鳴き始めた コバネヒメギス [バッタ目]
小川沿いで鮮やかな濃いピンク色の花が目に付いた。
いくつもの蕾を伴った「ナワシロイチゴ」の花。
星のように開いた萼に閉じたピンクの花弁、その先から覗いている雌しべの柱頭、何とも印象的だ。
この後、花弁が落ちると雌しべの外側にある雄しべが現れ葯を開くそうだ。
ではこの状態は開花とは言わないのだろうか?
いくつもの蕾を伴った「ナワシロイチゴ」の花。
星のように開いた萼に閉じたピンクの花弁、その先から覗いている雌しべの柱頭、何とも印象的だ。
この後、花弁が落ちると雌しべの外側にある雄しべが現れ葯を開くそうだ。
ではこの状態は開花とは言わないのだろうか?
赤く熟した実は食べられるようだがまだ味見をしたことが無い。
少し離れた草地からシリシリシリ♪と鳴き声が聞こえてきた。
ススキの葉上で鳴いていたのは、名の通り成虫になっても翅が小さな「コバネヒメギス」だった。
近い仲間にヒメギスがいて姿がそっくりだが、成虫になるとヒメギスは腹部中央から腹端あたりまでの翅があるので見分けられる。
少し離れた草地からシリシリシリ♪と鳴き声が聞こえてきた。
ススキの葉上で鳴いていたのは、名の通り成虫になっても翅が小さな「コバネヒメギス」だった。
近い仲間にヒメギスがいて姿がそっくりだが、成虫になるとヒメギスは腹部中央から腹端あたりまでの翅があるので見分けられる。
しかし幼虫の時は共に翅が無いまたは短いので見分けが難しい。
コバネは乾燥した草地、ヒメギスは湿った草地を好むので生息環境でそのあたりも判断材料だろう。
コバネは乾燥した草地、ヒメギスは湿った草地を好むので生息環境でそのあたりも判断材料だろう。
コバネヒメギスの成虫のオスは鳴くために翅にやすりのような発音器があるので、発音器がまだ出来ていないヒメギスの幼虫のオスとは識別ができるだろう。発音器の無いメスは厄介だ。
2018年6月17-18日 東京都 バラ目バラ科 ナワシロイチゴ、バッタ目キリギリス科 コバネヒメギス
カエルのつば シロオビアワフキ [カメムシ目]
小川沿いを歩いていると、川の反対側を歩いているご夫婦の会話が聞こえてきた。
ご主人が「あの白いのは何だろう?」すると奥さんが「カエルの卵よ」。
ちょっと気になって見ると、それはアワフキムシの幼虫の巣だった。
勘違いされたままだと何だな~と思い、大きなお世話かと思ったがその旨説明して差し上げた。
奥さんはモリアオガエルの卵と思ったようだったが、ここにはおらず泡の大きさも全く違っていた。
その昔、このアワフキムシの幼虫の巣の事を「カエルのつば」と聞いたことがあった。
いったいいつ、どこで、誰からかは全く覚えがないが、毎年見るたびに「あっ、カエルのつばだ!」と思ってしまう。
大きさからすれば卵よりつばのほうが現実味があるかもしれない。
近くに成虫となった「シロオビアワフキ」がいた。
そろそろこの泡も見納めだろうか?
帰りに高さ3mほどのヤナギの葉上に「シュレーゲルアオガエル」を見つけた。
良くもこんな高さに登ったものだと感心してしまった。
2018年6月14日 東京都 カメムシ目アワフキムシ科 シロオビアワフキ、無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル
ご主人が「あの白いのは何だろう?」すると奥さんが「カエルの卵よ」。
ちょっと気になって見ると、それはアワフキムシの幼虫の巣だった。
勘違いされたままだと何だな~と思い、大きなお世話かと思ったがその旨説明して差し上げた。
奥さんはモリアオガエルの卵と思ったようだったが、ここにはおらず泡の大きさも全く違っていた。
その昔、このアワフキムシの幼虫の巣の事を「カエルのつば」と聞いたことがあった。
いったいいつ、どこで、誰からかは全く覚えがないが、毎年見るたびに「あっ、カエルのつばだ!」と思ってしまう。
大きさからすれば卵よりつばのほうが現実味があるかもしれない。
近くに成虫となった「シロオビアワフキ」がいた。
そろそろこの泡も見納めだろうか?
帰りに高さ3mほどのヤナギの葉上に「シュレーゲルアオガエル」を見つけた。
良くもこんな高さに登ったものだと感心してしまった。
2018年6月14日 東京都 カメムシ目アワフキムシ科 シロオビアワフキ、無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル
イモサルハムシ チャバネツヤハムシと食草 [コウチュウ目]
歩いているとあちらこちらで虫の姿が。
探さなくても見つかるいい季節になって来た。
葉の上の小さな甲虫はハムシの仲間が多い。
すっかり老眼が進み、裸眼では小さな点のようにしか見えないがファインダーを覗くと特徴的な形や色がよくわかる。
ハムシの仲間は成虫も幼虫も食草がほぼ決まっていて、食べている植物から種を特定できるのでありがたい。
身近な植物を知ることがハムシの仲間を知る近道だとも思う。
ジンガサハムシを探していたヒルガオで見つけた緑色のメスと銅色のオスが交尾していた「イモサルハムシ」。
名の通り、イモやヒルガオの仲間に付くサルハムシだ。
別の場所でも銅色の個体を見掛けた。
ハムシの仲間には同じ種でも色の変異があるものがいる。
花が咲き始めたガガイモの葉には、透き通った褐色の前翅が美しい「チャバネツヤハムシ」がいた。
食草はガガイモやヘクソカズラだ。
ハムシの種を特定するのに重宝していたハムシハンドブックが見当たらない。
観察会などに持ち出していたのでどこかで紛失したのかも・・・。
探してなければ買わなければである(泣
2018年6月14日 東京都 コウチュウ目ハムシ科 イモサルハムシ、チャバネツヤハムシ
葉の上の小さな甲虫はハムシの仲間が多い。
すっかり老眼が進み、裸眼では小さな点のようにしか見えないがファインダーを覗くと特徴的な形や色がよくわかる。
ハムシの仲間は成虫も幼虫も食草がほぼ決まっていて、食べている植物から種を特定できるのでありがたい。
身近な植物を知ることがハムシの仲間を知る近道だとも思う。
ジンガサハムシを探していたヒルガオで見つけた緑色のメスと銅色のオスが交尾していた「イモサルハムシ」。
名の通り、イモやヒルガオの仲間に付くサルハムシだ。
別の場所でも銅色の個体を見掛けた。
ハムシの仲間には同じ種でも色の変異があるものがいる。
花が咲き始めたガガイモの葉には、透き通った褐色の前翅が美しい「チャバネツヤハムシ」がいた。
食草はガガイモやヘクソカズラだ。
ハムシの種を特定するのに重宝していたハムシハンドブックが見当たらない。
観察会などに持ち出していたのでどこかで紛失したのかも・・・。
探してなければ買わなければである(泣
2018年6月14日 東京都 コウチュウ目ハムシ科 イモサルハムシ、チャバネツヤハムシ
ハスジカツオゾウムシ危うし? [コウチュウ目]
地味ながら美しい ムツボシタマムシ [コウチュウ目]
ニホンカナヘビ [爬虫類]
ヨモギヒメヒゲナガアブラムシ?とアリ [カメムシ目]
湿地の畔のいくつものヨモギに土の粒の塊が付いていた。
なに?
こんな粒を使うのはアリのしわざか?
なんのため?
気になったので悪いと思ったが崩してみた。
このドームの中は空洞で、何も入っていない。
よく見ると茎にアブラムシたちがいた。
観察していると、アリが行ったり来たりしてアブラムシにまとわりついている。
やはりこの土粒のドームはアリのしわざで間違いないようだ。
ヨモギに付くアブラムシは数種いる。
調べたところ、一番近そうなのが「ヨモギヒメヒゲナガアブラムシ」と舌をかみそうな名前。
それにしてもこのドーム、アブラムシたちを囲ってドームの中で彼らを飼っているようにも思える。
ドームのどこかにアリの出入り口があったかどうかは確認し損なった。
2018年6月13日 東京都 カメムシ目アブラムシ科 ヨモギヒメヒゲナガアブラムシ?
なに?
こんな粒を使うのはアリのしわざか?
なんのため?
気になったので悪いと思ったが崩してみた。
このドームの中は空洞で、何も入っていない。
よく見ると茎にアブラムシたちがいた。
観察していると、アリが行ったり来たりしてアブラムシにまとわりついている。
やはりこの土粒のドームはアリのしわざで間違いないようだ。
ヨモギに付くアブラムシは数種いる。
調べたところ、一番近そうなのが「ヨモギヒメヒゲナガアブラムシ」と舌をかみそうな名前。
それにしてもこのドーム、アブラムシたちを囲ってドームの中で彼らを飼っているようにも思える。
ドームのどこかにアリの出入り口があったかどうかは確認し損なった。
2018年6月13日 東京都 カメムシ目アブラムシ科 ヨモギヒメヒゲナガアブラムシ?
昆虫酒場にヒラタクワガタ [コウチュウ目]
田植えとオタマジャクシ [季節]
田んぼでは田植えが行われ、この日稲苗が風にそよいで見ていても心地よい。
そんな田んぼの中を覗いて見ると、オタマジャクシがすくすくと育っていた。
この時期のオタマジャクシは「シュレーゲルアオガエル」の子供たち。
春先に孵化したアカガエルやアズマヒキガエルは既に手足が生えて陸に上がっている。
そんな田んぼの中を覗いて見ると、オタマジャクシがすくすくと育っていた。
この時期のオタマジャクシは「シュレーゲルアオガエル」の子供たち。
春先に孵化したアカガエルやアズマヒキガエルは既に手足が生えて陸に上がっている。
在来種らしからぬ名前は、オランダのライデン自然史博物館館長のドイツ人ヘルマン・シュレーゲルに由来するようだ。
外来種のような名前だが実は日本固有種。
別の田んぼでは、オタマジャクシたちが水面でアップアップしていた。
かなり水が減っていて、ちょっと酸欠状態になっていたかもしれない。
今回の台風で田んぼにはなみなみと水が入り、過ごしやすい環境になったのではないだろうか。
2018年6月7日 東京都 無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル
クリの花のレストランは大繁盛 ガ [チョウ目]
咲いているクリの花を見ていると、とにかく花を飛び回るチョウが目にとまるが時折ガも見られる。
ガといえば夜に活動すると思いがちだが、昼でも吸蜜をしているものもいる。
最も多く目に付いたのはひらひらと飛ぶ「トンボエダシャク」だ。
隣にウメの木があるのでウメエダシャクと思ったが、翅や腹部の模様からトンボかヒロオビトンボではないか。
調べたところトンボだった。共に食草はニシキギ科でツルウメモドキやマユミなどもあるのでどちらがいてもおかしくはないのだろう。
葉影にいたり花を訪れていたのは「シラオビキリガ」。
灯りなどでもよく見かけるので発生のピークだろう。
幼虫はコナラやクヌギ、アラカシなどを食べるようだ。
他にもウスキツバメエダシャク、トラフツバメエダシャクなどもいたが、いい絵が撮れなかった。
高い枝先の葉上にいる大きな幼虫を見つけた。
体の模様から「カシワマイマイ」の幼虫のようだ。
このところあちこちで姿が見られるが、成虫にお目に掛かったことは今まであまりない。
是非今年は、美しいメスにあいたいものだ。
2018年6月7日 東京都 チョウ目シャクガ科 トンボエダシャク、ヤガ科 シラオビキリガ、ドクガ科 カシワマイマイ
ガといえば夜に活動すると思いがちだが、昼でも吸蜜をしているものもいる。
最も多く目に付いたのはひらひらと飛ぶ「トンボエダシャク」だ。
隣にウメの木があるのでウメエダシャクと思ったが、翅や腹部の模様からトンボかヒロオビトンボではないか。
調べたところトンボだった。共に食草はニシキギ科でツルウメモドキやマユミなどもあるのでどちらがいてもおかしくはないのだろう。
葉影にいたり花を訪れていたのは「シラオビキリガ」。
灯りなどでもよく見かけるので発生のピークだろう。
幼虫はコナラやクヌギ、アラカシなどを食べるようだ。
他にもウスキツバメエダシャク、トラフツバメエダシャクなどもいたが、いい絵が撮れなかった。
高い枝先の葉上にいる大きな幼虫を見つけた。
体の模様から「カシワマイマイ」の幼虫のようだ。
このところあちこちで姿が見られるが、成虫にお目に掛かったことは今まであまりない。
是非今年は、美しいメスにあいたいものだ。
2018年6月7日 東京都 チョウ目シャクガ科 トンボエダシャク、ヤガ科 シラオビキリガ、ドクガ科 カシワマイマイ