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アリ VS ノコギリクワガタ [コウチュウ目]

今年もいよいよ夏の到来!

今日もまさにうだるような暑さだった。

田んぼの畔では一重の鮮やかなオレンジ色の「ノカンゾウ」が咲き始めた。
よく似た雄蕊が花弁化した八重咲きのヤブカンゾウと共に、一日で萎むので一日花とも呼ばれるfieldで見られる夏の花。
写真には既に枯れた花柄も。
ノカンゾウ0628_1.jpg



















谷戸の奥にあるヤナギで赤く大きな「ノコギリクワガタ」を見つけた。
このヤナギは毎年発生する観察ポイントで、今年もすでにオス2、メス1を確認していた。
この日は樹液を舐めようとしていたところ。
先客に小さなアリたちが無数に集まっていた。
すると、急に体を持ち上げて後ずさり。
よく見るとアリたちが酒場の侵入者に対して攻撃していた。
ノコギリクワガタ0628-1_1.jpg



















アリたちの攻撃にたまらず後ずさりし、その場を後にした。
これだけ立派な大顎を持っていても、アリには通用しなかったようだ。
ノコギリクワガタ0628-2_1.jpg



















アリに負けたのは残念だったが、この夏もこのヤナギでノコギリクワガタを見ることが出来て何だかほっ!と嬉しくなった。
ノコギリクワガタ0628-3_1.jpg



















2018年6月28日 東京都 キジカクシ目ススキノキ科 ノカンゾウ、コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ

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アカハナカミキリ センノカミキリ [コウチュウ目]

fieldを歩いていると聞きなれない爆音が聞こえてきた。

空を見上げると、安全性が問題となっているオスプレイだった。
近くにある横田基地に配備されたのは聞いていたが、実際に見るのは初めてでかなり低空飛行で同じコースを何度も飛んでいた。
オスプレイ0628_1.jpg



















葉上に見つけた「アカハナカミキリ」。
今年はまだあまり見ていないので新鮮だ。
アカハナカミキリ0628_1.jpg



















まだかまだかと食樹のタラノキを探していたのだが、ようやく数日前から姿が見られるようになった「センノカミキリ」。
センノカミキリ0628-1_1.jpg



















このカミキリがいる木を見ると枝が根元から折れて垂れ下がっている。
どうやらこのカミキリのしわざではないかと・・・。

今日、まだ6月なのに関東甲信が梅雨明けした。
統計を取り始めた昭和26年以降で最も早いそうな。
これを書いている21時でも室温はまだ30℃を超えている。
ん~ エアコン入れたいが、熱中症に気を付けながらもう少し我慢しよう!
センノカミキリ0628-2_1.jpg



















2018年6月29日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 アカハナカミキリ、センノカミキリ

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アシナガバチに擬態 騙された ダイミョウキマダラハナバチ [ハチ目]

今日も暑かった。
久しぶりに休みにfieldを歩いたが、あまりの暑さにシャツが汗まみれになってしまった。
こりゃもう梅雨明けも間近に違いない!

5月にハルジオンの花で撮ったハチ、アシナガバチの仲間だと思い調べていたが全くわからずにいた。
ダイミョウキマダラハナバチ0525-1_1.jpg



















アシナガバチの種は限られているので他の種を探してようやくミツバチ科の「ダイミョウキマダラハナバチ」にたどり着いた。
キマダラハナバチ属では最大種で、ヒゲナガハナバチの巣に卵を産み労働寄生するそうだ。
ハチなのにアシナガバチに擬態するとは、不思議で面白い!!
すっかり騙されてしまった。
ダイミョウキマダラハナバチ0525-2_1.jpg



















2018年5月25日 東京都 ハチ目ミツバチ科 ダイミョウキマダラハナバチ

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樹液にオニベニシタバ [チョウ目]

久しぶりにカブトムシでも来ていないかと昆虫酒場を覗いて見た。
いたのは常連のヨツボシケシキスイ、ヨツボシオオキスイ(ムナビロオオキスイ?)と緑がかった「カナブン」にカトカラの仲間。
カトカラとは蛾の仲間の中でヤガ科シタバガ亜科シタバガ(Catocala)属に属するガの総称、後翅の色が種によって多様で美しくとても人気のある種だ。
種によって発生時期が少しずつ異なり、後翅が赤いのはこのあたりではベニシタバとオニベニシタバ。
大きさや前翅の色、紋様から「オニベニシタバ」だ。
オニベニシタバ0623-1.JPG



















翅を開いてくれないかとちょっと粘ったが、無理そうなので裏から一枚。
この日はカブトムシやクワガタの仲間は見られなかったが、いよいよ酒場も賑やかになりそうだ!
オニベニシタバ0623-2.JPG



















2018年6月23日 東京都 チョウ目ヤガ科 オニベニシタバ

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まだ梅雨なのに暑い暑い、キノコとニイニイゼミの抜け殻 [季節]

昨日今日と梅雨なのにまるで真夏のような気候だった。
日々、基本外仕事、数年前まではたいして気にならなかったがここのところ夏の暑さが非常に堪える。
夏生まれでこの時期元来好きな季節だったが、歳のせいか致し方ないのだろう。

芝生の上でまあるい玉を見つけた。
まるでUMA!
宇宙から飛来した未確認生物のようだ。
中からエイリアンが飛び出てくるのでは・・・!
ひぇぇぇ~ てな事は無さそうだ。
キノコ0625-1.JPG



















草地を眺めると、このキノコが成長した姿があちこちで見られた。
ちょっと図鑑で調べたが種はわからない、まぁキノコでいいか!
傘を開いた姿が美しい。
キノコ0625-2.JPG



















昨日今日と、あちこちで「チー♪ ニー♪」というニイニイゼミの鳴き声が聞かれ始めた。
鳴いている場所のコナラの木の根元を見るといくつもの抜け殻があった。
まだ成虫の姿は見ていないが、鳴き声だけでなく抜け殻を見ると実感が湧く!
ニイニイゼミ0625.JPG



















2018年6月25日 東京都 カメムシ目セミ科 ニイニイゼミ

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夏が来た ニイニイゼミが鳴いた! [季節]

今日朝は雨が降ったがすぐに止んで午後から晴れ間が広がった。
昼過ぎにチー、ニー♪という声が聞こえてきた。
夏といえばセミ、丘陵のセミの一番手はハルゼミで2番手ニイニイゼミの今シーズン初めての鳴き声だ。
梅雨ではあるが、いよいよ夏を実感した!

少し前までは花の色からかアカバナユウゲショウと呼ばれていたが今の名は「ユウゲショウ」。
この時期、草地を彩るピンク色の花の白花が咲いていた。
ここでは白花が毎年1株見られるがそれほど多くは無く珍しい。
アメリカ原産の外来種だが、ユウゲショウという名はとても想像を掻き立てる。
シロバナユウゲショウ0617_1.jpg



















咲き終わったクリの葉上で見つけた「キマダラヤマカミキリ」。
花が咲いていた頃にはクリの木の周りのあちこちで見られたが、すっかり姿を消してしまった。
東京都では絶滅危惧種に指定されている希少種だ。
キマダラヤマカミキリ0618_1.jpg



















コガネムシの仲間でも夏に最もよく見かける「マメコガネ」。
いま日本で外来種が注目されているが、その昔日本から海外へ渡りJapanese beetleと呼ばれその地で農作物を食い荒らす外来種として問題視されていることは一般的には知られていないかもしれない。
マメコガネ0618_1.jpg



















林縁で見つけた「タカトウダイ」の花。
トウダイグサは良く見かけるが、この種は知る限りfieldではここでしか見られない。
すくっと立ちあがった姿がなかなか凛々しい!
タカトウダイ0617_1.jpg



















草はらでよく見かけるようになった「セマダラコガネ」。
夜、灯火にも訪れ、朝我が家の玄関先でも時折やって来る。

見られる虫の姿から季節の進み具合を実感、今年ももう半分が過ぎたなぁと。
セマダラコガネ0618_1.jpg




















2018年6月17,18日 東京都 フトモモ目アカバナ科 ユウゲショウ、キントラノオ目トウダイグサ科 トウダイグサ、コウチュウ目カミキリムシ科 キマダラヤマカミキリ、コガネムシ科、マメコガネ、セマダラコガネ

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美しい糸を纏う クモの卵のう [クモ目]

林縁の葉上で2つの黄色い色が目にとまった。
いったい何だろう?

色はわかるがその詳細が裸眼では全くわからないのが残念でしょうがない。

眼鏡をかけて見ると、黄色い糸に包まれた卵のうとそれに寄り添う腹部が黄色い大きさ1cm弱のクモだった。
調べると「ムツボシオニグモ」のよう。
オニグモの仲間は色々見てきたが、この種は初めてだった。
ムツボシオニグモ0612_1.jpg



















この卵のうを見て5月にビワの葉裏で見つけたものを思い出した。
白い糸のベースに赤い糸がかけられておそらくクモの卵のうだろうと思っていたが、先日fieldをご一緒した絵本作家の伊藤知紗さんから「ゲホウグモ」の卵のうだと教えていただいた。
コガネグモ科のゲホウグモは夜間に網を張り明け方には回収して、日中は木の幹や枝で脚を縮めこぶのような腹部の形状でなかなか見つからないらしい。

この2種とも卵のうの表面の黄色や赤の美しい糸は何の為なのだろうか?
まるで芸術作品のようだが、白い糸だけでは駄目ということか?

何らかの役割があるに違いないのだが・・・。
ゲホウグモ0511_1.jpg



















2018年5月11日、6月12日 東京都 クモ目コガネグモ科 ムツボシオニグモ、ゲホウグモ

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今シーズンはよく出会う ミスジチョウ [チョウ目]

夕暮れ時、仕事帰りの車窓から今年初めてのニイニイゼミの鳴き声が聞こえてきた。
林縁のあちこちからはヤブキリの声も。
ヤブキリは8日に初めて聞いたが鳴き声の数から本格的なシーズンに突入のようだ。
昼はキリギリスのチョンギースを聞いて、いよいよ夏、鳴く虫の季節がやって来たと嬉しいやらもう という複雑な心境だ。

今月初めに撮った「ミスジチョウ」。
fieldで出合うのは例年コミスジばかりだが、今年はあちこちで見られる。
ミスジチョウ06-1_1.jpg



















コミスジより一回り、いや二回りほど大きいだろうか。
幼虫の食草はイロハモミジなどのカエデ科。
コミスジは年に数回発生するが、ミスジチョウは6~7月の1回だけなのでコミスジに比べて見る機会が少ないのは当然なのだろうが個体数は多くはないと思われる。

この日は雨上がりで珍しく近寄っても逃げないのでじっくりコンデジで。
複眼の青色がとても美しかった。
ミスジチョウ0610-2_1.jpg



















2018年6月10日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ミスジチョウ

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幼虫は陸生のクロマドボタル [コウチュウ目]

暗い林内の葉上にいた「クロマドボタル」のオス。
今はゲンジボタルの発生時期だが、一般的にはあまり知られていないホタルの仲間たちも見られる。
クロマドボタルは谷戸や小川沿いの林で見られ、ゲンジやヘイケと違って幼虫時代を陸で過ごし幼虫は夜行性で主に陸生の貝類を食べている。
成虫、幼虫共に発光する。
クロマドボタル0617-1_1.jpg



















頭近くの胸にある1対の透明な斑を窓に見立てて名付けられたようだ。
メスは翅が無いそうでぜひ見てみたいが難易度は高そうだ。
クロマドボタル0617-2_1.jpg



















2018年6月17日 東京都 コウチュウ目ホタル科 クロマドボタル

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初見の蛾 ホソバナミシャク、ツマジロシャチホコ [チョウ目]

葉の上に鳥の糞?

と思ったが、じっくり見ると鳥の糞に似た模様の「ホソバナミシャク」だった。
白色と褐色がまるで糞のように見事なバランスで配置されている。
糞に似ているというのはあくまで人が見て思っている事だが、敵もそう思って捕食されないのなら彼らの進化における戦略は成功しているのだろう。
ホソバナミシャク0618_1.jpg



















トイレの壁面にも壁の模様とよく似た初めて見る「ツマジロシャチホコ」がいた。
こちらもな負けず劣らずのなかなかの擬態だ。
ツマジロシャチホコ0618-1_1.jpg



















2018年6月18日 東京都 チョウ目シャクガ科 ホソバナミシャク、シャチホコガ科 ツマジロシャチホコ

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