっと理解できない。
ウスバアゲハ0429-2.JPG



















遠征しなくともこのチョウがfieldで見られるのは嬉しいが、これだけの発生は正直両手を上げて喜べない状況だ。
DNA解析でどこ由来かわかるなら是非と思うが、難しいだろうなぁ。
ウスバアゲハ0429-3.JPG



















2023年4月29日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 ウスバアゲハ

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今日の色々 [季節]

今日は埼玉県のfield外で空を見上げる仕事だったが、暑くて暑くてかなり体力を消耗した。
今晩はよく眠れるだろう。

芝地でカラスたちが餌を捕っていた。
何を食べているのだろうと見ていると、「ハシボソガラス」はタンポポの花を食べていた。
雑食性だが花を食べるとはちょっと驚いた。
ハシボソガラス0428.JPG



















すぐそばにいた「ハシブトガラス」がその様を見ていて食べるのかと思ったが、食べなかった。
何だかおもしろい。
ハシブトガラス0428.JPG



















この周辺は「キバネツノトンボ」の多産地でここにもいくつもが飛んで来て小さな虫を食べていた。
たまたま種の飛んだタンポポにとまったので一枚。
キバネツノトンボ0428.JPG



















すぐ後ろにあったエノキの樹幹を今年初見の「ゴマダラチョウ」が飛んでいた。
昨日、fieldで蛹殻を見つけて、もう成虫が出ているのかと思ったところだった。
産卵するのかなぁと見ていたら、エノキの横にあるネズミモチの枝先にとまった。
黄色い口吻を伸ばして何かを吸っている様で、枝の葉が丸まっているのでアブラムシがいてその甘露を吸っていたのかもしれない。
ゴマダラチョウ0428.JPG



















2023年4月28日 埼玉県(丘陵外) スズメ目カラス科 ハシボソガラス、ハシブトガラス、アミメカゲロウ目ツノトンボ科 キバネツノトンボ、チョウ目タテハチョウ科 ゴマダラチョウ











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間もなく柳絮舞う [季節]

田んぼ周りを歩くと「ムラサキサギゴケ」と「オヘビイチゴ」のお花畑。
地面を這っていたムラサキサギゴケは花茎を伸ばして花が上へ上へと。
ムラサキサギゴケ、オヘビイチゴ0425.JPG



















畔の法面には「オオジシバリ」たちが賑やか。
オオジシバリ0425.JPG



















このところよく姿を見る「ジョウカイボン」が葉上にいた。
この仲間は大小様々が多く見られるが、図鑑に記載が少なく同定できないものが多い。
是非ともジョウカイボンハンドブックを出して欲しいなぁ!
ジョウカイボン0425.JPG



















園路脇のロープ柵の杭に「クヌギカメムシ」の仲間の幼虫たちが集まっていた。
強風で落ちて杭に上って来たようだ。
あちこちの杭がこの状態だ。昨年、クヌギカメムシの当たり年なのか多くの卵塊が見られたので、クヌギカメムシの幼虫たちの数も多いに違いない。
クヌギカメムシ幼虫0425.JPG



















草地を歩いていると足元から白っぽい蛾が飛んで小川向こうのニガイチゴの葉にとまった。
このところよく見かける「ヤマトカギバ」。幼虫はブナ科が食草なのでここにはたくさんある。
ヤマトカギバ0425.JPG



















湿地の「タチヤナギ」が白い綿毛の種子をつけていた。
間もなく風で舞い、初夏の雪、柳絮(りゅうじょ)が見られるだろう。
ヤナギの綿毛の付いた種子、またそれが風に舞う様を柳絮という。
タチヤナギ0425.JPG



















2023年4月25日 東京都 シソ目ハエドクソウ科 ムラサキサギゴケ、バラ目バラ科 オヘビイチゴ、キク目キク科 オオジシバリ、コウチュウ目ジョウカイボン科 ジョウカイボン、カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシの一種、チョウ目カギバ科 ヤマトカギバ、キントラノオ目ヤナギ科 タチヤナギ

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狭山丘陵でツマグロキチョウ [チョウ目]

数日前、fieldで知人の方とお会いして、今しがたツマグロキチョウを見つけたと写真を見せていただいた。
早速、その場所へ行ってみたがすでに姿は無く、周りを探しているとそれらしきチョウが飛んでいた。
これが全くとまらず暫く追いかけようやくとまったところで見ると間違いなく「ツマグロキチョウ」だった。
今までにも数年に一度程度各所で目撃情報があったが、特に昨年は知っているだけでも3件と多かった。
幼虫の食草はマメ科のカワラケツメイのみと言われ丘陵では見られないためまず見ることが無いチョウだ。
食草の減少で各地で絶滅危惧種に指定されており、東京都では絶滅危惧ⅠA類となっている。
さてこの個体は一体どこから来たのだろう?
ツマグロキチョウ0423.JPG



















2023年4月23日 東京都 チョウ目シロチョウ科 ツマグロキチョウ


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久しぶり エゴシギゾウムシ [コウチュウ目]

先日、エゴノキの下で同僚が見つけた「エゴシギゾウムシ」。

名の通りエゴノキの実に産卵する。
ゾウムシの中でも好きな種で、毎年探しているが見つからず何年ぶりだろうか?
ちょっとお持ち帰りした。

正面から。
エゴシギゾウムシ0425-1.JPG



















横から。
こんなアザラシがいたような・・・
エゴシギゾウムシ0425-2.JPG



















上から。
今まで見たのは黒っぽい体だったが、今回のは褐色。
netで調べると羽化して間もない個体は褐色との記事があった。
信憑性は定かではないが、確かにエゴの花はこれから開花で産卵する実が実るのはもう少し先だ。
エゴシギゾウムシ0425-3.JPG



















撮影を済ませて野に放しに行って来た。
ホストのエゴノキの葉上で一枚。

やはり、自然の中での写真はいいなぁ。
エゴシギゾウムシ0425-4.JPG



















2023年4月25日 東京都 コウチュウ目ゾウムシ科 エゴシギゾウムシ

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羽化して間もない オオミズアオ [チョウ目]

そろそろかと毎年見掛ける田んぼ沿いの小川脇を丹念に見ていてようやく見つけた「ミミナグサ」。
外来のアメリカミミナグサはよく見るが、ご本家ミミナグサはそうそう見つからない!
アメリカは花柄が短く全草毛深いがミミナグサは花柄が長く毛もそれほどでもない。
ミミナグサ0423.JPG



















林内では白い花が目に入った。
花の真ん中の小さな両性花とそれを取り囲む大きな花びらのような装飾花が特徴の「ヤブデマリ」。
ガマズミの仲間で、fieldでは多くはない。
ヤブデマリ0423.JPG



















エノキの枝先に「ヒオドシチョウ」の幼虫たちが群れていた。
幼虫、蛹とも、ヒヨドリやムクドリに食べられてしまうので、これだけの数でもどれくらい生き残れるだろう?
このすぐ近くにはオオムラサキの幼虫もいたのだが撮り忘れた。
ヒオドシチョウ0423.JPG



















林縁の葉上で鮮やかなオレンジ色が目にとまった。
似た仲間が多いが過去に見た記憶はあり、さて誰だっけと思い出そうとしても思い出せない・・・
調べてそうそう!「カノコマルハキバガ」だった。
オレンジの地色に白い斑がシカの子を彷彿させるから名付けられたようだ。
記憶の引き出しが一杯で名が思い出せないことが多いが、これはあの科ではとわかればもう御の字である。
カノコマルハキバガ0423.JPG



















一昨日の昆虫相調査で見つけた新幹線との異名がある「シロシタホタルガ」の終齢幼虫。
食樹のサワフタギはかなり葉が食べられていた。
間もなく蛹になるだろうから、もう少しの辛抱だ!
シロシタホタルガ0422.JPG



















調査の帰り道、同僚が見つけてくれたもふもふの「オオミズアオ」。
例年生きた姿になかなか出会えないのだが、羽化して間もない奇麗な個体を見ることが出来てラッキー池田!
オオミズアオ0422.JPG



















2023年4月22-23日 東京都 ナデシコ目ナデシコ科 ミミナグサ、マツムシソウ目ガマズミ科 ヤブデマリ、チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、キバガ科 カノコマルハキバガ、マダラガ科 シロシタホタルガ、ヤママユガ科 オオミズアオ

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特定外来種 ウシガエル [両生類]

今日は久しぶりの谷戸。
数年前に田んぼに水を供給するために新たに作ったため池でオオアメンボがいないかと見ていると、岸辺に目が留まった。
そこにいたのは特定外来種の「ウシガエル」だった。
かなり大きい成体だ。
以前からここで鳴き声を聞いたり姿を目にしていたもののここまで大きくなっていたとはびっくりした。
ウシガエル0423-1.JPG



















オタマジャクシは2年かけ様々なものを食べて成長する。
他の公園では成体がカイツブリのひなを捕食したりと放ってはおけない存在だ。
ふと横を見るともう1個体同じサイズのものがいた。
これが雌雄ならばここで繁殖する可能性がありヤバい状況。
この下の田んぼではこちらも特定外来種のアライグマの足跡もあり、これらは何とかしなければ・・・。
ウシガエル0423-2.JPG



















2023年4月23日 東京都 両生類無尾目 アカガエル科 ウシガエル

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季節の進みが早い早い! [季節]

暖かい日が続いてこの春は植物の開花も昆虫の出現も例年より1週間以上早いようでうかうかしていると、見逃してしまったぁ、なんてことになりそうだ。。

1週間前、ジャヤナギの幹で翅がピカピカで羽化してそう経っていない「ヤマトシリアゲ」のオスを見つけた。
調べたら1昨年の4月11日の初見が最も早く今年は2番目だった。
ヤマトシリアゲ0416.JPG



















林内のコナラの葉上には「キスジコガネ」がいた。
すぐに名前が思い浮かばず、確かキスジ・・・。
合っていた。
キスジコガネ0416.JPG



















水辺で足元からトンボが飛んで先の柵にとまった。
抜き足差し足で近寄ると、腹部が色付き始めた「シオヤトンボ」のオスだった。
この地域では東京都レッドリストの準絶滅危惧種で今年も姿が見られて良かった。
シオヤトンボ0416.JPG



















足元では「コスミレ」の実が裂開して種が姿を現していた。
種にはアリが好むエライオソームという物質があり、アリが種を運ぶことで分布を広げるスミレの戦略だ。
この種たちも間もなくアリに運ばれる事だろう。
コスミレ0416.JPG



















あちこちの林床で「キンラン」が開花して見頃となっていた。
例年見頃は5月に入ってからで早咲きのものは開花している頃だが、見るものほとんどが開花しているのでやはり1週間ほど早い。
キンランの蕾を見てキンランが咲いていたという方がいるが、開花は写真のように花弁が開いた状態であり当然だが開いていないのは蕾なのだ。
キンラン0416-1.JPG



















写真は無いが、今日はギンランとササバギンランも咲いていた。
今年はいつもの季節より少し前を見て歩いた方が良さそうだ!
キンラン0416-2.JPG





























2023年4月19日 東京都 シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ、コウチュウ目コガネムシ科 キスジコガネ、トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、キントラノオ目スミレ科 コスミレ、ラン目ラン科 キンラン

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ノイバラの枝? 超擬態のキエダシャクの幼虫

今日、ノイバラの枝を探してみると いたー!と小躍りした「キエダシャク」の幼虫。
前に見たのは8年前、それ以降ちょくちょくいないかなぁとノイバラを見ていたが見つけられなかったのだった。
キエダシャク0417-1.JPG



















体の色といい棘といい、この虫を知らなければまず存在には気付かない。
何と素晴らしいピカ一の擬態。
進化の過程で食樹のノイバラの枝そっくりに似せて体を変化させたことは本当に驚きである。
顔と脚の側面の黒線も何らかの意味があるのだろう。
キエダシャク0417-2.JPG



















周辺にノイバラは沢山あったが、この株で5個体を確認した以外他では見つからなかった。
キエダシャク0417-3.JPG



















まだ成虫には出会ったことが無い。
一度は見てみたいなぁ!
キエダシャク0417-4.JPG



















2023年4月17日 東京都 チョウ目シャクガ科 キエダシャク

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